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生きもの二人三脚

大きな過ちと切なさと

もう半世紀も前の出来事です。

当時の私は千葉県に住んでいました。

そんな小学生の私は入院した父を見舞うために母と幼い妹とともに東京へ。

国立 虎の門病院で手術を受けた父。

術後の回復は順調でした。

その様子に安堵した私たちは病院1階のロビーへと。

すると けたたましいサイレンの音が次々と近づいて来る。

救急隊員の「皆さん通路を開けて下さい!」との声。

その声と同時に数え切れないほどのケガ人が運び込まれてきたのです。

ケガをされた方々は一様にワイシャツ姿のサラリーマン風。

しかし、その白いはずのワイシャツは鮮血で染まっている。

うめき声を上げ続ける人。

意識の無い人。

焦点が定まらず痙攣し続けている人。

その筆舌に尽くし難い光景に母と私は茫然とするばかり。

子供心に「いったい何が起こったのだろう。これはただ事ではないはず」と。

それは帰りに病院近くに住む親戚の家に立ち寄って知ることとなりました。

テレビのニュース速報で三菱ビルが爆破されたと。

当時の新聞では過激派、ゲリラ、ハイジャックの文字を頻繁に目にしていたため、小学生の私でも何が起こったのかは分かりました。

・・・・・

この数日間、毎日のように あの指名手配犯の顔写真に思うのです。

銃砲関係の用事で生活安全課に伺う度に目にするポスターでのあの顔の人物。

「日本国内に居たんだ」と。

おそらく本人も駅や至る所で自分の若かりし日の写真を見ていたことでしょう。

そして「この頃に戻れたら、あんなことは・・・」と思っていたはず。

ニュース報道を見る限りでは、本人は後悔の念に苛まれていたのではないかと。

この様なテロ犯罪は絶対にあってはならないし、許してはならないこと。

しかし憤りとは違った複雑な思いを感じてしまう今回の出来事。

小学生の頃の衝撃的な光景と、この数日間の切なさが錯綜する中で「人の心とはいったい何なのだろう」と考えてしまうのです。

今となってはタメ息しか出ません。


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燃えよ週末

平日は職場で座りっぱなし。

夜は猟犬たちとリード散歩で軽い運動。

でも土日は目いっぱい動き回って大汗をかく。

そのおかげで私の健康が維持されているのでしょう。

一昨日は、また杉の大木に登っての枝打ち作業。

日の光がいい感じに実家全体に差し込むようになりました。
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また両隣さんの家にも日が当たるようになり、喜んで下さっているとのこと。

木登り器と安全帯と鋸で行う この作業は、とにかく全身運動。
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カロリー消費は、水泳で真剣に練習するレベルに匹敵すると実感。

なので全身汗だくで作業終了と同時に風呂にドボン。

少々頑張り過ぎてしまいました。

で、次の日の昨日は、またもや猟場の低山で登ったり下りたり。

鳴き止め現場に急行したり、タツ役が半矢にした獲物を仕留めに行ったりもして大変でした。

それにしても山中が随分とスッキリしていて進みやすい。
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シカにより下草や低木が食べ尽くされた場所が相変わらず目立ちます。

数年前はボサボサで進み難かった猟場も今ではスイスイ。

なのでイノシシはなかなか止まりませんが。

如何なものかな。

昨日は巻狩り参加者が少ない割には鉄砲が鳴り続けて、皆さん大いに楽しめた様子。
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いつもの解体場では、少人数ながらも手際よく。
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トラとミカサは怪我からの復帰戦でしたが、まずまずの働き。
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犬舎に戻ると金剛が「なんで連れて行ってくれないの!」とイライラモード全開でしたが。
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はいはいキミは来週ね。

そんなことで、この土日も燃え尽きてしまいました。

でも こんなに動けるなんて、まだ若い証拠かな。。。

そういう事にしておきます。



犬の判断要素

猟犬は獲物が風上に潜んでいる場合、200mほど離れていても余裕で感知します。

ところが獲物が風下だと10mですら分からないことも しばしば。

ニオイの素が粒子である以上、これは仕方のないこと。
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一方、犬の人の認識においては視覚と聴覚を主としていて、ニオイは最終確認 程度。

でも人の捜索となると、視、聴、嗅の感覚の優先順位を場面ごとに入れ替えて、居場所を特定して戻って来る。

少なくとも猟犬はこんな感じです。

よってベテラン猟犬ならば、猟場では飼い主のことをどんな場面でも識別します。

しかし不慣れな見習い犬の場合は、気が動転して冷静な判断が出来なくなることも多い。

飼い主が識別できなくなり、回収などで手間取ることもあるのです。

いつも家で接するときの飼い主の声と、山中での声は違うように感じるのかもしれません。

また、出で立ちが家と猟場では異なることも大きな要因。
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なので不慣れな見習い犬の場合は、エサを与える時などに猟友会ベストと帽子を身に付けて慣らしておくのもアリ。

今までに何頭か試してみましたが、その出猟時の装いで無言で犬舎に近寄ると、出猟未経験の見習い犬は半数以上が吠えます。

そこで「おい、○○。オレだよオレ♪」と声を発すると・・・

「あれ?」と、なる犬と「ウソだ!」と、なる犬に分かれる。
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で、更に近付き、警戒を解かない犬がいる場合は、その区画に入り、もう一度声掛けを。

すると、さすがにどの犬も私だと気が付く。

そして私はその犬を目いっぱい辱めるのです。

「ちょっとダメなんじゃないの?冷静な判断は大切だよ」と。

その犬は懺悔の気持ちを表すがあまり普段の倍くらい尻尾をフリフリ。

つまり、この変装訓練は不慣れな見習い犬には思いのほか意味があるのです。

そういえば・・・

先日、枝打ちの装備をした時はベテラン犬にも吠えられてしまいました。
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ドカヘルや安全帯が怪しかったのかもしれません。

しかし、以前に娘をフレディ・マーキュリーに変装?させて実験した時はバレバレ。
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声を出した上に服装がステージ衣装ではなく、、、普段着だったからでしょう。

いずれにしても犬の人の識別の主は視覚ではありますが、その前段階から足音や物音、そして声などで見当は付けている様子。

もちろんニオイも風向きによっては感知している。

しかし、その前段階の感知を場所や精神面の変化で平常時のように行えない場合は、視覚が最優先となる。

見習い犬が呼んでも寄って来ない場合は、帽子やベストを脱いで普段の姿になると気が付いてもらえる場合もあります。

ある意味、その感覚は人と同じなのです。
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私がセーラー服を着て娘を呼び寄せようとしても、娘は逃げてしまうでしょう。

それと同じ。

いや、なんだか違う気がする。。。



日本列島の憂い

昨年に年末ジャンボ宝くじを購入した父。

1等が当たった場合の私の取り分は5千万円。

因みに孫たちには一人1億円。

しかし残念ながら予定は予定のままに終わってしまいました。。。

ところが、くじ運の強い父の悪あがきは終わらない。

一昨年と同様に・・・
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出資額を大きく上回る当たりくじが潜んでいたのです。

「よし、皆で美味しいものを食べよう!」と大はしゃぎの父。

そんな中、直後に発生した北陸での大震災。

後に父は換金と同時に復興支援金として全額を寄付したそう。

「そのくらいしか応援できないけどね」とは父。

それにしても・・・

いくら地震確率が低い地域だとは言え、GPS等でのプレート位置データが分かるようにしているのだから、何らかの兆候は表れなかったのだろうか。

様々な観測データの分析にこそ本格的にAI技術を活用するべきだと思うのですが。

ところで・・・

静かなままの南海トラフも恐ろしい。

伊豆半島の付け根に住んでいる私としては、私の生きているうちに地震が起こって、地下エネルギーを発散し尽してもらいたい。

後の世代に震災の苦労を経験させたくないのです。

でも今できる事といえば、大震災に対する備えを日頃から入念にしておく程度。
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細かい話ですが、私の場合は猟犬たちのドッグフードのストック定数を常に多めにしておく等も。

人は事情が分かるため、空腹に対する我慢も出来ますが。

分からない猟犬たちに辛い思いはさせたくない。

最悪は捕獲業務の一環として裏山で猟犬たちと共にエサの確保を行うつもりですが。

許可は ほぼ一年中下りていますので。

もちろん人の食料も それに頼る場合もありうる。

などと様々な対策を冗談抜きで真面目に考えています。

備えあっても憂いあり。

地震は本当に恐ろしいのです。


傘の柄

以前に作った鹿サ。
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シカとカサで鹿サ。。。
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ところが、これが大失敗。

人通りの多い場所で鹿サを持っていると、行きかう人たちが二度見するのです。

「何あれ、通り魔なんじゃないの?」と、その表情は一様に硬い。

単純に柄が大き過ぎる上に、先っちょが鋭いからなのでしょう。

このままでは通報されてしまうのは時間の問題。

そんなことで出番が無くなってしまったのです。

よって作り直すことに。
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死神風からナチュラル風にチェンジ。

小さくして丸めるだけですが。

ではカット。
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これならば行きかう人たちに要らぬ緊張を強いなくて済むはず。
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そうだ、カットした部分は改造中のマキリのヒルトに使えないだろうか。
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真鍮材から削り出す予定でしたが、鹿角でヒルトを作ってみたいと思います。

ちょっと難しいかな。



焼そば三昧とジビエ

この『はつかり麺』の焼そば麵は実に料理しやすくて美味しいのです。

なのに定番定数が多過ぎるせいか?売れ残りが目立つ業スー。

年明けに5袋購入して、そのうち4袋を10日かけて家族全員で食べ切りました。
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焼そばと・・・
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あんかけ焼そばメインでしたが、全く飽きず。
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その直後にお店に行くと、今度は8袋も値引きシールが。

気が付くと、その全てを買い物カゴに入れていました。

やはり8㎏は重いですし、一袋が座布団みたいなのでガサが張る。

冷蔵庫に4袋、冷凍ストッカーに4袋を収納。

しばらくは焼そば生活が続きます。

まずは家内の好物、スタンダードなソース焼そば。
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そして今日は鹿肉カレー焼きば。
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タップリと鹿のモモ肉が入っていて旨味は抜群!

ついでに猪肉ハムとツナの焼そば。
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コンソメキューブの味付けが猪肉ハムと合うナイスな一品!

見た目はイマイチですが、これはかなりイケます!

あとは・・・

鹿肉と猪肉の合挽肉で作ったミートソース焼そば。

猪ハムのナポリタン焼そば。

猪肉のあんかけ焼そば。

鹿肉ハヤシ焼そば。

・・・・・

もう誰か止めて~!



包丁の活用

凄腕の射手でもある『ラパンアジル』のオーナーシェフのヨッシーさん。

犬舎移設にあたっては様々な物を協賛して下さいました。

その中には包丁セットも。

廃業されたお父様のお店の厨房で、長きに渡り放置してあったそう。
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錆が酷い物もありますが、さすがはプロが使っていた包丁。

研ぎ直して再使用させて頂いた物も数本あり、とても使いやすい。

ところが何用の包丁か分からない物も何本かある。

中でもコレは何なのだろう。
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片刃の厚刃で、先端が平らなのに刃が付いているため、菜切り包丁ではない感じ。

研ぎ直してみると材質が硬すぎず、刃付きも良い。

ならばアイヌのマキリのような狩猟刀が作れるはず。

そこで、まずはグラインダーで刃を成形。

刃の温度を上げないように少しずつカットします。

そして本格的に刃付けを施すと、これが実に切れる。
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気分は既にアイヌの狩猟民。

ならばアイヌの工芸品のような柄とするかな。



アイドルお婆ちゃん

ところでウメは何歳になったのだろう。

産まれた直後に母ネコに見捨てられてしまったウメ。
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一晩経っても戻って来なかったため、たまりかねた私が保護。

職場の守衛さん曰く「一晩中 鳴き続けていた」と。

母ネコはウメだけを置き去りにして何処かへ行ってしまったのです。

でもその理由はスグに判明。

それまでにも産まれた直後に捨てられた子ネコを保護し続けてきた経験があったため、その明らかなる違いが分かったのです。

哺乳瓶による授乳では、今までの子ネコの3分の1程度しか一度に飲めず。

手の平で優しくすくい上げても 首皮を摘まんで持ち上げても、触られること自体を極端に嫌う。

母ネコが本能的に育てられないことを悟ったのでしょう。

とにかく こんなに手強い子ネコは初めてでした。
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確かその時の娘は小学4年生。

ええっ、もうそんな歳なの・・・
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私は娘の歳にも驚いてしまいました。。。

ウメは今年の夏で17歳。

でも若干 毛並みが悪くなった程度で、まだまだ元気で若々しい。
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そんなウメと娘は大の仲良しで、家ではいつも一緒。

そのせいか?娘はこんなキャラクターが大好き。

ラインにて写真が送られてきました。
ちいかわ

この『ちいかわ』とやらは、巷で流行っているらしいのです。

どうやらウメの影響もあり、動物系キャラも好きな様子。

いや、色んな生きものを飼育している私のせいもあるのか?

猟犬のカノを揉みくちゃにしていたり・・・
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「なんだか この家は子犬率が高いな♪」と子犬たちも いじくり倒していましたから。
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と、後にこんな写真も送られてきました。
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ウメを『ちいかわ』の一種?にしたかったのか?

ただでさえ触られることを嫌うウメにとっては迷惑行為そのもの。

その気持ちを物語るかのような表情。

「写真を撮った後にウメに咬まれた」とは娘。

かなりイライラしていたよう。

ウメの触られ嫌いは お婆ちゃんなっても変わらずで、頑な。

でも何歳になってもウメは我が家のアイドル。

末永く元気でいてくださいな。



犬舎と不安

もしも私が病気や事故で入院したらどうしよう。

遠方へと赴かざるを得ない時も然り。

何れも猟犬たち世話においては確実な対処策を講じておかなくては。
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私をサポートしてくれるであろう人への配慮は欠かせません。
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誰が世話をしても安全にスムースに餌と水が与えられることが重要ポイント。
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実は昨年の秋にベトナム出張を命じられましたが、私は断りました。

以前に中国出張を断った時と同じ「父の介護がありますので」を理由に。

その時は本当だったのですが。

しかし昨年の秋の場合は、私以外の人が猟犬たちの世話をするのは厳しい状態で、そう言うしかなかったのです。

犬舎移設地での区画割や配置が「まずはお試しで」の仮の状態でした。
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季節や天候による日照や風向きの確認。

また感染症の有無等の確認を行った上で、タイミングを見て本格的な位置決めと作業に入る計画だったのです。

そして、移設から半年が経ち、その作業に取り掛かれるだけのデータが揃いました。
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ならば改築作業は早い方がいい。

でも仕事と狩猟で時間が無い。

GWまでは無理かなぁ・・・

正直に言いますと、私もこの歳になると不安なのです。

健診のたびにヒヤヒヤ。

何かに引っ掛かり、入院でもすることになったら どうしようかと。

犬舎移設地近くに総合病院があるため、そこに入院するか。

トイレや休憩室に行くフリをして脱走。

そしてタクシーで素早く犬舎を往復。

何事も無かったかのようにベッドの上へ。

その際は入院服に肉球ハンコが付いてないかの確認を忘れずに。。。

・・・・・

やはり猟犬の多頭飼いは大変です。



とある先輩猟師との別れ

先日、先輩猟師が また一人亡くなられてしまいました。

存在感ある先輩だっただけに喪失感も一入です。

しかし、故人に対して誠に以て失礼な話ではありますが、何をやってもダメな先輩でした。

射術レベルはゼロに等しく、タツ場では失中ばかりでウソもつく。

獲物の引き出しではソラを使うし、解体は出来ない。

とにかく何十年も狩猟をやっているのに、とても猟師と呼べるレベルにない先輩だったのです。

でも私はそんな先輩が好きでした。

私と波長が合うのです。

どんなにデタラメでも、怒る気になれない愛すべき人でもありました。

持ち前の明るさと、ひょうきんな人柄に、全てが どうでも良くなってしまう。

その先輩が巻狩りに参加してくれるだけで、皆に和みが生まれる存在でもありました。

ところが昨年の暮れに珍しく獲物を仕留めたのに、元気が無いし嬉しそうでもない先輩。

いつもなら「オレを誰だと思ってるんだ!」と冗談まじりの鼻高々の笑顔が無いのです。

その様子が気になって仕方がなかった私。

後日、先輩は病院に行き、末期的状態にあることが判明。

一ヶ月も経たぬ間に帰らぬ人となってしまいました。

この土曜日はそんな先輩のお通夜。

今までに多くの先輩が亡くなられましたが、その度に御焼香では このように。

「本当にお世話になりました。色々と教えてくださいまして ありがとうございます。その教えを胸に、これからも安全狩猟で頑張ります。安らかにお眠りください」と、心の中で御礼を。

どうしたものかな・・・

なんだか心の中にポッカリと穴が開いてしまいました。

もうお互いにバカを言い合えない。

まずは安らかにお眠りください。

先輩、いつも和みを ありがとね。