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生きもの二人三脚

釣具屋での戦い

もうかれこれ20年以上前の話になります。

私は10年間勤めた会社を脱サラして釣具屋を始めました。

そこに至るまでは様々な流れがあったのですが、結果的には共同経営のような形に。

メインの出資者を代表に据えて、スタートしたのです。

経営が上手くいかなかった釣具屋を買い取っての起業。

ところが初年度から業績は好調。

季節ごとの魚が駿河湾内に入れ替わり立ち替わり入り、釣れ続けたこともあり、目標を上回る年間売り上げを達成。

利益率の高い釣り餌が、売り上げの半分以上を占める立地の店でもありました。

よって10名ほどのスタッフを路頭に迷わせることなく、順調な船出となったのです。

その後も店の経営は潤沢な資金のもと、その安定軌道を確実なものに。

しかし、徐々にメインの出資者と私の考え方の間に軋轢が。

私の「釣り人目線の店づくり」

一方、出資者の「利益至上主義の店づくり」

人とは、お金を手にすると変わってしまうモノだなぁ・・・と。

店を初めた頃の志は何処へ。

私はこの店に将来への希望を失ってしまったのです。

「釣り人をナメてはいけない。お客様の方が遥かに釣りを知っている」

その言葉を最後に、私は独立を決意。

ところが、探せど探せど釣具屋として優良な立地の土地が見つからず。

またそのような土地は、子供の教育とかけ離れた場所。

家内からの「子供たちのことも考えて」との一言で目が覚めた私。

開店資金を頭金にして普通の住宅地内に家を建てたのでした。

そしてサラーリーマンに逆戻り。

でも私の人生において、本当に勉強になった釣具屋の数年間。

また私と一緒に寝ずに頑張り、出資者と戦ってくれた釣具屋スタッフたちも、今となっては良き戦友であり盟友。

今はコロナ禍で集うことをヤメていますが、またいつか皆で集まり、釣り談議に花を咲かせたいです。

灯油を使い切ったストーブを片付けに2階へ。

その部屋には釣具が。
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かれこれ処分して3分の1ほどになりましたが、そのうちに、また活躍してくれそう。

あっ、懐かしい。

リョービ、ロータリーフラットオシレーション機構のリール。
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こんなもの、誰も知らないでしょうね。

これを見ていると、当時を思い出すのです。

さて、狩猟も一段落したことだし、今年は釣りを再開するかな。

長い間、封印状態でしたし。

やっぱり釣りは楽しいのです。



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ストライカーな一日

今日は朝から雑用を色々と。

本当はシカ管理捕獲実施日でしたが、他の犬持ちから卑劣な妨害を受けて私はお休み。

会長が気を利かせて下さり・・・

「あっきょ君、あんな奴は相手にするな。アンタの犬でやりたかったけどな」と。

私は「まぁ、自分の犬に自信が無いのでしょう。トラブルは御免ですね」と呆れ顔で。

その言葉で察した会長。

「わかった、休んでいいぞ。アンタじゃズバッ!と言いそうだ」と。

私のことを良く分かっている会長なのでした。

ならば、せっかくの日曜日を有効に使いましょう。

まずは猟犬たちの防虫対策を。
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あっ、かわいい♡
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犬小屋の前に吊るすとイイようです。
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さて、両親の様子を見に行きますかな。

スペイシー125ストライカーのエンジンに火を入れます。

相変わらずの目覚めの良さに、ホンダの技術力の高さを感じずにはいられません。

なんたって40年選手ですから。
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途中で二人の好物を買いに寄り道。
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めんたいパークの「焼たらこ」おにぎりは抜群に旨いのです。
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他のも美味しいですが。

川沿いをひた走り・・・
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程なくして実家に到着。

共同駐車場にストライカーを停めて・・・
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おぉ、素晴らしい!

昨年、もうダメかと思っていたナラ枯れのミズナラの巨木。
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それが新芽を出しているじゃあ~りませんか!
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よくぞ頑張った!

肝心の両親は元気かな?

・・・・・

ミズナラより元気でした。。。めでたし めでたし。

って、まだ終わらない!

柿の木の枝が、お隣さんの敷地に張り出したので剪定をしてくれと。

任せてちょうだいよ!

ハシゴを掛けて、枝打ちノコでギコギコと。

し、しまった・・・張りきり過ぎた!
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もう手遅れ。。。柿の木さん、ごめんなさい。

次は石垣の手入れ。
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アレコレと片付けて、家路につきます。

家では犬舎の柵の増強と・・・

竿づくり。

タナゴ釣りの竿を作ってみたいのです。

昔、三平師匠が言っておられました。

「小さな魚を細い仕掛けで釣るのも、ビッグゲーム負けねえビッグゲームだべ」と。

小学生ながらに、その師匠の言葉に感動したのを覚えています。

よし、オラも小さなビッグゲームをやってみるだ。

15年くらい乾燥させた・・・いや、乾燥させたまま忘却の彼方にあった女竹。
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本当はザリガニ釣りの竿を作る予定だったのですが。

握りは・・・お得意の鹿角でどうかな。
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そんなことをしていたら、もう夕方。

今日も有意義な一日でした。





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残滓生活

捕獲隊の中には、我が家の窮状を心配して下さる先輩方もいます。

「大学生二人は大変だね。犬のエサ代も大変だろうし」と。

そんなこともあって、獲物の解体時には「あっきょ君、犬エサ用のバケツを持って来な」と、いつも。

猟犬たちのエサ用に取り分けた残滓。

そして参加者に等分分配される良質な部位以外のワンランク下の肉。
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このどちらも、タップリとバケツの中に。

もちろん、私がその中から人用に回していることも知っています。

よって衛生的に肉や骨を扱って下さることにも感謝。

なにしろ助かっているのです。

では今回もお言葉に甘えて、色々と作ってみたいと思います。

まずはイノシシのアバラ骨から。
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三枚肉を取り分けた残りなので肉量は少ないのですが、骨に付いた肉の旨味は最高!

お手軽スペアリブを作ることに。

初めに、ブレンドスパイスを振りかけて馴染ませます。
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このトップバリューのブレンドスパイスは何にでも使えてオススメ。
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どこでも買えますしね。

そうしたら、オーブンで焼きます。
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肉量が少ないため、200℃で20分。
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はい、出来上がり。
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これは旨い!間違いない!

お手軽スペアリブは小一時間で作れるところが魅力的。

どなたのお口にも合うでしょう。

そして残った骨は水に浸けて塩抜きを。
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次の日はイノシシのネック肉を焼肉に。

ネック肉はスジやリンパが多い部位ではありますが、肉に深い味わいがあって美味しいのです。

スライスして焼肉のタレと絡めます。
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あとは「炙りや」で焼くだけ。
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ビールが進みます。
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箸が止まらず。

鱈腹食べてしまいました。

そして昨日はイノシシの肩肉で、煮豚ならぬ煮猪を作りました。
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肩肉は肉質が固くスジも多いため、煮物などに向いています。

まずはタコ糸で巻き締めます。
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次に味の馴染みを良くするため、金串やフォークでブスブスと。

そうしたら軽く焼き目を付けます。
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あとは醤油・砂糖・酒・ミリンを合わせた煮汁にクズ野菜を入れてコトコトと2時間。
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後半はフタを取り、水分を飛ばしながら。
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さて、どうかな。
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イノシシ肉で作ると、ちょっとワイルドな色になります。

味の方は深みがあり、豚肉で作るのとは一味違う。
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これはこれで旨いのです。

今回も軟らかく、いい塩梅に仕上がりました。

せっかくなので豚骨ラーメンにトッピング。
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美味しゅうございました。

残り汁に玉子を投入。
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イノシシの旨味を存分に吸いたまえよ、玉子ちゃん。

そうそう「骨」を忘れてた。

本当はキミたちの食べ物だもんね。
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ほんの少しだけ、お肉を頂きましたからね。。。



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ラブラブ フェロモン攻撃

我が家のカノの発情期が始まり、浮足立つオス犬たち。

カノを放した場所のあちこちに、フェロモンが振り撒かれているようです。

試しにオス犬たちを放してみると、ラブコール合戦。
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鼻だけは良い私。

猟場ではイノシシのニオイが分かることもあります。

試しに、オス犬たちと同じように地面をクンクンとやりますが・・・分からない。

カノの尿を、トラのように舐め・・・
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る勇気はありませんが、尿のニオイを嗅いでみても分からない。

やはり犬の嗅覚能力は凄いのです・・・当たり前ですね。

よって狭い敷地の西端にカノ、そして東端にその他大勢を分離。

その距離はわずか十数メートルですが、建屋が遮ってくれていることもあり、オス犬たちは静か。

また西からの風は、裏山が逸らしてくれているため、風に乗ったフェロモン攻撃をかわしてくれているのです。

我ながら見事な策であると自画自賛。

ところが、とんだ伏兵が東端のその他大勢の中に。

その中の一頭、女帝コーシンの発情期も同時に始まってしまったのです。

この「埋伏の毒」ならぬ「埋伏のラブラブ」に徐々に狂わされ、結束が乱れてきたオス犬軍。

軍師の私としては、オス犬軍の結束を強めるべく「連環の計」を以て奥側に一まとめに。

手前の離れた区画にコーシンを移動させたのでした。
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しかし、今度はオス犬軍とカノの距離が縮まってしまい、時々「ワォ~ン♡」とオス犬たちの愛の遠吠え。

カノのラブラブ フェロモン攻撃の射程距離内に入ってしまった様子。

あと数日もすると、コーシンも更に攻撃力を増強することでしょう。

本格的なラブラブ フェロモン攻撃態勢に入るハズです。

結果的に、ラブラブ軍に挟撃される形となってしまったオス犬軍。

このままでは完全に壊滅状態に追い込まれ、完膚なきまでに骨抜きにされてしまうのは火を見るよりも明らか。

「策士策に溺れる」とは、此は如何に。

オス犬軍を救う手立ては無いものか。

考えても考えても良策が浮かばない。

万策尽きた感は否めません。

あっ、まてよ。

カノにオムツを履かせて室内犬にしてしまうのはどうだろう。

カノは以前、室内犬だったこともあります。
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コタツの入り方が逆ですよ。

家内に打診してみたところ、今度は私が家内に咬みつかれて玉砕。

家内にその理由を恐る恐る伺ってみたところ・・・

「ウメちゃんが嫌がるから」と。

それもそうですね。

カノの顔に引っかき傷がデキそうですし。

我が家ではウメちゃんが最強ですから。
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あ~土地の広い家に住みたいなぁ。

さて、どうしましょ。




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猟犬エサ配合の変遷

私は自称「トイレット博士」

毎日、猟犬たちの排せつ物を観察し、その分析・研究には余念がありません。
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色、形、硬度、そしてニオイを確認。

時には味見もします。

いや「味見」は大げさか・・・でも必然的に。

一日に2回は、和犬のカノと舌をベロベロし合ってキスをしています。
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その様相は、まるでムツゴロウさん。

しかし、カノの食糞癖は、まだ治らず。

よってタイミングが悪いと、キスをした後に「あれぇ?」と怪しい味が私の口の中いっぱいに広がるのです。

なんとも言えない香ばしさを伴った深い味わいに「時すでに遅し」と涙目になる私。

ですので、カノが口をモグモグしながら近寄って来た時は逃げることにしています。
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話を進めることにしますが、排せつ物の中身を確認することも忘れません。

先日はそれでマルコの異変に気が付き、駆虫するに至りましたから。
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本来は消化の具合を確かめるためなので、それも日課としています。

そんな毎日の観察の目的は、やはり猟犬たちの体調管理やエサの配合のため。

これは生きもの飼育者ならば犬に限らず、誰もが世話の一環としていることでしょう。

そこがポイントですからね。

ですので、私も例に漏れず、考えるわけです。

その猟犬たちのエサ配合の変遷を振り返りますと、随分遠回りをしたように思います。

出来れば全てを安心できる食材で手作りしてあげたいところですが、現状では時間や管理の面で厳しいと判断。

また栄養バランスなども分からないため、メインは市販ドッグフードに頼っています。
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そんな中、今の配合に至るまでは、こんな流れでした。

初めはドライドッグフードに水を加えるだけ。

次の段階は、それをベースに細かく刻んだ野菜と、茹でた獲物肉を加えていました。
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そして今はドライドッグフードに、野菜と獲物肉のスープをかけて与えています。
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これらは、排せつ物の観察と体重の推移のもと、今の配合に。

排せつ物は正直です。

喋ることのできない猟犬たち。

その代弁者が排せつ物と言っても過言ではないのでしょう。

猟犬たちも、今までで一番喜んで食べてくれていますし。

ただし、これには強い味方が。

先輩猟師Uさんから頂いた、この寸胴鍋があってこそ。
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寸胴鍋がこんなに素晴らしいモノだとは今更ながら恥ずかしい・・・

もっと早く買う・・・いや貰っておくべきでした。

肉野菜スープは毎日火を入れる手間はありますが、その手間は冷凍茹で肉を解凍させるのと、さほど変わりません。

今はドライフードと具だくさんの肉野菜スープを半々くらいの割合にしています。

そしてスープは、ドライドッグフードが全部浸るくらいのツユだくで。
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この配分でも体重は一定。
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排せつ物の状態も良好で、量も大幅に減り、胃液を吐く回数も激減。

胃腸の調子がすこぶる良いようです。

きっと消化吸収が良くなり、お腹に優しいのでしょう。

そうそう、お財布にも優しいし。

大量の野菜は、スーパーの野菜売り場のゴミ箱からいつも頂いて、レジで「葉っぱを頂きましたよ」と。
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これを言わないと、よく売り物と間違われちゃう。

そして時々「ワンちゃんにあげるんですか?」と、レジのお姉さんに質問されたりもします。

「おっ、この人は知っているな」と思いながらも・・・

「いえ違います。野菜を買うお金が無いので、これをキレイに洗って私が食べるんです」と答えます。

お姉さんの狼狽える反応が見たくって。

もちろん、その後で「うそうそ、正解ですよ。よく知っていますね」と。

他にも、犬やその他のペット用に野菜クズを持ち帰る人がいるそうなのです。

さて、色々とあった猟犬たちのエサ配合。

しかし、これで終わりにあらず。

トイレット博士の研究は、これからも続くのでした。



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厄介猟師の常套手段

先日、猟友会会長が困った顔で私に相談をしてきました。

その内容を聞いて呆れてしまった私。

来週日曜日に、地域の猟友会が合同で行う「ニホンジカ管理捕獲」についてでした。

「あのな、あっきょ君、Mさんがアンタの犬と自分の犬がケンカをするから、アンタの犬を連れて来るなと言うんだよ」と。

そんな話を裏でコソコソと会長にしてきたそう。

このM氏はこの地域では幅を利かせているものの、多くの猟師から毛嫌いされている自己中心的な思考に囚われた人。

調整型の人格者でもある会長は、そのことも踏まえて悩んでいる様子。

会長は私の猟犬たちのことを熟知しています。

なので、M氏のことを信用していない会長は、その話に違和感を覚えて私に事実を確認したのです。

実際の話は、M氏の犬が発情期中、我が家のコーシンと偶発的にケンカをしてしまっただけの事。

M氏の犬もコーシンも、普段はシッカリと仕事をする実直な猟犬。

共猟中は2頭ともに無心で獲物捜索をしていました。

しかし、2頭を回収し、猟車に乗せようとした時にM氏の犬の後ろにコーシンが位置してしまってケンカに。

これは、そんな状態の犬を連れて来たM氏に原因の発端があります。

2頭は悪くないのです。

発情期に入り神経が過敏になっているメス犬は、背後に近寄った犬に対して攻撃的になります。

攻撃された犬がオスならば、ケンカになるような事は殆どありません。

ところが相手がメスだと、そうもいかないことも。

コーシンはメスで、おまけに気が強い。

ケンカ自体は「いけない!」と注意をしたらヤメるレベルでした。

その出来事をM氏は利用したのです。

問題は2頭よりもM氏の人格にあったと言えるのです。

M氏は自分の犬を溺愛するがあまり「オレの犬は最高だ」などと周りに言い回るような犬持ち。

また出しゃばりで、自己中心的思考の持ち主。

そんなM氏にとって、我が家の猟犬たちは邪魔な存在。

以前から、違和感を感じていましたが、ここまで愚かだったとは。

私は「それは事実とは違いますよ」と、その経緯を会長に話したのでした。

すると会長はもちろん、隣にいた分会会長も口を揃えて「やっぱりね」と。

それほどにM氏は、こちらの地域では「厄介者」とされているのです。

M氏のこの行為は、自己中心的犬持ちの常套手段でもあります。

「自分の犬で手柄を立てて、皆に振り向いて貰いたい、認めてもらいたい」

「自分が唯一無二の存在になりたい」

つまり「あの犬は喧嘩っ早い。相性が悪い」とは、犬を利用するしか自分をアピールできない情けない犬持ちが、他の犬持ちを排除するための言い回しなのです。

「他人の犬のことを悪く言うことは絶対にしてはならない」との師匠の教え。

ましてやそれが意図的に仕組んだ偽りだとすれば、これはもう言語道断。

この話は、いずれは大きな問題へと繋がっていくでしょう。

私がこの管理捕獲に犬たちを連れて参加するかどうかを直接確認してきた他の分会の先輩方。

合同で行うような広大な猟場で、実績を上げられる猟犬編制を有する犬持ちは、こちらの地域では私を含めて3名のみ。

しかし、足が達者な勢子は私と先輩勢子のTさんだけ。

もう一人のM氏は歩くこともままならないため、ただ犬を放すだけ。

とても勢子と呼べるレベルに無いのです。

よって直接確認の電話を入れてきた先輩方からは「おまえが犬を連れてこないと無理だぞ。頼むな」と。

また、私が所属していた猟隊の先輩方や有害鳥獣捕獲隊の面々からも「頼むな」と。

私が犬を連れて来なければ「なんで?」となり、中にはその事情に怒り出す人もいるでしょう。

皆さんは、私と私の犬たちのことを良く知っていますから。

そのうちにM氏は自分で自分の首を絞めてしまった事に気が付くでしょう。

猟期中の自分の猟場での巻き狩りならいざ知らず。

このニホンジカ管理捕獲は遊びではなく、県からの要請を受けた皆が合同で行う「業務」なのですから。

公私混同は許されないのです。



なぁコーシンよ、とんだ濡れ衣だな。
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でも、皆はオマエの味方だぞ。

俺たちは静かにしておこう。

それが一番だな。



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猪のブラッドソーセージ

一昨日のブログで紹介させて頂いたフレンチレストラン『ラパンアジル』

そして、このお店のオーナーシェフであり、自らがジビエハンターでもあるヨッシーさん。

この新たなる出会いの数々は、私にとって狩猟を続けるにあたっての一番の原動力でもあります。

思えば昨年夏前のことでした。

まずは「ゴルゴ14さん」からコメントを頂いたのがその始まり。

ゴルゴ14さんは凄腕ハンターでもあります。
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また、イノシシやシカの殆どの部位の食味を知る、ジビエ料理研究家でも。

ですから正確には『美人凄腕ジビエハンター』と少々長くなるわけです。。。

そして、ゴルゴ14さんに紹介して頂いたのが「喫茶店マスターSさん」

この方がまた凄い。

その実は和犬をこよなく愛する凄腕猟師であり、ジビエ料理シェフでもあります。
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メインは洋食系なのですが、そのジビエ料理との融合が素晴しいのです。

そこにヨッシーさんとの出会いが。

ご近所に、こんな凄い方々がいらっしゃったとは・・・

灯台下暗しとは、これ如何に。

でも、この流れが今にあるのは『食糧捕獲作戦!』の、じゃんさんのおかげなのです。

ジビエ他、食の大家じゃんさんには感謝の言葉しかありません。

やはり「食」はつながります。

そして「食つながり」は強い。

みんな食いしん坊ですから。

何があっても人は食べるのです。

と言うことで・・・

今日はヨッシーさんの作品をいただいてみましょう♪
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これは『猪のブラッドソーセージ』

そう、イノシシの血を使用したソーセージです。
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早速いただきま~す! おぉぉぉぉ~っ!

旨い! 

この3種類の付け添えとのハーモニーも絶妙~!
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リンゴとハチミツを合わせた物、粒マスタード、そしてポテトベースの物。

もちろん、そのままでも。

つまり4種類も味が楽しめるのです。

それと、その変化に合わせてお酒も色々とチェンジ!

それぞれに、ソーセージの旨味の引き立て方が変わります。

粒マスタードやポテトは、ビールにピッタリ!

ところが、ヨッシーさんオススメの赤ワインとの相性もバツグン!

そして更なる旨味の波状攻撃!

「鴨肉とオレンジソース」を彷彿とさせる・・・

「猪のブラッドソーセージと、リンゴとハチミツとろ~り溶けてる」が本来の味を一番感じることが出来て「あっきょ感激!」

欧州の食文化にバンザ~イ!

ここで、もう一つ。

シカ肉ソーセージとジャガイモの何だろう・・・

メニュー名的には「伊豆鹿ソーセージと小芋のソテー」かな?
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これも、とにかく旨い~!

シカ肉ソーセージのジビエ感には病みつきになります。

油で火を通したと思われる小芋はモッチモチ!

シカ肉ソーセージをバッチリと引き立てています。

これは間違いなくビールがススム君!

そんな事で、この3日間は豊かで幸せな晩餐&宴となりました。

ヨッシーさん、ごちそうさまでした!




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屋根裏の大蛇

先日のニュースで、ご存知の方も多いと思います。

神奈川県での出来事だったのですが、ヘビが逃げ出して大騒ぎに。

警察官らが何日探しても見つからず。

そこで名乗りを上げたのが伊豆半島にあるヘンな動物園『イズー』の園長でもある白輪さん。
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この御仁が、これまたスゴイ。

彼が睨んだ通り、屋根裏にて行方不明だったヘビを発見。

テレビでそれを見て「良かった~」と心底思ったわけです。

飼い主の方も針の筵で、大変な思いをされたことでしょう。

まぁ、しょうがないですね。

でも、この一連の報道には如何なものかと。

この手の出来事を大げさに取り上げる、相変わらずのマスコミ。

生態に関して無知な警官の散歩さながらの捜索。

住民たちだって過剰反応ぎみ。

視聴率アップだけを考えた報道は極めて稚拙。

もっと伝えるべき重要なことがあるだろと。

いくら大蛇の『アミメニシキヘビ』とはいえ、体長3.5m、体重10kgの、まだまだ小さな個体ではないか。。。

人への危険性は無いに等しいのです・・・たぶん。

実は、我が家の屋根裏にもコンちゃんが居ます。

屋根裏とは言っても「部屋」が付きますが。
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コンちゃんは女の子。

だけど年頃なのに、時々服を全部脱いじゃう。。。キャッ♡

その脱いだ服を丸まった長靴下をクルクルっと戻すように伸ばすと・・・

なんと猟車と同じくらいの長さに。
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今日は、そんなお茶目なコンちゃんの体重測定日。

この測定値を基に、エサの量や、エサやりのタイミングを調節しています。

って、なんだかご機嫌ナナメ。

それにしても凄い力。

中から全く出てこない。
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コンちゃんがヘソを曲げると、私の腕力ではどうにもなりません。

今日は体重測定は見送ることに。

なので、悪ふざけで首に巻き付けたりすると危険です。

海外では数名の方が、それが原因でお亡くなりに。

さて、通称「ボア・コン」と呼ばれている種類のコンちゃん。

今後もスクスクと成長してくれると思います。

だけど、脱走だけはしないでね。

法令に基づき厳重に管理をしていますが、油断は禁物。

でも、もしもの時は白輪さんに頼むかな。

いや、ヤメよう。

鼻の利くマルコに探してもらいましょ。
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おい、マルコやい、コンちゃんを見つけても、あんまり近寄っちゃダメだよ。

食べられちゃうかもよ。。。



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ヨッシーさんと大イノシシ

私のブログに時々コメントを下さるヨッシーさん。

ヨッシーさんはジビエ料理を検索していて私のブログ見つけたそう。

「料理」などとはとても呼べるレベルにない私のジビエ料理みたいなモノ。

でも、検索エンジンが壊れると、そんなこともあるようです。。。

ヨッシーさんのコメントは、いつも思いやりに溢れた言葉で綴られています。

「この方は、一体どんな職業なんだろう、お年はどのくらいなのかな?」などと、私は気になっていたのです。

そんな中、今年も有害鳥獣捕獲が春先から始まりました。
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最初に新しく参加して下さる方々の紹介があり、その中にフレンチジビエシェフさんが。

その方の存在は以前より存じ上げていましたが、隣町の猟友会に所属する料理人さん程度の認識しかありませんでした。

そして1ヶ月ほどが過ぎたある日、ヨッシーさんからコメントを頂きました。

「もしかして、あっきょさんって○○さん?間違っていたらごめんなさい、私は□○です」と。

それを読んだ私は「え~っ!」と、びっくり仰天。

偶然にもヨッシーさんは、そのフレンチジビエシェフさんだったのです。

沼津駅北口のココチホテルの2階にある「ラパン・アジル」

これが超オシャレなお店♪

そこで、フレンチレストランを営むオーナーシェフさん。

お互いに、びっくらこいて大笑い。

そして今日、そのヨッシーさんがついにイノシシを初ゲット!

それも、けっこうデカい!
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顔出しOK!とのことで「男前のお顔を、さらけ出しちゃおう♪」と思いましたが・・・

逆光で、ごめんなさい。。。



さて、今日の有害鳥獣捕獲は風も弱く、猟犬を含めたこちら側にとっては有利な条件。

トラとミカサよ、頼んだぞ。
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2頭を放すと、程なくして鳴き出しました。

「総員、第一警戒態勢に入るべし!」と、無線で檄を飛ばします。

それにしても、トラとミカサの鳴きは強烈。

タツにも十分に聞こえているよう。

そして山々に木霊する銃声。
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その後もトラとミカサの手こずっている様子をGPS画面が示します。

そこへ隊長からの無線。

「あっきょ君、犬が止めてるぞ、そこから何メートルだ?」と。

「70メートルです。今、向かっています」と私。

トラとミカサの鳴き止め現場に急行している最中の無線。

「ファイト、イッパ~ツ!」で斜面を駆け下ります。

待ってろよ・・・水平二連が火を噴くぜ! 写真を撮ってる場合じゃないぜ!
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ところが2頭が動き出し・・・

その先にはヨッシーさんの待ち構えるタツ場。

無線で注意を促します。

そして、程なくして銃声が。

「シェフが撃ったよ。米一俵どころじゃないよ」と、ヨッシーさんの隣のタツから。

その無線を聞いて嬉しくてたまらなくなった私。

思わず、ガッツポーズ。

「今日はこれでヤメ」との隊長の無線。

その後に・・・

「とてもではナイけれど、2人では山から引き出せない」との応援要請の無線を聞いた私は、もう天にも昇る気持ち。

結局、この日は3頭のイノシシを捕獲して業務を終えることにしました。

農家さんからの苦情や、幼稚園からのフェンスなぎ倒し苦情の犯人たち。

こればかりは仕方が無いのでしょう。

そうそう、トラとミカサもお疲れさん。
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今回の相手は、ちょっと危険だったね。
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でも、ヨッシーさんが仕留めてくれたから良かった。

今日は、私においても思い出に残る一日となりました。

ヨッシーさん、お疲れさまでした!



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三重地犬カノのお見合い

台風のような一日が過ぎてもなお、雨が残る朝。

でも、待ち合わせ時間が近付く頃には、晴れ間もチラホラと。

今日は喫茶店マスターSさんが段取りをして下さり、カノのお見合い初日と相なりました。

マスターの愛してやまない猪犬レン君。
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このレン君の抜群に優れた能力を、カノに授かろうとの算段です。

ですので、今日のカノはチョットおめかし。
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抜け毛をキレイに落として、途中で出すものも出してスッキリ。

粗相の無いようにね。

さて、お見合い会場に向かいましょう。

これっ!カエピョンなんて食べないの。
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お腹が痛くなるよ。

それにしても雨がけっこう降ったなぁ。
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いつもはキレイな川も、増水して濁ってる。

水位が下がったら、この場所で魚釣りでもしてみるかな。
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小さなワンドには小魚が集まりますからね。

カノよ、先を急ぐかね。
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待ち合わせ場所には、既にマスターが来てくれていました。

そしてレン君が登場。

カノを見た瞬間に優しい表情に。

カノも思った以上にレン君を受け入れている感じ。

発情期が近いため、我が家のオス犬軍団すらも退けるのに。

きっとレン君のアプローチが上手なんでしょうね。

そのあたりは間違いなく飼い主に似た感じ。。。

カノのお尻をクンクン嗅ぐレン君。

このあたりも飼い主に。。。失礼。

でも「徐々に」が大切でしょうから、今日のところは、これでお仕舞い。

カノからレン君を引き離しました。
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未練タラタラのレン君は激しく鳴き出します。

どうやらレン君は一発でカノにメロメロ。

あとはデートを繰り返して様子を見ることに。

今回もレン君は頭の良い切れ味抜群の犬であることを再認識した次第。

社交的で優しいし・・・女の子には。

そこもマスターと被って。。。って、しつこい。

冗談はさておいて、やっぱり犬って飼い主に似るのかな。

レン君のおおらかな性格に魅せられてしまいました。

次回のデートが、また楽しみです。

マスター、今日はありがとうございました!

レン君もね!




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