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生きもの二人三脚

気楽な猟期

昨日は有休を取って役場へと行ってきました。

農林農地課の担当者Eさんと、朝一でアポイント。
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私は役場に一番乗りで階段を上がっていきます。

そして、5階に到着。
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早速、担当のEさんから様々な説明をして頂きました。

とても親切に親身になって相談に乗ってくださる姿勢に、私は只々感謝。

本当にありがたいことです。

また私が狩猟者であることや、将来のビジョンに対しても、大いに興味を示されていました。

そこに、更に追い風が。

農協の担当者に中継してもらった方が、事がよりスムースに進むとのアドバイスを頂き・・・

私はあることを思い出しました。

猟仲間の一人が、その地区の農協に今年の春に移動していたのです。

担当のEさんは、その場でスグにその農協に連絡をして下さいました。
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そして今日は休みで、おまけに猟期前だというのに・・・

農協の猟仲間W君が耕作放棄地についての様々な説明をしてくれました。

忙しいのにゴメンネ。 ありがとう。

W君は明日から3日間、猟師小屋に泊りでの猟。

その猟隊は猟友会会長が率いていることもあり、まとまりがあります。

実は私も・・・

「あっきょ君、『隊員』では色々と問題もあるから『準隊員』と言う事にして、遊びに来いよ」と会長に誘われていました。

会長は、私が所属する猟隊の問題点を分かっています。

よって、そのまとまりの無さに苦悩している私のことを、何かにつけて気に掛けてくれているのです。

これもまた、ありがたいことです。

しかし困ったな。

その私の苦悩を、他の猟隊の親方も知っているため、そこからも「遊びに来いよ」と。

考えた末の私の答えは・・・

「中立的」いや「宙ぶらりん」な状態で、しばらく一人で猟をすることに。
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尻軽猟師に見られたくありませんので。

それに何かと腹も立ちませんし。

さて、どんな猟期になることやら。

イノシシを探すより・・・

信頼できる猟仲間を探し求める猟期になりそうな予感もしますが・・・

私にとっては、少し気楽な猟期なのです。




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貧乏猟師の真空パック

猟期を前にして冷凍ストッカ―内のストック肉を整理することにしました。

要は「古い猪肉を食べてしまおう」とのことです。

猟隊本部で使用している-40℃の冷凍ストッカーだと、1年くらいは獲れたてのような品質。

ところが我が家の-20℃の冷凍ストッカーでは、そうはいきません。

今までだと、いいところ半年くらいかな・・・いや、厳しいかな。

どちらにしても、ちゃんとした真空パックを併用すると、更に鮮度が保たれるのですが。

やはり真空パックは凄いのです。

だけど私は業務用の真空パック機を持っていません。

欲しいけど、買えない・・・高くって。

したがいまして「ビンボー真空パック」で凌いでいます。

このビンボー真空パックの研究開発には、5年もの歳月を要しました。。。

そうなのです・・・

実際に長期間に及ぶ比較の中で、新方式の有用性を立証しなくてはならないため・・・

「大したことのない結論」でも、導き出すのに時間が掛かってしまったのです。。。(-_-;)

その結論から申しますと・・・ちょっと大げさ感は否めませんが。。。(-_-;)

肉をラップで包むのは、長期保存には向きません。

ラップで包んでビニール袋やジップロックに入れ保存しても、肉とラップとの間に酸素は残ったまま。

ラップ自体は酸素透過性が低いのですが、残った酸素による劣化は避けられません。

よってラップで包まずにポリエチレン袋に直接肉を入れます。

この高密度ポリエチレン袋(以下、ポリ袋)は、スーパーなどでお馴染みの、あの袋。

ここからが大切。

ストローを写真のように差し込み・・・
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息を吸い込みながら素早くポリ袋の入り口を絞り止めます。
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注意点としては、頑張り過ぎて肉のドリップを吸わないこと。。。気持ち悪い。。。

上手に出来ると、肉のあらゆるところにポリ袋が貼り付いているハズ。
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それをジップロックに入れて、また同じように「ス~」っとヤリながら「パチン」と閉める。

この状態であれば-20℃の冷凍ストッカーでも、保存期間が半年でも大丈夫。

これは以前、ジップロックに肉を直接入れて実験した時の写真です。
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写真ではイイ感じですが、ジップロックは密閉性が完全ではないため、後に空気が少し入っていました。
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しかし、こんな感じの要領で、先ほどのポリ袋に入れた肉をジップロックに入れて空気を抜くだけで、保存期間が更に伸びます。

ただし、肉の表面が汚れていたり、空気が残りやすい形状のトリミングでは、その効果は望めません。

これは保存の基本ですから、ここで言うまでもありませんが。

・・・・・

昨日、-20℃の冷凍ストッカー内より、8ヶ月前の猪肉を発見。

ジップロックから出して確認してみると、肉にポリ袋がまだ貼り付いていました。
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袋から出してみると、ビンボー真空パックのおかげで、見た目は問題ナシ。
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少しトリミングをした部分もありますが、中身は全然OK!

ラップで包んだ場合は4ヶ月でギリギリでした。

今回は、この猪肉を使って猪鍋を作り、両親と一緒に頂くことに。

肉の色も鮮度の良さを物語っています。
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待ちきれずに思わず指をくわえる父。。。
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もう、いいから。

風味も食感も全く問題ナシ。
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皆で美味しく頂きました。

・・・・・

もしも経済的に余裕があれば、-40℃の冷凍ストッカーと業務用の真空パック機の組み合わせをお薦めします。

-60℃の冷凍ストッカーなんてのも売っていますが・・・

所有している猟仲間に価格を聞いてみたところ、なんと70万円也!

やっぱりランニングコストも考えたら、-20℃の冷凍ストッカーで十分かな。

そんな肉消費サイクル人には、ビンボー真空パックはお薦めです。

結構いけます。





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猟車を巡るトラブル

前話の中で、この題目の別角度での憂慮すべき問題を思い出し、振り返ってみることにしました。

とても悩ましい事なのですが、これは主に巻き狩りでの話になります。

おそらくは、普通の猟師で構成されている猟隊では起こり得ない事でしょう。

簡単に言いますと猟車の車種を巡るトラブルなのです。
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先輩猟師の「猟師だったら軽トラぐらい買いなよ」との文句の声を時々耳にします。

毎度、猟隊本部に普通乗用車で乗りつけて、他の隊員の猟車に乗せてもらうのを当たり前のようにしている隊員が言われているのです。

これは有害鳥獣捕獲でも度々。

こちらの地域特有のことなのか?

確かに普通乗用車では猟場まで辿り着くことさえ厳しいこともありますし、獲物の運搬や猟犬の回収でも一般的には用をなしません。

初めから「その作業には関わりたくない」とのサインに受け取られてしまうのでしょう。

よって「お前、ヤル気があるのか」と、なってしまうのです。

ただし長距離移動の乗り合いなど、猟隊内でコンセンサスが得られている場合は、その限りではありませんが。

また普通乗用車で来ても、ヤブ漕ぎで塗装が傷付こうが、バンパーがボコボコになろうが、室内が犬臭くなろうが汚れようがヘッチャラな人もいます。

そんな場合も全く問題ナシ。

他の隊員の手を煩わせることが無いからです。

つまり猟車は乗り手の意識の問題。

他の隊員に迷惑が掛からなければ、車種は何でもいいのです。

中には軽トラで来ても、汚れるのを嫌って獲物も猟犬も積もうとしないタワケ者も。

やはり「車種」ではなく「心意気」なのです。

しかし、そうは言っても家庭的・経済的事情で猟車専用車を持てない猟師さんも多いと思います。

そんな方は猟仲間に乗せて頂くしかありません。

そこから先は乗せてもらう側の良識の問題。

余計なことですが、乗せてもらう側はガソリン代や昼食代くらいは出しましょう。

タダで乗せてもらうのが当たり前になってしまった人に、まともな猟師を一人も見たことがありません。

大抵は嫌われ者となり、仕舞いには相手にされなくなります。

そんな人を何人も見てきました。

残念なことです。

ところで・・・

猟車の車種を見渡すと、やはり軽トラが圧倒的多数。
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次に軽ワンボックスや軽RV車。
ジムニー3
あとはピックアップトラックか。

何れも4WD車が殆ど。

2WDだと厳しい場面が多々ありますので。

その中で感心したことがあります。

ピックアップトラックの中でも、Wキャブタイプが思いのほか使い勝手がイイのです。

先輩猟師が旧型のハイラックスをフル活用していました。
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私も猟犬回収や猟車横転時の引き起こしなど、だいぶお世話に。

見た目はゴッツイのですが、実寸は小ぶり。

狭い林道や農道だって軽トラほどではありませんが、スイスイと。

そして、その堅牢ぶりは塗膜にまで。

驚くほどの厚さなのです。

ロシアや中東では未だに大人気なのが頷けます。

先輩猟師は昨年にハイラックスを手放してしまいましたが・・・

ボロボロの平成7年車で40万円で売れたそう。

以前に「地雷でも踏んじゃったの?」と、何度かちゃかしたことがありますが、ホント、そんな状態。
三本足

今頃は紛争地帯で戦っていることでしょう。

解体台や獲物を載せていた荷台には、機関砲やロケット砲の発射台を装備して。

それとも、本当に地雷を踏んで・・・・・

何はともあれ、世界平和を願わずにはいられません。

思いやりは世界を救うのです。

そして猟車を巡るトラブルも。

お互いに助け合い協力し合う心があれば、こんなことは起こらないのです。

恥ずかしい話なのです。




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心配過ぎる先輩猟師

猟期を迎えるにあたって、過去に起こった様々な狩猟トラブルを振り返ってみました。

やはり一番多いのは猟犬に関するトラブル。

こればかりは猟犬無しでは巻き狩りが成立しないため、過去の経験に基づき注意をしていくしかありません。

何だかザックリとしか書けないのが辛いところです。

犬持ちの方々には分かって頂けると思うのですが。

あとは思いのほか多いのが猟車を巡るトラブル。

故障、スタック、横転、転落、事故など、毎年必ず誰かが何処かで。

かく言う私も過去に一度、横転を経験。

仕方なく助手席の窓から脱出。

猟犬たちも犬箱の中で狼狽えていました。ゴメンネ。
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また数年前の出来事です。

後期高齢者の先輩が、私の猟車を猟犬回収場所に乗り届けてくれた時のことです。

「あっきょ君、ご苦労さん」と言いながら私の猟車から降りて来て、労いの言葉を掛けて下さいました。

けれど・・・サイドブレーキを引き忘れたようで・・・・

「あっ!お、おい~!」と焦る私。

勝手に走り出してしまった猟車。

持っていた猟犬たちのリードを放り出して、猟車に向かって私は猛ダッシュ!

その先の土手下に広がるのは柿畑・・・マ、マズイ!

すると何を考えたのか・・・

ヤマとコーシンが「父ちゃんなんかに駆けっこ負けないぞ~!」と言わんばかりに私を追い抜き・・・

徐々にスピードが上がっていく猟車の前へと。

「どけどけ! 轢かれるぞ!」と、私は2頭を追い払いながら猟車に飛び乗り、サイドブレーキ。

何とか猟車を止めたのでした。
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(写真はイメージです)

猟車の横では楽しそうなヤマとコーシン。

「父ちゃん、これはいったい何て遊び?」と、シッポをフリフリ。

ホント、ヒヤヒヤものでした。

その後も・・・

先輩は私の「寝場撃ちするから静かに」の無線を了解したにも関わらず、鳴き止め現場に打ち込んで来るなど、問題行動が多発。

有害鳥獣捕獲でも同じような発砲をしてしまったのです。

そして後に軽度の認知症が発覚し、鉄砲を辞められました。

その先輩は我が家のすぐ裏手に住んでいて、近頃はお会いすることも殆ど無し。

「どうされたのかなぁ」と心配していたところ・・・

先日の日曜日に、ミカサの山散歩に行く途中の道端で久しぶりにお会いし、挨拶を。
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その様子から認知症が進行しているようには思えなかったため、ホッとしました。

すると先輩はこう言われました。

「そうだ、あっきょ君、お願いがあるんだけど。 シカの剥製を貰ってくれないかなぁ」と。

奥様が「早く処分しなさい」と、うるさいそうなのです。

「えっ、首から上の、あのハクセイですか?」と私。

「そう、その剥製。 あっきょ君がいらなければ誰かにあげて」と先輩。

「じゃあ、犬の散歩が終わったら伺いますよ。 後でいいですか?」と私。

やはり、その会話のやり取りに認知症を感じるものは微塵もなく、さらに安心した私。

「薬による治療が上手くいっているのかな」と思ったのです。

しかし、困った。

今どきそんなモノを欲しがる人などいるのだろうか。

我が家には、すでに師匠のご遺族より託された「シカ造君」がいるし。
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次は何て名前を付けようか「鹿之助」か?・・・戦国武将みたい。

などと考えながら訓練を終えて先輩宅に伺うと・・・・・

「えっ・・・・・こ、これってハクセイ?」と、思いながらも「ありがとうございます」と。

それ以上、余計なことを言うのはヤメました。

・・・・・・

やっぱり・・・ちょっと複雑な思いの私。

家に戻って、現物を見せながら家内に報告。

家内も先輩とは面識があったため、心配そうな面持ちで頂き物を眺めていました。

そして一言。

「角だよね」と。
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「う、うん」としか答えられない私なのでした。





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新たなる戦いに向けて

この猟期は耕作放棄地のことでバタバタしそうです。

今週は役場の農林農地課担当者さんとアポイントが取れたため、さらに詳しく教えて頂いて具体的に動き出そうかと。

また部農会の知人に話をしたところ「是非とも頼む」との力強いお言葉を頂きました。

私が購入を考えているのは、ミカン農家集落の中でも一番森林側の耕作放棄地。
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そこの所有者が高齢となり、後継ぎも居ないことから、手付かずのまま数年が経過。

また害獣により、ミカン木も半分くらいは枯れてしまっています。

つまり、ミカン農家集落の本来の防衛ラインを、イノシシとシカにより突破されてしまったことになります。

よって、その土地を私が購入した場合、私が害獣との最前線に送り込まれる形となるわけです。
耕作放棄地

そのミカン農家集落の方々とは猟期中は会うたびに獣害の話を伺ったり・・・

巻き狩りの時は猟車をミカン畑内に停めさせて頂いたり、ミカンを頂いたり。

私は、そのお礼として、良質な獲物肉を時々差し上げています。

簡単に言いますと、馴染みのミカン山なのです。
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あとはミカン畑を含めて、どこまで山を購入するか。

最終的には一時退職金とミカン収穫益との見合いになるでしょう。

実際にはミカン木が枯れてしまったところは、一般的な農作物を作ると思います。

おそらくは会社に残り、仕事を続けながらの兼業農家となる公算が高いのですが。

そう言えば・・・

職場の上司でもある技師長が兼業農家さんで・・・

ぷぷっ・・・笑ってしまいます・・・笑い事ではないけれど。

会議を終えて私を手招き。

「ねぇ、あっきょ君さぁ、括り罠のコツを教えてよ」と、困った様子の技師長。

技師長は実家のミカン畑を引き継いだものの、イノシシとシカにヤラレ続けて、自己防衛策として狩猟免許を取得。

でも全然獲れないし、防げないでいるそうなのです。

ならば「私に任せて」と、括り罠を5セット作ってプレゼント。
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早速、私の作った罠を仕掛けたところ・・・

それでも全然獲れない。

仕舞いには「あっきょ君、犬を連れて来て猟をやってよ」などと。

どうにも技師長には罠猟のセンスがない。

なので仕掛け方や、罠の上に足を置かせる小技をレクチャー。

すると3日後に大イノシシが掛かったとのこと。

でも、話を聞いてあ~あ。。。

ミカン畑の土手を大きく崩されて、ミカンの若木もボッキリ。

そんな大イノシシに技師長はクワで挑み、フッ飛ばされたそう。

幸いケガは大したことは無かったのですが・・・

最後は鉄砲を要請して一件落着。

「百姓一揆じゃあるまいし、クワでなんて・・・初めから鉄砲をお願いすれば良かったのに」と私。

「いや~死ぬかと思ったよ。 これからは猟師さんにお願いすることにした」と技師長。

さすがに私が購入を考えている地域のミカン農家さんには、そんな人は居ないと思いますが。
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私は耕作放棄地、つまり敵地を購入した折には防衛ラインを敵陣側に押し戻し・・・

以降、防衛ラインを突破されぬよう死守する決意です。

おそらくは「203高地」で繰り広げられたような壮絶な戦いとなることでしょう。

私は必ずや勝利し、ミカン畑を守り抜く所存であります。

そもそも、ミカン大好きだし♪
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そうだ、ミカンのネット販売もアリかも。

商品名は「203高地みかん」もしくは「乃木大将みかん」

その下には「イノシシとシカから取り戻したミカン畑で作りました!」なんて。

・・・・・

妄想癖のひどい私。

今が一番楽しい時なのかもしれません。

楽しむ秘訣は・・・

厳しい現実を考えないことです。。。




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フニクリ・フニクラ

若犬との山散歩の続きです。

久々の山歩きで、テンションが上がってきた私。

頭の中ではパヴァロッティの歌声が。

「♪行こう 行こう 裏山へ~ ♪ヤ~マ ヤ~マ ヤマの山 フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ~♪」

鼻歌交じりで若犬の選手交代をしていたら・・・・・

「ナニ歌ってんの。 アタマ大丈夫?」と、酷いことを言う家内。

一頭だけ連れ出すと、残された4頭が抗議の大合唱をして近所迷惑。

よって、私が見えなくなるまでの間の注意係として、家内に協力を要請。

頼むんじゃなかった。。。

1周目のミカサは猟犬らしい反応を示してくれました。
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さて、2周目はどうかな。

甘えん坊のマルコは、私が居ないと生きていけない感じ。

体重20kgの子犬ちゃん。

とは言え・・・

捜索やニオイへの反応をミカサと比較するためには、全く同じコースを進む必要があるのです。
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ところで・・・

ミカサの時には書きませんでしたが、登山口の公園では、ちょっとした変化が。

夏に見た時は、土手がイノシシに掘られまくって柵も傾いていました。
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でも、昨日はこんな状態に。
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土留めがボロボロにされていたところも・・・
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少しオシャレな感じに補強。
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自治会が役場にお願いをしたのでしょう。

昨年までは、私がシャベルで元通りに直していましたが、今年は放置。

そうしたらコンクリート。

余計なことをしない方が良かったんですかね?

・・・・・

さぁ、マルコよ登ろうぞ。

山に入ると地鼻を使いながら、一応猟犬らしく進みだしたマルコ。
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しかし、先行するマルコに私が付いて行かないと、ピスピス キュンキュン。

「父ちゃん、ボクは一人だと寂しんだよ~」と、私のところへと戻ってきます。

あぁ・・・情けない・・・・・。

いくら初めての実戦ルートとはいえ、それでは猟犬としてアウトでしょ。

と、不安極まりない出だしでしたが・・・・・

シダボサに近付く頃には、自分が猟犬であることに気が付いた様子。
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捜索範囲や、そのスピードはミカサと同等か・・・それ以上。

初めてにしては、マルコも悪くない。

イノシシの糞にもミカサと同じ反応を。
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別のところ落ちていたイノシシの糞にも・・・
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お、おい! GPSに擦り付けたらアカン!

そんな合間に、シダボサからの風を頻りと気にしている行動にはホッとします。
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やはり、マルコも猟犬なのです。

シカの寝家でも、いい反応をしていました。
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初めは心配だったマルコ。

訓練を重ねれば、一人前の猟犬になっていくことでしょう。
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山の様々な物質、音、ニオイを五感を駆使して学習しようとしている若犬たち。

こんな「猟犬の成長」を通して、一喜一憂しながら育て上げるのも「狩猟」の醍醐味の一つだと私は実感しています。

なので、今は楽しくも重要な時期。
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この体験コースでしばらく訓練を積んでから、次は本格的な猟場での第2ステップ。

私は鉄砲を担ぎ、若犬たちをイノシシに当てるために寝屋を攻めていきます。

そこで若犬たちの反応を見て、合格ならば第3ステップ。

先導犬を付けての訓練に移ります。

ここが悩みどころ。

先導犬が3頭とも我武者羅すぎて考えてしまうのです。

若犬たちがついて行けなかったり、間合いが近過ぎる場合もあり、仕込み難いことも。

その点では老練かつ冷静だったヤマは、先導犬としても優秀でした。
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師匠が仕込み上げただけあって、イノシシとの駆け引きの上手さは絶妙。

矢面に立ちながら、仕込み犬にはイノシシとの間合いを上手く理解させていました。

本当に良い犬でした。

今は天国で師匠と楽しくやってるかな。

・・・・・

まずは焦らず油断せず。

ミカサとマルコを猟犬として、シッカリと丁寧に仕込み上げていきたいと思います。




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若犬との山散歩

今年の2月に産まれた2頭の若犬たち。

山の雰囲気に慣れさせるため、裏山へと出かけてみました。

1周すると約1時間の訓練コース。

それを1頭ずつ別々に2周。

私との関係性を明確に短時間で理解させるためには、1頭ずつ別々でないと難しいとの判断です。

よって、まずはミカサから。

このコースには「ヌタ場 → イノシシの寝場 → シカの寝場」の順で、アトラクションのように獲物のニオイを経験してもらうポイントがあります。

まずはヌタ場。
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使った様子が無かったため、ここはスルー。

その先を進むと山頂からの吹き下ろしの風に乗ったニオイにミカサが反応。

何のニオイなのかは分からずとも、全体的に良い動き。
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好奇心と不安との狭間で、頑張って地面や空中のニオイを嗅ぎ続けています。

そして更に登り、標高120mほどの場所にあるシダの群生地帯に到着。

こちらではシダボサなどと呼んでいます。

その入り口には大きなシカの足跡と、同サイズ程度のイノシシの足跡が往復で。
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どちらも結構新しい。

すると俄然ミカサの捜索範囲が広がり、動きも鋭く。
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相手が分からずとも、何かを感じているのは明らか。

と、立ち止まり、地面を嗅いで口をモグモグ・・・なんか食べている。
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あらら・・・イノシシの糞。
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とりあえず、いい傾向です。。。寄生虫は心配ですが。

その間も、頻りとシダボサの方を高鼻で嗅ぐミカサ。
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しかし、シダボサに突っ込んで行くかどうかを悩んでいる様子。

もしものことがあったら元も子もありませんので、ここはひとまず移動。

お次のポイントは尾根の平ら。

繁殖期に入った雄シカは、この様な見通しの良い場所に陣取って、メスを待ち受けています。

なので、寝る場所も同じ。

案の定、かなり新しい寝家がありました。
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その寝家跡をミカサが熱心に嗅いでいます。

やはり、そこは猟犬、気になるのでしょう。

「さっきのとニオイが違うぞ」なんて思っているのかな?

見に行ってみると、そこにも大きなシカの寝家。
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少し進んだ先の笹ボサを抜けると、左手には別のシダボサ地帯。

そちらからの風に乗ったニオイが気になる様子。
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でも、丸腰の私ではどうにもならず。

以前、同じ場所でのカノの訓練中のことでした。

カノがシダボサに突っ込み、イノシシを起こしてしまい・・・

逃げ出したイノシシが私と息子の目の前に。

私と息子に驚いたイノシシは、こっちを向いて固まったまま鼻をヒクヒクと。

その距離は2mくらい。

写真を撮ろう思ってポケットから・・・・・でも動いたら逃げられちゃう。

お互いに「ダルマさんが転んだ」状態で10秒くらいだったか。

私が手を動かした途端にイノシシは逃げてしまいました。

私は息子と顔を見合わせて・・・二人でニヤリと。

息子は「イノシシ、めっちゃ焦ってたね。 あれじゃ、手づかみだね🎵」と。

思わぬサプライズに大喜びだったのを覚えています。

大きなタモアミを持っていたらイノシシを獲れたかも。。。

「一銃一狗」ならぬ「一タモ一狗」

・・・・・・・・

でも今日は、ここもひとまず退散。

最後は小高い丘まで下りて、ヤマのお墓に手を合わせます。
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ミカサも分かるのかな?

どうやら大掛かりな災害対策工事は見送られたようで、ヤマのお墓を移動させなくても大丈夫なことになりました。
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山から出て、ミカサにリードを付けます。

猟場体験の初日にしては、ミカサの動きは悪くありませんでした。

とりあえず今日は合格。

家に戻って選手交代。

2周目はマルコ。

毛布をビリビリにするエネルギーを、山散歩で発散させよう。

さて、どうなることやら。




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猟犬の防寒対策の陰に

我が家では、猟犬たちは基本的に外飼い。

家の中に入れる時は、具合の悪そうな時やケガをした時のみ。

例外として、カノは室内特別待遇で、くつろがせていた時期もありますが。
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コタツをこよなく愛していました。
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そう言えば・・・コーシンだって初めは一時、家の中で好き放題にさせていたな。

でも室内の快適さを知ると、油断も隙もあったもんじゃない。

玄関を開けた途端に室内に乱入して運動会。
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あとは私が家内に叱られながらの床掃除。

よってそれ以来、猟犬たちは完全外飼いへと。

そこで分かったことが一つ。

どれも体重が20kg程度で、毛足も似たようなものですが・・・

耐寒能力の個体差が、意外に大きいことを知ったのです。

当時、私の頭は「犬は寒さに強い」とのイメージで凝り固まっていました。

そのせいで防寒対策が遅れ、体調を崩させてしまったのです。

下痢や発熱などの症状が出て気が付いたのですが。

ただし防寒対策とはいっても、吹きっ晒しの屋根だけ犬舎では、犬小屋内に毛布を敷くくらい。

さらに寒くなる時は入口にカーテンを。
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ところが、この程度の対策でも段違いなよう。

以降、体調を崩す犬は居なくなりました。

今年は成長してから初めて冬を迎える若犬が2頭。

同じ轍を踏まぬよう、早々に毛布を敷いてあげました。

父が猟犬たちのことを気遣い「新しいのを買ったから、これを敷いてあげなよ」と、長年愛用していた毛布を取っておいてくれたのです。

イノシシには「いじわる爺さん」ですが、猟犬たちには思いのほか優しい父。
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ありがたいことです。

早速、犬小屋のサイズに合わせて切り分けて防寒セッティング。

昨晩も冷え込みましたが、これで心配御無用。

朝になり「おっはよ~!・・・で、えっ。。。」
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マルコの犬舎だけ・・・・・

なんで、こんな事するの~~もぉ~

とぼけたって犯人はチミしか居ないでしょ~
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ハムスターじゃないんだから。

お兄ちゃんのミカサは大切に使ってくれているのに。

おっ、少し反省したみたい・・・許してあげよう。
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って、オイ! 誰がまたやっていいって言ったの。
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形あるものは全て破壊しないと気が済まないマルコ。

一度叱られたら悪さをしなくなるミカサとはエライ違い。

マルコはトラ父ちゃんに似たのかな。
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でも、トラ父ちゃんは今は超お利口さん。

マルコもそれに倣うことを期待しましょう。

ところでカノちゃん、あなたも昔は酷かったよね。
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とぼけたってダメ。

オートバイのカウルをシュレッダー処理してくれたよね。

・・・・・・・・

ワンコは、みんなそうやって大人になっていくんですかね。

ところでマルコの敷布はどうしよう。

別のを入れても、おそらくは・・・またハムスター。

厚手の板でも敷きますかね。




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爬虫類の冬支度と100均

狩猟をされる方は生きもの好き。

生きもの好きはエキゾチックアニマルも好き。
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もちろん爬虫類も・・・
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と、勝手に決めつけて・・・怒られそうですが。。。<(_ _)>

実は私、自称「カメ繁殖家」
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海外分布種の子ガメを売って小遣い稼ぎをしている、よこしまな繁殖家。

でもニホンイシガメだけは、研究・調査を行っている専門家の方に助言を頂きながら繁殖放流を続けています。
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その個体群と放流場所は明かせませんが、昨今の豪雨災害を鑑みて、今年は放流を見送りました。

増水した時の河川や湖沼の水位変化を確認したかったからです。

そんなことを考えていたら、今年は寒さが駆け足でやって来そう。

なので爬虫類部屋に全種類のカメを移動させました。

ニホンイシガメは完全冬眠させずに、エサを少量与えながらの越冬です。

この爬虫類部屋は、もはや物置。
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置き場を失った頭骨も仕方なく。
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こんな部屋なので真冬は無加温だと冷え冷え。

よって大切なのではバスキングライト。

ニホンイシガメは皮膚病に掛かりやすいため、定期的に皮膚を乾かした状態が必要とされるのです。

また、冬眠させずに摂餌させるため、消化促進のためにもライトで温めることは大切。

紫外線は特殊蛍光灯で十分。
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問題なのは、先ほどの疑似日光浴のためのバスキングライト。

普通に爬虫類用レフ球を買うと2,000円くらいするのです。

なので家電メーカー品のレフ球で代用していました。

これだと500円くらい。

昨年に試していますが、これで十分だと実感しています。

ところが、どちらにしても寿命は短く・・・「アレ?もう切れたの?」なんてこともしばしば。

ヘビなども飼っているのですが、電球を保温代わりに使うと、より電球が短命に。

ならばコスパで勝負の100均では?

と探してみたら、なんと!
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(以下、器具写真は購入後の写真です)

レフ球が売っているではあ~りませんか🎵
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ただし原価の関係なのかな?売っていたのはE17口金のレフ球のみ。

爬虫類専用品はE26口金の器具が殆どなのです。
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と、目線を横にやると、またまたなんと!

口金変換ソケットアダプターも売っている🎵100均なのに。
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E26>E17タイプが。

100均も日々進化しているんですね🎵 全然知らなかった。

ニコニコ顔でレジに並んで、ハイ会計🎵 お財布に優しぃ~!

さっそく取り付けてみました。
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みんな温かいね🎵
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今年の冬は普通に寒いようですので、これで安心。

100均レフ球よ、ワンシーズンくらいは持ってね。

来春暖かくなったら、成長した順で同じ個体群の生息地にニホンイシガメを放流したいと思います。

さぁ本格的な冬よ、ドンと来い!




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耕作放棄地を求めて

今日は市役所の農林農地課内にある農業委員会に話を伺いました。

担当者さんから「ミカン山の耕作放棄地の購入について」の流れを丁寧に教えて頂いたのです。

農地利用もしくは山林利用によっても、その制約は大きく異なるようで、その他にも様々なことを教えて頂きました。
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今日は一日で「チョットだけお利口さんになっちゃった🎵」感じ。

農業をされている方々や、山林を開拓されている方々のブログを拝見させて頂いては、いつも「いいなぁ~」とタメ息を。

「考えるのと、ヤルのとでは違うよ」と、お叱りを受けてしまいそうですが・・・

私は田舎に住んで農業をしてみたいのです。

安心安全な美味しい農作物を自分の手で育ててみたいのです。

そして、その合間に狩猟を。
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確かに今住んでいるところも、都会と比べれば結構な田舎。

裏山ではイノシシやシカが運動会をしていますし。
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でも、私にとっては田舎具合が物足らない。 全然物足らない。

子供たちの教育のことを考えて、今のところに居を構えたけれど、もうその必要はなし。

何もこんなところに住まなくてもいいのです。

それと猟犬たちの問題も。
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猟犬たちを、もっと伸び伸びと育ててあげたい。

ミカン山を購入し、農作物を作りながら猟犬たちと狩猟を楽しみ、静かに暮らす。

農機具小屋と貯蔵庫の横には猟師小屋と犬舎を新たに増設予定。

今はどのタイミングで早期退職をしようかと考えています。

息子が大学を卒業したあたりかな。

まずは今から準備をしておけば間違いないでしょう。

頼むから留年なんかしないでよ。




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