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生きもの二人三脚

巻き狩りと単独猟

何となく気持ちも新たな今猟期。

猪犬たちとの一体感を心置きなく楽しめる単独猟。
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今まで続けてきた巻き狩り、いわゆるグループ猟とは異なる狩猟の魅力にハマっています。

しかし、こうやって単独猟を普通に行えるのも先輩猟師方のおかげ。

巻き狩りを通して、その基本の様々なことを教えて頂きました。
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また実際を目の前で検証できた経験が今期の単独猟に大いに役立っています。

本当に先輩猟師の方々には感謝の言葉しかありません。

ところが昨今のハンター高齢化の波にのまれ、先輩方が次々に鉄砲をヤメられたり亡くなられたり。

またその状況に罠猟に専念してしまう人も現れて、巻き狩りグループは解散状態。

よって私は今猟期より完全なフリーとなり、今一度シッカリと猪犬たちと向き合ってみようと、決意も新たにしたわけです。

なので、他の巻き狩りグループからの誘いも断りました。

とは言っても、時々はお言葉に甘えて、他の猟隊にお邪魔するとは思いますが。
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それにしても、自分と猪犬たちのことだけを考えての編成で猟を行えることの、なんと清々しいことか。

今までは隊員の参加人数や、猟場を考慮に入れて猪犬編制でした。

でも、そんなことは考えず、若犬たちの訓練も含めて自由気ままに。
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この気楽さを味わってしまうと、もう止められない。

ただし問題も。

実際問題として、捕獲した獲物の引き出し時に、猟犬回収や移動が伴うため、厄介なことも。

グループ猟のありがたさを思い出す場面が、これからも頻繁にありそうです。

そして解体作業も一人では重労働。

シカの場合は、さほど時間は掛かりませんが、イノシシは別。

皮剥ぎを含め、一般的な利用部位が多いため、シカの何倍も時間が掛かってしまう場合も。

もちろん、その後の肉等の保管問題もあります。

一度にドカン!と独り占め状態ですから。

冷凍ストッカーだって何台も設置すれば、電気代はバカになりません。

そもそも設置スペースが、もうありませんので。

しかし、私には強い味方が。

交遊のある水産会社の社長に先日相談したところ・・・
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二つ返事で「いいよ🎵」と。

大きな冷凍倉庫の一画を使っていいとの事なのです。

それにリーチフォークリフトも「好きに使って🎵」と。

保管スペースとして、パレット1枚分 × ラック3段。

3頭分ならぬ3トン分のお肉を保管できます。。。

家から10分も掛からない場所なので、これは便利。
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ただし、冷凍倉庫内の温度はマイナス60℃。

適切な出で立ちで向かわないと遭難します。

因みに笑っちゃうのがその賃料。

二人の密約により実質的に「現物」となりました。

「なんだか逆に悪いねぇ」と社長。

イノシシ肉やシカ肉に興味津々。

おそらくは、海と山の幸の物々交換状態となることでしょう。

よ~し! 3トン分を獲るぞ~!

と、意気込んだ時は、いつも空振り。

猟には無欲で臨みたいと思います。。。



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幸せの黄色い物体X

両親にシカ肉の燻製を食べてもらおうと、今日は朝から伊豆の山中の実家に行ってきました。
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ただし、同じ伊豆の山中でも、猟場とはエライ違い。

都会から移り住んだ人の多い、垢ぬけた住宅地なのです。

ところが、今はその住宅地が何処もかしこも大変な状態に。

イノシシだらけなのです。

ハッキリ言って猟場の何倍も生息しています。

しかし、この住宅地一帯は銃猟禁止で罠猟も原則禁止。

その「罠猟の原則禁止」がミソで・・・

自分の敷地内なら「OK!」とのこと。

しばし、悩む私。

私は役場からの要請がない限り、罠猟は一切行いません。

それにイノシシを仕留めるところを、両親や近所の人たちには見られたくナイのです。

よってイノシシは放っておきます。。。あっさりと。

だって猟犬と一緒に獲りたいんだも~ん!

・・・・・

さて、まずは朝食に。

「シカ肉の燻製を食べたい!」との母の強い要望により、カットしてあげました。
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「なんて美味しいの💛」と、目を真ん丸にして味わっている様子に、私もホッとします。

パソコンを叩いていた父は「オレは夕飯に酒の肴でいただくよ」と。
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そして、しばらく休憩してから庭木の手入れを。

すると、ご近所さんが手伝いに来てくれました。
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おっ、なんかゴッツイタイヤ。
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聞いてみると、台湾製のタイヤだとのこと。

「ぬかるんだ場所ではイイよ」と。

でも耐荷重規格不適合により、車検は通らないそう・・・残念。

このご近所さんには、両親の生活補助具取付けでも、だいぶ手伝って貰っています。

トイレの手すりや・・・
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お風呂も。
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そして・・・これは補助具でも何でもない、父のわがまま。
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寝転がったまま見たいんだって。

・・・・・

よし、作業開始!

燻製を食べてテンションの上がった母も「私も手伝う!」と。

まずはキンモクセイから剪定しますかな。
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あらら、野鳥の巣がありました。
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子育てシーズンじゃないから許してね。

と、和室の方を見ると、なんか眩しい・・・キラキラしてる。

え、ええ! ナニその色!

母に聞いてみると、作業服だそう。

あまりの衝撃的な色のコスチュームに・・・

猟隊戦士カルンジャーを思い出してしまいました。
ヒーロー

カメラを向けると余裕のピースサイン。
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私には、もはや地球外生命体にしか見えないのでした。

その姿に、ご近所さんも絶句。

「なんか、錦鯉みたいだね」と。

途中のお茶タイムも、天然母のネタで大笑い。
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いじられている母も楽しそうでした。

夕方、我が家に帰ってきた私。

網膜に焼き付いた母の残像が・・・

未だにチラチラするのでした。




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猟犬の挽歌

なんとも「エンニオ・モリコーネ」の旋律が聞こえてきそうな題目。

それにしても今日の猟犬たちは凄かった。

我が家の横の道。

そこを、ドップラー効果を伴って走り去る救急車。

そのサイレン音に負けじと、猟犬たちが一斉に力いっぱい遠吠えを。

近所の、ご高齢の方が倒れられての救急搬送。

私には、その猟犬たちの遠吠えが「挽歌」に聞こえてしまったのです。。。<(_ _)>

さて、ここからは題目と全く関係ありません・・・そもそも内容もダメですが。

今日は猟犬たちの犬舎改築を。

朝一でホームセンターに行って資材を仕入れてきました。
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「そのうちに仕切りを作ればいいかな」などと呑気に構えていたら、ついにその時が。

どうもメス犬たちが発情期の入り口に突入した様子。

イライラしだしたメス犬に、色めき立つオス犬たち。

いつもは仲良し5頭ですが、メス犬たちのイライラのとばっちりで、大ゲンカになったりもします。

そんなケンカをさせないのも飼い主の責務。

ケンカが元で猟犬編制が組めなく場合もあるのです。

よって遅ればせながら、犬舎の完全単独飼育化を図ります。

今回は4区画から5区画に。

その作業を行っている時に救急車が通ったのです。。。もういい。
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ところで、今まで共同使用していた犬小屋。

これを頭数分用意。

三つまでは以前に自作しましたが・・・あとの二つは市販品で。

一つ目は木製で一万円くらい。
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これはイマイチ。

軟らかい木材と隠しクギの、見た目だけの犬小屋でした。
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いたずら盛りを過ぎた成犬には良いかもしれませんが、子犬や若犬には向きません。

安全面で問題ありなのです。

ならばと言うことで、アイリスオーヤマの合成樹脂製犬小屋「ボブハウス」を購入。
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これはスグレモノの予感の八千円也。

組み立て簡単、隠しクギは無し、合成樹脂は強度抜群!でも歯には優しい。
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ウメちゃん、裏に隠しクギなんて無いでしょ🎵

若干、温かみに掛けるところはありますが、これは安心です。

と、のんびり犬舎改築をしていたら、夕方に。
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今日は、ここまでとしました。

・・・・・

もう2区画くらい作っておくかな。。。




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ケガをする犬しない犬

いつものことですが・・・

同じような猟果を上げさせてくれる猪犬でも、やたらとケガをする犬と、そうでない犬がいます。
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すぐに口を使おうとする、いわゆる「咬み犬」は別にして「鳴き犬」と称される猪犬でも、その差は歴然。

ただし「鳴き犬」とは言え、獲物によっては咬みに行こうとする場面は多々あります。

よって「鳴き犬」と「咬み犬」とは、完全に分けられるモノでもありません。

使役する上で、猪犬個々の猟芸を、血筋に関係なく正確に把握しておくことは肝要。

先入観に囚われては、ならないのです。
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また、猪犬の使役頭数は犬種にもよりますが、ラフに考えるのは禁物。

シッカリと仕事をする猪犬であれば2頭で十分。

それ以上の頭数は、危険な場合が多いと感じています。

「確実にイノシシを獲るためなら、犬が殉職しても止む無し」との考えの猟師は、その限りではありませんが。

そんな様々な状況の中で、ケガをする犬と、そうでない犬に分かれるのです。

では、その差は何なのかを考えてみることに。



おそらく一番は、犬自身の気質にあるようです。

つまり、ケガをして「懲りる犬」と「懲りない犬」と、なるのか。

観察していると、どうやら学習能力の差ではないよう。

「懲りる犬」は、イノシシとの対峙の仕方が慎重になるか、怖がってイノシシを避けるようになるか。
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一方「懲りない犬」は、ケガをし続けるか、後遺症で猟に使えなくなるか、殉職するか。

何とも悩ましいのです。

意図的な訓練でも、どうにもならないのです。



次は、その猪犬の習性的行動や俊敏性。

つまり、イノシシの攻撃からの「避け方」や「逃げ方」そして反応速度。

簡単に言いますと、身のかわし方が上手いか下手か。

これには大きな技量の差があるように思います。

上手い犬は、前後左右にボクサーのようなフットワークで、巧みにイノシシの突進をかわすのです。
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このような猪犬は滅多なことではケガをしません。
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見ていて感心してしまうことも、しばしば。

一方、ケガの多い犬にはフットワークが甘い。

そして後退する時は、くるりと回って逃げたりも。

この「くるり逃げ」の多い猪犬は、頻繁にお尻周りをイノシシに切られます。
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あとは見ていて、とんでもなく心配になるタイプ。

一生懸命にイノシシに鳴き掛かっているのですが、退避行動を殆ど取らないのです。

格好良く言いますと、イノシシの前に立ちはだかる、まさに仁王立ち。

これは撃つ方にとっても困りもの。

イノシシが撃ちにくいのです。

よって突進のたびに吹っ飛ばされ・・・そうすると撃てるのですが・・・

そりゃケガも多くなるわけです。

これらも教えられたら世話は無いのですが。

なにしろ、勢子請負人なんぞをしていたおかげで、猪犬の様々なタイプを観察することが出来ました。

ところで・・・

そんな、かわし上手な猪犬でも、忘れた頃にケガをすることも。

イノシシの突進には、事前のタメや引きが殆ど無いからなのでしょう。

まるで格闘家のパンチみたいなもの。

パンチの前に引きなどありません。

ところがシカは別。

突進してくる前にワンモーションあります。

なので、かわし上手な猪犬は、そのワンモーションでシカの動きを推測して、確実に突進を避けます。

でも、読みの甘い猪犬もいたりして・・・
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シカに追い付いて絡んでしまう、なまじっか足の速い犬も考えものです。

トラは、しばらくはコーシンと組ませて、獲物との間合いを学習させるかな。
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猪犬にはケガは付き物。

しかし、そのケガを最小限に抑えるためには、どうしたら良いものか。

今の私には、頭数を絞って友犬を考える、そして己の脚力を鍛えることくらいしか思いつきません。

見切りをしたところで、どのサイズのイノシシも危険ですから。

とりあえずは、長時間戦に持ち込まない事を一番に考えていきたいと思います。

するとやはり脚力か。

そして同時に先回りを常に考えること。

グループ猟では無線一本でタツに先回りさせることが出来たけれど・・・

単独猟では、それは無理。

やはり猟場を熟知しておくに越したことはないようです。



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一年前のあの日

月並みな言葉ではありますが、一年が経つのは早いものです。

それこそ、あっと言う間。

しかし、その「あっと言う間」に世の中が変わってしまいました。

私にとっては、ちょうど一年前のあのイベントが・・・

人混みの中で楽しんだ最後となってしまったのです。

『マッドマックス コンベンション』
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なんとも怪しげなイベントでした。
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会場には、ぶった切り銃身の水平二連や、クサリ付き鉄球を持ち歩く来場者たち。

ヒューマンガスのお面を被った人や、ケンシロウのような恰好をした人がウロウロと。

駐輪場にもグースやトーカッター仕様のバイクがあちこちに。

そこに40年選手のXT250で乗り付けた私は、完全に浮いてしまいました。
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でも、お構いなしでグースレプリカの横に・・・

ごめんなさいよ🎵
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壇上では、お年を召されて丸くなり、仲良しさんになったトーカッターとグース。
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ジョニーやカンダリーニも、あんなにマックス夫妻に酷い目に合わされたのに・・・

とってもお元気でした。。。
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そんな彼ら。

本国では大丈夫なんだろうか。

もう日本に来ることはナイのかなぁ。

コロナ禍における感染拡大の第3波に突入したニッポン。

なんとか収束に向かって貰いたいものです。

あの日、まさか一年後にこんなブログ内容で更新しているとは・・・

仕事から戻り、グース仕様のヘルメット脱ぎ、一年前を思い出すのでした。
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「夜空を見るたび思い出せ・・・ナイトライダー!」

あっ、違った。。。

「普通の生活に戻りたい!」

このままでは、マッドマックス続編のような未来になってしまいそう。。。

それが嫌なら・・・

ソーシャルディスタンスと、マスク着用と、こまめな手洗いを。

ちょっとマニアックな話ですいません<(_ _)>



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ヤミ医者と不死身のトラ

先週の猟で、ちょっとした問題が生じていました。

2頭の3段角の大シカを追っていたコーシンとトラ。

その2頭のうち、1頭の大シカを追い続けたトラが、どうやらしくじったようなのです。

私のもとへと戻って来るのが早かったため「あれ?」と。

その場で、おおよその見当がつき、家に戻り、適切な処置を施しましたが。

その後のGPSデータを解析して「あっ、ここでヤラれたな」と、なんとなく分かりました。

猟場の境にある水量の少ない川の堰堤で、トラの軌道が細かく動いていたのです。

その後、120mほど大シカを追ったものの、諦めて一直線で私の元へと帰還。

トラは自分の異変に気が付いたのでしょう。

私の推測は、こうです。

トラの激しい追いにより、堰堤に追い詰められた大シカ。

そこで大シカは、やむを得ず反撃。

その時に、トラの右胸に3段角が突き刺さったのです。

一瞬ひるんだトラ。

その隙に大シカは逃走し、トラがその後を追ったのでしょう。

ところが「あれ? なんか息苦しい」となり、追うのをヤメたトラ。

本能的に生命の危機を感じて、私の所へと戻ってきたわけです。

なのに、私が解体している隙をついて、シカを食べだすトラ。
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恐るべき食い意地。

異変に気付いたきっかけは、私がヘンな音に気が付いたこと。

「うん? なんで山の中にダースベイダーが居るの?」と。

「スーハァ~ スーハァ~ スー・・・パコ!」と、どこからか。

「えっ!『パコ!』ってナニ?」

トラの胸部を見ると右側が時折、風船のように膨らむのです。

「パコ」っと。

ヤラれたな・・・

それでも、ムシャムシャと食事をヤメないトラ ((((;゚Д゚)))))))

その様子から、肺に開いた穴は、そんなに大きくないと判断。

以前、イノシシにやられた、もっと酷い状態の猟犬を治療したこともあるため、トラは大丈夫であろうとの確信があったのです。

とりあえず家に帰り、トラの怪我の状態を診ます。

大きく息をすると、パコパコと膨らむ右胸の患部。

空気が漏れないように、三角巾で胸周りを縛ってみます。

すると、空気の漏れは治まったものの、締め付けにより息がし難くなったようで、少し苦しそうなトラ。

そして外皮の穴からゴミが入るのも心配。

よって三角巾を外し、外皮を2針だけ縫って、穴を小さくすることに。
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ここで、ベテラン看護婦に補助をお願いします。

この看護婦の得意技は「ヨシヨシ🎵麻酔」

私が患部を縫っている間「ヨシヨシ🎵エライねぇ、痛くないねぇ」と言いながら、患者犬の縛った手足を万力のように押さえる家内。

私の「がまん!麻酔」より、はるかに効き目があります。。。

トラは「キャイン!」などと一声も発すること無く、すぐに施術は終了。

外皮の動きを押さえることにより、破れた肺膜がくっ付き塞がりやすくした訳です。

この時に大切なことは、エサをいつものように一度に食べさせないこと。

一日の量を3回くらいに分けて与えます。

胃が大きくなると、肺を圧迫してしまい、肺に負荷を掛けてしまうのです。

もちろん、極力動かさないことも、同じ理由から大切。

以前、治療に当たった猟犬の時がそうでしたから。

私はトラを時々庭に放し、排せつをさせました。

その時にカノが庭に出たそうにしていたため、扉をオープン。

すると、急にテンションマックスになったカノが、何を思ったのか、トラにフライングボディーアタック!

「あんた、随分と大人しいわね。アタシと勝負よ!」と言わんばかりに強烈な一方的な攻撃。

それに耐える苦しそうなトラ。

すぐにカノをしまったのは言うまでもありません。

そんなことがあった中、受傷から三日後の昨日には胸のパコパコが治り、肺の穴が塞がった様子。

そして先ほど外皮の抜糸をしました。
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肺と外皮との間に溜まっているであろう膿みを排出するためです。

化膿止めの抗生物質は今週いっぱいくらいかな。

抜糸した後に、トラはカノとじゃれ合っていました。
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なんともスゴイ回復力、そして生命力。

とりあえずはホッと胸をなでおろす私なのでした。

本当は燻製など作っている場合ではナイのです。。。




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冷燻スモークベニソン

「燻製シカ肉を作る」の続きです。

風乾工程の間に寝床に着いた私。

何度か起きて、乾き具合を確認してみました。

気温は10℃と問題は無かったのですが、湿度が80%と高め。

当初は風乾時間を6時間と見積もっていましたが、もう少し様子を見ることに。

最終的には8時間を要しました。
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やはり洗濯物と一緒で、風乾も湿度が大きく影響します。

その時点で朝になってしまったため、風乾の済んだシカ肉を密封容器に入れて冷蔵庫へ。

本当は、そのまま燻煙工程に入りたかったのですが、出勤時間が迫ってきたため一旦中止。

・・・・・

仕事から帰って、お次はいよいよ燻煙をかけます。

冷燻にするため「進誠産業のスモークウッド」を使用。
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長年にわたり、この製品を愛用していますが、仕上がりは普通のチップと遜色なし。

また、お手軽に時間や煙の量を調整できるところがお気に入り。

とりあえず、無難に「サクラ」を使ってみます。

この燻製器でスモークウッドを使用すると、外気温プラス10℃程度で推移します。
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よって、十分に冷燻の範疇に収まるため、タンパク質の熱変性は心配御無用。

つまり「生」の状態が維持される訳です。

このスモークウッドは着火すると、ジワジワと蚊取り線香のように燃え進みます。

一本で約4時間。
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今回の燻煙工程は4時間を予定していますので、一本そのまま着火。

あとは燻製器内に入れておくだけ。

でも防火対策はシッカリと。

金属ネットや金属容器、あとは耐熱レンガ等でスモークウッド受けを。

気が付いたら・・・「あの世の自分が燻製になっていた!」なんてイヤ。

燻煙のコツは吸気と排気のバランスを取り、器内に煙をよどませないこと。

エグ味成分が付着しやすくなるようです。

よって、積極的に排気をします。
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そして待つこと4時間。
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スモークベニソンの出来上がり!

・・・と、言いたいところですが、このまま器内に留め、肉の温度を下げながら余分な水分を飛ばしていきます。
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2・3時間も置けば十分でしょう。

燻煙が終わってから、いきなりラップなどで包むと、内側に結露した水分がエグ味を呼び込んでしまうこともありますので。

この辺りが熱燻や温燻と異なるところかもしれません。

それでは試食を。
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おっ、初めてにしては上デキ🎵 色合いも良し!
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旨い! うん、これは旨い!

ところが・・・・・

もっと美味しくなるのは、これから先。

数日間、冷蔵庫で寝かせると、風味や味が均一に馴染み、マイルドになり、さらに美味しくなるハズ。

いわゆる「熟成」という状態です。

スモークサーモンがそうですから。

それにしても、癖になるな、この旨さは。

やはり、シカ肉にはシカ肉ならではの料理や加工方法が、まだまだあるようです。

今までに様々なシカ肉料理を試してきましたが・・・

正直に言いますと、レパートリーの頭打ちを感じていました。

しかし、それは私の発想力が乏しかっただけ。

初心に戻り、シカ肉だけで腹一杯になるような料理を考えてみたいと思います。

う~ん、やっぱりシカ肉は旨い!

自然よ、ありがとう!




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燻製シカ肉を作る

自然から授かった尊い命。

その命をありがたく美味しく頂く料理の一つ「燻製」

今回はシカ肉を使用して新たなる「味」を試してみることにしました。

燻製には熱燻、温燻、冷燻とありますが、今回は冷燻でシカ肉を「生」状態で味わってみることに。

刺身やタタキとは一味違った食味を模索してみます。

そこで思い付いたのがスモークサーモン風仕上げ。

今までに様々な種類の鮭鱒と、それに合ったソミュール液や塩など、20年近く試作を続けてきました。

しかし、ジビエではその製法を用いたことはありません。

なので、同じ製法でスモークサーモンならぬ燻製シカ肉・・・いや

ちょっとオシャレに「スモークベニソン」を作ります。

まずはシカの背ロース肉で。
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トリミングをして約900gとなった背ロース肉。

それをソミュール液に漬け込みます。
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ソミュール液の調合は、とりあえずこんな感じで。

◦ 水 ・・・・・・・・1000ml
◦ 醬油 ・・・・・・・・・50ml
◦ 白ワイン ・・・・200ml
◦ 粗塩 ・・・・・・・・180g
◦ 三温糖 ・・・・・・・30g
◦ ローリエ ・・・・・・適量

因みにローリエは自家製。
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猟犬たちが根元付近にチャ~チャ~と肥料を撒いてくれますので・・・

香りに深みがあります。。。
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さて、問題なのが漬け込み時間。

浸透圧や身の状態をサーモンと比較。

感覚的に、それぞれの要素が相殺されそうだったため、サーモンと同じで試してみることに。

よって今までの経験値から17時間。

ソミュール液に漬けて冷蔵庫に寝かせます。
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ついでに私も寝ます。

この時の時間は夜中の2時。

あと工程や外気の状態を考えると、この時間は仕方がありませんでした。

それに世の中は3連休だというのに、私は今日は訳あって出社。

トホホです。

仕事から戻り、すぐに塩抜き工程に入ります。
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ありゃ、だいぶ色が変わっちゃった・・・まぁ、いいや。

チョロチョロ流水で1時間。
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表面の塩分を抜き、肉全体の塩分を均一にするためには絶対に必要な工程です。

1時間が経ち、塩加減を確認するために試食をしてみます。

おぉ・・・いい感じ🎵 これでも十分に旨いぞ!
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塩加減はこれで良しとしましょう。

まずはキッチンペーパーでシッカリと水分を除去。

お次は風通しの良いところで風乾工程に入ります。
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目安としては、肉表面がベタ付かない程度。

表面に水分が多いと燻煙のエグ味が強くなってしまいます。

かと言って、乾かし過ぎてもダメ。

食感が悪くなります。

風乾時間は、今晩の気温と湿度なら6時間くらいかな。

つづく


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猟欲の目覚め

今日は嬉しい出来事がありました。

カノとのイノシシ猟は残念ながら不猟に終わりましたが、その後がバッチリ!

まずは朝一番で昨日のシカ掃討作戦を遂行した猟場に行き、見切りを開始。

ところが早々にイノシシの抜け足を発見。

少し中に入って見てみるも、シダボサの中から猟場の外へと続くイノシシの生足。
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この辺では、イノシシの新しい足跡を生足(なまあし)と呼んでいます。

どうやら昨日の騒ぎで、イノシシは寝家を変えてしまったよう。

どうもお騒がせ致しました・・・って、言っている場合ではない。

カノとの約束を反故にするわけにはいきません。

よって、とりあえずはカノを放してみますが・・・やはり反応は無し。

それに、また新たなるシカの入りの足跡を複数発見。

猟場内にシカが潜んでいる可能性が高いのです。

とりあえず、カノを回収して家に帰ることに。
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釈然としない様子のカノ。

カノよ、すまぬ・・・今日はお肉を増量するが故、許してチョ。

さて・・・

実はコレ、またとない状況なのです。

猟場と家の往復は1時間も掛かりません。

そこでミカサとマルコに選手交代。

若犬を安全に仕込むには、この状況は持って来い。

猟場内に危険な大イノシシが居ない。

油断のならない3段角のシカは昨日に捕獲。

居るのは手ごろなサイズのシカ。

私としては安心して若犬たちを放せるのです。

そんなシカを追わせれば、普通の見習い犬は、一発で猟犬気質が目覚めます。

なにしろ初めが大切。

追うことの楽しさを分からせることが第一なのです。

良し行くぞ~! 
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あ、それ♪ あ、どうした♪
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オラこんな山~好きだ~♪・・・と言わんばかりに2頭でグイグイ登って行きます。
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同時にクンクンとイッチョ前に捜索を。
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「このニオイはいったい何のニオイ? なんか本能をくすぐられるニオイなんだけど」と言わんばかり。

シカが土に体を擦り付けた場所も、とっても気になる様子。
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それにしても、足跡も何もかもが新しい。

私はしばらく2頭の様子を黙って観察することに。

獲物が近くに居てもおかしくない状況だったのです。

すると、マルコが高っ鼻(たかっぱな)。
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この辺では、猟犬が鼻を上げて獲物のニオイを気取った様子を、そう呼びます。

逆に地面をクンクンと嗅ぐのは地鼻(じばな)。

ミカサは大抵は地鼻を優先、一方、マルコはどちらかと言うと高っ鼻派。

と、この直後にマルコが走り出し・・・ミカサもそれに追従。

私から一気に離れて行きます。

そして谷間に木霊する2頭の激しい鳴き声。

あの「ピィ~ピィ~」としか鳴けなかったマルコ。

そのマルコが力強く「ワンワン」と鳴いているではあ~りませんか!

思わず付けてしまった「ピィ~ピィ~やかん」なるアダ名は今日を以って、おしまい!

「オレは猛烈に感動している~! ウォ~!」

と言うことで、2頭とも、なかなかに良い反応。

それにしても初めてにしては頑張るな。

時折聞こえる鳴き声が、上ずった声になっているので、シッカリと追い鳴きも出来ているようです。

そのまま放っておくと・・・

しばらくして、鈴の音が。

呼び寄せると、息も荒げに私の元へと帰って来ました。
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ミカサ、頑張ったな。

マルコも鳴けたな、シッカリと。

父ちゃんは、しかと聞いたぞ、ヨ~シヨシ♪
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あれ、なんかちょっとドヤ顔。。。

あ~、なんか嬉しい。

これだから猟犬仕込みはヤメられない♪

今日は、美味しいお酒が飲めそうです。

その前に、カノにお肉を上げないと。




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雄シカが雌シカに・・・

今日は昨日と打って変わって絶好の狩猟日和。

少し風が吹いてくれると、昨日の雨しずくが落ちて、ボサの中を進みやすいのですが。

贅沢も言っていられません。

猟場付近の山は低山なので、紅葉はまだ始まったばかり。
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さて、シカ山でイノシシを獲るための事前準備をはじめるとします。

コーシンとトラの夫婦コンビでシカの掃討作戦。
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シカを蹴散らしてから、和犬のカノでイノシシを獲りに行こうという皮算用。

実際にはコーシンとトラがシカを追っている最中にイノシシに乗り替わることも多いため、油断は禁物。

2頭を山頂付近から放し、まずは様子を見てみます。
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初めに目を付けていた場所には獲物はいなかった様子。

しばらくすると2頭が戻って来て、隣の尾根に向かいました。

程なくして、盛大に鳴き出す2頭。

一気に谷の方へと獲物を追い落して行きます。
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鳴き方からして間違いなくシカでしょう。

さぁ、ここからが正念場。

私は何処で待ち受けたらいいのかな。

場所的に、この深いシダの方に逃げてくることは無いだろうから・・・
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ぐるっと山の中腹を回して、犬を入れた辺りにシカが逃げて来るかも。

よし、スピード勝負だ。

尾根を猛ダッシュで・・・山の裏側へ急げ!

キエ~心臓が止まりそう! 昨日はビールを飲み過ぎた!

GPSを見ると方向的にイイ感じ。

弾を装填!

よ~し、犬の鳴き声が聞こえてきたぞ。

すると3段角の雄シカ2頭が混んだ木々の中をスッ飛んで来た!

けつベタで、コーシンとトラが追っている。

その距離30メートル。

え~い、撃ちにくい!

スイングするも、木が多くて撃てない!

と、少しだけ開けたところに差し掛かった・・・

すかさず「ドシャ~ン!」と1発。

2発目は猟犬への誤射が心配だったため、ストップ。

先頭を走っていた3段角は、その場で即倒。
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後ろの1頭は、トラをしたがえて行ってしまいました。

命中した雄シカは、倒れたものの、まだ動いている。

私は駆け寄って、止め刺しを。

御免。

ところが・・・あれ?

3段角の雄シカが、角無しの雌シカに変わっている。
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でも、玉無しではない。

どうやら、スラッグ弾が角の根元に命中してしまったよう。

狙ったのは鼻先50cmあたり。

だけど、ちょっと上ずったみたい。

付近を捜すと角が落ちていました。
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解体を始める前にGPSを見てみると、トラが200m付近まで戻ってきている様子。

何度か呼んで・・・しばらくすると戻ってきました。
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ご苦労さん。

一旦、2頭を猟車に連れ戻し、水分補給。
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私は解体をしに、また獲物の所へ。

そして解体が終わり、猟車に戻ると、まだ11時。
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でも、今日は色々とあり、帰ることに。

また、猛ダッシュをして、私は疲れてしまいました。

体がまだ猟に慣れていないのです。

あぁ、情けない。

そう言えば・・・

着弾した角の表面を見たら、粉状になった鉛がビッチリと付着していました。
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それにしても、2本とも角が飛ぶとは・・・

真横から命中したとはいえ、こんな事は初めて。

猟とは、何が起こるか分からないものです。




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