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生きもの二人三脚

なんでも安全第一

普通に静かに暮らしているつもりなのに、毎日いろいろとあるものです。

仕事から戻ると、門の前には怪しい跡が。

油を染み込ませる砂が路面に撒いてあり、そこにはチョークの丸印と擦ったような痕跡が残されていました。
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この日、たまたま家に居た娘に聞いてみると・・・

「めっちゃ うるさかったよ」と。

その張本人は、ミカサ。

中でもミカサは「鳴き」だけが売りの猟犬・・・ちょっと言い過ぎか?

鳴(啼)き声が大き過ぎて「イノシシのボサからの移動音を聞き逃す」という特技を持っています。。。

強烈に鳴き続けるタイプの猟犬に散見される泣き所でもあり、私は時々、それに泣かされます。

そんなミカサの大嫌いな「お仕置き」は、水をブッ掛けられること。
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我が家の猟犬たちの躾では「ダメ」「コラ」などは使いません。

「いけない」が中心で、一番強力な注意の言葉は「ええだよ」

それでもダメなら水を掛ける。

ダメやコラは、人に対しての使用頻度が高いため「いけない」としています。

では「ええだよ」とは何なのか。

これには、ちょっとしたエピソードが。

それは・・・

今は亡き私の師匠から託された先導犬のヤマ。
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ヤマは師匠からガッチリと仕込まれた、猟犬の鏡のような犬でした。

でも時々、敷地の横を散歩する犬に吠えてしまうこともある。

そんな時に「いけない!」と。

ところが全然理解してくれない。

では「ダメ」「コラ」は・・・これも全く効き目なし。

そこで師匠の口癖を思い出してみます。

「そうだ・・・『ええだよ』って言ってたぞ」

「ええだよ」とは「そんなことはヤメておけ」の、お爺ちゃん言葉。。。

で、ヤマに試してみると・・・

「ピタッ!」と吠えるのをヤメてくれました・・・正解♪

それ以降、我が家の猟犬たちには「いけない」の最上級として「ええだよ」を適用。

いささか話は逸れましたが・・・

冒頭の件は交通事故の跡。

そう、我が家の目の前で発生したのです。

と言いますか、少し手前の交差点でバイクと軽自動車の出会いがしらの衝突事故があり、バイクとライダーさんが我が家の目の前まで吹っ飛ばされて来たのだとか。

スグに救急車が来て、その後にパトカーが。

幸いライダーさんのケガは大したことが無かったそう・・・良かった。

しかし現場検証中は、ミカサが烈火のごとく絶え間なく吠えていたそう。

(だからイノシシがボサの中から逃げても気が付かないの!)

その間、警察官の公務執行妨害とならぬよう、ミカサの制止に努めた娘は「大変だった」と。

幾度となく注意をしてもミカサは公務執行妨害を続行。

そこで娘は伝家の宝刀を抜いたわけです。

「ええだよ!」と言いながら、タライの水をブッ掛けたのだとか。

我が家では、これを「ええだよ ウオーター」と呼んで、最強の制止措置としています。

これは効いたそう。

水が直撃したミカサは、いじけて犬小屋の中へと。

「ちょっとミカサが可哀そうだった」と、その時を振り返る優しい娘。

きっと、ミカサ的には・・・

「白黒の車に乗った怪しい連中が、我が家への侵入を企てていたのに・・・なんで?」だったのかもしれません。

でも、仕方がないかな。

ねえ、カノ・・・
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家の前にバイクとライダーさんが吹っ飛んで来たら、びっくらこいちゃうよね。

道路は怖いんだよ。

とても他人事とは思えない事故現場。

それも我が家の目の前。

やっぱり、一旦停止は絶対。

スピードの出し過ぎもダメ。

改めて「安全」について考えるのでした。

もちろん、狩猟も。





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貧乏猟師の苦肉の策

猟犬の産屋を屋内に確保するための計画は、もう待った無し状態。

バイク部屋の雑多な物を別の場所に移動させなくては。

ここ数日、お腹の大きくなってきたカノの激しい引っ掻き行動に焦ります。

犬小屋の床板には深々とカノの爪痕が。

これはイヌ科の動物によく見られる行動で、出産を前に巣穴を深く掘り、空間の拡張を行おうとする本能的なもの。

しかし、それすらも偽妊娠行動に組み込まれているとしたら・・・

ショックのあまり、私が偽妊娠してしまうことでしょう。

もう意味が分からない。。。

そんなことで、繁殖において見切り発進できなかった私は「今度こそ、カノは大丈夫でしょ」で慌てているわけです。

そしてタイミングよく近所に土地を借りることが出来たため「シャッターガレージでも」と考えてみたのですが・・・

中古の保冷車アルミコンテナなどでも面白い。

腐食にも強いし。

また、貨物コンテナは頑丈さでは文句なし。

悩みます。

と、昨日のニホンジカ管理捕獲の帰り道に一軒のお店を発見。

「中古ユニットハウス販売」と看板には書いてある。

反射的にウインカーを出し、お店の敷地内へとハンドルを切ります。

お店では、20代半ばと思われる親切なお兄さんが対応してくれました。

色々と説明をして頂く中で、気が付くと古いバイクの話で意気投合。

彼が生まれる前のバイクの話ではあれ、なかなかに詳しい。

とても楽しく、そして清々しい時間を過ごすことが出来ました。

やはり好青年同士だと、気が合うものです。。。

肝心のユニットハウスはと言いますと・・・

これは素晴らしい!
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無骨な貨物コンテナや、設置の面倒なシャッターガレージとは一味違う。

もはや、これは家。

今後の狩猟に関する様々な展開も視野に入れると、何かと使えそう。

おまけに家内や娘に虐げられた時は、コレが私を守ってくれるはず。

いや、いっそのこと、コレに住んでしまおうか。

おっ、引き戸タイプもあるではないか。
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「また連絡しますね」と告げて、店を後にしたのでした。

さて、資金はどうしよう。

家内に相談してみたところ・・・

「あのね、ある訳ないでしょ。息子はまだ大学生なのよ。何考えてるの」と。

確かに、ごもっともでございます。

そういえば・・・

お店のお兄さんからは、こんなアドバイスを頂いていました。

「うちの取り扱っているローンは金利が高いですから、銀行で相談されては如何でしょうか」と。

おぉ、そうか「スーパーハウス」ってなくらいだから、マイホームローンが低金利で利用できるのではないか???

まだ我が家のマイホームローンが残っているけれど。

でも、そこがポイント。

よし!

銀行に相談してみよう! おまとめローンじゃ!

実はここだけの話・・・

このスーパーハウスの裏手を利用して、獲物の解体場にもしてしまおうと目論んでいます。

角地を借りたため、裏手は山裾。

人目を気にせずに作業が行えるのです。

そんなことで・・・

もっとスムースに事を運びたいところですが、先立つものが無いというのは辛いもの。

・・・・・

先ほど、銀行に融資をお願いしました。

さて、どうかな。





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富士山と「誓いの丘」と捕獲業務

今日のニホンジカ管理捕獲は、富士山に近い静岡県北東部で実施しました。

早朝から遠路はるばる集合した捕獲隊員の皆さん。
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綿密な作戦会議のもと、それぞれのタツ配置に散開します。
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私たちのグループは尾根にタツ張り。

そのタツ配置を案内してくれる隊員を待つ間、尾根付近の公園でしばしの待機。
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この公園の名称は「誓いの丘」

恋人たちが、互いの愛を誓い合い、その思いをハートのモニュメントに南京錠でロック。
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よく見ると、中には鎖やU字ロックでガッツリ愛のカップルも居たりで・・・
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なんだか怖い。。。

しかし、私たち捕獲隊員にとっては「業務遂行への誓いの丘」

ハートは「バイタルゾーンを狙え」とのメッセージを暗示。

でも、南京錠を忘れました。。。

タツの案内隊員に指示を頂いて、少し進んだ、この50m下にタツ配置。
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猟犬が放たれて暫くすると、アチコチで銃声が鳴り響きます。

その後・・・

「私の方へは獲物が来ない」と判断した勢子の指示で、シカが仕留められた洞底に回収に向かいます。
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そして、昼過ぎに猟は終了。

河原に集合して、県への提出写真を撮影。
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撮影が終わった個体から順に、皆で手分けをして洗浄と解体。
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河原には残滓の欠片一つ残さずに、隊員皆さんの手慣れた連携で作業は終了。
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今日も一日お疲れさまでした。

来週、私は南京錠を持って行くかな。。。



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法事での思い出話

今日は伊豆から東京の外れまでの遠征。

茅ケ崎で単線の相模線に乗り継いでの片道2時間半。
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祖父が三十三回忌、祖母が十七回忌とのことで、ささやかながら法事を執り行いました。
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「あれから33年が経過したんだなぁ」と、母と当時の思い出話をします。



入社2年目で高松に赴任していた私。

その日は、朝から職場の先輩と瀬戸内海でボート釣り。

カサゴ、メバル、イシモチなどが大漁だったのを覚えています。

夕方、疲れ果ててアパートに帰宅。

シャワーを浴びていると、電話が鳴りました。

出てみると、受話器の向こうでは妹が凄い剣幕。

「お兄ちゃん、どこに行ってたの! 何十回も電話してるのに! お爺ちゃんが危篤なの。帰って来て!」と。

「え~っ! ごめん、海の上だった。すぐに帰るよ!」と私。

私は、すぐさま支店長に電話を。

すると支店長は・・・

「支度をして待ってろ。 今、迎えに行くぞ!」と。

私を高松空港まで送って下さると言うのです。

そこからの支店長が凄かった。

「東京行きの最終便がギリギリだ。 急ごう!」と、空港に車で急行。 

高松空港に着くや否や、二人で受付カウンターへと猛ダッシュ。

ところが・・・

最終便は既に満席。

と、ここでまた支店長。

「頼むよ、この人のお爺さんが危篤なんだ! 乗せてやってくれ!」と受付の係員に詰め寄ります。

「少々お待ちください」と係員はどこへやら電話を。

飛行機は緊急時のために空席を確保しているとの説明を受け、私はその席に座れることとなりました。

私は「支店長、ありがとうございます。 後部座席のクーラーボックスの魚は食べて下さい」と伝え、ゲートへ向かいます。

普段は物腰の穏やかな支店長。

車も安全運転に徹している人でしたが・・・

そんな支店長の臨機応変な対処のおかげで、飛行機は私を乗せて高松空港を離陸したのでした。

ここからが、また凄かった。

事情を伝えたタクシーの運転手さん。

羽田空港から祖父が入院している町田の病院まで、高速道路をアクセル全開でゴボウ抜き。

おまけに車内電話まで使わせて頂いたりと。

で、間に合った。

生命維持装置が繋がれていた祖父は、親戚一同が見守る中、最後の時を迎えつつありました。

既に意識は無し。

私は祖父の手を握り「爺ちゃん、帰ったよ」と。

すると「グッ」と私の手を握り返してきたのです。

「おっ、爺ちゃんが手を握った」と思わず声を上げてしまった私。

集まっていた皆は「ええ~、そんなわけないよ~」と口を揃えて。

「いやホントだって」と真面目な顔で返す私に・・・

「じゃぁ、帰って来たのが分かったんだね」と、これまた皆が同じように。

私も同感でした。

そういえば・・・

お世話になった支店長とは、未だに年賀状のやり取りをさせて貰っています。

次の年賀状には、この思い出話を、お礼も兼ねて書いてみるかな。



さて、法事の後はお食事会。

おぉ、気が付けば、父と母は鹿角杖のお揃いではないか。
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私は和食コースを選びました。

最初から最後まで、これがメインでしたが。。。
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帰りは電車の車内でイビキをかいて寝てしまい、家内に叩き起こされたりと色々ありましたが・・・

日が暮れる前には伊豆に帰還。

少々疲れましたが、これまた思い出に残る一日でもありました。

明日は管理捕獲。

飲み過ぎたので・・・

もう寝ることにします。





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狭い敷地の有効利用

20年前に家を建てた時は、まさか狩猟など始めるとは思っていませんでした。

ましてや、猟犬を飼おうなどとは思いも寄らず。

ところが、シカの食害による山の惨状を目の当たりにして「これはマズイ」と。

「生きもの捕獲を特技としてきた自分ならば、役に立てるのではないか?」

そんな考えで狩猟を始めたわけです。

しかし、そこからが予想外の展開に。

所属していた猟隊の勢子が、高齢や病気により次々と猟師をヤメられたり、亡くなられたりと。

それに伴い猟犬たちも次々と引退。

当時、ド初心者ハンターの私は「ただ若い」との理由だけで、半ば強引に勢子に仕立て上げられたのです。

「こんな私で勢子が務まるのだろうか」と不安な気持ちは頂点に。

そんな中で、その不安を払拭してくれたのが猟犬だったのです。

師匠に教えて頂いたことを、そのまま実践しただけでしたが、次々とイノシシが獲れる。

猟犬の能力と仕込みが噛み合えば、猟犬自身が私を導いてくれる。

いつの間にか不安は消えて、狩猟の醍醐味に魅せられていったのでした。

で、気が付くと、我が家は猟犬だらけの犬屋敷。

師匠からも、師匠の盟友である龍さんからも「犬と一緒の敷地内に暮らせ」と強くアドバイスを頂いていたこともあり、未だに犬舎の新天地探しは難航。

私も、お二人のアドバイスは、全くそのとおりだと実感しているだけに、妥協をするわけにはいかなかったのです。

私が寝泊まりできて、且つ、通勤に支障をきたさない場所。

なかなか、そんな物件に巡り合えない。

と、モタモタしていたら、カノのお腹が大きくなってきた。
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ついに、お尻に火が付いた私。

そこで、狩猟や猟犬に関しての大先輩でもある「じゃんさん」からのアドバイスを思い出します。

「バイク部屋を犬部屋に使ったらイイじゃん」と、じゃんさん。

「おぉ、それイイじゃん」とのことで、本日、秘密裏にアドバイス計画を遂行。

つまり逆転の発想。

犬舎を移転させずに、バイクを移転させるのです。
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運よく近所に駐車場を借りることが出来ました。

おまけに「シャッターガレージを設置してもOK!」とのことで、善は急げ。

産屋を兼ねた犬舎区画にカノを移したものの、子犬が産まれたら他の犬が騒いでしまうはず。

ご近所迷惑対策と、カノを安静な環境に置くためにも、閉ざされた空間は必要。

バイク部屋は家屋の中に配置しているため、引き戸一つ開ければ、カノと「こんにちは♪」

上手くいけば、子犬たちにも「こんにちは♪」

もしも20年前に、こんなことを少しでも予想できていたならば、バイク部屋は間違いなく犬部屋仕様になっていた事でしょう。

と言いますか、こんな住宅地に家を建てていなかったはず。

とりあえず、シャッターガレージを早く設置しなくては。

タイムリミットは目前。

なんだかバタバタは続きます。




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猟犬の運命

「猟犬は猟をやってる時が一番幸せなんだろうな」

こんな話をする先輩は多いですし、私も犬の仕草でそれは分かります。

留守番を強いられた犬の叫びようは半端ではないですから。

一方で、そんな反応とは真逆の一面を見せたりもする。

庭で静かに体を撫でられている時の表情は実に幸せそう。
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そんな中で「今日も無事で帰って来られた」と思う毎猟。

自分自身のチグハグな猟犬たちとの関わり方に、自問自答してしまう日々。

「猟犬は自分の子も同然」などと声高に言いながら、実猟では、いつ猟犬がヤラれても無理のない状況に晒してしまっている。

「猟でヤラれても、猟犬にとってはそれが本望」などとは猟師のエゴ。

猟犬自身は、そんなことは考えていません。

「そこが割り切れない者は、猟犬など飼うな」と言う人もいますが・・・

どうなんだろう。

そのジレンマを打ち破るには、やはり己の狩猟技術を高めるしかないのです。

また「猟犬は消耗品だと思え」などと言う人もいます。

でも本当にそう思っているのだろうか。

おそらくは「そのくらいの心構えで飼え」との含みがあるのでしょう。

現実の厳しさを悟らせるための言葉のように思うのです。

そして、その言葉の裏には「猟犬を失いたくなかったら、己の体を鍛え、狩猟技術の向上にも努めろ」との思いが込められているはずです。

やはり、それに尽きるのです。

「あと30秒早ければ!」などと言うことも、往々にしてありますから。

話は変わりますが・・・

先日、2年前にコーシンの子を譲渡した猟仲間のEさんから電話がありました。
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Eさんとは以前に数回ほど共猟したことがあり、そのお人柄に救われることも多かった私。

なんとかご恩に報いたいとの思いで「この犬なら必ず仕事をするはず」と、気質に確信が持てる子を差し上げました。
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Eさんは飼っていたウォーカーを病死させてしまい、寂しい中での子犬譲渡だったため、とても喜んで下さったのです。

そして「ゲン」と名付けられ、訓練の話をするたびに「いい犬をありがとう」と。

ところが・・・

私の狙いどおりの猟犬に仕上がりつつある中での出来事でした。

実践デビューを前に、肝心のEさんが体調を崩されて、猟行できなくなってしまったのです。

「しばらく山に行けそうにない」と。

そんなことで、ゲンはEさんの家族全員に可愛がられながら、愛しき番犬として幸せに暮らしています。

実猟に一度も出ないまま、今はお孫さんと毎日散歩を楽しんでいるのだそう。

先日の電話でも「折角いい犬をもらったのにゴメンネ」と、いつものように。

「いえいえ、とんでもないです。大切に飼って頂いてありがとうございます」と私。

その話を家族にしたところ「それはそれでイイんじゃない。安心よね」と。

家内と娘の安堵した表情が印象的でした。

この話を兄弟犬のミカサとマルコが理解できたとしたら何と思うのだろうか。
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「ボクがEさん家に行きたかったな」か・・・

「え~っ、猟に行けないんだったら、いいよ」か。

聞けるものなら聞いてみたいものです。

猟犬は何を以って幸せと呼べるのか。

本当のところは・・・

到底、はかり知ることは出来ないのです。




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あとは政治の力の猟犬用GPS

それにしても、F電気は全く以って、けしからん。

使用状況や耐久性などの実猟ノウハウが殆ど無いままに開発したと思われる猟犬用GPS。
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合法品だと謳う以上は、そこに製造者以前の責任が発生するハズなのに。

F電気の行っていることは、あまりに偽善的であり、ビジネスライクでもある。

約3年後には「サポートすら受け付けない」とは、製造物責任法に抵触するのでは?

ただでさえ壊れやすい製品なのだから、かなり早い段階でゴミになってしまう可能性が高い。

とにかく無責任なメーカー姿勢には驚きを禁じ得ません。

しかし、ボッとしてはいられない。

現代においての安全狩猟を考えると、もはや猟犬用GPSは無くてはならないモノ。
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当然、猟犬の命も守りたい。

非合法ではありましたが、別メーカーの高性能・高耐久性の猟犬用GPSが使えるようにしなくては、数年後には事実上、猟犬は使えなくなってしまう。
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つまり、電波法に関しての法改正に向けて、今から動き出さねば手遅れになる。

それには、国会議員に働きかけなくては。

ところが、自然保全における狩猟の重要性に理解を示してくれている国会議員でもあったO氏が、先の参院選で落選。

その時は「おい、落選するなよ~」と、声に出してボヤいてしまった私。

だからこそ・・・

頼むから、次は絶対に当選して下さい!

山の生態系バランス正常化に従事する者は皆、応援しています!

日本の自然を守るためにも。

日本の農業を守るためにも。

そのためには、山の生態系バランスを正常化させることが必要不可欠。

そして、そのための猟犬の役割は極めて重要。

よって猟犬を守るための電波法改正は絶対なのです。

農業関係者の方々にも、是非ともO氏を応援して頂きたい。

銃猟と罠猟が連携しない事には、獣害を抑えることは難しいでしょう。

とにかく安定した性能を発揮してくれる高性能な猟犬用GPSを使えるようにして頂きたい。

その絶対条件が電波法の改正なのです。




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偽妊娠か妊娠か

あれ、腰のクビレが無くなってきたぞ。
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お腹の横幅も広がってきたし。

元々が筋肉質のガチムキ女子だった三重地犬のカノ。
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体形に随分と変化が現われてきました。

師匠の盟友でもある龍さんが、受け継ぎ守ってきた猪犬血筋の末裔でもあるカノ。

猟芸も、それに相応しいことを確認。

しかし、そんなカノは繁殖可能な最後の雌犬。

よって昨年より一切猟には使いませんでいた。
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そして最後の望みを託して、三重より連れ帰ったユキカゼ号と一緒に。

どうやら上手くいったようなのです。

ところが、この状況においても尚、偽妊娠だというのだろうか。

トラ・マルコ・ユキカゼ号の一個連隊のワクチン接種がてらに、獣医師さんに伺ってみました。
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獣医師さんからは2週間ほど前に「カノちゃんは偽妊娠の可能もありますが、ワクチン接種はヤメておきましょう」と。

やはり、そのあたりは人と同じで、ワクチン接種時は慎重に。

今回も当然、カノは様子見となりました。

とりあえず、産屋の準備を始めるにあたり、コーシンの時の状況を確認。
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こんな時にブログに書き留めておくと参考になります。

なるほど。

丈夫な子に育ってもらうためにも、この時期からの栄養とカロリーへのケアは大切。

カノの餌には人用の粉ミルクを混ぜることにします。

それと出産時の体力維持のためにも、いつもより長めの散歩を実施。

すると、日に日にお腹が凹んできた!

あっ、それは私の。。。

カノは大きくなってきたお腹の事などモノともせず、山裾では捜索モードでグイグイとリードを引っ張ります。

そんなことで偽妊娠でないことを祈って、カノのケアに努める毎日。
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カノの顔つきが優しくなってきたように感じます。




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猟仲間に感謝

昨日の管理捕獲では、嬉しい出会いや出来事が色々とありました。

唯一、無かったのは獲物との出会いでしたが。。。

まず嬉しかった出来事は、以前お世話になった漁師町の分会の会長さんに再会できたこと。

数年前とお変わりなく、御年80歳になられても、まだまだお元気。

「おい、あっきょ! 元気でやってたか! また飲もうな!」と。

深海魚づくしの宴会や・・・
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ズガニ汁を思い出します。
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また、その会長さん率いる猟隊の方々にも再会できて、これまた嬉しい限り。
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中には山林を手に入れて、そこで山小屋作りに励んでいる人が居たりと・・・

オレも仲間に入れてくれ~!

とにかく皆さんお元気で何より。

そして嬉しい出来事は続きます。

先ほどの会長さんの分会のもと、プロ猟師であり、甲斐犬ブリーダーでもある方にお会い出来たのです。

若手なのに、なんとも頼もしい方。

こんな方がこちらの地域で頑張られているなんて、心強いのなんの。

今後、信頼のおける先輩方が次々と猟師を引退されるであろう中で、とても不安だった私。

猟や猟犬のことで相談できる頼れる人は、ごく僅かでした。

でも「これだけ有能な方が居てくれたら」と思うと、安心ですし、私自身も肩の荷が下りたような気がするのです。

これからも宜しくお願い致します!

と、その後「灯台下暗し」的な出来事が。

様々なアルミ製品を製造販売しているメーカーの、設計担当者を猟仲間の中に発見!

それも同じ町内の人!

犬箱は製造していないのですが、アルミボックスなども作っている!

アルミ板なども注文どおりに加工してくれる!

早く言ってよ~!って、私が聞かなかっただけ。

あ~よかった。

犬箱改造がキレイに仕上がりそう。
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そんなことで、昨日は猟仲間に支えられていると実感する一日でもありました。

ありがたいことです。



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用意周到な管理捕獲

先日、シカの知能の高さに関する記事を書いてしまったから・・・

との訳ではありませんが、会長はじめ先輩方の事前見切りには頭が下がる思いなのです。

昨日、たまたま用事があって会長に電話を。

ちょうど事前見切りの最中でした。

「おう、山を見て回ってるんだよ」と、荒い息遣いで話をする会長。

山を登っているところだったようです。

そして、今日のニホンジカ管理捕獲。

私はタツ役で参加します。

朝のミーティングを手短に済ませての素早いタツ配置。
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その段取りは迅速かつ用意周到なもので、いつもとは違う。

私たちも静かに素早くタツ配置。
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犬が放たれるまでの間、獲物の動きを確認するために、私は周辺の足跡を見て回ります。

うむ、沢の下流側の通りが濃い。
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その逆の上流側には足跡が殆ど無く、少し上には林道がある。
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林道上も確認しましたが、どうやら下側の方が固い。

それにしても・・・ヤッテもうた。

スパイク足袋に履き替えるのを忘れてしまった・・・なんかヘンだと思ったの。
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でも今日は勢子じゃないから、これでもいいか。

オシャレだし。。。長靴は結構使えるのです。
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ところで、先週にAさんから頂いたハンター・リュック。

この手の物は、私は全く使用していませんでしたが、現場解体も考慮に入れると、なんだか心強い。
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パラシュート生地で作られているとの事でしたが・・・なるほど、抜群に丈夫な感じ。

獲物肉も30kg程度なら十分に運べそうです。

そして「ちょっと休憩」で、濡れた岩の上に腰を掛ける時も、座布団替わりに持ってこい。
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猟期になれば、確実に役に立ってくれるでしょう。

暫くして猟犬が放たれたものの・・・

最後まで私のタツには獲物は現れず。

しかし同じタツ筋の下段では、先輩が大シカを捕獲。

下山も兼ねて、相対的若手の私たちが、大シカをせっせと猟車まで下ろします。

そして・・・

他のタツ筋でも、そこそこの成果があり、1ラウンドで捕獲終了となりました。
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昼食後は、隊員総出で手分けしての解体作業。

穴掘り係と解体係に分かれて、皆さん無心で頑張ります。

それにしても、今日の管理捕獲は流れが良かった。

今回は、私の所属する支部の会長が主体で仕切っていたからでしょう。

私たちの代になった時のことを考えると、とても参考になる段取りでもありました。

今日のところは捕獲隊の用意周到さが功を奏して、人間側に軍配が上がったように思います。




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