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生きもの二人三脚

4時間耐久訓練

仕事を休んでの猟には後ろめたさを覚えますが、今日は絶好の狩猟日和。

猟場に行かない手はありません。

また父犬トラと若犬マルコがパックとして使役できるのかを見極める必要があったため、嬉々と出掛けてしまいました。

春から始まる各捕獲業務では、広大な猟場で大人数により巻き狩りを行うことがあります。

そのような猟場では、他の勢子の和犬では時間が掛かり、効率が悪い場合も。

勢子撃ちは多くなるのですが、やはりトータルでの捕獲数は少ない傾向に。

その点では、捜索レンジが広く、ひたすら鳴いて追っての洋犬の方が、遥かに猟果が上る場合が多いのです。

ピンポイントでショートレンジの和犬に対して、洋犬はロング&ワイドレンジ。

しかし、これは「一般的に」であって、真逆の場合や臨機応変な猟芸を見せる犬もいますが。

したがいまして、そのあたりの確認もしてみたかったのです。

若犬マルコの訓練は今までは狭い猟場でした。

そんな猟場のシカならば、一応合格。

しかし、今日は広大な猟場で通用するのかも見てみます。

よって、中でも、とびっきりの広さの猟場で訓練を開始。

タツが10本以上は欲しい猟場でもあります。

またイノシシへの反応も見てみたいため、まずはイノシシの寝家へ。

お墓の横から失敬。
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早速、2頭揃って寝家へと向かって進みます。

私はその後を追って必死に登山。

ところが今回はマズかった!

シダ場ではなく、大尾根反対側の枯れ竹の多い竹林に向かってしまった2頭。
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ここでイノシシを鳴き止めされると、私が急行できないのです。

場合によっては、足がケレケレ状態になって。。。足が短くって。

と、マルコが戻って来るではあ~りませんか。

「父ちゃん行っちゃった。ボク、あんな所に入って行けないも~ん」と顔に書いてある。。。

そこからが大変でした・・・トラが。

案の定、トラが鳴き出し、バキバキと音をたてながら枯れ竹の中を追跡。
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間違いなくイノシシでしょう。

私からどんどん遠ざかって行く。

その間にも山々に木霊するトラの鳴き声。

でも竹林は抜けたみたい。

さて、私はどうしよう。

大尾根を越えて私の居る側にイノシシが逃げてくることも多いため、トラの動きをGPSで見ながら待ち伏せ場所を考えます。

マルコも何かを気取ったのか?大尾根に向かって走り出します。

しばらくすると、狙いどおりにトラが大尾根を越えて、こちら側斜面へ。
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すると何やら激しい息づかいが聞こえてくる。

「ブフォ ブフォ ブフォ・・・・・」

明らかに私の待ち伏せしている小尾根筋の反対側斜面だ!

近い! だけど見えな~い!

その激しい息づかいは、山裾へと遠ざかって行きます。

そして、その後を追うトラの鈴の音。

頼んだぞ、トラ。

私もトラを追って猛追開始。

米一俵ほどの大きさのイノシシは、足跡をシッカリと残して猟場内を右往左往。

その頃にはマルコもトラに合流して追跡の手助け。

しかし、やっぱりシカが多かった。

おそらくは20頭以上は居たでしょう。

それほどの痕跡です。

トラとマルコは、それに翻弄されてイノシシを追い切れず。

私も足跡を追って、単独でこのイノシシを仕留めに行くか迷うところ。

やはり、まずはマルコの動きを見てみたかったのです。

イノシシを諦める判断をしました。

その時点で猟の開始から3時間が経過。

トラとマルコはその後もシカを追い回し、広大な猟場を行ったり来たり。

その中でもトラが偉いのは、場面ごとに必ず私にコンタクトを取りに来ること。
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そしてトラにもっと感心したのは、時々はぐれてしまうマルコを気にしていること。

私がトラに「マルコを呼んできてよ」と言うと、必ずマルコの元へと向かい、呼んで来ます。

GPSで全てが分かります。

やはり親子です。
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平坦地では抜群の速さを見せるマルコ。

しかし、ボサ(藪)への入りや、ボサ抜けが苦手な様子。

これは私が仕込みで手抜きをしたためもありますが・・・

トラよりも長い足が、妨げとなってもいるようです。

あとは訓練次第かな。

気が付くと、かれこれ4時間以上も山中で走り回っていました。

とくにトラはノンストップでイノシシと対峙したりシカを追ったり。
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マルコも半分くらいの時間は、トラと一緒に獲物を追っていました。

これならば、そのうちにパックとして良い仕事をしてくれるでしょう。

そんな私も、もうクタクタ。

猟車に戻ると私はグッタリ・・・もうダメ。

トラも・・・天からお迎えが来そうな感じ。
05676.jpg

疲れて立っていられないし、眠くて仕方がない様子のカックン状態。

私とトラは、もはや「フランダースの犬」

「ボク、もう疲れたよ・・・」

天使がお迎えに来る前に・・・
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気合を入れ直して家路へと着いたのでした。

トラもマルコも、お疲れさんね。




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コメント


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軽トラに繋いだ写真…

実物なのか超遠近法なのか、マルコがトラの2倍くらいの大きさに見えますよ(笑)♪

じゃん | URL | 2021-01-26 (Tue) 22:31 [編集 ]


じゃんさん

おそらくこれは、トラの抜け行く魂により、それが大きさとなって表れたものでしょう。
幽体離脱した瞬間をカメラが捉えたものだと思います。
完全なる心霊写真なのでしょう。
もしもそうでないとすれば、撮影条件とオート機能がこんな写真にしてしまったか。
何れにしても液晶ファインダーでも、この状況は確認できました。
目を凝らすと、トラを引っ張り上げている天使が写っているようにも見えます。

あっきょ | URL | 2021-01-27 (Wed) 17:35 [編集 ]