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生きもの二人三脚

逞しい女子部隊

先週、先輩猟師の北さんが括り罠で捕獲した巨大イノシシ。

連絡を受けて私が北さん宅へと伺ったときには、もう皮剥ぎが終わって残滓類が抜かれた状態でした。

そのことに私はさして疑問を抱きませんでしたが・・・

昨日、北さんの方からその時の話をしてくれました。

「実はねぇ、面白いことがあったんだよ」

「あっきょ君が来る前にね、家の前を通りかかった女の子5人が解体を手伝ってくれたんだよ」

「ええ~っ!」と驚く私。

さらに聞いていると、手伝ってくれたのは・・・

近所に工場の社員アパートがあり、そこに住むベトナム人の女の子たちだそう。

横に除けてあったテンコ盛りの残滓の山を見て・・・

「これ、どうする?」と、聞いて来たそうなのです。

「捨てちゃうよ」との北さんの答えに、女の子たちは色めき立ち・・・

「もったいないよ、私たち食べるよ」と。

北さんが道具を貸してあげると、その場で処理を開始。

腸もその場で中身を出してキレイにしごき洗って、ほぼ全てをお持ち帰り。

ならばということで、ロースや三枚肉も半身分ゴッソリと差し上げたそう。

女の子たちは、幼い頃から家で飼っている豚の捌く様子を見たり手伝ったりしていたとのこと。

北さん曰く「腸の下処理も早くて上手だったよ」と感心しきり。

その社員アパートではイノシシ三昧の宴が繰り広げられたことでしょう。

そして後日、北さんにお礼を言いに来たそうで・・・

「とても美味しかったよ。みんな喜んでくれた」「また下さい」と、手を合わせたそう。

で、昨日の大シカ。
00194.jpg

さすがのベトナムっ子でもシカは食べたことあるまい・・・・・

フッ フッ フッ・・・

ほくそ笑む北さんと私。

肋骨付き三枚肉、背ロース、モモ肉、ついでにレバーとハツも・・・

せっせと捌いてビニール袋に「詰め詰めセール!」の「プレゼント山盛り袋!」

北さんの軽トラに積み込んだのでした。

「きっと、みんな喜んでくれるよ」と、ニコニコ顔の北さんや猟隊のみんな。

さて、どうなることやら。

来週、その話を聞くのが楽しみ楽しみ🎵

ところで・・・・・

この話で私はあることを閃いたのでした。

今や一年中イノシシやシカを捕獲し、解体した獲物の肉を自家消費したり、お遣い物にしたり、ストックしたり。

しかし、その消費する量は限られており、もはや限界を超えています。

よって「もったいない・・・」と思いながら埋却してしまう獲物も多いのです。

間引き業務的な要素も多分に含むため、仕方なしとせざるを得ません。

それに関して、私たち日本人部隊ではもう手に負えない・・・

そこでベトナム人ゲリラ部隊に援軍を乞うのです。

彼女らは幼少より訓練を受けており、その一人一人の実戦能力は日本人部隊少尉にも匹敵。

また、その地下組織の繋がりも未知数であり、我が部隊のそれを完全に凌駕しているものと思われます。

有害鳥獣捕獲時の我が部隊の前線基地からは、幸いにして彼女らのアジトは1kmと離れていません。

つまり、いつでも援軍を頼める距離・位置にあるのです。

今度、北さん中佐に、この「連合作戦」を打診してみるかな。

「山の幸をさらに有効利用するためにも他国部隊の力を借りないと、今や難しい時代なのであります」と。

それと、もう一つ。

私は、そのベトナム人ゲリラ部隊との接触役になり、時には彼女らと一緒に軍事演習を行いたいのです。

目的はただ一つ。

彼女らの戦闘術、つまり獲物肉の調理方法や味付け、また香辛料についても学びたいのであります!

それと、ついでにもう一つ。

狩猟について大切なこと。

「いかにして、山中で己の気配を消すか」

これは・・・

「そんなのベトコン部隊じゃないから知らないよ」なんて彼女たちにシバかれそう・・・

ヤメとこ。

今後も狩猟者が減っていくであろう中で、私は北さんの話に一つの光明を見たのでした。





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コメント


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おはようございます。

おお、こんなところにも国際化ですか。w

ベトナム女子、たくましいですね。彼女たちは食費が浮くしいい交換条件ではないでしょうか?

あっきょさん宅に彼女たちの直伝本格ベトナム料理が並ぶ日が待ち遠しいです。( *´艸`)

ひまわり | URL | 2019-12-03 (Tue) 10:07 [編集 ]


幼少の頃から身近な事であれば抵抗も無く、門前の小僧なれたものなのでしょう。
解体だけでも手伝ってくれると助かりますね。
残滓も持ち帰ってくれるのであれば益々嬉しいし。

デビラ | URL | 2019-12-03 (Tue) 11:50 [編集 ]


こちら地方もベトナムの方たちが働きにきてますね。
以前は中国の方が多かったのですが、
最近はみません。
知り合いになれればあげてもいいのですが、
言葉が通じません。(≧∀≦)
休みになれば工場の前の川で魚釣りしてます。

坪ちゃん | URL | 2019-12-03 (Tue) 14:39 [編集 ]


ひまわりさん

そうなんですね、彼女たちにとっては日本の食材費は高すぎるのでしょうね。
せっかく稼ぎに来ているのに・・・
私たち狩猟者としては獲物(食材)を喜んで食べてくれるだけで助かるのです。
それにしても彼女たちはスゴイですよね。
たくまし過ぎます。

正直に言いますと、ジビエ料理に行き詰まりを感じていたのです。
でも「ベトナム料理」という新境地。
全く考えていませんでした。
シッカリと勉強をさせて頂こうと思います!

あっきょ | URL | 2019-12-03 (Tue) 19:56 [編集 ]


デビラさん

獲物の食べられる部分を捨てることには、いつも心苦しい思いでいました。
私たちも頑張って食べたり、お遣い物にしたり。
そこに、こんなに上手に美味しく食べてくれる人たちが大勢いると知り・・・
とても嬉しいのです。
私にとっては完全に盲点でした。
このネットワークは是非とも広げていきたいです。

ところで・・・・・
シカのペニスの紹興酒漬けは相当な高値で取引されているそうです。
こちらの方ではペニスだけを持ち帰る人がいて・・・
疑問に思った私が聞き出しました。
袋角も含めて、私たちは「宝」を捨ててしまっているのかもしれませんね。
デビラさん!今後の副業に如何でしょうか?
ライフル銃が火を噴きまくる日が近いかも!

あっきょ | URL | 2019-12-03 (Tue) 20:19 [編集 ]


坪ちゃんさん

ベトナム人の方々は感覚的に日本人と似ていますね。
とてもまじめなのです・・・私みたいに🎵
言葉なんて通じなくてもいいのです。
ボディーランゲージです!
そして坪ちゃんさんから積極的にアプローチをして・・・
ベトナム語をマスターするのです。
私はその気満々!
でも、あの文字は難解ですね・・・

あっきょ | URL | 2019-12-03 (Tue) 20:33 [編集 ]


こんばんは~
ベトナムの女性たち、まだうら若き乙女でしょうに。
凄いものですね。

窓 | URL | 2019-12-03 (Tue) 22:16 [編集 ]


時々こちらも…

獲物を引き出していると、どこからか外国の若いお兄さんたちが集まってくる場所があります。
興味津々というより、少しでもいいので貰いたい!という感じ(笑)。

どこかの誰か(私)を見ているようです。
今度声かけてみようかな…。

獲物を分けてあげることを伝えると、喜んで人勢子とか引き出しとかしてくれそうです。

じゃん | URL | 2019-12-03 (Tue) 22:27 [編集 ]


窓さん

先輩猟師の北さんが「ちょうど孫と同じくらい」と言っていたので20才前後なのでしょう。
それで腸をサッサと捌いてしまうのですから・・・
いくら文化の違いとは言え大したものですね。
獲物の有効利用について、私たちも初心に帰らねばと思った次第です。

あっきょ | URL | 2019-12-04 (Wed) 16:26 [編集 ]


じゃんさん

確かに彼らの気持ちはよく分かります。
じゃんさんも、ベトナム人も、私も、考えていることは同じ。。。

最終的な残滓の処理を気を付ければ、有害鳥獣捕獲の時なんかは助かるかもしれませんね。
将来的に人手が足りなくなればアリかも?

彼女たちの日本での生活の楽しみや思い出になるのかな?などと考えると、こんな出来事も楽しいですね。

あっきょ | URL | 2019-12-04 (Wed) 16:41 [編集 ]