カノとのイノシシ猟は残念ながら不猟に終わりましたが、その後がバッチリ!
まずは朝一番で昨日のシカ掃討作戦を遂行した猟場に行き、見切りを開始。
ところが早々にイノシシの抜け足を発見。
少し中に入って見てみるも、シダボサの中から猟場の外へと続くイノシシの生足。

この辺では、イノシシの新しい足跡を生足(なまあし)と呼んでいます。
どうやら昨日の騒ぎで、イノシシは寝家を変えてしまったよう。
どうもお騒がせ致しました・・・って、言っている場合ではない。
カノとの約束を反故にするわけにはいきません。
よって、とりあえずはカノを放してみますが・・・やはり反応は無し。
それに、また新たなるシカの入りの足跡を複数発見。
猟場内にシカが潜んでいる可能性が高いのです。
とりあえず、カノを回収して家に帰ることに。

釈然としない様子のカノ。
カノよ、すまぬ・・・今日はお肉を増量するが故、許してチョ。
さて・・・
実はコレ、またとない状況なのです。
猟場と家の往復は1時間も掛かりません。
そこでミカサとマルコに選手交代。
若犬を安全に仕込むには、この状況は持って来い。
猟場内に危険な大イノシシが居ない。
油断のならない3段角のシカは昨日に捕獲。
居るのは手ごろなサイズのシカ。
私としては安心して若犬たちを放せるのです。
そんなシカを追わせれば、普通の見習い犬は、一発で猟犬気質が目覚めます。
なにしろ初めが大切。
追うことの楽しさを分からせることが第一なのです。
良し行くぞ~!

あ、それ🎵 あ、どうした🎵

オラこんな山~好きだ~🎵・・・と言わんばかりに2頭でグイグイ登って行きます。

同時にクンクンとイッチョ前に捜索を。

「このニオイはいったい何のニオイ? なんか本能をくすぐられるニオイなんだけど」と言わんばかり。
シカが土に体を擦り付けた場所も、とっても気になる様子。

それにしても、足跡も何もかもが新しい。
私はしばらく2頭の様子を黙って観察することに。
獲物が近くに居てもおかしくない状況だったのです。
すると、マルコが高っ鼻(たかっぱな)。

この辺では、猟犬が鼻を上げて獲物のニオイを気取った様子を、そう呼びます。
逆に地面をクンクンと嗅ぐのは地鼻(じばな)。
ミカサは大抵は地鼻を優先、一方、マルコはどちらかと言うと高っ鼻派。
と、この直後にマルコが走り出し・・・ミカサもそれに追従。
私から一気に離れて行きます。
そして谷間に木霊する2頭の激しい鳴き声。
あの「ピィ~ピィ~」としか鳴けなかったマルコ。
そのマルコが力強く「ワンワン」と鳴いているではあ~りませんか!
思わず付けてしまった「ピィ~ピィ~やかん」なるアダ名は今日を以って、おしまい!
「オレは猛烈に感動している~! ウォ~!」
と言うことで、2頭とも、なかなかに良い反応。
それにしても初めてにしては頑張るな。
時折聞こえる鳴き声が、上ずった声になっているので、シッカリと追い鳴きも出来ているようです。
そのまま放っておくと・・・
しばらくして、鈴の音が。
呼び寄せると、息も荒げに私の元へと帰って来ました。

ミカサ、頑張ったな。
マルコも鳴けたな、シッカリと。
父ちゃんは、しかと聞いたぞ、ヨ~シヨシ🎵

あれ、なんかちょっとドヤ顔。。。
あ~、なんか嬉しい。
これだから猟犬仕込みはヤメられない🎵
今日は、美味しいお酒が飲めそうです。
その前に、カノにお肉を上げないと。
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