「仕事」が2つも続いて仕事続きですが、やはり大変なのです。

しかし、その考え方に根本的な間違いがあった事に気が付いた私。
大切なパートナーの食事の用意や、身の回りの世話が「仕事」と言っているようでは、犬飼育者として失格。
それは先日、先輩勢子Tさんの世話の様子を見ていて痛感しました。
またもやチビちゃんたちを、いじくりたくなってしまい、夕方にお邪魔をしたところ・・・

ちょうどエサの準備をしているところでした。
その配合を伺ってみると、こんな感じ。
炊いた割れ米をベースとして、魚粉クズをまぶし、そこに獲物肉と野菜クズを煮込んだスープを混ぜ込んで完成。

市販ドッグフードは混ぜていませんでした。
猟犬たちは本当に幸せそうにパクパクと。
それぞれのコストを伺うと・・・
有料なのは一俵1,000円の割れ米のみ。
魚粉クズ(フリーズドライまぐろの破砕品)は頂き物、獲物肉と野菜クズは自前のタダ。
知り合いの伝手をフル活用して食材を揃えていました。
Tさんの猟犬たちは糞の状態も良好。
その量はとても少なく、市販ドッグフードをメインに与える我が家とは大違い。
きっと消化も良いのでしょう。
そして、どの犬も実猟での持久力は抜群。
犬種や猟芸は違えど、我が家の犬たちよりも明らかにタフ。
やはり「食」は大切なのだと思い、反省をしたわけです。
我が家では、市販ドッグフードに茹でた獲物肉と微塵切りにした野菜を乗せて、水を少々加えて出来上がり。

このエサの配合にしてからは、どうも持久力が下がってきた感じ。
「なんでだろう」と考えていた矢先に、Tさんの獲物肉と野菜を煮込んだ寸胴鍋を見て「しまった!」と。
私は大切なことを忘れていました。
茹で肉の「茹で汁」にこそ答えがあったのではないかと。
オオカミなどは獲物の生肉、つまり血液からの塩分摂取を主としています。
茹で汁には、その塩分が多量に含まれていたものと思われます。
茹で肉を配合した分、市販ドッグフードを減らしていたため、本来の塩分摂取量が足りなかったのではないかと。
以前は、その配合に即席麺クズと煮干しを少量加えていました。
その時の猟犬たちは恐ろしいほどにタフだったのを思い出します。
図らずも、塩分摂取量が足りていたのでしょう。
だからと言って、犬に多量の塩分を摂取させることは禁物。
内臓疾患等を引き起こしかねません。
ならば答えは簡単。
算数です。
生理食塩水の濃度は0.9%ですので、それを目安に計算した配合で良いはず。
即席めんや、煮干しの一般的な塩分量は簡単に調べられる時代。
それを基に全体の塩分量の計算して、調整すれば良いのではないかと。
私も暑い日の有害鳥獣捕獲時の勢子では、時々足が動かなくなったり、攣りそうになったりします。

そんな時は、ポカリスエットかOS1を飲むことに。
これは効果テキメン。
先輩勢子の中には、猟の前日には「カツオの塩辛を食べる」なんて人もいます。
あの塩っ辛い「酒盗」なんてヤツです。
猟犬たちのエサの塩分摂取量も、もっと丁寧に考えるべきだったのでしょう。
しかし、これはあくまでも自論。
確証は無く・・・「だろう」レベル。
ただ一つ言えることは、獲物肉と野菜のスープは絶対に良いはず。
これと市販ドッグフードに、出来れば炊いた割れ米も配合したい。
信頼できる勢子先輩ほど、猟犬のエサには気を遣われています。
私も、もっと勉強をしなくては。
今後は猟犬たちのエサのために設備を整えようと考えています。
何とか理想の配合を探り当てたいものです。
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