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生きもの二人三脚

猟犬との歩み

人生も後半に差し掛かり「狩猟を始めてみよう」で、ベテラン猟師方の中に飛び込んだ私。

当時は15人ほどの隊員数を有する巻き狩りグループでした。

ところが先輩方は私より二回りほど上の父と同世代。

私を入れても平均年齢は75歳ほど。

なので、この数年の間ですらも幾つかの辛い別れがありました。

そして私の師匠も、その中の一人となってしまったのは4年前。
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今でも猟場に入ると「おぉ、犬はどうした」なんて猟犬の音声受信を確認する師匠が現れそうな気がします。

師匠と過ごした日々は本当に掛け替えのない時間でもありました。

そんな師匠を「師匠」と呼ぶに至った流れの発端は猟犬。

猟隊の勢子が次々と亡くなられたり、鉄砲をヤメられたりと。

よって二猟期目より「一番若い」との理由だけで私が勢子を任される事となったのです。

そこで、猟犬で名の知れた師匠に教えを乞うことに。

師匠は猟隊の親方でもありました。

それからというもの、猟犬飼育や仕込みのノウハウ、また「勢子のイロハ」など様々なことを学ぶ日々。

初めて犬を飼育する私ではありましたが、猟犬の魅力にすっかりハマり込んでしまったのです。
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その人生の新たなる一歩に導いてくれたのが師匠であり、猟犬だったとも言えます。

何事においても観察と考察することを生き甲斐としている私にとって、今となっては猟犬はまさに活力の源。

狩猟を始めていなければ師匠との出会いもなく、猟犬を飼うこともなかったのかと思うと、色々と考えてしまいます。

そして「猟犬」と言いながらも、内心は我が子も同然。

猟犬たちとの出会いも、人との出会いと変わらないのです。

その心のあり方は人と変わりませんし。

そんなことで、今年も最後の散歩に出掛けることに。

ユキ、大きくなったなぁ。
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カノもユキが大好きみたいだし。
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近い将来、また多くの出会いに恵まれそうです。



今年もこの拙いブログに訪問して下さいまして、本当にありがとうございました。

皆様におかれましても、よいお年をお迎えください。



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ジビエは難しいな

曲がりなりにもジビエ研究好きとして、家族からは認められるようになった私。

イノシシ、ニホンジカなら、その個体差による調理方法の調整のおおよそが掴めてきました。

と同時に、いわゆる経済動物と呼ばれる牛・豚・鶏など、生産者さんの飼育技術の高さが想像に難くない事も。

例えば、ブランド豚肉は何処で買っても何時買っても、その肉質に大きな違いはありません。

生産者さんのおかげで、料理に個体差を加味する必要は無いのです。

ところがジビエは違う。

これは猟師やジビエを扱う人なら皆が実感すること。

「なんでこんなに違うの?」と狼狽えることすらあります。

性別、大きさ、捕獲時季・場所、捕獲・〆方法などにより、その差は天と地ほど。

経済動物と同じ感覚で扱うと、せっかくの料理を台無しにしてしまう事もあるのです。

例えば・・・

先日捕獲した体重30kgの小ぶりなシカには悩んでしまいました。

肉質が軟らか過ぎで、肉の水分量が多い状態。
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放血は完ぺきだったのですが、解体時から、それはおおよそ見当がついていました。

このような肉の場合、煮込み料理は短時間で済ませないと、肉がホロホロになり過ぎて食感がまるでダメ。

よって加熱料理を作る場合は、肉が硬めに仕上がるフライなどがオススメ。

その場合はスジ切り器を使用しないか、しても片面を一方向のみ。

スジ切り器を往復もさせたりするとボロボロとなり、最悪の食感となります。

逆に大シカの場合は、スジ切り器一往復を裏表で丁度でいい感じ。
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スジ切り器を全く使用しないと、ゴムのような最悪の食感となります。

包丁で肉をカットするときに「ゴリッ」とした感触が手に伝わったら、それはゴム注意報。

煮込み調理なども長めに行います。

そんなことで、今回の肉は「ゴリッ」は皆無。

スジ切り器を使用しないで鹿カツを作ることにしました。

結果は大正解。
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ほど良い食感がジビエを主張。

ナイスな鹿カツとなりました。

そして次の日は、鹿スネ肉ハヤシライスのトッピングに鹿カツを。
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チーズを乗せて味変。

これも旨し。

残りは竜田揚げにするかな。

鹿肉と竜田揚げの相性の良さは抜群。
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今回は鹿肉の一例を紹介してみましたが、イノシシの場合は肉質の違いの幅が更に広がります。

イノシシは食べている物によっても肉質が大きく異なることが多いですし。

脂一つとっても、その質が全然違う。

でも、この違いも楽しみの一つかな。

自然からの味変のプレゼントなのかもしれません。



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和犬と地犬

猪狩りで使う和犬(日本犬)と地犬。

どちらも曖昧な定義のまま書いていますが、果たしてそれで良いのだろうかと。

もしくは線引きなどする必要はないのか。

また『和犬』としながらも、本当は『和犬みたいな洋犬との雑種』とした方が大抵は正しいし。

猟犬系の洋犬血筋は体重を増加させますから。

純粋な和犬血筋の猪犬は累代を重ねる中で小型化し、体重15kg以下の個体が多いのです。
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つまり、逆に考えると体重が20kg近くあれば、洋犬の血が混ざっている可能性が高い。

そんな事をかんがえると悩ましいのです。

胸を張って「和犬」と呼べるのは、今となっては天然記念物犬くらいなのでしょう。

しかし、そうは言っても品種固定や認定など、細かい決め事はさて置いても、やはり『和犬』としか表現しようが無いのも事実。

猟芸において、洋犬とは明らかに異なる部分が多いですから。



では『地犬』とは何だろう。

読んで字のごとく、その地に昔から根付いている犬種のことなのでしょう。

中には天然記念物的な犬種もいたようですが、その定義は和犬とは少々異なるところにあるようです。

つまり、根付いていたのならば何でも良いはず。

でも、それがタレ耳の洋犬だったりすると微妙。

地犬は和犬の特徴を色濃く残している方が「ぽい」のです。

と、私ごときの持論はさて置いて・・・。

我が家の猟犬たちを見てみると、どうだろう。
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洋犬系統のビープロ(ビーグル×プロット)はオールマイティに使える猟犬。
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一般的には巻き狩りに適した犬ですが、仕込み方次第では一銃一狗にも対応できる個体もいます。

トラとマルコが、そんな猟芸を示すのです。
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いずれにせよ、このビープロは洋犬系統。

しかし三重の一部の地域では、あと50年くらい頑張れば地犬に昇格するかもしれません。

タレ耳の地犬。。。

一方のカノとユキは地犬と呼んでも差し支えないのでしょう。
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三重のとある地域で受け継がれてきた血筋を残していますから。
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ところがその過程においては、若干の改良や累代弊害の回避から様々なエッセンスが加えられているはず。

まずは20kg近いその体格からして、純粋な和犬とは言えなさそう。

カノとユキには洋犬のブルテリアの血が少しばかり入っていると推察されます。
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是非はありますが「咬み」のエッセンスが加えられているのです。

さて、こんなことを考えていたら、いよいよ分からなくなってきた。

猟犬は、その猟芸をもって和犬と洋犬を分けたくなってしまいます。

また猟芸だけではなく、飼い主への忠誠心もその基準かな。

ならば、マルコよ、キミは和犬だ。。。
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相方のタクさんが呼んでも、他のビープロは尻尾フリフリなのに、マルコだけは拒絶するし。

と、紛らわしい話は置いといて。。。

色々と考えてい一周してみると、やはりその時の流れで和犬と地犬を言い分ければいいように思います。

そもそも犬種の分類や品種固定、そして地域に根付く期間なども曖昧ですから。

そんな中で、私の夢は地犬と呼ぶにふさわしい猪犬を作出すること。

やっぱりマルコの血筋かな。。。

猟芸は「イノシシを発見すると、悲鳴を上げて飼い主の元へと戻って来る」

ダメかなぁ。




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運慶一門に憧れて

私は隠れ運慶ファン。

ありがたいことに近くには願成就院があり、運慶作の国宝が多数展示してあります。

その作品は何度見ても目頭が熱くなるほど。

また京都東山には、そんな運慶の息子、康勝が作った空也上人像があります。
空也上人

それが来年の三月から東京国立博物館で展示されるとのこと。

是非とも足を運んでみたい。

運慶一門の作品を、この目に直接焼き付けておきたいのです。

その思いはユキも同じ。。。
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朝から私の作品作りを熱心に見ていました。

しかし運慶一門に憧れるも、私が作れそうなのは杖だけ。

よって今日は猟をサボり、朝からせっせと杖づくり。

まずはカンナで調整しながらの削り工程は順調に進行。
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ユキにはリアル空也上人像を見せてあげたい。

その思いで無心にカンナをシャカシャカと。

そうそう、アタッチメントの接続加工もしなくては。

父仕様と上人仕様。
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その日の気分で交換できます。。。

さぁ、とりあえず仮組が出来た。

ユキ、お待たせ♪ 
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おい、見てよぉ。。。

待ちくたびれて、犬小屋の中でカノと昼寝を始めたユキ。

どうやら興味があったのは作業道具みたい。

あとは後日、父のところへ杖を持って行き、採寸した後に長さや握りの最終調整。

最後は塗装をして出来上がり。

それはそうと・・・

「上人仕様の方がいいな」なんて言われたらどうしましょ。



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鹿角杖のストレートバージョン

鹿角杖をすっかり気に入ってくれた様子の父。

母曰く「鹿角杖を使いたくて、毎日散歩に出るようになった」とのこと。

父の変化を嬉しそうに私に報告してくれました。

また病院に行くにも買い物に行くにも、肌身離さずに鹿角杖を愛用しているそう。
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そして行く先々で鹿角杖の話題になるらしく、父もその成り行きを説明するのだとか。

この程度のことで、そんな流れになると私も何だか嬉しくなります。

だったら、もっと作ってしまおう。

とのことで、父に打診してみたところ・・・

「それはイイねぇ♪」と、私より乗り気。

そんな鹿角杖のストレートバージョンを提案しての父のノリノリの反応に、俄然ヤル気になった次第。

私は「仙人タイプ」と表したのに対して、父は「あぁ、水戸黄門みたいなヤツね♪」と。

よって今日はまずは鹿角の選定から。

ユキ、これでいいかな。
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しかし、これだと空也上人のようになってしまう。
空也上人

転んだりすると超危険。

なので、グラインダーで尖った部分をカット。
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肝心の木部は樫の木で。

以前、猟場内の土砂崩れで、倒れた樫の木を伐採したときに持ち帰った物を使用。

樫は少々重いのですが、強度の高さは抜群。

暴漢に襲われても、ご老公の杖のように活躍してくれることでしょう。。。

よし、父へのお年玉は、この杖で決まり!

日が無いから急いで作らないと。

年始の父の笑い声が聞こえてくるようです。

「かぁ~かっ、かっ、かっ、かぁ~」

そんな私は「ご老公、いかかですか?」などと、助さんや角さんのように。

いや・・・

「ご隠居、お似合いですよ♪」と、うっかり八兵衛でいくかな。

そのまんまだな。



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先輩猟師への感謝

本当にありがたいことです。

今日は先輩猟師に、獲物の逃走ルートや合理的なタツ配置について、様々なことを教えて頂きました。
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とても面倒見の良い先輩。

私の不躾なお願いにも関わらず、嫌な顔一つせず親切に丁寧に教えて下さったご厚意には、感謝の言葉しかありません。
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おかげで、私もタクさんも記憶に残る貴重な一日となりました。

そしてこの2週に及ぶ私たちの猟場散策が、極めて有意義な見切り調査であったことも実感。

苦労した甲斐がありました。
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これは一生の宝。

しかし、先輩猟師方もこのような見切りを長年にわたり行い、今があるのです。

やはり狩猟は、一朝一夕にはその極意を極めることなど到底できない深みを有している。

だから面白いのですが。
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また今日は、先輩と私たちの猟場における考察が見事にかみ合って、実に気持ちが良いのです。

それだけで、すでに獲物が捕獲できた気分。

そんな中、猟場内の調査ポイントでキクラゲを発見。
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このところに雨により、どれもがプルンプルン♪

せっかくなので収穫することに・・・

と、撮影をしている横から全てタクさんに採られてしまいました。。。
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実は次男さんが大の野菜・キノコ・果物好きとのこと。

そして長男さんはジビエ大好きの肉好き。

息子さんたちに応えるべく頑張る、なんとも頼もしい父でもあるタクさん。

年が明けたら、カラシ菜とフキノトウと・・・そうそうクレソンもあるからね。

これも狩猟の楽しみの一つかな。

何しろ年明けからの猟が楽しみです。



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猟の作戦見切り

やはり雨上がりは一風吹いて雨雫を落としてくれないと厳しいのです。

今日も一日、猟の作戦を練るために猟場内を散策。

ところが雨上がりの笹藪で私もタクさんもビッチャンコ。

だけど見切りに夢中の私たちは強行突破の連続。

分かってはいたけれど、笹の葉の雨雫は容赦なく私たちを濡らしてくれました。

おかげでパンツもビッチャンコ。

しかし苦労の甲斐あって、獲物の逃走経路の確認や、引き出しルートの確保もできました。

それにしても壮大な眺め。
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また、1ヶ月ほど寝かせていた別の猟場では新たなる獲物の動きを確認。

ところが全てシカの足跡。

「もう少し様子を見た方がいいですかね」と、タクさん。
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確かに。

年が明けてタケノコが地中で出来はじめるまでは、竹藪の多いこの猟場は、もう少し寝かせておきましょう。

最後は、明日の猟場確認と一本タツを見極めるための事前の見切り。

犬まかせにせず、イノシシの動きを読み切って、一本タツにて直球ストライクで仕留めたいのです。

この一連の猟の段取り。

新人のタクさんにとっては全てが勉強。
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私の場合は勉強のやり直しと、私が経験してきた今までの巻き狩りへのアンチテーゼのため。

猟犬のタイプに応じたタツ配置や、山の変化に合わせたタツ場の変更等、手を入れたいところは盛りだくさん。

やはり山は歩かないと分からない。

今日も実りある一日でした。



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スーパー健康法

『外飼い犬の体重管理』の項で「私を厳しく飼って」などと申しましたが・・・

その私の飼い主は、実は「我が家の猟犬たち」であると言っても過言ではないことに気が付いた次第であります。

そう、猟犬たちは飼われているフリをしていただけ。

この流に対して、私は猟犬たちに感謝をするべきなのでしょう。
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今まで「勘弁してくれ~」「いい加減にしてくれ~」などと泣き言を吐いていた私。

猟犬たちの私への「可愛がり」に対して、本当は「ありがとうございました」と頭を下げるべきだったのかも。

少し前の猟では、猟犬たちが獲物を追撃して鳴き止め。

そこに息も絶え絶えで追いついた私は即発砲。
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まるでバイアスロン競技のようでした・・・やったことナイけど。

また、別の日は600mを一気に駆け下り・・・これも息も絶え絶え。

この時は最終的に獲物に逃げられてしまいましたが、猟犬を無傷で回収。
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週末のたびに繰り広げられる、ハードでスリリングな猟。

そして、それを1ヶ月間週末に続けた上での12月初めの職場での検診。

その検診の結果が本日手元に。

いわゆる「大人の通信簿」
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なんと、オールAでした。

嬉しいのなんの。

毎日の生活パターンや食事量を、敢えて全く変えずに臨んだ検診。

初夏に受ける1回目の検診では、子供の頃の通信簿を彷彿とさせる評価でした。

ところが、いつも11月に行う2回目の検診が、12月にズレ込んだ今回は違う。

週末だけとはいえ、11月の1ヶ月間の狩猟による過負荷運動が、私を健康体に導いてくれたのです。

また、ジビエ中心のヘルシーな食生活の影響も大きいと実感する数値でもあります。
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猟期に入ると確実にジビエ料理の食事が増えますから。

これも全ては猟犬たちのおかげ。

おそらく体への負荷を考えた場合、狩猟は最もハードな趣味の一つ。

そして、狩猟は循環器系に負荷を与えて活性化させる、スーパー健康法とも言えます。

また更に多くの運動量を求めるならば、猟犬コースがオススメ。

そんなことで、今日は猟犬たちに「感謝のナデナデ」を、いつもより多く。

スッカリと手が犬の香りに包まれてしまいました。

さぁ、今週末も過負荷運動だ。



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スネ夫

ジビエ料理のマネごとを続ける日々。

そんな中、恥ずかしながら今頃になって、やっとスネ肉の本当の美味しさが分かってきました。

これはイノシシでもシカでも同じ。
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煮込み料理にしたスネ肉の旨味と食感は「素晴らしい」の一言。

また、ゼラチン化したスネ肉のスジ部はプリプリ。
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そのスジ部の吸水性は極めて高く、煮込みベースをシッカリと吸収して膨張したさまは、まるで旨味ゼリー。

「旨味と食感の宝石箱や~♪」と、彦摩呂師匠のように叫びたい。

今ではスネ肉に魅了されてやまない「スネ肉好き好き人間」の私。

そんな私を家内は「スネ夫」と呼ぶようになりました。

その呼び名を結構気に入っている私は、お返しに家内のことを「ジャイ子」と。

容姿と併せて穏やかな性格も似ているピッタリの愛称に・・・

さて、そんなスネ夫の『鹿スネ肉ハヤシライス』クッキング。

まずは塩コショウを馴染ませたスネ肉を炒めます。
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次は玉ネギを炒めます。
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そうしたら、それらと赤ワイン、カットトマト、ケチャップ、ウスターソースなどを合わせてグツグツと。
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そうそう、ローリエも。

ここから先は、東京は市ヶ谷『シェ・オリビエ』のオーナーシェフにバトンタッチ。

『オエビエ・オドス』さん、頼んだ。
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ここから、また少し煮込んで一晩おやすみなさい。

で、今日の夕食は・・・

『スネ夫とオリビエのハヤシライス』をいただきます。
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・・・いつの間にかメニュー名が変わってる。

おぉ、やるな~オリビエ。

スネ肉の旨味を引き出している。

ジャイ子も「美味しい♪」と。

正月休みになれば大学生のドラミと、のび太が帰省してきます。

なんちゃってジビエ料理で迎えてあげるかな。



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外飼い犬の体重管理

夏場は暑さに耐えながら、体温を上げないように大人しくしている我が家の猟犬たち。

ところが寒くなってくると一変。

と言いたいところですが、大騒ぎする犬、じっとしている犬、走り回る犬に分かれます。

「その分かれ目は何だろう」と観察や定期的な体重測定を続ける日々。

そんな中で見えてきた犬自身の自己防衛本能。

今は納得の日々でもあるのです。

もちろん、そこには生まれ持っての気質の違いもあります。

例えばテンションの違いもその一つ。
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しかし、ここではそんな個々の違いを鑑みたうえでの冬場の変化。

やはり、一般的には犬は寒い方が過ごしやすいようです。

だたし、それにはある条件を適切に管理することが肝要。

それは摂取カロリーと消費カロリーがバランスされていること。

これは石油ファンヒーターと同じです。

晩秋あたりではなかなか減らない灯油も、真冬になって寒気団が来たりすると、もう大変。

頻繁に灯油を買いに行かざるを得ません。

つまり寒くなってくると、犬も体温維持のための消費カロリーが一気に増えるのです。

その燃料は体脂肪。

デジタル量りがそれを証明してくれます。
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犬は自身の体重変化に対して様々な反応を示し、それが量りの数値と併せて、カロリーバランスの目安となるのです。

それが冒頭の犬の行動変化となって表れる。

エサの時間になって、犬舎の中で大騒ぎする犬の場合は・・・

注意をすると静かになりますが、夏には見せない必死な様子に、もしやと。

体重を量ると減っていて、明らかに摂取カロリーが足りていない。

飼育者としての未熟さと責任を感じてしまいます。

一方、満ち足りた様子で犬小屋の中で静かにしている犬はカロリーバランスがとれている。

また、走り回る犬も然り。
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力が余ってエネルギーを発散させている様子。

摂取カロリーが足りていない犬はそれに比べると、いつもより走り回らないのです。

同じ体重でも、犬によって消費カロリーにかなりの違いがあるのでしょう。
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筋肉量と毛足の長さが目安のようにも思います。

私は最近になって、この違いがやっと分かってきました。

つまり今までは犬飼育者として失格だったとも。

反省しきりなのであります。

振り返れば・・・

「あ~腹減った」
「でも犬舎の中で騒ぐと食事が後回しにされるし、注意されるし」
「だったら無駄なカロリー消費を抑えて静かにしておこう」
「それにしても力が出なくてフラフラだ」

なんて事になっていた場面もあったはず。

とくに筋肉量が多く、毛足の短いミカサがそんな感じでした。
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基礎代謝が高く、体温の放熱が多いミカサの食事量をもっと考えるべきだったのです。

やはり飼育者たるもの、犬の行動や体つきを見て、その変化が瞬時に判断できるようでなければダメ。
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デジタル量りなどに頼っているようでは、まだまだ。
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本当は食べ残すくらいに、冬は食事を与えたいところ。

しかし、そうすると若犬や洋犬はスグにお腹を壊してしまう。
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それでは本末転倒ですし、犬だって辛いはず。

摂取カロリーと消費カロリーと健康なウンチ君をバランスさせることは、思いのほか難しいと感じています。

そんな私は温かい部屋で好きなだけ飲み食いしている。

時には犬たちに対して申し訳ない気持ちに苛まれることもありますが。

人(犬)に厳しく自分に甘い最低な私。

嗚呼、だれか私を厳しく飼って。




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