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生きもの二人三脚

前もってステーキ

人類の進化の過程において、脳が急激に大きくなりだした時期があります。

それは人類が『狩猟』を始めたあたり。

おそらくは『肉』の栄養素が人類の活動源として優れた効果を発揮したのでしょう。

また動物性タンパク質が体や脳の発達を後押し。

そんな中で脳容積が大きくて頭の良い者は、狩りの成功率が高かったはず。

よって、その優秀な者の生存率も高かった。

その後は、優秀な狩り上手の遺伝子頻度が高くなる中で、現代人へと進化。

農耕生活へと進む足掛かりになったと私は勝手に推察しています。

そこで私は考えます。

太古の猟師が、私のような腕前の者ばかりだったとしたら・・・

きっと人類は原人のままだったことでしょう。

もちろん脳容積も小さいまま。

私がドテチン似なのも、そんなことが影響しているのかもしれません。
ドテチン2

ならば、肉を食べて現代人の仲間入りをしよう。

実は猟期の初めの頃に獲れたシカの肉を、1ヶ月近く冷蔵庫にて熟成させていました。

その背ロース肉300gにブレンドスパイスを馴染ませて、段取り良く準備をしていたのです。
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そう「いきなり」ではなく、計画的に前もって。

では調理を。

イノシシ脂を溶かして、その油でまずはニンニクを軽く炒めます。

そうしたらニンニクをよけて、その油で背ロース肉を焼きます。

時々、指先で肉を突きながら火の通り加減を確認。

焦げ目と火の通りのバランスを考えながら火力の調整を。
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私の好みはレア。

肉が少し硬くなってきたぞ。

で、肉をフライパンより取り出して、余熱で火の通りを落ち着かせます。

その間に日本酒(ワインでも)と醤油をフライパンに追加投入してソースを作り。

あとは肉をカットして、上からソースをかけて出来上がり。

『シカ背ロースの前もってステーキ300g』
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いただきます。

うっほ~旨い。

いくらでも食べられる。

最後の2枚がちょっとキツかったけど。。。

やっぱりシカの熟成肉はイイ。

熟成肉には熟成肉の旨味があります。

ごちそうさまでした。




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勢子声健康法

巻き狩りにおいて、猟場内を猟犬と共に進む勢子。

獲物を起こして追い出すことが、その主な役割です。

つまり、如何にタツ役に仕留めさせるかが腕の見せどころ。

勢子ルートを含めた猟犬の回し方で「どのタツに撃たせるか」なども、ある程度コントロールしたりと。
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それには勢子声も効果的です。

また大勢が銃を構えている中を進むわけですから、勢子は極めて危険な役。

その観点からも勢子声は絶対に必要。

安全狩猟には欠かせないのです。

本当は。

ところで『勢子声』とは、そもそも何なのか。

簡単には、獲物を追い出す役の勢子の出す声。

他には猟犬に勢子の動きを強く意識させたり、先程のようにタツ役に勢子の場所を分からせるための声。

実際に私の身近でも「勢子があわや誤射」との事例も起きていることから、大勢で行う捕獲業務では勢子声を出さぬなどは御法度。
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標的紙に穴を開けられないような輩も多く参加している、イカれた捕獲業務。

私の勢子声は「ホリャ~! ホリャ~!」

でも・・・

そんな捕獲業務の時は「オレはここだぞ~! 撃つなよ~!」と勢子声を変えたいくらい。

さて、そんな勢子声。

時に厄介なことになったりもします。

それは素直なイノシシではなく、ひねくれ者のイノシシの場合。

イノシシを起こしたはいいけれど、射術の芳しくない射手・・・

もっとストレートに言いますと・・・

下手クソなタツ役に、ひねくれ者を失中され、タツを抜けられて・・・

そのせいで猟犬が受傷する。

そんなことは今までに何度もありました。

勢子声など出さなきゃ良かったと。

勢子の私が静かにイノシシに接近して、仕留めてしまった方が確実で安全。

その度に失中した隊員は「面目ない」と謝ってくれますが、それも忍びないし。

何れにせよ、少人数での巻き狩りならば、勢子も重要なタツ役の一人。

中タツみたいなもの。

イノシシに囲みを抜けられてしまうくらいなら、積極的に仕留めにかかった方が猟犬たちを守れます。

なので射術に優れた安心と信頼のおける仲間との猟であれば、勢子声を出さないのはアリ。

いや、勢子声を出すべきではないのです。

そんな今猟期の二人っきり猟。
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つまりは一本タツ。

殆ど勢子声を出さない、サイレントな猟でもあります。

おかげで、中タツとしての役目も果たせていますが、どうもスッキリしない。

自然の森の中で、大声で勢子声を張り上げ続ける勢子。

その発声は、健康面でも私を支え続けてくれたことを実感しています。

大きな声を長時間にわたり疲れずに出し続けるには『腹式呼吸』が要。

私は知らぬ間に、それを体得していました。

勢子声を出す時は、まるでヨガやホーミーに興じている時のようでもあるのです。

因みに私はホーミー愛好家・・・ヨガは体が硬くてダメ。

日本の森の中で勢子声を出しながらも・・・

ガンジス川の流れに誘われ・・・

モンゴル平原の風に吹かれ・・・

私は自然の一部と化していたのです。
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そんな猟の次の日は心も体もスッキリ♪

しかし今日は何だかシンドイ。

勢子声を出さないと、どうも調子がよろしくない。

来週から勢子声を出そうかな。

獲れなくなりそうだけど。

ナントカと勢子声は使いようなのです。




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レクチャー猟

それにしても、こちらの地域ではイノシシが減りました。

見切りをしても全然足跡が無い。

あるのはシカばかり。

伊豆半島も南に行けば、イノシシがたくさん生息している場所は知っていますが。

私の猟場でもある北側には本当にイノシシが少ないのです。

ニホンジカ管理捕獲による錯誤捕獲の影響は否めません。

なので、見切りのレクチャーは諦めて、タツ張りの基本をタクさんに解説しながらの猟。
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私の説明を一生懸命に理解しようとしてくれる彼の姿に、狩猟に対する熱意を感じるのでした。

なにしろ、狩猟は初めが大変です。

毎猟、多くの事を理解し、覚る必要がありますから。

でも、ちゃんとした猟師は、誰もが若い頃に苦労をしています。

そのタクさんの頑張りに応えるべく、私の出来る事といったら・・・

猟の基本を教える事と、これくらい。
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猟行中のお昼ご飯を作ること。

「まかないメシ」みたいなモノかな。

昨日に仮焼きしておいた「イノシシ肉の串焼き」を乗せての『イノシシ肉串焼き丼』
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本焼きして、ご飯の上に乗せて丼とするだけですが。

二人で、ガッツいてしまいました。
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こりゃ旨い。

お腹いっぱいでの2回戦目は、ちとシンドイけど。

それでも頑張ってしまうのが猟師の性。
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そして、今日は三段角の大シカを2頭捕獲。

途中で別の猟場のタツ張りレクチャーをしたりと、寄り道もしていたため・・・

解体を終えた頃にはスッカリと日が暮れていました。
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丸一日、山で楽しみ、二人ともクタクタ。

明日は職場で起きていられるだろうか。

次の週末に向けて、なんとか頑張りたいと思います。。。



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お弁当作戦

今日は両親からの頼まれ事を片付けるため、猟を休んで実家へとGO!

その前にフレンチレストラン『ラパンアジル』に向かい、両親へのプレゼントを入手。

この『ラパンアジル』オーナーシェフのヨッシーさんは、凄腕ハンターでもあります。

一緒に行う捕獲業務では、勢子役の私としても、最も信頼を置いている隊員うちの一人。

やはり「できる男」は違うのです。

ならば「できる男」の作る、お弁当の完成度や如何に。
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パッケージを見るなり母は大興奮。
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『スペシャリテ弁当』と・・・
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『チーズたっぷりベーコンと ほうれん草のキッシュ』
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では見せてもらおうか、ラパンアジルのテイクアウト弁当の食味とやらを。

・・・・・

参りました~!!

こりゃスゴイ!

父と母も「クリスマスと正月が同時に来たみたい♪」と夢中で食べていました。

こんな素敵なものを・・・幸せ♪

ごちそうさまでした♪

よし、私も明日の猟行弁当を作ろう。

今猟期初のイノシシ串焼き。
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脂の乗りも、まずまず。

とりあえず焼いておきましょう。
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これを、丼に。

明日は寒そうだから、味噌汁も持っていこう。

・・・・・

猟期も1ヶ月が経過。

新人には、次の段階の指導を開始。

見切りとタツ張りの基本を本格的に教えることにします。




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ユキカゼ号と犬小屋

我が家に生後3ヶ月でやって来て、かれこれ1ヶ月半が経った三重地犬のユキ。

今日現在で体重は16kg。
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1ヶ月半で6kgも体重が増えてコロンコロン。

そのパワーでジャレ付くため、先住犬たちはもう大迷惑。

母親代わりのコーシンも、近頃は「ワオン!」とユキに教育的指導を。
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「ちょっとユキ、やめて」と、ユキに注意をするほど痛いみたい。

なので私も注意を。

「こら、ユキ。 コーシン母さんが痛いと言ってるよ。 もうヤメな」と。

コーシンは私の言葉を理解しているため「父ちゃん、言ってくれてありがと」と、シッポをフリフリ。
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一方のユキは・・・

これがまたスゴイ。

「うん、分かった。ボク調子に乗りすぎた。 ごめんね、コーシン母ちゃん」とコーシンの鼻にキスをして大人しく。

ユキはとても頭が良いのです。
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生後4ヶ月半にして、私の言葉をコーシンと同レベルで理解しているのです。

マルコとは違うのです。。。

って、そんなところで聞いてたの。
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マルコ、いじけちゃったよ。。。

そんなユキの本名は『ユキカゼ号』

「号」を付けるあたりが猪犬っぽい。

でも「ぽい」では困るのだよ「ぽい」では。

との思いを込めて「将来は頼みますよ」と、たくさん食べさせていたら・・・
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コロンコロンになっちゃった。

しかし心配は御無用。

大抵の犬は生後半年くらいで、ほぼ成犬並みの大きさになります。

また体重においては成犬以上になる場合も多い。

そして、そこから徐々に体が絞れていく感じ。

なのでこの先、ユキが20kgを超えても何ら不思議ではないのです。
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なんて・・・

のん気なことを言っていたら問題勃発!

ユキの急激な成長に、犬小屋がついにギブアップ。

ギュウギュウ詰め状態に。

アイリスオーヤマのボブハウスMサイズではユキが収まらなくなってきた。

おまけに来週あたりからは寒冷じぇんしぇんが。

やはりボブハウスの場合、20kg前後の犬はLサイズでないと中で丸まれない。

で、ポチ!で、Lサイズが到着。
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DIY好きの私としては本当は廃材をかき集めて犬小屋を作ってあげたいところ。

しかし、犬小屋を3つ作ったあたりで犬小屋作りに飽きて作るのが面倒に。
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そこで昨年にボブハウスを購入してみたところ、これが意外といい感じ。

ただし、ボブハウスは夏場を意識して設計してあるため、冬は吹きっ晒し同然。

その証拠に、犬がボブハウスに入るのを嫌がります。

よって冬仕様に改造する必要があると判断し実行。

そうしたところ、今度は快適すぎて中から犬が出て来ない。

中に手を入れてみると、ポッカポカ。

良かったね、トラ。
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では犬小屋使用に改造開始。

底板には砂を入れて重石とする構造ですが・・・
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ここには断熱材を。
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通気のためのメッシュもテープで塞ぎます。
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高すぎる間口は木でフタをして暖気を逃がさず。

どう?ウメちゃん。
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「わかんニャイニャ」。。。

改造点はコレだけですが、保温性は格段に向上。

さて、交換しましょう。

LサイズとMサイズでは、大きさがこんなに違うもの。
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もっと早く交換してあげるべきでした。

ユキ、今日からはゆったりと寝てくださいな。





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鹿骨の不思議

食材としての猪骨の有用性は誰もが認める高いレベルのもの。

豚の元ですから当たり前なのですが。

猪骨スープは、ラーメンや鍋のつゆ等のベースにもってこい。

一方、鹿骨はどうなのか。
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実は今までに一度も試したことがありませんでした。

理由はただ一つ。

鹿骨は、なんだかやたらと硬いのです。

とくに大きなシカの場合は大変。

叩き折るには硬いシッカリとした台と、強力なハンマーが必要。

それでも、かなりのコツを要します。

猪骨に比べると、相当に難しいのです。

なので、鹿骨はいつも残滓にて廃棄。

ガラス質のように硬いため、長期にわたり猟犬に与えると、歯先が丸まってしまいますし。

そこで、バイク整備用の工具である「ビード落とし機」を使用することに。
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先日、太い枝で試したところ、これが簡単にボッキリと。

しかし、鹿骨はこれより遥かに強靭なはず。

よって、30kgほどの小ぶりなシカの骨で試してみます。
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結果から言いますと、予想どおりに上手くいきました。

しかし鹿骨は、やはり侮りがたい。
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直径2cm程度でも、驚きの硬さ。

へし折るためには、直径5cmの枝の倍以上の力を必要としました。

あの跳躍力を支えるためには、このくらいでないとダメなのでしょう。

骨の厚みも、同サイズの猪骨の1.5倍はあります。
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では、調理を。

水洗いをして、初めに下茹で。
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しばらくすると、アクや濁りがタップリと出てきました。
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この湯を捨てて、骨を洗い、次は本茹でに。

30分ほど茹でていると、部屋中に漂いだした長浜屋台の香り。

「あれ?猪骨スープと似てきたぞ」

下茹でや本茹での初期段階では、同段階の猪骨スープのような香りは無く、心配なくらいに淡白な感じだったのに。

時間差でググ~ッと来た長浜感。

試しにネギ葉と生姜を入れてみると・・・
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おぉぉ・・・いつもの猪骨スープと同じじゃ♪

スープの色は猪骨よりも白くて上品な感じ。

そして白濁する時間も早く、1時間程でこの白さ。

油も浮いてきた♪

ここからあと数時間は茹でてみようと思います。

問題なのは、その味。

このスープで早くラーメンを作ってみたいものです。



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タツ役の明暗

勢子役の最中は、猟犬の鳴きやGPS情報等により、タツ(タツバ、タツマ、マチ)の鉄砲の鳴るタイミングが分かります。

手に取るようにタツの状況が分かるといっても過言ではないのです。
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したがいまして、頼りになる猟師、そうでない猟師も簡単に判別が。

その射撃センスには天と地ほどの差があると実感しています。

ただし「射撃センス」は、ここでは「捕獲センス」とした方が適切でしょう。

つまり射術のレベルは、ある程度の腕前で十分。

それを証拠に、射場でのスラッグ射撃で優秀な成績を収める凄腕さんでも、実猟では芳しくない人が散見されますから。

また、その逆も。

射場ではお粗末な成績でも、実猟では手堅いのです。
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ならば『頼りになる人』は何が違うのか。

先日のブログにも書いた、とある戦術家の名言をアレンジした言葉。

「猟とは、いつも二手三手先を考えて行うものだ」

いかにも「らしい」言葉ではありますが、こんなものは本来は当たり前。

まともな猟師なら誰でも考えていること。

しかし、大きな違いがそこに潜んでいるとも言えます。

簡単に言いますと「獲物の行動シミュレーションが正しいか、それとも違っているか」

二手三手先を考えたとしても、それが実際と違っていたら、どんなに射術に長けていたとしても、リカバリーし切れない。

そこなのです。

では、どうしたら獲物の行動シミュレーションを正しく行えるのか。

また、それが得意な人はどんな気質なのか。

まずはベテラン猟師の場合、経験がそれを後押ししてくれます。

ところが経験の殆ど無い新人ハンターの中には、そんなベテラン猟師よりも捕獲率の高い人が意外に多いのも事実。

少ないチャンスを確実にモノにしてくれるのです。

「いったい何が違うのだろうか」と分析してみると、色んなことが見えてきます。

捕獲率の高い人は日常的な事でも、その考え方にブレが無く、冷静に物事を処理。

あれこれと行動を起こす前に、シッカリと考えてから行動を起こすタイプとも言えます。

一方、緊急的な事に対してもアタフタせずに、これまた冷静に。

また自分の行動に自信を持ち、その自信を裏付けるだけの思考を張り巡らせている。

「ここに獲物が来るはず。絶対に仕留めてみせる」と考えたタツに陣取り、そこからは動かないのです。

もちろん、それが裏目に出ることもありますが、同じ轍は絶対に踏まない。

失敗を必ず成功の礎とできるのです。

このように、気質に準ずることが、まず一つ。

他には、考察力や応用力を育むような仕事に就いていたり、それが生来から長けている人に「頼りになる人」は多い傾向にあります。

とはいっても「猟師になろう」などと考える人は、そんな人ばかり。

そこは差が表れないのかな・・・いや、そうでもない。

一流の仕事をこなす職人肌の人は、新人でも凄い。

丁寧な仕事、キレイな仕事、確実な仕事をモットーとする人は、例外なく凄腕猟師となります。

それが甘く、二流の仕事しか出来ない人は、やはりイマイチ。

だから私もイマイチ・・・(´;ω;`)ウゥゥ

でも、そんな私のような人でも諦めてはいけません。

自分が雑な性格であることを意識して、その意識することを忘れなければ大丈夫。

実猟中だけでも、そのスイッチを入れておけば良いのです。

そして最後は挙銃タイミング。
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ここまで書いた様々な能力を有しているにも関わらず、捕獲率の低い人は銃の構えが遅い。

獲物を発見してから銃を構えるようではダメ。

銃術に秀でている人ならば仕留められても、その他大勢のそうでない人は、それでは遅いのです。

「ここから獲物が現れるはず」と定めた方向に銃を構えておくこと。

ただし「人の集中力」なるものは、そんなに長く続くものではありません。

構えが長いと腕がプルプルしてしまいますし。

よって「犬が鳴き出したぞ」との無線や、自分の耳で犬の鳴き声を確認した時点からは構えを解かない。

また鳴きの弱い犬の場合は、森の音に集中を。

落ち葉や下草の多い猟場ならば、獲物の足跡が聞こえてきます。

その音へ反応できるか否かで明暗が分かれるでしょう。

とくに不慣れな新人においては「足音を聞き取れるか」が要となるのです。

音のする方向へは、ゆっくりとした動きで銃を向ける。

もしも、足音が止まっても構えたまま。
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その時にこちらが音を出そうものものなら、それはこちらの負け。

獲物は逆の方向へと逃げます。

いずれにしても獲物の姿を確実に捉えるまでは辛抱。

そして獲物を極力近づけてから引き金を引く。

獲物より先にこちらが気付き、その状態を続けることが出来たならば、森の神様は恵みを与えてくれることでしょう。

焦り慌てた者にそれは無いのです。

また漠然と同じことを繰り返す者にも然り。

ここで最後の最後。

発砲して手応えがあっても、とりあえずは持ち場を離れないこと。

離れる際は必ず周囲のタツに、または親方に無線で確認を。

獲物は1頭とは限りません。

それだけは忘れずに。




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狩りの流派と狩猟道

大物猟の銃猟について以前から考えている事があるのです。

猟のスタイルに明確な流派があってもいいのではないかと。

大物猟には剣術に通ずるような何かを感じるのです。

そして根底には、武士道ならぬ『狩猟道』がその精神として宿っている。

実際に昔の猟師の間では、そんなこともあったようです。

私の師匠も、若い頃は毎週のように『猪狩り修行』のために遠方へと。
師匠

地元の猪狩りスタイル、つまり流派や狩猟観に違和感を覚え、猪狩りの本場である三重県にて武者修行を行っていたのです。

伊豆から伊勢方面まで往復800kmを毎週。

ダットラに猟犬を積んで。

そんな経験豊富なカリスマ的な師匠の口癖は、いつもこうでした。

「いいか、あんまり猪狩りに入れ込むなよ。家庭を大切にしろよ」と。

家族から愛想をつかされていた師匠。

相手にしてくれるのは猟犬たちだけ。

「父は自分たちのことよりも、猟犬のことで頭がいっぱいだった」と。

師匠の狩猟遺品を引き取りに行った時に、長男さんはそんな事を。
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長男さんが私の息子と被ってしまったのは言うまでもありません。。。



いささか話は逸れましたが、その大物猟の流派。

猟隊ごとに流派が決まっていて、それを猟友会が管理してくれていると助かるのですが。

猟隊に入隊するのは現代においては、ほぼ運まかせ。

どんな猟スタイルか、レベルなのかも分からない。

それらを猟友会が把握した上で、新人ハンターが自由に選択できる環境を整えておくのも、その役割だと思うのですが。

そして、その流派の内容は誰でも検索して分かるようにしておく。

今の時代ならば簡単なことです。



一時期、様々な大物猟スタイルの猟隊間を、勢子請負人として猟行してきた私。

今思えば、猟犬の使い方一つとっても4通りほどを経験してきました。

それが正しいか楽しいか、または、そうでないかは別にして、どれもが理解できるモノでもありました。

問題なのは、そんな猟隊同士が共猟したとき。

スタイルが違うと大変。

「こんなにも噛み合わないものなのか」とガックリも。

ようは獲れないのです。

やはり流派のようなモノが明確になっていると助かります。

「今日の共猟は○○流に合わせるぞ」なんて。

それは安全狩猟においても助かります。

なにしろ見切りから始まる実猟中の様々なことから解体方法まで、全てにおいて違うことが多いのですから。

私も戸惑うわけです。

そんなことが明確化されていれば、新人ハンターさんたちも「迷わず悩まず後悔せず」

一方の、狩猟道とは何だろう。

基本的な事は大日本猟友会と環境省が配布している、おなじみの「狩猟読本」に大抵のことは書いてあります。。。
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それじゃ、つまらないかな。

やはり大切なことは、獲物たちへの敬意を忘れない事なのでしょう。

自己顕示のために命を踏み台にするような猟師にはなりたくありません。

ところで・・・

今度、その流派とやらの一覧表でも作ってみるかな。

この地域だけでも、5流派は作れます。

そんな中で発見もありそう。

「これとこれを組み合わせたら、もっといいんじゃない」なんて。

ならば、私はどの流派でいくか。

いっそのこと流派を作るかな・・・流派名は何にしよう。

私は巳年生まれのヘビ好き。

タクさんは亥年生まれで、おサルさん似。

ヘビと・・・イノシシと・・・おサルさん・・・

流派名は『猪狩りスネークモンキー流』

それをカッコよく・・・『猪狩り蛇拳流』

猪をヘビのようにしつこく追い、最後は一撃で仕留める。

私はユエン・シャオティエンで、タクさんはジャッキー・チェン。
蛇拳

よし、特訓じゃ!

あれ?いつの間にかカンフーになってるぞ。。。



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UMA

実は昨日の猟で感動的な出会いがありました。

普通の方々には、ご理解頂けないものと思われますが。

・・・・・

我が家では様々な生きものを飼育しています。

以前は副業でコオロギの繁殖販売を行っていたため、それをエサとする両生類や爬虫類も多く飼育していました。
カメ部屋

ところが猟犬を飼い始めたあたりから一日24時間では足りない事態に。

コオロギの飼育や出荷準備・納品に費やす時間。

猟犬の世話や訓練、その他の生体の世話に費やす時間。

それに私は普通の人間、そしてサラリーマン。

仕事に行かないと色んな人に怒られますし、寝ないと倒れてしまうし。

結局、猟犬飼育に専念するため、副業で興した生体販売会社『東海クリファ』を無期限休業に。

同時に両・爬類の殆どを処分。

でも処分とは言っても、これがまた素晴らしい。

未練は残りますが・・・

爬虫類の飼い込み個体で、状態の良い成体は、幼体の何倍もの価値となる種類が多いのです。
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そんな生体たちは爬虫類店を通して、全国のマニアさんの元へと。
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よって現在我が家で飼育している生体は、どれも手間いらずな種類。

最終的にニホンイシガメ以外は、UMA(未確認動物)っぽい種類を残しています。

つまり、私はUMAが大好きなのです。

私のお気に入りはツチノコ。。。
ツチノコ

なんて・・・これはアオジタトカゲの一種で、全長70cm。
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もう10年以上も飼育している私の友。

他には、河童の幼体も飼育しています。。。
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思い起こせば・・・

その昔はUFOやUMAが随分と流行りました。

UMAなどは当時「ナゾの生物!」なんて言ってたっけ。

そんな私は小学生の頃に『UFO研究会』なるものを発足。

会員たちと毎夜、夜空を見上げ「あれはなんだ!」なんて、真っ暗な広場で大騒ぎ。

家には自作のUFO探知機も配備していました。

もちろん「ナゾの生物」の方も夢中に。

ツチノコ探しにもよく行きました。

そんな半世紀近い時を経て、昨日は大興奮!

タクさんと昼食後・・・
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腹ごなしに山裾で『見切り勉強会』なるものを行っていた時のことです。

「カサッ」

「あっ!何かいる!」とタクさん。

「どれどれ・・・おおっ!」

「ツチノコだ!!」と私。

私は反射的にツチノコに飛び掛かり、捕獲。

もう、天にも昇る気持ちのテンションマックス!失禁寸前!

実際には、やたらと太いマムシでしたが。。。

それでも私は嬉しいのです。

そのメス個体を触診すると、お腹の中に赤ちゃんヘビを身ごもっている様子。
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マムシは胎生(昔は卵胎生と)で、どうりでお腹が大きいはず。

でも、おかしい。

この時季のマムシは既に子を産んでいるのに。

おそらくは、最近の気候が影響しているのでしょう。

イノシシに脂が乗る時季が年々遅くなっていることを鑑みるに・・・

季節が一ヶ月以上遅れている感じですから。

「元気な赤ちゃんを産むんだよ」と母さんマムシを元の場所へ。

その様子にタクさんが一言。

「一番弟子の自分が獲物を捕獲した時よりも嬉しそう。 どういうこと~」と。

「そ、そんなことないよぉ。 き、気のせいだよぉ。 たとえそうだとしても、喜びの種類が違うのだよ」と私。

そんなにハシャいでいたかなぁ。

ついつい幼少の頃の思いが燃え上がってしまいました。

ところで・・・

ニョロニョロ系の苦手な方におかれましては、不快な画像がありましたことを深くお詫び申し上げます。

って「そんなことは初めに書くように」と怒られてしまいそう。

ごめんなさいね。

追記)
河童の幼体と記した生体はハラガケガメの成体です。
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めっちゃ怒ってます♪



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身軽な猟師小屋

さて、今日も新人ハンターに頑張ってもらいましょう。

「猟とは、いつも二手三手先を考えて行うものだ」とアドバイスをして以来、上達目覚ましいタクさん。

以来、私には彼の愛銃ベレッタ・ウリカが、ビームライフルに見えてならないのです。。。

今日は午後から雨が降る予報。

ならば「トラとミカサで一気に片を付けてしまおう」と見切り無しで猟を開始。
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すぐに鳴き出した2頭。

80mほど先を見上げると、尾根をマルコが駆け抜け、その真後ろをトラが鳴きながら追尾。

・・・・・?

マルコを連れて来たっけか?

眼鏡を深くかけ直し、もう一度よ~く見てみると・・・

先頭はイノシシ。。。

黒かったので、一瞬、マルコに見えてしまいました。ホント。

犬の鳴き声はタクさんにも聞こえているはず。

でも、トラは放っておく訳にもいかず。

猛ダッシュで尾根に向かいます。

一方のミカサは、私が居る側の斜面でシカを追っている様子。

いずれにしてもタツは一本。

「見える・・・動きが見える」とは言っていませんでしたが・・・

覚醒したタクさんなら何とかしてくれるでしょう。

そして山々に木霊する銃声。

音の大きさからして、私のいる方の斜面で撃っている。

直後に無線が。

「シカを1頭転がしました」とタクさん。

「了解、獲物はまだ居るけど、今日はヤメよう」と私。

猟犬たちも、ウオーミングアップが終わった程度。

「なんで繋ぐんだぁ!」と、ミカサ。
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マルコを、、、いや、イノシシを追ったトラも・・・

ところが・・・

どうやらイノシシは途中でバトンをシカに渡したみたい。

トラは足の速いシカを諦めて、渋々と帰還。

でも駄々をこねられても困っちゃう。
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午後には雨が降り出す予報だから。

猟師小屋を構えていない私たちは、こんな時はどうにもなりません。

解体の方も上達目覚ましいタクさん。
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解体先生の私よりも早くて上手とは。。。どういうこと~♪

その間に私は簡易大本営の設営準備を。

解体が終わったと同時に設置。

簡単に言いますと、猟師小屋の東屋仕様。。。
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お次は、鍋でグツグツとちょっと早めの昼食作り。
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でけたよ~♪
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では、いただきましょう。
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今日は『鹿スジの煮込みうどん』
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先週に作った『鹿スジ串』の一部を冷蔵保存していました。

「旨い旨い」と連呼しながら2杯も食べてくれたタクさん。

作り甲斐があります。

ならば来週は『猪肉の串焼き丼』でも作るかな。

家に帰って少しすると、雨が降り出しました。

ゆったりできる恥ずかしくない猟師小屋を早く設けなければ。
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先輩方が、体調不良や身内の不幸で相次いで猟行できなくなる中の・・・

人数的には寂しい二人だけの猟隊。

この身軽さを活かし、気軽で楽しい狩猟を続けたいと思います。




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