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生きもの二人三脚

春の一仕事

今日は朝から物置をガサゴソと。

手作りドッグキャリーを引っ張り出します。
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この何とも頼りない作品。

某配送会社より失敬した引っ越し用衣装ケースで作りました。

ここには一番お利口さんなコーシンを収納。
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目的地に着いて「あれぇ、どこ行った!」なんて事になったら大変ですから。

ミカサやマルコなんて入れられません。。。

その目的地とは師匠の代からお世話になっている隣町の獣医さん。

混合ワクチン接種とフィラリア症予防薬を頂きに向かいます。

そして、到着と同時に3頭にプスプスとお注射。

ここで一旦我が家へと選手交代に。

往復20kmはチョット遠いかな。

お次はカノとトラ。
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帰りに少し寄り道をして、ペット屋さんへ。

何だかんだで半日掛かってしまいました。

でも、やっと春の一仕事がお仕舞い。

1ヶ月前には管轄内の別の獣医さんに狂犬病ワクチンの往診接種をお願いしましたし。
注射

家に帰って荷台から積み荷を降ろします。
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お薬も確認。

あれ?まただ。
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獣医さんの奥さんが助手をしているのですが・・・今年も間違えた。

「男の子ですよ」と言っているのに。
マル子ちゃん

まぁ、いいや。

では「お薬まんじゅう」を食べて頂きましょう。
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どう見たって一番初めに食べちゃう感じ。
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まずは何も考えずに・・・

真っ先にソーセージを飲み込むんですよ。

マル子ちゃん。
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しめしめ。
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これで一安心。



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ケガをする犬しない犬

猟犬の中で「猪犬」と称される猪狩り専門の猟犬について、考えていることがあるのです。

そもそも猪犬とは、和犬を主体とした呼び方だったのでしょう。

しかし近年では洋犬やミックス犬でも、イノシシを主な獲物と捉えている犬は猪犬と呼んでも差し支えないように思うのですが。

中には目の前をシカが通り過ぎても、全く無視する犬もいます。
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ところがイノシシには猛然とアタックをかける。

これは、その飼い主の信念が仕込みを通して犬に反映されたもの。

一部始終を目の当たりにして驚きましたが、そのような犬は筋金入りの猪犬。

一方、イノシシもシカも同じように反応して追い立てる犬は、猪犬と呼べるのか。

これは難しいのです。

面倒だから全部「猟犬」でいいのでは?とも思いますが私的にはそうではない。

鳥猟犬、大物猟犬、猪犬、これ全て猟犬ですから。

鳥猟犬には独自の仕込みがあり、よく訓練された犬には感動すら覚えます。

その様や血筋の存続には、文化を感じずにはいられません。

つまり「猪犬」に通ずる文化と同じニオイを感じるのです。

ところが、イノシシもシカも同じように追う犬はどうなのか。

少々厳しい見方ではありますが、これは無趣味とも言えます。

猪狩りのエキスパートの方々からすると、頷けることだとは思いますが。

追うだけなら、どんな犬でもやりますから。

実際には我が家の猟犬も、そんな犬ばかり。

「文化」などと呼べるレベルにはないのです。

でも、それは私に「猪犬を作る」との信念がないから。

なのに私は、ブログの中で我が家の犬たちのことを「猪犬」と書いてしまうこともあり、これは如何なものかと。

わかってはいても、今はシカ猟にも使役せざるを得ないため、考えてしまうのです。

そうは言っても私がそれに徹すれば、完全な猪犬になり得る犬もいます。

今の段階では和犬のカノと、洋犬のトラがそう。
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同じような猟芸を見せます。

また、この2頭はイノシシが真のターゲットであることを分かっています。

ただし、この2頭には決定的な違いが。

イノシシからの攻撃において、そのかわし方が異なるのです。

それは前後左右のフットワークが俊敏か否か。

この動きが極めて俊敏なカノは、殆どケガをしません。

ところがスプリンターではあれ、左右の動きが若干鈍いトラは危ういのです。
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そのうちに大ケガをしそう。

このまま完全な猪犬に仕込むべきか?とも考えてしまいます。

将棋の駒に例えると、カノは飛車、トラは香車。

トラは左右後退よりもUターンを選びがち。

なので尻を切られるのです。

そう言えば、ヤマも香車タイプでした。
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しかし、ヤマは長い毛足とダルンダルンの厚い皮、そして軽い体重により深い傷を殆ど負いません。

毎猟期、受傷をさせてしまいましたが、それはそれで立派な猪犬だったと言えるのでしょう。
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10才で引退させるまで、多くのイノシシを獲らせてくれました。

それを思い出すと、トラは危ういのです。

ここで分からないのがコーシン。
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イノシシもシカも同じように追い詰めてしまうため、私的には猪犬と呼んでいいモノかと。

ところが、そんなコーシンは洋犬なのに強烈な飛車タイプ。

「洋犬は鈍くさい」とのイメージを完全に払拭する俊敏な動きを見せます。

そのフットワークの切れ味はカノと甲乙つけがたいレベル。
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よって、コーシンもイノシシの突進を巧みにかわし、深い受傷は一度も無し。

イノシシとの対峙場面を安心して見ていられます。

ここで、ケガをする犬としない犬の違いの一つが、何となく分かってきたのです。

少々話は長くなりましたが、冒頭の私の考えとは、こんな事。

猟犬を飛車タイプに育てるための訓練方法はナイものだろうかと。

実はコーシンとカノを若犬の時に仕込むにあたっては、図らずも、その訓練になっていた様なことがありました。
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私は反復横跳びのような動きで激しくフットワークをして、犬たちと毎日戯れていたのです。

コーシンとカノは、私より素早い動きで左右にフットワーク。

私が時折蹴り出す足も、完全に避けて、さらに楽しそう。

そんな遊びが訓練となったのか?

それを思い出した私は、トラとミカサに同じことを試しましたが、残念ながら無反応。

「父ちゃん、どうしたの、頭がおかしくなったの?」ってな感じで。

ところがマルコは反応を見せてくれたのです。

左右に激しく動く私に反応して、口を大きく開けて楽しそうに首を左右に。

足は微動だにしていませんでしたが。。。

「父ちゃん、なんだか楽しいねぇ♪」と嬉しそうなマルコ。
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あかん。。。

今は、このダメダメ3頭を飛車タイプとする訓練を頑張っています。

この訓練が上手くいった暁には、私は相当に絞れていることでしょう。。。

そもそも、こんな訓練は有効なのかな?

いや、何事にも「信念」は大切です。

たぶん。。。




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イノシシとシカの関係

今や大物猟を行う多くの狩猟者の方々が実感していることだと思います。

以前はイノシシの寝場だったところに、その本命の住人がお留守。

要因としては様々なことが考えられます。

まずはイノシシの寝場の状況変化。

シカの食害によるハゲ山化に伴い、寝場だった藪が「密」から「疎」へと。

また、これは私の推測ではありますが、イノシシとシカの睡眠サイクルの違いも要因の一つではないかと考えています。

日中は寝場から動かないことを基本としているイノシシ。

一方のシカは数時間おきに活動と睡眠を繰り返します。

そこに昨今のシカの大増殖。

イノシシは実際には様々な場所を寝床としています。

笹、カヤ、シダ、ツタ植物などの繁茂する場所。
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かと思えば、杉や檜の植林地帯や広葉樹林帯でも、下草の少ない場所で寝ていたり。
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つまり、思いのほか何処にでも寝ているのです。
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ところが今では、その何処にでもシカが高密度で生息。

先程のような生活サイクルと相まって、おそらくイノシシは安心して寝ていられないのだと思います。

イノシシは、まずは音による気配察知を防御の第一段階としているのでしょうから。

そんなのは私だってイヤ。

昔、若い頃に夜間アルバイトをしていた時のことです。

食品工場、警備員、釣具屋など色々とやりました。

そんな夜間アルバイトから戻ってスグに講義に向かうも、受講中は当然居眠り。

しかし、学友や講師からの様々な妨害により、熟睡できないのです。

「これでは、たまらない」と思った私は次第に登校しなくなりました。

そんな辛い経験がイノシシと被るのです。。。

気の毒なイノシシたちは、藪のかろうじて残ったシカの居ない場所を探し求めるのでしょう。

すると人の生活圏に極めて近い場所となってしまうのです。

民家や畑横の藪でイノシシが良く寝ているのは、そんな流れもあると思われます。
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何れにしてもイノシシはシカが嫌い。

猟で見切りを行う時は、そんなことも考慮に入れておくと役に立つかもしれません。

ところで・・・

夜間アルバイトをしている学生さんにとっては、リモート授業っていいのかも。

なんでも物は考えようですね。



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小さな守り神

イノシシ脂は胃に優しい脂でもあります。

なのでその優しさ故、ついつい食べ過ぎに。

そんなことを長年に渡り繰り返していると、さすがのイノシシ脂でも、どうなのかな。
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人によっては痛風や心筋梗塞、また肝機能低下など、様々な疾患を引き起こしてしまう要因にもなりかねません。

私の周りにも、それが原因かな?と思われる猟仲間が数人います。

そんな私も他人事ではありません。

先月も書きましたが、総コレステロール値が230前後と高く、肝機能にも危うい数値が表れ始めました。

検診医からも指摘を受けてしまったため、病院へGO!

そして処方されたのが、このジェネリック薬を1ヶ月分。

沢井製薬の「アトルバスタチン錠5mg」

こんなに小っちゃな薬が一日一錠で効くのかな?
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とりあえず様子見で1ヶ月間。

昨日はその結果を確認するために採血をしに病院へ。

すると驚きの数値が。

「いい数値ですよ。改善されてるねぇ」と笑顔で先生。

続けてこうも。

「肝機能の数値も良くなってる。食事制限しました?」と。

先生の問いに対して「薬の効果を確認する1ヶ月間との認識でしたので、敢えて全く同じ食生活を送りました」と真面目に答えた私。
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その答えに戸惑った先生。

私は矢継ぎ早に質問を。

「ところで、なんで肝機能まで良くなったんですか?」と。

「この薬で数値が標準値に戻ったということは、脂肪肝だったんだね」と先生。

なるほど、やっぱり。

そんなこんなで、あと2ヶ月間、同じ薬で様子を見てみることに。

私は「この魔法の薬があれば、同じ食生活を続けられる」との安心感に包まれたのです。
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しかし「安心感」を後ろ盾とした「食」に対して意地汚いままの自分が情けない。

2ヶ月後には「もう薬はヤメましょう」となるように、食べ過ぎ飲み過ぎには十分に気を付けようと思います。

それに勢子の生命線でもある足や膝に負担を掛けないためにも、もっと体重を落とさなくては。

猟犬たちは、体重を定期的に測って食事の調整をしているのに。
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その援護役の私が食事の調整をしていないとは、実にけしからん。

なんだか自分に腹が立ってきました。

この気持ちを忘れずに健康維持に努めたいと思います。

「薬」は最後の手段と考えることにしました。

それにしても保険適用で一錠11円。

この小さな薬の効力には驚きました。




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新作の生まれる時

自称、ジビエ料理研究家の私。

家族に言わせると、頭に「エセ」の二文字が付くようですが。

私もその通りだと思います。

今までに随分と酷いことをしてきました。

人体実験のような事を家族で試してきたのですから。

しかしその大きな犠牲の下に、私は様々なジビエのノウハウを身に付けることが出来ました。

そんなデタラメ料理好きなエセ料理研究家の私。

今回も新たなる可能性を求めて新メニューに挑戦してみました。

その名も『シカ肉とキャベツのポシェ』

材料は次の通りです。

シカの血肉 ・・・・・3kg

キャベツの外葉 ・・・15枚

塩 ・・・・・少々

以上です。

シカの血肉とは、シカ肉の中でも希少な部位。。。

猟師でなければ入手は難しいでしょう。

この肉は、ヘッポコ猟師が仕留めた個体の方が多く確保できます。

つまり弾が命中して血が回ってしまったり傷んだ肉をそう呼びますから。

よって凄腕ハンターのようなヘッドショットは御法度。。。

キャベツの外葉はスーパーのゴミ箱より頂戴しました。

近所のスーパーレジのお姉さまの間では、私はちょっとした有名人。いや変人。

外葉をサラダとした食生活を送っているものと思われている節があります。

そして最後は塩で味の調整。

水分は全て具材から出たもので、これは捨てません。

肉から出た煮汁は塩気を含んでいますが、キャベツを投入すると塩気が薄まってしまいます。

それを補う程度でいいでしょう。

さぁ『シカ肉とキャベツのポシェ』の出来上がり。
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インスタ萎えの一品ではありますが、実に薫り高い。

血生臭さと青臭さの見事なまでのハーモニー。

化学反応にも似た相殺効果が得られたものと思われます。

さて皆さん、食事の時間ですよ。
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みんな幸せそうに一瞬で平らげてくれました。
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因みに、私も恐る恐る食べてみましたが、これが結構イケる。
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今度、ちゃんとしたシカ肉で作ってみるかな。

ジビエ料理の無限の可能性を感じた瞬間でもありました。



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敵陣をハゲ山に

今日の有害鳥獣捕獲は鉄壁の布陣で臨みます。
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ならば我が方も、うるさ過ぎて・・・泣く子も黙るコーシンとミカサで出動。
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先ほどのタツ配置図を思い出し、無線に備えます。
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コーシンが放たれる時は、いつもより慎重にタツ配置を。

中タツを減らし、〆タツは凄腕ハンターで守りを固めます。

この〆タツ関所を破ることは、獲物たちにとって簡単なことではありません。

さぁ、行くぞ。
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2頭を放つと、程なくして鳴き出しました。

シカの居場所を以前から掴んでいたため、そこにダイレクトに2頭を入れたのです。

タツに無線で警戒を促します。

そして山々に木霊する銃声。

ところが、ここで強行突破の関所破り。

しかし矢を食らっていると思われるシカをコーシンは追撃。

GPSを確認すると、タツを切られた150mほど先で、その動きは停止。

シカは御用となったか。

私はハイキングコースをひた走ります。
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するとコーシンを発見・・・嗚呼・・・やめて。
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直後にミカサが5頭のシカを起こし、戦争かと思うほどに山々から銃声が。

・・・・・

その後、私は2頭を回収し、先輩の猟車の荷台に2頭を抱きかかえて乗車。
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もう一度、引き残した尾根へと2頭を放ちに向かいます。

よく見ると、2頭の毛の中に茶色い物体を発見。

ダニエルさんじゃ、あ~りませんか。

か、数え切れない。

でも2頭を抱えていないと荷台から飛び降りようとしてしまうため「ムギュ~!」っと。

そして、別尾根からもう一度。

・・・・・

何しろ今日は大変な一日でした。

解体を終えて家に戻ると、私の体のあちこちにダニエルさん。

私は忌避剤や殺虫剤を噴霧していたのに、今回は効き目無し。

コーシンとミカサにはフロントラインがあるからいいけれど。

私は玄関で産まれたままの姿となり、お風呂へ直行。

でも、なんか今日はダニエルさんが多い。

2頭を「ムギュ~!」が私への大量上陸を許してしまったのでしょう。

仕方がなかったのだけれど。

なんだか頭皮も痒いぞ。

モゾモゾしている。

ここで私はとっておきの禁じ手に出ます。

これで私の勝利は決まったも同然。

敵に陣を張らせなければいいのです。

うっほ~!ファンタスティック!
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3㎜バリカンで頭を刈ってやりました。

私をなめるなよ!

これでダニエルさんの陣地が一つ無くなりました。

あっ、でも明日・・・職場で皆に笑われる。

「ど、どうしたんですか。。。ぷぷっ♪」なんて。

「君たちにマダニを寄生させないために我が身を犠牲にした」と言おう。

また「エンガチョ!」されそうだけど。

なんとかハラスメントだ!




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非情のライセンス

生きものたちの多くが子育てを始めるこの季節。

本来ならば狩猟においても完全禁猟とするべきなのでしょう。

ところが有害鳥獣捕獲や管理捕獲は、そんなことはお構いなしの非情のライセンス。

目的を果たすためには「最も効率の良いタイミング」とのことなのです。

つまり「子」もろとも捕獲しろと。

その業務に携わる者として、恥ずかしながら、私はそのメンタルを持ち合わせていません。

狩猟者としては、それでもいいのでしょう。

しかし捕獲業務従事者としては失格です。

いつも己の心と葛藤しながらの業務遂行。

嫌な仕事です。

いっそのことヤメたい、逃げたい。

でも、それでは何も変わらない。

そして私がヤメても、何も考えない連中が無神経に捕獲し続けるだけ。

だったら「解決策はないか」と考え続けている私が手を下した方が、まだいいのではと。

現場で実状を把握し続けることも、その是非を論ずる上で重要だと考えています。

今はただ・・・

それだけなのです。

それにしても生態系バランスを正常に保つことの何と難しいことか。

壊すのは簡単なのに。

人間とは恐ろしい生きものです。

明日は非情のライセンスの下に業務を遂行する日。

安全狩猟で臨みたいと思います。



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猟犬の改良型

我が家の猟犬の中で一番穏やかな性格のトラ。
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通称ビープロと呼ばれている猟犬です。

ビーグルとプロットハウンドがベースとなっているため、略してビープロ。

私が思うに、トラはビープロの中でも改良型のビープロではないのかと。
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作出元の中島犬舎さんも、そのあたりは意識された様子。

明らかにプロトタイプとは異なるのです。

プロトタイプとは、ビーグルとプロットの特長的な長所を引き出すことにのみ集中したタイプ。

何しろ強烈なのです。

イノシシの大きさや気質の違いなどは、お構いなし。

そんなモノは物ともせずに追い詰めます。

またシカなどは高確率で人の生活圏に追い落としてしまう。

なのでシカ狩りには使役したくないのですが、そうもいかない。

よって毎猟ハラハラドキドキ。

獲物は獲れますが、一緒に山に行きたくない犬でもあるのです。

タツが締まる猟場や、一本タツで済むような猟場では素晴らしい働きを見せてくれるのですが。

我が家では、コーシンがまさしくソレ。
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同じく中島犬舎さん出生のビープロで、トラの5年前に作出されました。

私的には「諸刃の剣」のような犬でもあります。

ところが改良型と思われるトラは、そんなコーシンとは正反対。
キャリイとトラ

まるで従順な和犬のようでも。

これが同じビープロなのか?と驚きすら感じてしまうのです。

この気質の違いは、たまたまだとは思えないレベル。

一銃一狗にも十分に対応できる猟芸に、感心すらしてしまいます。

要するに、一緒に山に行きたくなる犬。

中島犬舎さんの狙いが実感できるのです。



そんなトラは今日も庭のお手入れ。

雑草を処理してくれます。
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チェリーセージだってトラのおかげで、こんなにキレイに咲きました。
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土壌への窒素固定作業も怠りません。
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庭に放すと、ロボット兵のようにいつまでも静かに穏やかに敷地内を見回っているトラ。

しかし、内面に秘めたるイノシシへの闘争心は侮れません。

スイッチが入り、その闘争心が炸裂する様もロボット兵のよう。

しかし、徹底的に焼き尽くそうとするコーシンとは違います。

ならば私はムスカなのか?

いや違う。

イノシシやシカをゴミのようには扱いませんから。

私にとって獲物は貴重な食糧。

家族が食べる分だけ獲れたら、それでいいのです。

その感覚はトラも同じ。

私とトラにとって、狩猟はゲームではなく、もはや生活の一部。

気が合うのは、その狩猟観が似ているからなのでしょう。

そんな私たちを庭の片隅で見つめる植木鉢。
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さぁトラよ、食事の時間だな。

だいぶ日が延びました。



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回虫君

本来ならば成犬には成虫の状態で寄生していないハズの犬回虫。

ところが我が家のマルコより発見されたのは先月のこと。
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もう、1才になるのに。

慌てて駆虫薬を飲ませたところ、やっぱり。
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それ以来、私はマルコのことを「回虫君」と呼んでいます。

先月にその記事をアップした2週間後には、2回目の駆虫薬投与を実施。
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すると、まともや犬回虫。

マルコは回虫君の異名を欲しいままにしていたのです。

しかし、そんな事にもめげず、マルコは徐々に体重増加。
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筋肉も少しずつ付いてきました。

「ガリガリ君」から「回虫君」そして「きんに君」へと変化し続ける出世犬。
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だけど、まだ怪しい。

よって先日に3回目の駆虫作戦を実施。
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そうしたところ、ついに犬回虫掃討作戦を完遂。

回虫君は晴れてマルコへと返り咲くことが出来ました。

めでたし めでたし。



そんな最中、私は過去のことを思い出すのでした。

小学二年生の時の出来事だったと記憶しています。

ぎょう虫検査を行った後日、1人のクラスメイトが職員室に呼び出されました。

とっさに、その生徒から「ぎょう虫が検出されたのであろう」と勘ぐった私。

それからというもの、私は彼のことを「ぎょう虫君」と呼び始めたのです

すると、それにつられて他の生徒までも。

日に日に言葉を発しなくなってしまった彼。

そこでやっと私は自分の下劣な行為に気が付き、彼には心の底から謝ったのでした。

あれから約半世紀。

今でも反省しています。



今回、マルコのことを回虫君と呼んだのは、食糞癖の激しいマルコに対する戒めの気持ちからでもありました。

しかし、このような感覚が、いじめや差別に繋がってしまうのかもしれません。

このコロナ禍においては尚更に留意するべきことなのです。

でも正直、マルコのことは心配でした。

私としては、まずはこれで一安心なのです。



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クラスター

マズイことになりました。

私の職場では、高熱を出してダウンしてしまった社員が続出。

それも同じ部門の人たちばかり。

私の管理ルームは階が違うのですが、戦々恐々と。

ダウンしてしまった人たちは症状が似ていて、急に体温が39℃近くに。

初めに熱の出た2人からは、今のところ新型コロナウイルスの陽性反応は出ていないとのことですが。

なんとも不安。

こちらの方でも高齢者へのワクチン接種がやっと始まったけれど、初回の割り当て数は極わずか。

隣の市などは19万人の市民に対して120人分。

なんだか少な過ぎて驚いてしまいます。

両親の住む町でも接種が始まったようで、それも同じく少数。

でも両親には真っ先に接種の順番が割り当てられたよう。

父が以前に心臓病を患い、大手術をしたからなのかもしれません。

つまり新型コロナウイルスに対して「一番弱い人」と行政が判断して下さったのでしょう。

何れにしても行政は少ないワクチンを如何に効率的に接種するかの調整をしているようですが、その作業は大変そう。

頭が下がる思いです。

初回接種割り当てが少ないのも、こちら静岡の感染者数が少ないからなのですが。

だからと言って油断は出来ません。

その点において、我が有害鳥獣捕獲隊員は皆さん優秀。

標的紙に穴を開けられない人や、平気でバラ弾を撃つ人でも、マスクは着用しています。

「猟友会クラスター」なんて事にならぬように感染対策はシッカリと意識。

その規範意識を少しでもいいので捕獲業務の実務に向けて頂けると、ありがたいのですが。

そうだ、いいモノを思い出した。
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県農林事務所より配布された豚熱(豚コレラ、CSF)対策用の消毒薬。

これも使えそう。

どちらもウイルスが原因だもの。
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皆が触る物に噴霧するのもアリでしょう。

何しろ高齢の方が多いですからね。



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