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生きもの二人三脚

猟場の存続

ここ数年だけでも、私の周りで10名近くの先輩猟師さんが高齢を理由に鉄砲を辞められてしまいました。

つまり、猟隊編制がうまく組めなくなってきているのです。

したがって広いがゆえにタツ(タツマ・マチ)で囲み切れなくなった猟場が多くなり、その様な猟場はここ2・3年は手つかず状態。

今後もこの様な猟場が増え続けることでしょう。
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この狩猟者の減少に伴い、入隊の誘いを受けたり、共猟の依頼が増えてきました。

そんな中、以前、お世話になった猟隊の親方からは猟場を受け継いでほしいとの依頼を受け、私は承諾。

猟隊員の平均年齢が75才を過ぎていることが主な理由です。

実は、今お世話になっている猟隊の親方からも、猟場と狩猟小屋の維持と存続をお願いされていました。

しかし、今の猟隊の中では私は新参者であり、他に先輩猟師さんもいらっしゃるため、丁重にお断りさせて頂いたのです。

それほどに私の身近な猟隊では人手不足の状況であり、あと5年、いや3年もすれば交流のある鉄砲撃ちの半数は辞めるでしょう。

今後、私が考えておかなければならないことは、それらの流れをふまえた上で、新たなる猟隊を作り上げること。

そして、その拠点となる猟場を確保し、狩猟小屋を設ける。

あとは焦らずに隊員を増やし、時には他の猟隊と定期的な合同猟を行う。

今後に向けて動き出す時が来たと考えています。

暫くは今の猟隊と協力関係を取りながら、前親方より受け継いだ猟場を維持し、二刀流で狩猟を続けることになりました。

なんだか今猟期はバタバタですが、残すところあと1ヶ月。

この1ヶ月は前親方から受け継いだ猟場の様子を探りながら、地元の方々や地主さんと折衝し、解体場や狩猟小屋の候補地の選定を進める予定です。

広大な猟場を少人数で維持・管理し続けるためには、分散管理する方法しかないのでしょう。

そうなるとタツ(タツマ・マチ)張りの今までの考え方を変えなくては対応できません。

またそれに伴い、猟犬のタイプによる明確な使い分けも、今以上に必要となってくるでしょう。

面白いもので、優秀な猟犬のいるところには人が集まってきます。

やはり猟犬は捕らせてくれてナンボ。

皆さん、その辺の嗅覚は猟犬より鋭いようです。

但し、猟隊の内輪もめや分裂は、その猟犬が原因となることが多いのも事実。

犬持ちは、それぞれに思いを込めて猟犬を飼育している証なのでしょう。

それも含め、今後の猟隊のあり方やその変遷がとても気になります。

私が狩猟における一つの目標としていることは・・・

猟期中は、週末が来るのを「まだか まだか」とワクワクしながら仕事に励む。

そして、土・日は大自然に抱かれ、気の合う仲間たちと一つの目標に向かって力を合わせる。

そのあとは、自然からの恵みと楽しい一時。

隊員皆が「狩猟をやって良かった!」と、心から思える猟隊を自分の手で一から築き上げること。

そんな礎を授けて下さった両親方への感謝を忘れず、狩猟に精進してゆく決意を新たにした今猟期。

これからが私にとっての本当の狩猟第一歩なのかもしれません。

同時に狩猟をどのようにして地域貢献に生かせるかも大事なテーマ。

なんだか欲張り過ぎている感は否めませんが、なんでも「志」は大切。

その「志」に向かってコツコツと一段ずつ階段を登って行きたいと思います。

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コメント


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こんにちは!いつも、ありがとうございます。

今後の日本の里村の、大きな課題ですよね!
けれど、こうしてブログを通じてですが、
あっきょさんのような方がいらして、どれほど皆様は心強いかしれません。

がんばってくださいね!!

窓 | URL | 2019-02-17 (Sun) 14:17 [編集 ]


窓さん

こちらこそ、ありがとうございます。
とても励みになります。

おっしゃる通り、日本の山では生態系がおかしなことになっています。
ニホンジカの大増殖になかなか歯止めが掛からないのです。
私たちの行っていることは「猟」と言うより「間引き作業」近いかもしれません。
実際には猟期が終わった後も次の猟期まで捕獲業務に追われます。
早く本来の生息密度に戻り、捕獲業務などやらなくてよい状態になって貰いたいものです。

今日も趣味としての「猟」に行ってきたのですが、法律上の区分は「管理捕獲」
なんだかな~です。
でも、私たち狩猟者にシカできないことですので頑張ります!
シカだけに。。。

あっきょ | URL | 2019-02-17 (Sun) 17:59 [編集 ]


猟場の維持

まだまだこちらの先輩ハンター方は元気な方が多いです(笑)。

でもあと5年後は…、と考えると惨憺たる有様でしょうね。
銃砲所持しても、猟犬を飼って勢子役をしようとする若者となると絶望的な未来予想図です。
罠も有効な手段ですが、見破っちゃう賢いイノシシには犬しかないんですよね…。

犬を使える猟師も、良い犬の血統も絶滅寸前なのはこちらも同様です。

そんな思いがありまして、ふじに次の世代のお子様たちを産んでもらうことを託したのです。

狩猟者だけを増やすのではなく、今それらが本当に大切なことだと思うのです。

じゃん | URL | 2019-02-19 (Tue) 19:20 [編集 ]


じゃんさん

そうですよね「猟犬がいなくては何も始まらない始められない」
そこなんですよね。
それを分かってくれない猟友会の上の方の人たちや行政。
「後で泣きついて来ても知らないよ」と言いたいくらい。
実は今でさえその様な状況なのです。
猟犬の確保に向け、犬持ちにはそれ相応の特典をより拡充させるべきだと思います。
別に何かが欲しくて言っている訳ではないのですが・・・
じゃんさんならこの気持ちを分かってくれますよね。

あっきょ | URL | 2019-02-19 (Tue) 22:26 [編集 ]