「生きもの好き!」な~んて言っておきながら、この年になるまで1度も犬を飼ったことがなかった私。
今までに飼育してきた生きものは「犬」を1丁目1番地の立派な家だとすると、場末のビリヤード場みたいなのばっかり・・・・・生きものに失礼かな・・・・・ビリヤード場にも失礼だ・・・。
(サバンナモニターの「しずかちゃん」 とてもお利口さん)
この2年3ヶ月、たったこれだけの年月の間でも、様々な出来事や発見がありました。
「毎日」と言ってもいいくらいに。
そして、犬飼育ド初心者の私としては、犬についてまだまだ知らないこと分からないことだらけ。
そんな私を支え指導して下さっているのが、狩猟先輩の方々と、近所の
狩猟先輩方のアドバイスは、あくまで「猟犬」としての育て方や躾で、その「犬」に対する目線は男性特有のもの。
一方、のぶちゃんのアドバイスはと言うと「わが子」としての考えに基づいた接し方。
女性目線の何とも言えない温かさと優しさに包まれた考え方で「溺愛」とは異なります。
この方の飼われているミニチュアダックス2頭を見ていても「なるほどな~」と感心することばかり。
とても聞き分けが良く、のぶちゃんとは一心同体なのです。
この方「のぶちゃん」は只者ではないハズ!と思い伺ってみてビックリ!
お若い頃のご職業は、なんと「動物園の飼育員さん」・・・・・納得。
考えてみれば、いつも頂くアドバイスは、的確で合点がいくことばかり。
生きものに対する知識も豊富で、観察力・考察力も鋭いのです。
それ以来、私はこの方のことを「生きもの飼育の師」と仰いでおり、お会いする度に「犬」について教えを乞うことにしています。
私は試しに「狩猟先輩方」から教えて頂いた犬との接し方に「生きもの飼育の師のぶちゃん」のエッセンスを織り交ぜて、わが家の犬たちと接してみたところ、犬たちの私への関心度が更に上がったように感じます。
これは、狩猟中でも実感でき、なんだか犬たちが、以前よりだいぶ扱いやすくなりました。
その背景には、もちろん犬たちの年齢を積み重ねたことによる精神的変化もあるでしょう。
とくに顕著なのがコーシン。
今現在、2歳半。
先月にやっと終わった4回目のサカリ中に、大きく変化したのです。
簡単に言いますと「お子ちゃま」から「大人」へとハートが大変身。
初めは「具合でも悪くなったんじゃないか」と心配になるほど。
のぶちゃんに聞いてみると「そういうものよ」とのことで一安心。
サカリが終わった後も、カノへの接し方が「キャッホ~!」から「ヨシヨシ」と、お姉さんなのです。
コーシンに相手にされず、物足らなくなってしまったカノは、その分ヤマに絡んで、ヤマはいい迷惑。
実は、私も少し寂しい感じ。
山散歩中に私が急斜面で山菜を採っていたところ、お子ちゃまコーシンに飛び付かれてバランスを崩し、転がり落とされて「早く大人しくなってくれ!」などと腹が立ったこともありました。
(この直後にやられました)
しかし、すっかり落ち着き大人しくなってくると「あの無邪気にじゃれ付いてきたコーシンも良かったな」などと思ったりもします。
そんなことも含めて「犬」の飼育を通して、その賢さはもちろんのこと、心の変化や成長も実感し、考察する楽しみを堪能している毎日です。
これから先も、わが家の犬たちはどんな変化を見せるのか・・・・・
老いていくヤマ。
(ヤマ・・・・・す、すごい演技力)
成熟を続けるコーシン。
まだまだ心は子犬のカノ。
犬たちとの付き合いは始まったばかりです。