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生きもの二人三脚

食べ物は自給自足でお願いします

先日、酪農家の方々の苦境をニュースで取り上げていました。

この物価上昇における飼料費の高騰が深刻なレベルにあると。

「何とか策はないのだろうか。この先どうなるのだろうか」と私も他人事とは思えず、ニュースに耳を傾けたのです。

職場でも原料価格高騰や物流停滞による問題で、毎日頭を抱えていますので。

しかし、そうは言っても、酪農家さんのように経営者の立場ではこの問題を捉えていませんでした。

ところが昨日、ペットショップにてドッグフードを購入した際、私が頭を抱える事態に。

ドッグフードが半年ほど前より徐々に値上がり始めていたのは把握していました。

よって値上げ据え置きの商品を買い続けていたのです。

昨日もそのつもりで、いつものドッグフードを購入。

カード払いで支払い、その後、車に積み込んでいる途中で異変に気が付いたのです。

「あれ、オレって力持ちになった?」と。

ミニの後部座席にドッグフードを積み込むにあたっては、意外と腕力を要するのです。
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それがミニの低い屋根とヘッドレストの間を楽々と通せる。

で、おかしい?と思って購入した2種類のドッグフードを確認したところ、事態に気が付いたわけです。

商品Aの内容量は10kg → 8kgに。

商品Bは同じく8kg → 7kgに。

「なんだ・・・ブルータス、お前もか」と、ガッカリ。

他の商品が内容量を減らし、おまけに値上げする中で、このAとBはどちらも据え置きで頑張っていたのに。

そして、もう一つ、異変に気が付きます。

いや、違和感とした方が正確か。

耳に残っていたレジの方の声が、私の概算合計金額とだいぶ違う。

慌ててレシートを見て、オーマイガー!

商品Aは1,480円 → 2,180円に。

商品Bは980円 → 1,580円に。

どちらも単位容量換算で1.8倍ほどの値上がり。

すぐにレジの方にお願いして返品を。

まだ値上げをこらえている商品を買い直したのは言うまでもありません。

それも買い溜めレベルの倍量を。

普段は現金払いばかりで、カード払いを殆どしない私。

「カード払いは神様がお金を払ってくれる♪」などとラフな買い物をして・・・

家内に何度か怒られてからは、その使用を極力抑えていたのです。

でも、今回も何も考えずにサインをしてしまいました。

レジの方にも店員さんにも手間を取らせてしまい、何だか申し訳ない気持ち。

と同時に、酪農家の方々の苦悩を垣間見た思いでした。

猟犬多頭飼育者の私としては、その苦悩には遠く及ばないものの・・・
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一般的なサラリーマンとして、家計への負担が実に心苦しいのです。

またNPOなど、保護犬シェルター活動の方々の餌代負担も気になります。

我が家ですら、このままでは年間の餌代が20万円も高くなってしまうのですから・・・。

桁違いで餌代負担が増えることは必至。

なんとか切り抜けて頂きたいのです。

ならば我が家はどうするか。

幸い、こちらの地域では明日から猟期が始まります。

残念ながら仕事が忙しく、この週末でないと出猟できませんが・・・

とりあえずは窮状を脱出できそう。

猟犬たちには自給自足で頑張ってもらいましょう。

今年はまた、水産会社を営む友人の冷凍倉庫を借りる事にします。

賃料は獲物肉。

一昨年と同じ、3区画分のスペースを確保できそう。

私も頑張るぞ!




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危険な香り

三重地犬のカノが産んだ7頭の子の中で一番の危うさを放つ零。

この子犬は何かが違う。
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物怖じしない兄妹たちの中でも、その大胆さは随一。

とにかく何でもイケイケなのです。

今日は、そんな零の初めてのリード散歩。

家を出てからは、お約束で「いやだ!」の駄々こねモード。

でも公園に着いてリードを放つと、待ってましたとばかりに走り回る。
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ここまでは先の2頭と同じ。

ところが、ここからが違う。
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リードを繋いで路上に出てもグイグイと行く。

もう、見知らぬ世界への警戒心は何処へやら。

いつものイケイケなのです。

今まで、こんなに早く外の世界に順応した子犬は、我が家には居ませんでした。
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豪傑女番長のコーシンとカノ、そして期待のユキカゼ号ですら、暫くは警戒モードのリード散歩だったのです。

しかし、零のこの順応ぶりは手放しで喜べない。

高い知性によるものか、ただ単に怖いもの知らずなのか。

私には後者に思えてならないのです。

俊敏な動きの中にも、大柄で肉付きが良いが故のワンテンポの遅れを感じる零。
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「この手の犬は切られる」との私の経験からくる胸騒ぎ。

イノシシの牙や突進による攻撃を、一瞬の差で食らってしまう可能性が、他の犬より高いと感じてしまうのです。

「もっと臆病であってくれ」と願わずにはいられません。

零の体型管理には気を配る必要がありそう。

エサの調整を他の犬よりも慎重に行わなければ。

こんな心配が、取り越し苦労である事を願うばかりなのです。



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アルミドッグケージの改造完了

猟犬スペシャリストの方から頂いたアルミドッグケージ。

この『加納金属製作所』は、私の憧れのメーカーでもありました。
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とにかく製作精度が高く、作りの良さは抜群。

ところが、元が大型の鳥猟犬用のドッグケージだったため、少々大きかったのです。
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これを我が家の中型の大物猟犬に合わせるべく、改造を開始。
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それにあたっては、猟仲間さんが勤めるアルミ製品製造会社『新興和産業』さんに助けを借りることに。

寸分たがわぬ精度で、驚きのクオリティで底板を製作して下さいました。
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また、自宅での私の加工レベルに合わせて、新興和産業の職人さんから頂いた様々なアドバイスは心強いのなんの。

アルミ板カットにあたってのジグソー使用の高い作業性や・・・
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カット終盤は、家内に手伝ってもらって更にキレイに仕上がりました。
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ディスクグラインダー使用時の「暴れ」を最小限に抑えてくれるオススメの商品名も。

言われるとおり『金の卵』シリーズは断然使いやすい。
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そんなプロの方々のアドバイスにより、何とかアルミドッグケージの改造が完了しました。
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これには私も大満足!
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底板に『縞板』を使ったことも大正解。
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平板よりも安上がりで、且つ剛性が格段にアップしたものと思われます。

セパレーターのカットも、家内のおかげでドンピシャ!
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ありがとね。

ケージ内で猟犬の体が一番安定するのは、伏せた時の長さと、室内の対角線の長さが同じくらいが理想だと考えています。

犬の体が固定されるため大人しくしていますし、車酔いの軽減は明らか。

また、猟犬が無理せず丸まれる形状も大切。

猟犬は本当に疲れた時や寒い時は、丸まって寝ようとします。

よって室内が縦長よりも正方形に近い方が、自由度が高い。

そんな事を考えての寸法取りとしました。

では、我が家で平均的体格のコーシンに内見してもらいましょう。
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さて、どうかな。
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すると、すぐに伏せ体勢に。
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これは「気に入った」とのサイン・・・リラックスのあくびも。
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今までの縦長タイプだと落ち着かず、なかなか伏せ体勢を取りませんでしたから。

猟犬にとって乗車時の快適性は大切。

嫌がる犬は、とことん嫌がりますし。

あとは床に硬めのカーペットや足ふきマットを敷いて、滑り止めと寒さ対策。

そして積み荷シートを掛ければ完璧。

これで猟仲間から「廃品回収車」などと揶揄さることは無くなるでしょう。

とにかく猟期に間に合ってよかった。

協力して下さった皆様には、本当に感謝の言葉しかありません。

ありがとうございました!




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イヤでござる

子犬は初めてのリード散歩を嫌がるものです。

その立場になって考えてみれば当然なのですが。

見知らぬ世界に引き出された上に、動きを制限するリードを付けられるわけですから無理もありません。

でも数回もリード散歩を行えば、大抵の子犬は慣れてくれるもの。

学習による安心感と好奇心が、警戒心に勝るのでしょう。

リードの存在も理解しだすようですし。

そんなことで、2回目のワクチン接種が終わり、抗体が出来たであろう我が家の子犬たちの散歩訓練を順次開始。

今日はオス犬の金剛の番で・・・
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仕方なく、ゆっくりと金剛のペースに合わせて、なんとか公園に到着。

リードを放ってみます。

おりょ、ここは何処かいな?
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辺りを確認して・・・スイッチオン!
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全開バリバリで私の周りを走り回り続けて・・・
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何周もグルグルと。
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いつまで回ってるの。
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で、一旦停止。
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と思ったら、お次は逆回転。
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楽しそうだのう。
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いつまでもグルグルと。
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そして、やっとストップ。
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さり気なくリードをつなぎ、帰ろうとすると・・・

バターになりました。。。
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お~い、鼻くろサンボ、家に帰るよ。
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って、サンボがバターになってどうするの。

日が落ちかけていたため、金剛サンボを抱っこして家路につくことに。

体重15kgは結構応えます。

次は、自分で歩くんだよ。




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子連れ狼の晩餐

『子連れ狼』

なんとも衝撃的な時代劇でした。
大五郎

ドラマ最後のお決まりのナレーション。

「じっと我慢の子であった」と併せて、子供心ながらに切ない気持ちになっていたのを思い出します。

古小屋の軒下で、雨宿りをしながら父の帰りを待つ大五郎。

そんな大五郎に、当時小学生だった私は自分を重ね、共働きだった両親の帰りを待っていたのです。

あれから半世紀が過ぎた昨年・・・

フレンチシェフのヨッシーさんから、思わぬ流れでイノシシの後ろ足を頂くことになった私。

それは『イノシシの生ハム』でした。

試作品とは言え、ヨッシーさんが手塩にかけて仕込んで下さった作品。

有害鳥獣捕獲で捕獲したイノシシのモモ肉を塩漬けにして、ワインセラーで4ヶ月間寝かせていたとのこと。

その時点で「あと1年間くらい熟成させると美味しくなりますよ♪」と、ヨッシーさん。

よって、あれから1年間、じっと我慢の子であった私。

そして今日はやっとその時が来て、味見をすることに。

冷蔵庫の野菜室から取り出して、カット台にセット。
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刺身包丁で、薄くそぎ切りに。
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お皿に盛る前に、ちょっとつまみ食い。

おぉ・・・「ちゃん!」

私の気持ちは、もはや大五郎。

1年間、我慢しただけのことはありました。

芳醇な香りと、奥から湧き出てくるような旨味。

これぞ山の恵み!

ヨッシーさん、ありがとう!
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ご馳走さまでした。

そんな私は、あの時代劇ドラマの中で、強烈な印象を残した『阿部頼母』が忘れられないのです。

当時、子供心ながらに「あんな人になってみたい」・・・

いや違う。

「役者だったら、あんな役を演じたみたい」と、心の底から思うほどに阿部頼母(別名、阿部怪異)は凄すぎる愛すべき役柄だったのです。

あの役を演じられていた金田龍之介さんには、本当に感謝なのであります。

原作をも凌駕する迫力ある演技に、役者魂を感じずにはいられませんでした。

そんなことで思いが通じたのか・・・

容姿と言い、奇行に富んだ私生活と言い、演じずとも阿部頼母を地で行っている今の私。

今宵も少し飲み過ぎてしまいました。





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健康犬散歩

このコロナ禍において、犬を飼い始めたご近所さんが随分と増えました。

感覚的には以前の10倍以上。

とにかく犬散歩の方々が、引っ切り無しに家の前を通るのです。

そんな私も雨が降らなければ、1頭ずつで、3ラウンドの3頭ペースで犬散歩。

一日では、それが時間的に限界。

猟犬なので、愛玩犬のように飼い主に歩調を合わせて歩くことなどしませんし、そんな躾もしません。

グイグイと強烈に引っ張りたいように引っ張らせています。
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また猟犬自身も、自分の筋肉に負荷を掛けてストレスを発散しつつ、筋トレを行っているようにも。

一方、それに耐える私も、腕の筋肉がパンパンになり、体を支える体幹系の筋肉にも負荷が掛かっていて、知らぬうちにトレーニングが出来ている。

もちろん足の筋肉も鍛えられてる。

夏などは家に戻ると汗だく。

冬でも途中で上着を脱いで、Tシャツ姿になりますし。

これが体に悪い訳がない。

目指せ医療費ゼロ!

国家のために犬散歩を続けるぞ!

と言うことで、たとえ猟犬であっても、飼い主のためにもリード散歩はオススメです。

私は猟犬のおかげで、健診の評価はオールA。

で、今日は仕事を早めに切り上げて駿河とお散歩。

それでは駿河、いざ参らん。
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山裾の公園では目にも止まらに速さで走り回り・・・
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なんだかとっても楽しそう。
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しばらく遊んでちょっとお疲れモード。
駿河だっこ

お家に帰ってご飯にするかい、駿河よ。
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こんな散歩でも、その動きや反応から実猟での働きぶりが予想できるもの。

結構、楽しいですし、子犬においても大切な運動なのでしょう。

そして、散歩あとのビールが旨いのです。。。





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水かけババア

ついこの間、産まれたばかりなのに。

メスの子犬の駿河が、成犬の仲間入りをしたようです。

早いなぁ。

穏やかな中にも、荒々しい性格が見え隠れする生後4ヶ月を過ぎた駿河。
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成犬のオスたちが、その駿河の発する発情フェロモンにメロメロ。

オス犬たちにとって、先輩犬でもある2頭の成犬のメスに対しては遠慮がちな興奮なのに。

不用意に近付くと「ガブリ!」とされますので・・・

ところが、駿河は無抵抗で、おまけにジャレついて来る。

オス犬たちが勘違いして、その気になってしまい大興奮なのです。

考えてみれば、オス犬たちにとって年下のメス犬は初めて。

柵越しに駿河を見ただけでも大変。

ご近所さんには絶対に迷惑をかけてはいけない。

いや、もう遅いか。

私が家に居る間は「いけない!」の一言で、オス犬たちは静かになりますが。
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私の出勤後が問題。

娘が家に居る間は、娘が注意をしてくれます。

でも、オス犬たちの興奮鳴きは、娘の注意程度では制御不能。

そこで、娘は伝家の宝刀を抜くわけです。

散水用のシャワーをストレートにして、オス犬たちの犬舎横に威嚇射撃ならぬ威嚇散水。

それでもダメな時は、オス犬たちに狙いをロックオン。

しかし大抵は逸れて、その後ろの区画の子犬たちを誤射。

それを数回ヤラかしたところ・・・

オスの子犬の金剛と零は、娘を見ると逃げ惑うように。
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「私、完全に嫌われてる・・・」と、寂しそうな娘。

そんな娘は、家内から「水かけババア」と揶揄され不満顔。

「砂かけババアならぬ、水かけババアか・・・ワァ~ハハハッ!」と、それを聞いた私は大笑い。

その後に「ご苦労さん!発情期はあと数日で終わるから」と、労ってはおきましたが。

そこでフェロモン対策として、夜は完全隔離とするために、駿河を室内へ。
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娘と駿河は、大の仲良しさんとなりました。

めでたし めでたし。。。
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オス犬たちも静かだし。

大丈夫、犬は「忘れっぽい」生きもの。

エサをあげたり散歩に一緒に行けば、心の傷は忘却の彼方へと。

心配御無用。

金剛と零とは、また仲良くなれますよ。




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我が家の猪犬の系統

今は亡き私の師匠。

私は師匠と出会えて幸せでした。
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猪狩りや猪犬について必死に学ぼうと頑張っていた私を、同じように全力で教えて下さったのです。

師匠は猪犬に人生を捧げたような人でもありました。

そんな師匠と親睦の深かった浜松の猪狩師のSさん。

Sさんの猪犬作出や猪犬文化への貢献度の高さは、猪狩師の間では知られるところでもあります。

師匠亡き後は、三重の龍さんや某猪犬訓練所のNさん、そしてこのSさんが、私の「猪犬かけ込み寺」的存在。

わからない事があれば何でも遠慮なく質問する私にも、分かりやすく丁寧に説明して下さるのです。

そんなことで、先日もラインで色々とやり取りを。

Sさんが今までに手掛けた猪犬繁殖における血筋や、その交配比率などを伺いました。

そうしたところ一頭の猪犬に行き当たったのです。

訳あって、その猪犬は鹿児島の若手猪狩師さんの元で数年間におよび試し引きをしたそうなのですが・・・

「これが凄い猟芸だ」と、Sさん。

Sさんが長年追い求めていた理想の猟芸を示すと言うのです。

そこで私は「是非ともその猟芸を見てみたい」と伝えたところ、すぐにUSBを送って下さいました。

で、ここ数日、夜はパソコン画面にクギ付け。

USBには、数年にわたる「その猪犬」を使った猪狩りのシーンが数え切れないほど収められていました。

その「トラ」という名の猪犬は、猪の気性や動き、そして大きさにより、絶妙に間合いを調整し、鳴きと咬みを上手く使い分けている。
猪犬トラ

単犬で、どんな猪でも翻弄させて、猪は完全に足止め。

頭が良く学習能力の高い犬であることが容易に推察できる切れのある捌き。

全く危なげが無く、安心して観ていられるのです。

と、ここで思わぬ事実を知ることに。

次々と猪を撃ち手に獲らせるトラは、先ほどの某猪犬訓練所のNさんが作出した猪犬とのこと。

そしてNさんは、トラをベースに同じ猟芸を有する猪犬を作出。

その中の一頭が我が家のユキカゼ号だったのです。

思い起こしてみれば・・・

ユキカゼ号をNさんの訓練所で選ぶ際、親犬の猟芸のことを私は伺ったのです。

Nさんが話されていたのは、トラと同じ猟芸。

ユキカゼ号を抱き上げた私に、Nさんは静かに一言。

「うん、いい犬だね」と。

あぁ、そういう事だったんだ・・・と。

毛色はさておいて、顔と体つきがトラと瓜二つのユキカゼ号。
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明らかに同系統。

ユキカゼ号の訓練中に感じた、あの感覚は間違いではなかったと。

激しい猟欲を、知性のブレーキが制御している。

実際には、後にユキカゼ号の子を宿した良系の三重地犬カノと、その猟芸が極めて近い。

しかし台雌のカノは、時にその激しい猟欲を抑えられなくなることも。

猪との対峙で犬歯を一本失ってからは、かなり慎重になりましたが。

産休の間に慎重さを忘れていなければいいのですが・・・ちょっと心配。

いずれにせよ、ユキカゼ号とカノの子たちの今後の成長が楽しみでなりません。
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師匠が残してくれた和犬系統の猪犬の系統図。
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これは、浜松のSさんと、三重のNさんが関わられた猪犬系統と密接にリンクしています。

私の使命は、これを元に我が家の和犬の猪犬系統を書き加えること。

そして、その猪犬血筋を存続させること。

師匠の与えて下さった縁は、まだまだ続くのです。




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獲物に命中するとき

自分の中の緻密さを意識して発揮できた時、私の撃った弾は獲物に命中します。

逆を言えば、それを意識せず、生来の無神経さのまま発砲した場合は、推して知るべし。

獲物は何食わぬ顔で、そのまま走り去ります。

元が雑で無神経な気質の私。

ところが神経質なまでに緻密な部分もあり、そのおかげで、ここまで何とか真っ当な人生を送ることが出来ています。

そして、狩猟においても何とか形になっているのです。
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今までも狩猟においては、やれ「先読み」だ「平常心が大切」だ「射術を高める」だ、などと書いてきましたが・・・

それを引き金を引く時に まとめ上げられていなければ、獲物には命中しません。

そして大切なのは、無意識で、それらが瞬時に行えるようにしておくこと。

いつまで経っても実猟で芳しくない狩猟者には、この意識は無いようです。

または緻密さを元から持ち合わせていないか。

そのような狩猟者は、きわめて危険であるとも言えます。

誤射をしてしまう可能性が高いのです。

ここでは事故例をあえて具体的には書きませんが・・・

私の身の回りで起こった4件は、全てが「実猟で芳しくない」狩猟者によるもの。

それは合点がいくモノでもあります。

ある意味、当たり前。

獲物をまともに狙えない者が、同時にバックストップを考えられるわけがない。

同じく、リードやスイングを計算できるわけがない。

少々厳しい言い方になりますが、狩猟事故を起こす前に考え直した方がいいでしょう。

相手の人生も自分の人生も、そして双方の家族の人生をも狂わせてしまう可能性があるわけですから。

また、自分の子も同然の猟犬を誤射で失うことほど悲しいことはないでしょうし。

普段から様々な事を丁寧に捌けている人は、実猟でも信頼できる人が多いと感じています。

無意識のうちに緻密さを発揮できているのでしょう。

それは、人付き合いでも同じ。

人に気が遣える猟師の捕獲率は驚くほどに高い。

これからも、そんな事を意識して狩猟人生を送りたいと思います。

まずは安全狩猟のために。




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自作に勝る物なし

本格的な寒さが到来する前に、快適な犬小屋を用意する。

しかし今までを振り返ってみると、市販の外飼い用の犬小屋で納得いくものは一つも無し。

犬の外飼いが少なくなっため、需要も激減したのでしょう。

犬の気持ちや習性を考えた製品が無いのです。

やはり自分で作るのが間違いない。

とのことで、今までに色々と犬小屋を作ってきました。

犬たちの行動を観察していると、全頭が木製を好みます。
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中でも一般的な切り出し材を使用した犬小屋が圧倒的に好き。

そんなことで今日は先週の残りの作業を済ませて、犬小屋が完成。
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カーポート下に設置するため、トタンは貼りませんでした。

和犬とは異なり、少々寒がりのビープロのコーシン。

さて、どうかな。
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検査の結果・・・合格したみたい。

出て来なくなりました。
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今晩も冷えそう。

そんな私は猟期を前に、昨猟期の残りのイノシシ肉で晩酌。
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やはり、ビールがヤメられない。
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鱈腹食べて体はホカホカ。
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食後、ついつい居眠りをしてしまいました。

で、12時を回った先ほど目が覚めて、犬小屋の保温性を確認しに庭へ。

犬小屋の中に手を入れると、こちらもホカホカ。
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かなり気に入ってくれたようですし。

犬小屋に拘るコーシンのお墨付き犬小屋。

自作のコツが徐々に掴めてきました。

子犬たちのためにも、犬小屋をあと3っは作らないと。

もう、狩猟どころではないのです。。。




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