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生きもの二人三脚

肉の配分と人間性

狩猟で得た大自然の恵である獲物の肉。
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これを味わいたくて狩猟を始めた人は多いと思います。

基本的なその動機の流れは、釣りに通ずるものがあるとも思うのです。

ところが狩猟の場合は、それを始めるにあたって非常に面倒なことが多く、普通の人は二の足を踏んでしまうのでしょう。

統計的に、国民1000人に対して1人くらいしか狩猟者がいないのは、そのことを物語っています。

したがって、考え方によっては1000人中で一番の食いしん坊とも言えるかもしれません。

おそらく、そんなには間違っていないでしょう。

なぜって?

冒頭に述べたことと、実際に周りの狩猟者を観察してと、自分を照らし合わせた上でそう感じるから。

例えば、脂の乗ったイノシシを捕まえたとします。
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解体をしている皆の頭の中身は「旨そ!どんな料理にしようかな!」でイッパイなハズ。

それと同時に深層心理には「良い部位を出来るだけ多く持ち帰りたい」との欲望もあるでしょう。

その中で人間性が如実に表れる人、そうでない人とに合わさって、個々の社会性も見え隠れしてきます。

例をあげると、自分の食べたい部位を勝手に切り取って持って行ってしまう人も多いのです。

最終的にはズルい人もそうでない人も、人のことを考えない人もそうでない人も、公平に肉が分配されるように切り分けて袋詰め。
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もちろん、肉の袋を置く順番や取る順番は、ランダムにその時々で変えます。

ちょっとの差でも中身で選べないようにしているのです。

私は初め、その分配方法に凄く違和感を感じました。

「そこまでしないとダメなの?」と。

ところが見るつもりは無くても、イヤな場面を見てしまうこともあり、残念な気持ちになることもしばしば。

「そんなにしてまで肉を食べたいの?その年で」と、思ってしまうこともあるのです。

中にはこんな人もいます。

本人は悪気は無いようですが・・・

「おれ、アバラ骨をもらっていくよ」と、肉の付いたアバラ骨を殆ど持って帰ってしまうのです。

これは分かりやすく言うと、ケンタッキーフライドチキンを分けるにあたり・・・・・

「どの部位を食べたい?」と聞かれて「オレは皮だけでいいや。その代わり皮は全部のをもらうよ」と言っているのと同じ!

ダメなのです。

そう、お肉の残ったアバラ骨は、誰もが大好きスペアリブ。
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ご本人は「残滓をもらう」くらいにしか考えていないのでしょうか?

勢子の私としても、ワンコたちのお土産としても少しは欲しかったのに・・・

いずれにしても、こちらの方では、どの猟隊もこんな感じで肉を分配しています。

ずるっこい人がいる猟隊ほど、それは厳しいようですが。

因みに我が猟隊には、そんなズルな人は一人もいません。

よく考えてみると、こんなことを題目としている私が一番卑しいのかな。

それに、猟犬用に優先的に分けてもらった残滓の中から、スペアリブや良さそうな肉を拾い出し、ワンコたちの上前をハネているいるようでは・・・・・

実は、ワンコに脂の多い部位を食べさせると、お腹を壊してしまいます。

それが心配で、あえてそのような部位を、私自らが体を張って処理に当たっているのです。

ホント。

それにしても、お年を召されて尚、衰えぬ食欲。

肉を欲張ろうとするご老体を見たら「お元気で何より」と思ってあげるべきなのかな?

但し、こうした場面を他の人はシッカリと見ています。

その狩猟者の人としての資質を測っているのです。

欲張りな人は最終的には相手にされなくなり、気が付くと一番損をしています。

なんだかイソップ物語みたいになってしまいましたが、ズルい人はだんだんと輪の中から弾き出されてしまうのです。

悪しからずなのです。

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コメント


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どこの猟隊にもそのような人はいます。
どうしようもありません。たいした仕事もしない人に見られます。そのような人です。哀れな方。
私は、何時も 肉をもらわないようにしています。
知り合いにあげる分だけもらって帰ってきます。
犬のためにはアバラ骨をもらいます(猪のみ)
色々な人がおりますので、そのようにお付き合いしてください。

ではまた。  龍

わけまえ | URL | 2019-02-27 (Wed) 17:41 [編集 ]


龍さん

そうですね、一生懸命に猟隊に尽くそうとする人ほど遠慮します。
簡単に言うと良識の問題ですね。
おっしゃる通り、その辺が分からない方は哀れに思えてしまうのです。
そんなことも踏まえて上手くやっていくしかないですね。

あっきょ | URL | 2019-02-27 (Wed) 21:13 [編集 ]


うんうん

いますね~、そんな人。
こちらでもお肉は皆で均等分けしますが、血肉や骨はワンコ用に勢子役がもらって帰ります。
頑張って働いてくれたワンコ達にも肉を食べさせて労わってあげたいですもんね。
だけど当たり前のように「ワシも犬飼っているから」とそれらを袋詰めする人がいます。たまにならケチ臭いことは言いませんが、いつもいつもいつも当たり前の顔なのです。
「そんな見たこともないペット犬のために、なんで命懸けで山を駆け回ってくれたワンコ達の分の端肉を分けなきゃならんのじゃ~!」
と切れそうになりますが、まあ雰囲気を壊してもなぁと言葉を飲み込んでいます。ムキ~っ!!

じゃん | URL | 2019-03-01 (Fri) 00:48 [編集 ]


じゃんさん

自分の猟犬に肉や骨を食べさせたい気持ちは分かるんですけどね。
当たり前のように持ち帰る人を見ると、如何なモノかとも思ってしまいます。
この違和感は何なんでしょうね。
道理をわきまえている人、そうでない人の差ですかね?
「働かざるもの食うべからず」と言ったらワンコたちには可哀そうなのですが・・・
一言欲しいですよね、飼い主からは。
そんな感覚の欠落している人が狩猟者には多いように思います。
それとも年を取ると図々しくなっちゃうんですかね?
気を付けなくては・・・とくに私は(-_-;)

あっきょ | URL | 2019-03-01 (Fri) 16:20 [編集 ]