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生きもの二人三脚

猟犬の引際

18日はヤマの復帰戦。

1月28日の猟で雄イノシシに胸元をキバで切られ、負傷してから3週間。

傷口もすっかり治り、ヤマ自身もやる気満々・・・・・。

だったのですが、また受傷させてしまいました。

今度は左足を雌イノシシに咬み付かれてしまい、骨折の可能性もあります。

家に連れて帰ってからもヤマの左足は見るからに腫れ上がり、非常に痛そう。
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私はヤマに声を掛けるものの反応は弱く、エサも食べません。

あれだけ食いしん坊のヤマが・・・・・おかしい。

体中、大イノシシに切られたときでも、エサのときは何事も無かったかの様にがっつくヤマ。

「これはイノシシに揉まれたかな」と更に心配になります。

この「揉まれた」とは「イノシシに咬まれたまま激しく振り回される」「鼻先や足で強く押される」「突進される」などして腹部に強い圧迫を受けた状態。

内臓になにがしかの損傷を負った可能性もあるため、1~2時間おきにヤマの様子を見に行きます。

すると3回目にはあったエサが4回目にはすっかり無くなっていたので、まずは「ホッ」と一安心。

化膿止めに抗生物質を投与し、私も寝ることにしました。

翌日、朝一番でヤマの様子を見に行くと、昨晩よりは余裕のある表情に。

そして、便も大小しています。

いつもと変わらぬ形状と色、大小ともに血も混ざっていません。

足の様子も見たいのですが、犬小屋から引っ張り出すのも可哀そうだったので、隙間から見るだけに。

チラっと見える左足は、更に腫れ上がってやっぱり痛そう。

私は悩みます「このまま順調にケガが回復しても、ヤマを引退させるべきか?」と。

現在10才半のヤマの働きを見る限りでは「捜索」「追跡」は、まだまだ現役。

しかし、鳴き止めしているときのイノシシとの間合いと、攻撃をかわすときのフットワークがダメ。

ヤマ1頭引きのときの鳴き止めは、しっかりと安全を確保した間合いなのに、コーシンと一緒の時はその半分の間合い。
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コーシンはその間合いでも、ボクサーのように前後左右に素早く動き、イノシシの攻撃を確実にかわします。

また、混んだボサ(身動きが出来ないほどに繁茂した草木)の中では、十分に間合いを取り、安全を図りながら猛烈に吠え掛けます。

コーシンにつられたヤマは、強気になってしまうのか?それとも本来の間合いを忘れてしまうのか?

イノシシの攻撃を素早くかわせなくなってきているヤマは「アウ~ン!」と言う悲しげな鳴き声とともにイノシシにフッ飛ばされますが、全く怯まずに再度吠え掛かる怖いもの知らず。

よく10年も生き残ってきたものです・・・・・でも、たまたまじゃないな。

この受傷の原因はコーシンにある(コーシンが悪い訳ではないのですが)と考える私は、今後、コーシンと組ませるのは止め、カノと組ませてみようと思います。

暫らく、カノの適性を見極めた上で、コーシンとカノを組ませるかどうか。
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コーシンは1頭引きでも並みの猟犬3頭分くらいの働きを見せますので、上手くいかなかった場合は、カノと組ませなくてもいいかな。

「猟犬は狩猟者のパートナーであり・・・・・」などと言う、他の働く犬同様の観点で猟犬を見ているならば、ヤマは即引退させます。

実際には「狩猟者は猟犬の心強きパートナーもしくはリーダーであり、猟犬は獲物を追うことを何より生き甲斐とし、狩猟者は猟犬を満足させるために獲物を仕留める」と言った感じです。

軽トラにコーシンだけ乗せて家から発進するときの「何故だ~何故なんだ~、オレを忘れてないか~、猟に連れてってくれ~」と聞こえるヤマの鳴き(叫び)声。

これは、私のエゴイズム的な解釈ではありません。

毎日世話をしているので分かります。本当にそうなのです。

そんなヤマを見ていると「いつまで・・・・・」と悩みます。

もう「名誉アイドル番犬」になる?
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(私をナメテもらっては困るのだよ、私を・・・痛っ!)





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コメント


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山ちゃん大丈夫のようで安心しました。
犬を複数同時に使いと犬同士競い合いますので、ついつい私の獲物となってしまいます。
猪は、犬を何ほども恐れることなく(うるさいな~)と思い待ち構えています。気を付けてください。(犬切りがいます)
山とかのペアで少し使ってみてかのの仕込みに(素質)を見るのにいいのではないですか?
コウシン1頭でしばらく様子を見てください。(1頭引きでは少し変わるかな?)
どんどん行く時こそ気を付けてやってください。

 龍 | URL | 2018-02-21 (Wed) 07:08 [編集 ]


龍さん

貴重なアドバイスをありがとうございます!
猟犬をケガさせることなく猟を続けるのも、全て勢子の判断に
委ねられていると感じました。

今回の受傷で、痛い思いをさせたヤマには申し訳なく思っていますが、
私にとっては良い教訓となり、慢心は一番の敵であると痛感しました。



あっきょ | URL | 2018-02-21 (Wed) 19:08 [編集 ]