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生きもの二人三脚

恥ずかしい管理捕獲

台風一過のような天気となった日曜日。

風はまだ少し残っているけれど、日中は暑くなりそう。
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こんな日は汗をかいた後に川にでも浸かりたい。

な~んて思っていたら服を着たまま本当にそうなってしまい、皆の前で大恥をかくことに。

嗚呼、恥ずかしや・・・・・



この日もニホンジカとイノシシの管理捕獲を実施。

我が家の猟犬たちは発情期がまだ終わらないため、私は今回もタツ役へ。

作戦の打合せが終わると同時に、各員、配置場所に散っていきます。

さて、今回の私のタツは・・・・・

近頃、全く獲物が来ない場所。

その洞筋のタツ全員は、どうにも士気が上がりません。

過去には獲物が頻繁に使っていた通り道も、今は使っていない感じ。

この洞で土砂崩れが起きたからかな?

タツ配置に着く間も獲物の足跡を確認しますが、シカのモノが一つあっただけ。

以前は足跡で、どこもベタベタだったのに・・・・・

山を登って行くと、土砂崩れの生々しい跡に行く手を阻まれます。
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こんな場所の登りやすい脇を獲物たちは通るため、そこを狙う算段で私はこの場所に配置。

さぁ、計算通りに上手くいくかな?

それにしてもあの一本橋・・・・・渡ってみたいなぁ。
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いっそのこと、あの丸太の中央に跨り、獲物を狙うというのはどうだろう。

まさかそんなところに敵が潜んでいるなんて獲物たちは思うまい フッフッフッ・・・

それとも、おサルさんに「通り道だから、どいてくれる?」なんて言われるかな アハハハ・・・

なんて妄想に耽っていたら一回戦目が終了。

山々に銃声が木霊して「止めたよ」なんて無線が数回。

獲物の引き出しを手伝いに向かいます。

そして、二回戦目も私の配置したタツにはシカは現れずで終了。
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結局、ニホンジカ5頭とイノシシ1頭を捕獲。

私はもっぱら、仕留めた獲物の引き出し係として頑張ります。

皆で獲物を山から下ろしたり、谷から引き上げたり。

エッチラ オッチラと手際よく次々と引き出します。

日中の気温上昇に伴い、汗だくになってしまいました。

集合場所に向かう途中、農家の方々からは労いの言葉をいただき、疲れもどこかへ。

「さっき、鉄砲がたくさん鳴ったようだけど、捕れました?」

「シカとイノシシを捕りましたよ」

「あぁ それはご苦労様です。助かります」

そして・・・・・

「どうです?近頃、農作物の被害は減ってきましたか?」と、伺ってみると・・・

「いやいや、まだまだ。相変わらずだよ」と農家の方々。

続けて「大変でしょうけど頼みますね」と言って下さいました。

山裾から離れ、道路を越えた民家横の畑なのに・・・

電気柵の中で農作業をされ、それ越しでの会話だったのが印象的でした。

一回戦目終了後、本部に戻り着替えた私。

二回戦目終了では河原の解体場で着替えて、最後の一仕事。
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県に提出する獲物の写真を撮った後、解体に取り掛かります。
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ところが、こののちに私は捕獲員全員の笑い者となることに・・・・・

解体作業が進む中、上流の解体グループが誤ってシカの残滓を川に流してしまったのです。

桃太郎の桃のように「どんぶらこ~ どんぶらこ~」と、流される残滓。

「あぁぁぁぁ・・・・・」全員がそれを目で追う中、隊長が大声で・・・

「あれはダメだ~! 誰か拾え~っ!」

その声に真っ先に反応し、川の浅瀬を渡り・・・

下流に向かって水しぶきを上げながら猛ダッシュする、オジサンなのに最年少の私。

残滓の不法投棄はダメなのです。

こんな時、磯釣り用のブーツがモノを言います。

そう、長靴ではなくブーツなのです!

ちょっとやそっとじゃ水なんて入りません。

目の前に迫る残滓・・・・・

と、その時、浅いと思って踏み入れた砂地の浅瀬。

それが底無し沼のように私を飲み込んだのです。

ズボォォォ・・・・・!

腰近くまで川に沈みこんだ私は必死でそこから抜け出し、さらに残滓を追い・・・

川の中央でそれを確保!

河原でそれを見守っていた全員の歓声が聞こえて来ます。

「ん?」 なんか違う。

よ~く聞いてみると歓声ではなく笑い声。

中には腹を抱えて笑っている者まで。

開き直った私は残滓を片手に「とったど~!」と、皆の方を向いて右手の拳を青空に向かって高々と突き上げます。

河原は大ウケ。

嗚呼・・・恥ずかしいやら情けないやら・・・

気が付くとブーツはただの長靴と化していました。

・・・と、次の瞬間、自分の血の気が引いていくことにも気が付きます。

「コ、コンデジが~!!」

慌てて太もも横のサイドポケットに入っていたコンデジを確認。

「あぁ・・・濡れている・・・水死しちゃったかなぁ」

もう手遅れだと思いつつ、電池を取り出し中を見てみると水滴はナシ。

とりあえず、コンデジの外側の水滴を拭き取り、乾かします。

肝心の私自身も乾かしたいところでしたが、着替えは・・・もうナシ。

ビショビショのパンツのままで解体作業に復帰。

早く家に帰りたい・・・



その後、なんとか家にたどり着き、恐る恐るコンデジのスイッチを入れてみます。

「ピッ ピッ」と、いつもと変わらぬ軽やかな電子音と共にレンズがせり出しました。

大丈夫そうなので、シャッターを押してみます。
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問題なし。

良かった良かった。

コンデジは水に濡れても大丈夫な、3秒ルールならぬ30秒ルールがあるのでしょう。。。



この日も色々とありましたが、振り返ってみると・・・

途中で話をさせて頂いた農家さんからの感謝の言葉に、全てが救われたような思いがします。

これからもその言葉に添えるよう、安全第一で捕獲業務に臨もうと心に誓うのでした。




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コメント


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全てが身につまされます

オジサンなのに最年少…。

山に行ったのになぜか水泳…。

ありますあります(一部の人間だけかしら)。

農家の方の労りの声でもないとやってられませんよね(笑)♪

じゃん | URL | 2019-06-18 (Tue) 22:26 [編集 ]


じゃんさん

じゃんさんの池事件は衝撃的でした。
同じ回収でも、じゃんさんはイノシシ、私は残滓。
季節だって真冬と初夏。
「称賛」に対して、私は「恥辱」
えらい違いです。
おかげで着替えの大切さも教えて頂きました。
でも、パンツまでは・・・
次回からはパンツも2セットは準備しておきます!

あっきょ | URL | 2019-06-19 (Wed) 21:10 [編集 ]