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生きもの二人三脚

ウソはダメ

「ウソつき猟師は相手にされなくなる」

これは何も猟師間だけの話ではないのですが。

一般社会でもウソをついた者は信用を失い、相手にされなくなります。

ある意味、ウソをつくことは致命的でもあるのです。



ここでは巻き狩りの話になりますが、今までに残念な話がいくつもありました。
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自分の失敗を隠すためのウソほど醜いウソは無いものです。

このようなウソは、ベテランの凄腕猟師の間では見られません。

もちろん凄腕さんたちでも失敗はあります。

己の失敗を隠さない姿勢からは、真剣に猟に取り組む思いがヒシヒシと伝わってきます。

つまり、失敗した状況を正確に伝えて、同じことを行わないために次はどうしたら良いのかを考えている。

それを自分のみならず、皆にも考えて貰いたいとの気持ちが、そうさせているのようにも見えます。

と同時に、彼らの反省の弁からは、潔さと悔しさを感じずにはいられません。

当然、勢子の私は責める気など起こりようがなく、むしろ失敗した状況を聞いた方が勉強にもなります。

一方、全く真逆の猟師は哀れなもの。

「なんでウソをつくのかな。わからないと思っているのかな」と、ガッカリ。

そのような猟師は、大抵は自分の事しか考えられない者。

失中しても謝り悔しがるどころか、悪びれる様子も全く無し。

そして、ウソをつく。

しまいには、どの猟師や猟隊からも相手にされなくなるのです。

ある程度の狩猟レベルになると、犬の動き・鳴きやGPSの状況から、検証せずとも獲物の逃走ルートのおおよそは分かります。

また後の検証では獲物の足跡と併せて、タツ役の足跡や薬莢の落ちている方向から状況解明も。

「なんだよ、目の前を通ってるよ」で、これまたガッカリ。



では、そんな自分はどうなのか。

振り返ってみます。

ウソをついたことはありませんが、反省の弁を述べなかったことはあります。

でもな・・・

「あれは命中させられたのではないか」

または・・・

「どう考えても、この状況では発砲しても無駄」

この境目は微妙です。

本当は前者なのに、それを後者で説明してしまったことはあるまいか。

いや、ある。

ならば私もウソつきで、相手にされない猟師か。

そんな私の言い訳は、いつも一つ。

先輩方からの叱責を一瞬でかわせる魔法の言葉。

「だって、逃げるんだも~ん♪」

けっこう使えます。

タイミングがバッチリだと、全員大爆笑で場が和みます。

ただし、状況等を誤ると、それこそ相手にされない猟師となる危険性も。

その運用にあたっては、雰囲気作りから入るのが肝要なのです。





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猟犬のケンカについて

犬同士をケンカに至らせてしまうのは、飼い主が犬のことを分かっていないから。

思い込みや考察力の低さを恥じて、反省するしかないようです。

とくに猟犬の場合は尚さらに。
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取り返しのつかない事にもなりかねませんし。

と、飼い主としての自分の過去を戒めます。

狩猟を始めた当初は、猟犬の心理の事など良く分かっていませんでした。
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我が家の猟犬たちは、通常は他の勢子の犬にケンカを仕掛ける事などありません。

犬舎内でも穏やかなものです。

ところが、メス犬の発情期の間は全頭がイライラ気味に。

そんな事も師匠や先輩勢子からアドバイスを頂き「なるほど」と。

メス犬の発情期中の心理や、オス犬の行動パターンを知りました。

その他にも、先住犬と新入り犬のそれぞれの立場と心理。

また、成長過程での心の変化等々。
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実猟でのアドバイスは勿論として、通常飼育時の事も全て合点のいくものでした。

その中で「犬同士のケンカ」については「ケンカ開始のサイン」を見逃さないこと。

また「ケンカが始まるパターン」を、あらかじめ予見しておくこと。

犬の仕草、声、背中の毛の逆立ち具合、また「場面」などで、それらが徐々に分かるようになってきたのです。

「これ以上はマズイぞ・・・」と。

よく言われる「犬がケンカをしたら水を掛けろ」などは甘い。

猟犬同士のガチのケンカは、そんな事では収まりません。

上下関係が左右されるような時のケンカはとくに。

そんな危険な気配を感じる最近の我が家。

洋犬の若いオスたちと、新入り子犬のユキ(雄)との関係が何だかアヤシイ。
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以前、猟犬の飼育において・・・

「一度、徹底的にケンカをさせて、上下関係をハッキリさせろ」との話を聞いたことがあります。

しかし、そのダメージを目の当たりにすると、私はそれはヤリたくない。

犬同士の関係が怪しくなると、のちの飼育や散歩一つとっても、気遣うことが多くなりますし。

ところが、メス犬たちとユキとの関係は全然問題なし。

洋犬のコーシンとは親子さながらですし。

キャハハ、母ちゃんヤメテ。。。
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カノもユキを優しく蹴散らします。。。

2頭ともユキが大好きなのです。
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やはり、オスとメスは大抵は大丈夫。

オスであれメスであれ、同性同士は厄介なことが多いのです。

如何にケンカをさせないか。

躾でも、かなり抑制できると実感しています。

しかし「完全に」は難しい。

猟犬の平穏な多頭飼育は、日々の観察に尽きるように思います。

関係が完全にこじれると、パックを組ませる事すらままなりませんから。

猟犬の場合は、それが一番の問題なのでしょう。

日々の苦労が台無しにならないように心がけたいものです。




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とんだハプニングと子犬

先日の猟場散策で枝に顔面をぶつけた時のことです。

「ピキッ!」となんだかイヤな音が。

でも、その時はあまり気にせずに散策続行。
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ところが、そんな事はスッカリ忘れていた昨日。

今度は「ピキッ!」ではなく「バキッ!」

ぶつかったのは子犬のユキ。
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ボディーアタックを顔面に受けてしまいました。

私の顔をナメたかったようです。

そして地面には音とともにバラバラになった眼鏡が散乱。

先日の「ピキッ!」で眼鏡のフレームにヒビが入っていたのでしょう。

玄関の前で、横山やすし師匠になってしまった私。

「メガネ メガネ」と手探りで破片を探します。

ところがフレームの一部が無い。

どうやらユキが持ち去ってしまったよう。

予備の眼鏡を掛けなおして、欠損部品捜索を開始。

そして植込みの中に、フレームの一部を発見。

もうやめて、ユキちゃん。

さて、どうしましょ。
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直すかな。

やっと剣鉈の鞘が作り終わったというのに。

昨晩は鞘完成の直後から眼鏡修理を開始。

修理が完了した時にはスッカリ午前さま。
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こんな時のためでもありますが、私は様々な眼鏡を使っています。

それぞれを必要に応じて掛け替えているのです。

極度の近視の上に、進行し続ける老眼。

狩猟では遠くを見たり、手元のGPSを見たり。

工作作業では溶接や切断、また溶剤の使用等々。

そのたびに眼鏡を使い分けるしかないのです。
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実に面倒くさいのです。

因みに今回修理をした眼鏡は一般生活用。

まぁユキちゃん、しょうがないよね。

遊びたい盛りだもんな。
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これからも、好きなだけアタックして来るがよい。

父ちゃんは、ただのド近眼とは違うのだよ。ただのド近眼とは。

対戦用眼鏡をいっぱい持っているのだよ。

でも、フレームの一部を隠すのはダメ。

反則なのだよ。




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猟期ギリセーフ

春の有害鳥獣捕獲の時に割れてしまった剣鉈の鞘。

新しく作り始めたものの、遅々として作業が進まず。

塗装を5回塗りとしたのも、その要因ですが。
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早く仕上げないと猟期が始まってしまう。

でも作業の要所は抑えておかないと。

そもそも鞘が割れてしまった理由は、岩場を下る際に鞘底を岩に強打してしまったため。

それまで使っていた剣鉈は、鞘底をアルミ板で補強していました。
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しかし有害で使用した物には補強無し。

よって、この鞘もアルミ板で・・・

と考えましたが、そこは捻りを加えてみます。

元が高級そうめんの木箱ですので、、、
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高級っぽく鹿角で。
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これを鞘底に装着すれば、強打しても簡単に割れることは無いでしょう。

鹿角を接着剤とネジでガッチリと固定します。
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あとは鞘に剣鉈を収めた時のロック。

これは様々な方法があります。

移動の際にカタカタと音をさせないのが基本。

しかし、いざという時は素早く剣鉈を抜ける。

そこで廃物の布ケースを利用してこんな物を作ってみました。
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これも鞘に接合。

あとは腰巻用のヒモ。

クレモナロープを使うことに。
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サツマ編みを応用して補強してみました。
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最後はロープの固着と擦り切れ防止にラテックスコーティング。

あ~やっと出来た。
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猟期に間に合った。

これも狩猟の楽しみ方の一つかな?



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飼育員の決意

我が家に隣接する道を通学路としている中学生たち。

夕闇せまる中、家路を急ぐその姿がまた戻ってきました。

部活動が順次再開されているのでしょう。

その様子に、コロナ禍のとりあえずの終息を実感する今日この頃なのであります。

ところで、そんな生徒さんたちに我が家はどう映っているんだろう。

今日もこんな会話が聞こえてきました。

「この家、なんか臭い」と。

それを犬舎の中で聞いてしまった私は「マズイ・・・」と思うわけです。

犬舎の掃除をサボったことが原因なのは明白。
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おそらく、ご近所さんも同じことを感じているものの・・・

心の声として胸中に留めているはず。

それを中学生たちは音声として明確に発してくれている。

ありがたいことなのです。

反省した私は、せっせと犬舎の掃除を。

そんな我が家の猟犬たちは中学生諸君と仲良しさん。

最近ではユキが「キャ~かわいい~♡」とモテモテ。
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障がいのある方も猟犬たちとの触れ合いを楽しみにしていますし。
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まるで「ふれあい動物園」の様相を呈しているのです。

ならば尚さらにクリーンな動物園を目指さなければ。

そういえば、ニホンイシガメだって匹数が多いだけに結構ニオイます。
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冬眠前でエサを多めに与えている事もありますし。

爬虫類部屋だってそう。
カメ部屋

換気をすると、外までそのニオイがすることも。

もう少しこまめに掃除をしなくては。

来園者に不快な思いをさせてはいけない。

ところが・・・

心を入れ替えた飼育員は悩みます。

最近、ウメがトイレを外すのです。
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もう15歳だからかな。

いや、これもトイレ掃除が甘いからなのかも。

生きもの飼育は反省の日々でもあるのです。




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非常時のジビエ

私の猟場は、山とスーパーの二ヵ所。

山では朝から大物猟ハンター。

スーパーでは夕方6時半以降の半額ハンター。

腕前としては、圧倒的にスーパー猟場での狩りの方が上。

自分で言うのも何ですが、もはや凄腕レベル。

山とはエライ違いなのです。

しかし、今日は出遅れた感あり。

獲物は既に、お姉さま方に仕留められていました。

つまり、食べる物が買えなかったのです。

たまには、こんな事もあります。

ならば、やむ無し。

熟成前ではありますが、先日のシカ肉を頂くことに。
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猟犬用の肉の中に食べられそうな部位を発見。

それと・・・

冷凍ストッカーの永久凍土の中から発掘した、イノシシモツの化石。。。

一年半前は、こんな姿でした。
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でも、氷で覆われていたため「冷凍ミカンの原理」で鮮度は・・・たぶん・・・

とりあえず、そのまま鍋に投入して調理。

シカ肉は「ニンニクたっぷりステーキ」に。
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化石モツは「イノシシもつ鍋」に。

おぉ~!シカ肉バンザ~イ!

ちょっと遅れて出来上がったイノシシもつ鍋は、化石なのに鮮度抜群で旨し!
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やっぱり、狩猟は人類を救う。。。なのです。

ご馳走様でした。



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猟犬子犬の第一歩

先週土曜日、射撃練習に行く前に獣医さんへと一っ走り。

ユキの2回目の混合ワクチン接種と、フィラリア症予防薬を処方してもらいました。

生後50日に早めの1回目接種を済ませていたユキ。

我が家に来て2週間が経ち、だいぶ慣れた様子。

健康に関しても全く問題なし。

土曜日も早朝から先住犬たちに果敢にアタック。

子犬の無邪気な姿はいつ見ても癒されます。

と、油断をしていると今度は私にアタック開始で「遊ぼ~♪」

時にはウレションの洗礼を受けますが、これも私にとっては聖水の儀式。

「おい、ヤメロ~!」なんて騒ぐことなど一切ありません。。。

ご利益があるのです。。。

そんなユキも獣医までの道中で車酔い。
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そのうちに慣れるのでしょうが、家でのヤンチャぶりは何処へやら。

先生は開口一番「どこから連れてきたの?」と。

「師匠と繋がりのある三重のブリーダーです」と伝えると・・・

ニヤリと笑みを浮かべ、静かに頷きました。
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さすが猟犬を知り尽くした猟師御用達の獣医さん。

「じゃぁ、やろうか」と。

まずは、お尻の穴に「プスッ!」
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検温中も平然としているユキ。

体温は38.6℃でOK!
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子犬の平熱は38.5℃あたりだそうですから。

そして接種完了。

さぁ、家に帰ろう。

「また乗るの~」でテンションだだ下がり。
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ところが家に着くや否や、猛ダッシュで狭い庭をグ~ルグル。

今日で二日ほどユキの様子を観察していますが、元気ハツラツぶりはブレ知らず。

犬って副反応が無いのかな?

一応、大事をとって、フィラリア症予防薬は明日あたりに与えようと思います。

これで来月にはリード散歩も大丈夫でしょう。

そして猟期の後半には山に慣れさせる訓練を開始。

焦らず、でも手抜きはせずに、ユキも丁寧に仕込み上げます。

これからが楽しみなのです。



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プロ罠師の先生

今日は新人ハンターと一緒に、罠猟についての様々なノウハウを学びました。

レクチャーして下さったのはプロ罠師のMさん。

Mさんは年間に数百頭のニホンジカを括り罠にて捕獲。

行政から頼られている凄腕罠師でもあります。

私は罠猟は行いませんが、今後のことも含めて、新人ハンターには罠猟ノウハウを習得したもらいたいと。

猟犬を使った銃猟と、括り罠を主とした罠猟が力を合わせて初めて、本来の捕獲業務がなされると実感しています。

お互いが情報を共有し合い、猟犬への配慮も行った上で共猟したならば、これほど効率的な事はありません。

やはり罠猟だけでは限界があるのです。

そんなことで、まずはMさんと別行動。

私は新人ハンターのタクさんと猟場を回り、見切りをレクチャー。
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すると、そこへ無線が。

「おーい、シカが掛かってるぞ」と、Mさん。

「了解」と無線を飛ばし、見切りを中断。

罠場へと向かいます。

まずは35kgの小ぶりな雄シカを回収。

そして・・・

次の罠場でも括り罠の無線が鳴っているとのこと。

現場を確認に、その場所へ。
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その間も、Mさんはタクさんに罠を仕掛けるコツや、有効なタツ場のアドバイスを。

「猟期になったら、この猟場の括り罠を引き上げるから、そうしたらタツ場はここが良いぞ」などとも。
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ありがたいことです。

元々は凄腕の勢子でもあったMさんのアドバイスは、私においても勉強になります。

そんなMさん「ここにも括り罠が仕掛けてあるから、気を付けろ」と。

なんともナチュラルな・・・わからん。
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その後、無線が鳴っていた罠を確認しましたが、残念。

罠は弾いているものの、空振り。

ここでMさんと別れ、私たちはシカの解体を開始。

と、その横には昔の農業用貯水槽。
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中を覗くと、そこには意外な住人が。

なんと、モリアオガエルのおっ母さん。

最大級の個体でした。

もっと良い冬眠場所を探しなよ。
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解体を済ませ、その後は猟場の状況調査を再開。
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途中、様々な出来事がありました。

アナグマちゃん、出て来いや♪
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猟場のついでに漁場もレクチャー。
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なんだか猟期前から色々とあった一日でした。

それにしても、Mさんには感謝。

私も教えて頂きたい事が、まだまだ山ほどあるのです。




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この射術レベルなら大丈夫

今日は、タクさん人生初の12番スラッグ弾射撃。

銃はベレッタのウリカ。

すでにカーボン風グリップと先台にカスタムしていました。
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車用の物をカットして貼り付けたそう。

素晴らしい出来栄えに、思わず「シブイ!」

早速、練習を開始。
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狩猟読本どおりの基本を思い出し、一発ずつ微調整しながらの丁寧な射撃。

初めてのスラッグ射撃とは思えない落ち着きよう。

着弾を確認しながら確実に標的紙に弾痕を刻み続けます。
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その様子に私は確信。

「これなら大丈夫だ」と。

実猟でも全く問題はないでしょう。

私の猟場では、遠くても30mくらいが射撃可能距離。

それ以上遠くは、木やボサで見えません。

50mでこれなら十分に獲物を仕留められるはず。
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あとは平常心を保てるか。

獲物は必ずリブに乗せて見ること。

直接見てのヘッドアップ撃ちでは、弾は上目に行っちゃうからね。

やはりセンスの良い人は見ていて安心です。

猟期は一つ、お願いしますね!



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はやる気持ちの末に

この猟期から新人ハンター4人の指導をかねて、巻き狩りを中心に猟を行う計画でした。

また罠猟や鳥猟においては、先輩猟師に指導依頼もしていました。

新人ハンターたちには狩猟をトータルで学んで頂こうとのことで、段取りをしていたのです。

しかし冷静に考えた結果、各自の資質も鑑みた上で、安全狩猟を徹底することは難しいと判断。

その計画を断念することにしました。

実質、私が1人で4人を教えることが殆どとなっていたはず。

私は勢子でもあるため、適切なタイミングでのタツ役(新人)への指導は困難を極めたことでしょう。

それを可能とするために様々な事前指導を行う予定でした。

ところが、あまりに時間が無さすぎる。

コロナ禍で集合を見送った影響も否めません。



一日も早く獲物を捕獲し、その肉を味わうことを夢見る新人たち。

SNS等で影響を受けたのでしょう。

その気持ちは良くわかります。

でも、狩猟の実を考えようとしない者が多い。

あまりに焦り過ぎなのです。

私は考えれば考えるほど、地域住民、農業・林業従事者、登山者、そして他の猟師、その方々への100%の安全を確保する自信が失せていきました。

この状況では「巻き狩り」どころではない。

山のこと、自然のこと、生きものたちのこと、それらを常識的な範疇で理解していれば、一朝一夕に狩猟をマスターするなど不可能だと分かるはずなのに。

また「狩猟」は猟隊や猟場(縄張り)の調和のもとに成り立っていることも。



結局、猟友会の各支部・分会の会長方と話し合い、彼らを適切な形で教育するべきであるとの結論に。

新人は、それぞれ最寄りの信頼のおける猟隊に所属してもらい、より手厚く指導してもらう事となりました。

私は当初のまま、新人ハンターのタクさんと共に歩みます。

今回、私も反省することが多々ありました。

その中で、新人ハンターたちの将来を考えると、これで良かったのだと。

己の楽観的思考は、狩猟においては「害」以外の何物でもないと、改めて痛感した次第であります。



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