また、元々の縫製不良からポケットなどに穴が開いてしまったりも。
発見の度に縫い直すことも良くありますが、事前に対策をしておく方が遥かに楽ですし安心。
私の場合、そのような箇所を予め『ラテックス』で、コーティングしてしまいます。
ラテックスとは主に水溶性のゴムのことで、天然・化学合成など色々とあるようです。

このラテックスをスポイトや筆で縫製部やホツレ箇所に少量を染み込ませて乾燥。

すると、そこが弾力性のあるゴム状となり、シッカリとコーティング補強されるのです。
私が使用しているのは、残念ながら一般少量販売されていない工業用ラテックス。
なので、その製品に近い一般品としては、ヤヨイ化学工業の「プラゾールラテックス」がオススメです。

使用した感じや強度・耐久性も、その工業用ラテックスとほぼ同じ。
最小の販売容量は1Lと少し多いのですが、本体価格は1.500円程度。
また何人かで分けあえば問題は無いと思います。
100mlもあれば通常使用で10年は足りますから。

そしてその有用性から、様々な猟具やそれ以外の物にも大活躍。
ロープの補強と末端のホツレ防止。

防寒服破れの修理にも使用。

猟服と同じで、かれこれ5年以上は経ちますが、コーティング補強当時から変化なし。
ところで・・・・・
一般的な瞬間接着剤でも、ある程度の同じような効果はあります。
しかし弾力性が無いため、かえって布地や縫製糸を傷めてしまうことも。
それに比べると、先ほども書いたようにラテックスは乾燥すると弾力性のあるゴム状になります。
よって、布地や縫製糸を傷めることはありません。
また、ある程度の防水効果も見込め、それも瞬間接着剤以上。
思えば私はラテックスにより、大いに狩猟を支えて貰っています。

このおかげで弾を落とさずに済みましたし、猟友会ベストも何とか使えています。
ラテックス補強は猟服・猟具だけではなく、様々なことに使えそうです。
キャンプや野外作業の服や用品にも良いかもしれません。
本来の使用目的とは異なりますが、使えるモノは何でも使ってみるのはアリでしょう。
それにしても世の中には便利な物があるもんです。
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