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生きもの二人三脚

親方の嬉しい一言

「獲物が居ようが居まいがいいじゃんか。とりあえずその猟場をやって、タツ場や猟場の様子を覚えようよ」

先日の合同猟で別猟隊の親方が発した言葉です。

この言葉にガイド役でもある私は救われました。

そして嬉しかった。

それまでは「合同猟を行う皆を手ぶらで帰らす訳にはいかない」との思いから、大胆な作戦を取らなかった私。

分かりやすくは、猪でも鹿でも何でもいいから獲れたらと。

猟場やその時の猟犬の追われ方にもよりますが、猪と鹿の逃げコースは異なる場合が多々あります。

一般的に猪は犬に追われると山の下側に一旦は向かう傾向にあり、それを想定したタツ配置とします。
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一方の鹿は山の上側に向かう傾向にあり、開けた場所をこれ見よがしに逃げて行く。

走りで追っ手を振り切ろうとするのです。

もちろん、これらは あくまでも「傾向にある」との範疇にあり、猪などは まずは山の下側を巻いて、犬の追いが弱いと見るや山の上側に向かうことも しばしば。

鹿も然り。

山の下側であっても、その方向に開けた場所があり、すぐに隣山があれば、好んでその逃げコースを選ぶ。

つまり猟場の様子を掴んでおかないことには思うような猟果は上げられない。

またタツ場においても、迅速なタツ配置は絶対。

猟場の地形によっては、猟車のエンジン音で獲物たちが早々に逃げ出す場合も多いのです。

獲物たちの感覚や知能を決して侮るべからず。

よって、早出した獲物に対処できるタツ場からタツ配置を行うことも よくあります。

冒頭の別猟隊の親方の言葉には様々な含みがあるのです。

そんなことで、先日の合同猟では参加した隊員が少なかったことと、事前の情報により「鹿は入っていない」との判断から、タツ配置は完全な猪シフトとしました。

それにあたっては、猟場の事前の見切りで猪の往復の足跡を確認。

しかし、往復の足跡があった場合は「その猟場から抜けている」と判断するのが一般的。

なので私は悩んでいたのですが、それも別猟隊の親方は察してくれたのです。

ところが猟は惨憺たる結果に終りました。

猟場の中に10頭前後の鹿が入っており、それを先に追ってしまった猟犬たち。

見事なまでにタツに掛からず。

戻って来た猟犬で再度引き直しましたが、肝心の猪は猟場から抜けてしまっていた様子。

鹿が多かったことをオカシイと思った私は、昨日に情報元の先輩に確認。

すると全く別のルートに鹿の足跡がベタベタにあったそう。

そこは昨年までは罠師が括り罠を掛けており、鹿が全く使わなくなったルート。

それを分かっていた私は、猪シフトを考えていた事もあり、タツ配置の選択から除外していました。

でも今猟期は罠師がそこに括り罠を仕掛けていないそう。

「あ~なるほどね」と私。

策士策に溺れる。

今回も勉強になりました。

本当は猪狩りのリベンジで、その猟場をユキカゼ号と共に一銃一狗で攻めたいところですが、それはヤメ。
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また同じメンバーでリベンジしたいと思います。

皆で攻略することに意味があるのです。



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老人と山

山の中に住むことを老後の楽しみとしていた私の両親。

車の運転、病院、買い物等を考えると普通の人は逆なはず。

老後は街中の便の良いところに住むのが一般的だと思うのですが。

でも仕方がない。

息子の私は大変ですが、生き生きと楽しそうに暮らしている両親を見ていると、それもアリなのかなと。

そんな父と母ではありますが、山中生活において、唯一の困りごとがありました。

せっかくの日照が成長した杉の大木により遮られていたのです。
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それも午前中の寒い時間の数時間も。

私としても何とかしてあげたい。

そこで またもや正義の味方 ヤモリ男に変身。
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凍える老夫婦を助けなければ。

気合いを入れて杉の大木に挑むことにしました。

なにせ今回は本数が多い。
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今日一日で、どこまで枝打ちを進められるか。

作業開始とともにグイグイと登り、次々と枝を落とすヤモリ男。
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それを見守る父。

作業時間は一本30分ほど。

富士山がキレイだな。
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終ってみれば昼食をはさんで、午前中に2本、午後も2本の計4本。

無理をせず、残りは年明けに。

それでも随分とスッキリしました。
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作業が終わった杉をバックにドヤ顔の父。
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枝打ちをしたのは私なんだけど。。。

ヤモリ男は今日も いい汗をかいたのでした。



ミカン鹿

猪も鹿も食べている物によって随分と肉や脂の質が変わってきます。

猪の場合、主食がドングリや葛の根などのデンプン質を多く含んだ物だと、融点の低いナイスな脂がタップリと乗り、素晴らしい肉質となります。

また主食においてミカン比率が高い個体は、少し黄色っぽい脂が控えめに乗っている感じ。

これはこれで食べやすく、違った味わい。

選別でハネられたミカンの廃棄場近くに居付いている猪によく見られ、こちらでは「ミカン猪」と呼ぶ人もいます。
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一方、鹿の場合は主食が笹かアオキでも異なるように感じます。

私は笹を主食としている鹿の肉の方が好きかな。

つまり、地域によっても肉質が違うように思うのです。

ところがミカンの実を好む鹿は意外に少なく、解体時に胃内容物を確認しても、鹿は猪のようにミカンの薄皮が大量に出てくることはありません。

好きなのは専らミカンの葉。

とくに苗木や若葉は腹が立つほどに大好物。
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農家さん泣かせなんてもんじゃない。

ネットや電柵なんぞは なんのその。

廃業に追い込まれるミカン農家さんが後を絶たないのです。

なので「ミカン鹿」なんて言葉は無し。

今日は明日の猟に備えて猟場の確認を行いましたが、その最中にもミカン農家さんからの嘆きの声。
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「鹿には参ったよ。苗木だって安くはないからね」と。

しばらく話し込んでいると「これ持って行きなよ。B品のミカンだから早めに食べてね」とミカンを沢山いただいてしまいました。

家に戻って・・・

そのミカンを半分ほど搾ることに。
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まずは皮をむいて・・・
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搾り器で搾ります。
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中に入れて・・・
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ギュ~っと。

キレイにペッチャンコ。
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一つ搾ると30㏄くらい果汁が出てきました。
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せっせと搾ってこんなに沢山。
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1.5ℓほどのミカンジュース。
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砂糖少しだけ加えて味を微調整。

娘に試飲させると「旨し!」と感激していました。

問題なのは搾りカス。

勿体ないのでジャムでも作ろうかな・・・で、加熱。
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でも香りがイマイチで、マーマレードとも違う。

やっぱり薄皮だけじゃダメなのかな。

そこで創作料理に面舵いっぱ~い!

鹿肉を加えることに。
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合鴨肉にオレンジソースが合うように、鹿肉にミカンが合わないハズがない。。。

で、完成。

なんだかカレーみたい・・・(-_-;)
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部屋中に漂うビミョーに美味しそうなニオイ。

気が付けば・・・

おぉ、これぞ「ミカン鹿」ではないか。。。

「???」と迷いながらも、完食してくれた猟犬たち。

ドライフードと併せてお腹いっぱいになったかな。

いつも SDGsな我が家なのでした。


ゲッコーマン 現る

「私はスパイダーマンを超えてみせる」

そう自分を鼓舞して気分を高めてきました。。。

いつでもゲッコーマンに変身できる準備が整ったのです。

因みに『ゲッコーマン』とは月光仮面みたいな響きですが違います。

ゲッコーとは英語でヤモリのこと。

つまり私はヤモリ男に変身するのです。

では・・・「ゲッコー変身!」

全身に稲妻が走り、みなぎる木登りパワー。

「ウォ~ッ!」と叫び声とともに、まずは木登り道具を揃えます。
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そして、これらを装着して変身完了。
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目指すは高さ20mの杉の15m付近。
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登るにあたっては多少のコツを要する上に、全身の筋肉を使うため「木登り器を使えば誰でも」とはいきません。

おそらく普通のオジサンでは登れないでしょう。

やはり私はゲッコーマンなのです。。。

世を忍ぶ姿は へっぽこサラリーマン猟師ですが。

さて、まずは5m。

やっぱり雨どいが杉の葉だらけ。
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屋根に掛かる枝は全て落とします。

製材する訳ではないので、枝を少し残して安全確保。
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先曲がりの鋸は、ツル植物を切ったり枝を引き寄せたりできるため、大木の場合は助かります。
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あれま、屋根に当たっちゃった。
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下から見上げて大したことないと感じた枝も、太い物は一本で大人一人分くらいの重さがあります。

とにかく慎重に。

枝を落としながら10mに到達。

安全帯だけが頼りです。

下には切り落とした枝が随分と。
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そして、ついに15m。

根元は両手が全く回らなかった幹も、だいぶ細くなってきました。
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犬舎の方に向かって「こっちだよ~♪」

みんな尻尾をフリフリで、登っているのが私だと分かってる。
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それにしても杉って、いったいどこまで伸びるんだろう。

とりあえず最上部の5mだけは枝を残しました。

下りる時も慎重に。
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家内には「夜になっても帰って来なかったら、落ちて帰らぬ人となってるから、探しに来てね」と伝えていました。

それに対して普通に「わかった」と返事をした家内。

いつも私を信じてくれるのは良いのですが、今回は信じちゃダメ。

「とにかく気を付けて。そんな事には絶対にならないでね。愛してる。チュ♡」くらいはしないとダメなのです。。。

なんとか無事に作業を終えることができましたが。

それにしても凄い量。
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落とした枝は500kgはあるでしょう。

おかげでスッキリとしましたが、後片付けがまた大変でした。
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実家の杉の枝打ちも計算すると、あと10本は登らないと。

ゲッコーマンも楽ではないのです。



国立科学博物館からの手紙

昨日、暗闇の中で我が家の郵便ポスト内を探ると封筒が一つ。

その行動に興味津々の庭に放たれていた猟犬たち。

「ダメだよ、食べられないよ~♪」と言いながら差出人を見ると、それは『国立科学博物館』

身に覚えのない私は、眼鏡をずらして宛名を確認。

すると息子あて。

「おっ、国立科学博物館からの内定通知か!」と色めき立ちたいところでしたが、息子は既に一般企業に就職が決まっている。

で、家内が「開~けちゃお♪」で開封。
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それには国立科学博物館の館長様はじめ、学芸員一同様よりの礼状が同封されていました。

「えっ、いったい息子は何をしたのだろう?」で、読んでみて納得。
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息子は国立科学博物館に寄付していたのです。

寄付金受入証明書を見ると、なかなかの金額。

貧乏学生の息子の半月分の食費に相当します。

おぉ、あっぱれじゃ息子よ!

チャンは そなたを誉に思うぞ!

そういえば・・・

息子の通う大学の学生証を提示すると、国立科学博物館の入館料が無料になるそう。

なので頻繁に利用させて貰っている旨を耳にした覚えがあります。

おそらくは それで国立科学博物館の素晴らしさを知り、寄付に至ったと。

息子の思いの中に今回のクラウドファンディングが9億円にも上った背景が見えてきました。

やはり展示内容に それだけの資料的かつ教育的な価値があり、訪れた人たちを感動させる何かが国立科学博物館にはあるのでしょう。

なんだか私も無性に国立科学博物館に行ってみたくなりました。

楽しみです♪



狩猟は楽しいと言いながら

少し前に獲った小ぶりな雌シカ。

こんなシカでも管理捕獲としては一頭は一頭。

心苦しい感もありますが、日本の森林のことを思うと、これも止む無し。

シカの繁殖能力は驚くほど高く、現状では捕獲の手を止める訳にはいかないのです。

ニホンオオカミが絶滅して百年余。

天敵の居なくなった山では、もはや人がニホンジカに生息圧を掛ける方法しかなく、今日に至ります。

『本来の狩猟』との枠を超えているように思う有害鳥獣捕獲や管理捕獲等の捕獲業務。

なんとも因果な事業ではありますが、狩猟者の有用性を理解して貰うにおいても、避けて通れない面は否めません。

これも社会貢献の一つなのです。

そのように自分に言い聞かせて引き金を引くのですが、近頃は何だか辛い。

間引きされるシカには何の罪も無いのです。

生きて種を繋げるために植物を食べているだけ。

私と同じ地球に生まれて、この違いは何なのだろうと。

でも誰かがヤラなくては、日本の自然のバランスが更に崩れてしまうし、山も死んでしまう。

農作物への被害にしても未だ深刻なレベル。

よって、これら捕獲業務において唯一の心の収めどころは、捕獲した獲物たちの徹底した有効利用しか今の私にはありません。

私の場合は猟犬を飼育しているため、それが可能なのですが。

冒頭の小ぶりなシカのネックからアバラにかけては、人の食用としては難しい部位。
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ところが骨ごと干せば、猟犬たちにとっては嬉しいオヤツ。
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小ぶりなシカの骨は歯に負担を掛けることが少なく食べやすいため、嗜好性が高いのです。

このところの冷え込みや強風により、一週間でカリカリに乾いたスペアリブ。

元の状態に並べてみると、だいぶ肉が縮まったのが分かり、筋肉の水分量の多さが伺えます。
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猟犬一頭に対して一日おきに一つ。
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一週間後には、跡形も無く消えてしまいます。

そして私の記憶からも、この小ぶりなシカは消えてゆくのです。



暗黙の役割分担

先週とは打って変わって穏やかな猟行日となりました。

猟犬たちは捜索しやすく、撃ち手は音を聞き取りやすい無風の一日。

終ってみれば猟果も まずまず。

いつもの解体場では皆がそれぞれに作業を行っていました。
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そんな私は黙々と猟犬用のエサ確保作業。

残滓も無駄にはしません。

人用肉の取り分けは先輩方や若手たちに任せます。

皆さん手慣れたもの。

そして解体作業が終わったら、残滓の埋却や解体場の掃除開始。
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誰が何だと指示をするわけでもなく、皆がテキパキと動いている。

そんな合間にフッと海に目をやると、そこには綺麗な富士山。
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「年賀状の背景にいいな」とも思いましたが・・・

昨日、印刷してしまった。。。

なんだか一年があっと言う間。

今日も楽しい一日でした。


終活猟師

「周りの人に迷惑を掛けたくない」

そう考えて早めに猟銃所持許可を返納し、鉄砲を処分する先輩たち。

つい先日も お世話になった先輩がヤメられてしまいました。

これは猟犬飼育においても同じです。

「オラの方が先に死んじまうだよ」と。

高齢となられた先輩方で、新たに猟犬を飼おうとする人を見たことがありません。

自分が逝った後に責任を持って飼育を引き継いでくれる人が居る場合は、その限りではありませんが。

残念ながら私の猟仲間や知り合いの猟師に、その様な恵まれた環境が保証されている人はいません。

猟犬の世話が難しい場合もあろう事を分かっているため、たとえ家族であっても負担をかけまいと飼うことを断念してしまうのです。

これは良識のある人ならば当たり前の判断。

そんな私だって先は分からない。

いつまでも健康とは限りませんし、事故だっていつ起きるか分からない。

もしもの事を考えた猟犬たちの一時的な世話の仕方や、貰い手探しの段取りは伝えてありますが、やはり心配。
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私が猟犬血筋だ何だと言っても、あと20年がいいところ。

それまでに志を同じとする若手が現れなければ折角の苦労も水の泡。

三重県に就職先が決まった息子も頼みの一つではありますが。

おそらくは三重県で狩猟を始めるでしょうから、その輪に期待するか。

いずれにせよ、私も20年先を見据えて計画的に猪犬の血筋存続を進めなくては。

・・・・・

一人、また一人と先輩猟師が猟場から去ってゆく。

それも恩返しする間もなく突然に。

なんだか切ない猟期でもあります。



猪犬と私のこれから

同系統の猟芸を有した猪犬同士の交配。

これは生まれた子の潜在能力を親犬と同一なものとする狙いがあります。

ところが思惑どおりにならないことも多い。

一部の犬屋さんや、先輩方が作出した猟犬たちを見ていても、それを強く感じます。

これが遺伝の妙なのでしょう。

親犬と同じ能力を発揮できる遺伝子頻度を高めるには、同系統同士は絶対条件であっても、結局は確率に支配されています。

よって私ごときが猟犬の交配に取り組んでも、所詮は机上の空論レベル。

私の専門でもあった遺伝学や、爬虫類繁殖と その交配専門書から得た遺伝知識を応用しても通用しません。

素性のベースが分からない以上、推論の域を出ないのです。

なので「経験を基に」と するならば、あと数十年は猟犬の繁殖を繰り返し、数百頭は子を取り、後の成長を追い、立証しないことには見えて来ないはず。

つまり今の私には、もう手遅れなのです。

しかし手遅れだからと言って諦める訳にはいかない。

一度足を踏み入れた以上はバトンを渡せるような結果を残したい。

とくに三重地犬の良系においては。

連綿とその血筋を存続させてきた三重県の猪狩師たちが、要所で猪狩りに必要な気質を取り込んできた三重地犬。

そんな私が尊敬している猪狩師たちが作出した猪犬であるため、敬意を表して三重地犬の良系としています。

我が家の三重地犬良系の雌のカノと雄のユキカゼ号は、どちらも同じような猟芸で、一銃一狗でも実績は十分。

別系統のビープロも一銃一狗に対応できる猟芸を見せますが、三重地犬とは対照的で、強引で駆け引きに乏しい。

またGPS頼りの一銃一狗では、もはや一銃一狗にあらず。

ビープロでは強烈過ぎて私との一体感が薄いのです。

よってビープロは巻狩りでのみ使うことにしていますし、今後は繁殖を行いません。

ビープロの猟芸が必要とあらば、その時は中島猪犬訓練所さんから連れてくる予定です。

ところで・・・

現在は勢子役が次々と引退されたり猟犬が居なくなり、仕方なく私に勢子依頼がきている状況です。

本来は若い世代の勢子役が もっと育っていなければならないのですが。

残念ながら手を上げてくれる者はいません。

でも、だからと言って私が勢子役を務め続ければ、次の勢子役は現れないでしょう。

実際には、捕獲業務とは異なる楽しむ程度の鹿狩りならば、誰にでも勢子役は務まりますし、猟犬に拘る必要はありません。

その様なレベルならば、勢子や猟犬のハードルは意外なほど低いのです。

若手には、まずはそこから始めてもらいたいのですが。

どうしたものか。

いずれは猪犬血筋存続を理解してくれている有志のみで猪狩りに特化した猟を行いたいと考えています。

中でも犬舎移設に様々な面から協力して下さった方々には、私は勢子役として恩返しし続けたい。

今後は三重地犬たちの本格的な仕込みと繁殖のため、忙しくなるでしょう。

一方、職場では人材不足でバタバタ続き。

両立はサラリーマン猟師にとっては厳しいものですが、苦難を乗り越える中に やりがいも感じています。

まずは三重地犬の血筋存続の土台をより強固なものとしなくては。

苦労して作り上げた犬舎移設地。

もっと活用することに集中したいと思います。


祝いの品

心臓弁の手術を10年ほど前に受けて以来、平穏な日々を送っている父。

自転車で転倒したり、階段から転げ落ちての骨折続きでサイボーグ化した母。

骨格は もはや金属無しでは機能しません。

大変な時期もありましたが、今は二人とも元気で過ごせていることが何より。

同時に現代医療にも感謝なのです。

そんなことで、父は米寿、母は傘寿を迎えることができました。

この祝い事に私は何を送ってあげたらいいのだろう。

記念品的な物よりも、実用品を好むであろう父と母。

以前、鹿角で作った杖をプレゼントしたところ、二人は大喜び。
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母の杖はちょっとオシャレに。
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ならば今回も鹿角で何かを・・・とも考えましたが思い浮かばず。

よって父にはディスクグラインダーを。

母には保温性の高い室内着を送ることに。

先日、実家に様子を見に行ったところ「グラインダーの調子が悪い」と父。

それに対して「修理してあげる。それまでオレのを使ってよ」と伝えているため、お膳立ては十分。

一方・・・

私の妹は何を祝いの品とするのかを聞いてみたところ・・・

「お父さんには山崎にしたよ」と。

えっ、山崎パンなんて毎日食べてるじゃん・・・

とは思いませんでしたが、あのサントリーの山崎だそう。

それも なかなか手に入らない年代物の品らしい。

「高かったんじゃないの?」の問いに「まあね」と妹。

「でもオヤジはもう酒を殆ど飲んでないよ。山崎の貴重さは分かってると思うけどね」と私。

「うん、それでいいの。山崎のボトルを眺めているだけで お父さんは幸せになれる人だから」と妹。

「あぁなるほどね。それもそうだね」と納得した私は、もう一言。

「たぶんオレが『飲んでみたいな~』って言ったら『おぉいいぞ、飲めよ♪』とオヤジは言うと思うけど、いいの?」と。

「それも いいんじゃない。お兄ちゃんが飲んで『旨い!』って言ってる姿をお父さんは見たいんだから」と妹。

おぉぉ(涙)なんという できた妹よ。

因みに母への祝いの品は化粧水だそう。

ところがビックリ!

お値段は山崎よりも お高いそう!

と驚いていたら、宅急便の配達員さんの気配。

人感知センサーが「ワンワン!」と鳴り響きます。

マキタのディスクグラインダーが届きました。
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そんなことで・・・

年末に祝いの席を設けるにあたって、メインディッシュは猪鍋。

渾身の一鍋を作りたいと思います。



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