FC2ブログ
 

生きもの二人三脚

なんともビミョーな猟

先週、ミカン農家さんから依頼を受けたイノシシ捕獲。

イノシシは、ミカン畑横の竹藪を寝場としていたのですが、その日はお留守でした。

ならば「今週こそは!」と、朝から見切ってはみたものの、新しい痕跡は無し。
00831.jpg

どうやら他の場所に移動してしまったようです。

農家さんには申し訳ないのですが・・・

イノシシは居なくなったので、良しとしましょう。

その間に、隊員の一人が見切りで「子引き」の足跡を追跡。

寝場所を特定していました。

こちらの地域では「子連れの母イノシシ」のことを「子引き」と呼んでいます。

本部に集合して、打ち合わせの結果「よし、それをやろう」となり、昼食タイム。
本部

午後からの猟となりました。

ところで、その寝場所は因縁の猟場。

1ヶ月ほど前に、凄腕ハンターの先輩がイノシシを外した猟場なのです。

また、先週はイノシシが起きたものの、タツには掛からず。

この丘の猟場は、何としてでも攻略したいのです。
00830.jpg

私はこの丘を「203高地」と呼んでいます。

ならば私は「乃木大将」か。

すると、イノシシは「旅順港」

勇猛果敢な少将「カノとトラ」を従えて、203高地を制圧しに向かったのでした。

それにしても、なんて日当たりの良い丘なんだろう。

これでは、イノシシが入れ替わり立ち替わり、この丘を寝場所にするのも頷けます。

私はタツの配置完了を確認して、いざ突撃!

すると、カノとトラを放してスグに、笹ボサの中で2頭の激しい鳴き声が。

と、同時に枯れ笹がバキバキと折れる音。

「獲物が起きたぞ!」と、私は無線。

ところが、イノシシ親子だけではなく、シカも起きたようで・・・

タツからは「シカは抜けて行ったけど、イノシシはタツの中に戻ったぞ」と。

ところが、しばらくしてカノが私の元へと戻って来てしまったのです。

それも得意満面な様子のカノ。

・・・イヤな予感。

カノは戻って来た道を、逆に戻って行ったため、私はついて行きます。

すると・・・・・嗚呼・・・合掌。

その場にトラは居なかったので、確認すると・・・

300mほど離れた場所で母イノシシを追っている様子。

でも、カノは私の足元でシッポをフリフリ。

私はタツに「トラを、回収しに行く。タツは解除」の旨を伝えて・・・
00838.jpg

続けて「道にイノシシを引き出してあるから、本部に運んでおいて」と。

すぐさま、トラのあとを追い・・・

しばらくして、獲物を見失ったトラを回収。
00839.jpg

本部に戻りました。
DSC05654 (2)

私としては、複雑な思い。

ヤマやコーシンならば、トラのように続けて母イノシシを追ったことでしょう。

ところが、カノは戻って来てしまった。

実は、これが初めてではありません。

しかし、カノは分かっているのです。

「人が仕留めた」か「自分が仕留めた」のかを。

私に褒めてもらうことを生き甲斐としている節もあるカノ。

その延長線上にある行為のように思います。

人が鉄砲で仕留めた時は、絶対にそのようなことはしませんから。

私が恐れているのは、さらに大きなイノシシでも、そのうちに・・・

猟欲にとらわれた場合。

褒めてもらいたいがための場合。

何れにしても、私は猟犬の咬み止めは、好ましい猟芸だとは思っていません。

人が鉄砲で仕留めればいいだけのことですから。

「猟犬とイノシシの命の交換」のような猟は、絶対にしたくないのです。

鳴き止めで十分です。

カノの心がもう少し大人になれば、より的確な判断が出来るようになると確信しています。

今日は、そんなことを考えさせられる猟でした。



応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

スポンサーサイト



コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

カノ

カノ 心配ですね!
でも カノは和犬ですので前も言いましたが 野性強く出ていると思います。そのことを踏まえて 一銃一句で使ってやってください。

   龍

| URL | 2020-03-02 (Mon) 16:31 [編集 ]


龍さん

以前、20貫ほどのイノシシに特攻する場面を目の当たりにしました。
その時は吹っ飛ばされただけで済んだのですが、心配です。
しかし、その後はコーシンと組ませることにより、駆け引きや間合いを覚えてくれました。
今のところは自分と同じか、少し大きいくらいのイノシシには、今回の様な猟芸を示します。
これ以上は調子に乗らせたくないですね。
この様な傾向の和犬は、ことごとく酷い目に遭っていますから。
ところがコーシンも洋犬なのに自分と同サイズくらいにはダメ。
これが猟犬の性なのでしょうか・・・
何とも言えませんね。

あっきょ | URL | 2020-03-02 (Mon) 20:35 [編集 ]