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生きもの二人三脚

やっぱり夏シカは凄い

一足早めに夏季休暇を取り、DIY作業の毎日を送る予定でした。

猟車の塗装、犬舎の改築、家の外壁の修理等々。
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ところが連日の雨により、全くの手付かず。

その代わりと言っては何ですが、狩猟関係の出来事は連日のように。

昨日も電話に出ると、先輩猟師のKさんから。

「あっきょさん、仕事が終わったら俺ん家に寄ってよ。犬のエサがあるからさ」と。

「いや、今は家に居ますよ。伺いますよ」と私。

Kさんは猟場からの帰宅途中とのこと。

なので、直接獲物肉を持って来て下さいました。

聞いてみると、またもやミカン畑での捕獲。

袋いっぱいの獲物肉を覗いて、私は一言。

「こりゃ、デカいシカだねぇ!」と思わず。

「おう、まだ完全じゃなかったけど3段だったよ」とKさん。

肉塊を見ただけでも、その大きさが分かるほど。

それにしても・・・

いつものことではありますが、親切なKさんには何とお礼を言っていいのやら。

今はお礼の品を鋭意製作中ですので楽しみに待っていて下さいね。



さて、袋の中身を取り出してみると・・・・・

あれま、スゴイ脂身。
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この脂の多さは夏シカならでは。

シカにとっては辺り一面エサだらけの季節ですからね。

しかし残念ながら、この脂身は、人やワンコのお腹と少し相性が悪いみたい。

ちょっと多めに食べただけでもダメ。

イノシシの脂とは対照的なのです。

よって、これは取り除きます。

脂身を落としたら肉を一口大にカットして加熱。
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シカ肉の場合は生で与える人も多いようですが、私は生では与えません。

それは加熱殺菌等の意味合いもありますが、どちらかと言うと、生肉の味をワンコに覚えさせないため。

生肉の味に猟欲を後押しさせたくないのです。

猟欲の強い犬の場合、仕留めた獲物に固執してしまい、扱い難くなる場合もあります。

また猪猟では、やたらと咬みに行く猟犬へと変貌してしまうことも多々あります。

その辺は狩猟者の考え方の問題かもしれませんが。

とくに、シカの捕獲業務においては、そんな猟犬では成果は上がりません。

次から次へと獲物に行ってもらわないと。

何れにしても、シカ肉はワンコにおいて良質なタンパク源。

よって加熱作業に入ります。
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今までは大鍋で茹でていましたが、今回は先日にお会いした、定食屋マスターのSさんの方法を試してみます。

「フライパンで炒めちゃうよ」と言われていましたので、その通りに。

カットしたシカ肉をフライパンに放り込んで加熱。
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すると水分量の多いシカ肉は、自らの水分で茹で肉状態に。

炒めたはずが、こんな感じに。
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そして、いつもの半分以下の時間で出来上がり。

なるほど、これは早くて楽ちん。

合理的な作り方です。

やっぱり、こんな事でもプロは違いますね。

10kgほどの生シカ肉は最終的には5kgほどに。
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トリミングと、抜けた水分により、だいぶ少なくなりました。

この量で、我が家のワンコたちだと1週間程度で完食。
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ドライフードに刻んだキャベツ、そして獲物肉。

喜んで食べてくれますが・・・

もう少し、ゆっくりと噛んで味わって食べて貰いたいところ。

でも、そのガッツキが健康バロメーターの一つでもあるため、良しとしましょう。

それにしても、今年はオカシイ。

この季節は大シカは山の高いところを避暑地としているのに。

ミカン畑なんぞに下りてくるとは。

こちらの地域が梅雨冷えだからかな。

そんな梅雨も、もう明けそうですが。

同時に夏季休暇が終わります。。。あ~ぁ。





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捕獲隊員の務め

「おい、あっきょ君。 また酷いみたいだぞ」 

「知ってる」

「役場から連絡があったよ。頼むな」

「わかりました」

昨日、捕獲隊の隊長でもある猟友会会長から電話がありました。

私は早朝散歩がてらに再度状況確認に出掛けます。

土手が崩されてしまった幼稚園の駐車場裏。
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おまけに、その下の側溝の蓋までひっくり返されて。

よって側溝が、せき止め湖状態に。
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犯人は、ミミズ探しに夢中になり過ぎたイノシシ。

足跡を確認すると、子を3・4頭連れた母イノシシと、それとは別に大きいのも来てる。

イノシシにとって今はエサの少ない季節。

ミミズや昆虫類も、彼らにとっては貴重な栄養源なのです。

そのエサとなる生きものは山裾の際などに集中して生息。

そこが一番土が湿っていて、山からの養分も多く堆積しているからなのでしょう。

鼻の利くイノシシにとっては、ミミズのニオイ感知などは朝飯前。

だから掘っちゃうんですね。

さて、公園の方も見てみましょう。
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彼らも生きるために必死なのです。
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少しくらいは大目に見てあげるのも、同じ地球上の生きものとして大切なこと。
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人はそのくらいの寛容さが無ければ自然との共存は出来ないのです。
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「って、え~かげんにせい! もう勘弁ならん!!」

この前、せっかく土手を補強したのに。

石だって元の場所に戻さないと。

フェンスだって、ま~た傾きを直さないと。

ここは一つ、猟隊戦士カルンジャーの出番。

戦闘マシンに武器を装備して・・・・・

いざ出陣!

程なくして現場に到着。
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まずは決戦場の整備。
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そして誘引作戦を発動!
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この戦いが一段落したら、荒らされた現場を復旧します。
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この前の散歩の時は、こんな状態だったのに。
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これも捕獲隊員の大事な仕事。

役場からは「委託金」の名目で捕獲隊を補助して頂いてますし。

その金額がどうであれ、税金ですから。

大したことは出来ませんが、これも私たち捕獲隊員の務めだと思っています。

それにしても今年は酷い。

町内会での一斉清掃を兼ねた草抜きがコロナ禍の影響で全て中止に。

なので山裾や公園は草ボウボウ。

これがイカンのですね。

イノシシを山裾まで難なく進行させてしまいますから。

まずは刈払い機で地道に侵入経路を断たねば。

しばらくは、狩ったり刈ったりで忙しそう。

猟隊戦士の戦いは続くのでした。




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アナグマ肉のハムを食す

昨日の若手ハンターの集いで、お土産に頂いた自家製ジビエハム。
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自らがハンターでもある定食屋マスターのSさんが作られた一品です。

素材は、もちろんSさんが捕獲した獲物の肉。

有害鳥獣捕獲でもバリバリ頑張られているのです。

そして獲物肉を有効利用するために、様々な許可を取得。

シカ肉を加工したドッグフードも販売。

獲るだけではなく、後の事もシッカリと考えて実践されています。

そのSさんが10年間研究を重ねて完成に辿り着いたジビエハム。

どんな味に仕上がっているのかワクワク🎵

袋いっぱいに頂いたお土産の内訳は、シカ肉のハムと・・・
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アナグマ肉のハム。
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どちらも見た目は普通の燻製のように見えますが「製法はハムで」とのこと。

昨日にランチでシカ肉のハムは頂いたので、その美味しさは確認済み。
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よって気になるのは、アナグマ肉のハム。

Sさん曰く「ちょっと獣臭があるんだよねぇ。スキ焼なんかでは全然感じないのに」と。

なるほど、ジビエの場合は往々にして、その傾向はあります。

加熱作用により、奥底に眠る獣臭が前面に出てきてしまうのです。

さて、どうでしょう。

ワクワクついでにビールをお供に。
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脂身がある方がアナグマです。

一枚を口に運び、まぶたを閉じて舌と鼻腔に神経を集中。

「うん、旨い!」

確かに後味に獣臭が少しだけ顔を覗かせるけど・・・

燻煙の香りと混ざり合い、独特の旨味に。

「これでなくっちゃ、ジビエは!」

そんな感じ。

私にとって、この獣臭は癖になる香り。

そして脂身の甘味。

やはりアナグマは旨いのです。

Sさんの製法もバッチリ!

これは病みつきになりそう。

また、強烈にビールに合います。

Sさん、ありがとね。

何だか今日は飲み過ぎちゃった。

って、まだこの10倍くらいはあるので、しばらくは楽しめそうです。

「狩猟」と「山の恵」とSさんと、Sさんを紹介して下さったゴルゴ14さんには感謝の言葉しかありません。

ごちそうさまでした🎵





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桃園の誓い

今日は私の狩猟人生における重大な転機となりました。

私は嬉しくて、たまらないのです。
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また、このブログ村への参加を勧めて下さった方には、感謝の言葉しかありません。

それがキッカケとなったのですから。

本当にありがとうございます。



今でも黄巾賊のようなデタラメ狩猟者に振り回されている、こちらの猟場。

聞けば聞くほど成敗したくなるような連中が多いのです。

一方、これからの明るい狩猟を目指す正統派ハンターが殆ど現れない現状があります。

そこで立ち上がったのが女性ハンターの劉備どの。

裏では「ゴルゴ14」と呼ばれています。。。

20番のサベージを、立ち撃ちで5発。

で・・・・・

なんと、ワンホール!

射撃技術も半端ではない凄腕ハンターでもあります。

そして、その劉備どのを敬愛してやまない正統派ハンターであり、定食屋マスターでもある関羽どの。

そこに「無」鉄砲だけど、所持許可を得ている私・・・張飛。

この若手(相対的)ハンターの三人が、ついに立ち上がったのです。

今日は、そんな有意義な記念すべき一日となりました。

関羽どのが丹精込めて作ってくれた美味しいランチ。
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そこには、シカ肉レアステーキと、シカ肉ハムがサービスで!

注文したのはチキンカツランチなんだけど・・・

これで900円也!・・・税込みで!

ブラボー🎵

やっぱりプロは違うのです。全然。その旨さが。

この時点で、私は関羽どのを生涯にわたって兄者とさせて頂くことに決定!勝手に。

そして兄者ならぬ姉者、劉備どのの思い。

その狩猟に対する素晴らしき志に、三人は決意を一つに。

アイスコーヒーグラスを盃とし、義兄弟の誓いを立てたのです。

狩猟談議に花が咲き・・・・・気が付くと、もう結構な時間。

劉備どのと張飛は再会を誓い・・・お会計。

その間に関羽どのが「シカ肉ハム」と「アナグマ肉のハム」をお土産に袋詰め。
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ありがたいことです。

劉備どのも嬉しそう。
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お店を出ると、あたりはスッカリと暗くなっていました。

さぁ、家路を急ごう。

劉備どの、関羽どの、またね~🎵
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今日は狩猟に対する目の前の闇が晴れた思いです。

やはり、狩猟においても仲間は大切だと改めて感じた次第。

これからが楽しみなのであります。
象の仔

まずは、明日の楽しみは・・・・・

アナグマ肉のハム!

その味わいたるや如何に。






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残念な新人狩猟者

いったい何がしたくて狩猟を始めたのか。

鉄砲を所持し、獲物を狩り、その肉を頂く。
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簡単にはそんなことなのでしょう。

確かに、これらは狩猟を続ける上では重要な要素。

私も概ねそんな感じです。

しかしそれとは別に、新人で『猟場・タツ』や『見切り』にまで興味を持ってくれる人は、私の周りにはいません。
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因みに、ここでの新人は「若手」とは捉えずに、狩猟を始めて年数の浅い人とします。

確かに大物猟を始めてスグでは何もかもがチンプンカンプン。

他にも覚えることが山ほどあります。

よって、そこまでは気が回らないこともあるでしょう。

でも2・3年もすれば、とりあえずは余裕が生まれるハズ。

遅くとも、その辺りからは「猟場、タツ、見切り」に興味を持って貰いたいのです。

ただし猟隊によっては、見切りを行わなかったり、見切りの重要性を分かっていなかったり、そもそも見切りが出来ない場合も多く、一概に「興味を持って下さい」とは言えないのですが。

イノシシ猟おいては、その「見切り」が明暗を分けます。
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見切りの出来る猟隊が、そうでない猟隊の何倍も猟果を上げることは珍しくないからです。

こちらの方にも見切りが上手い猟隊が幾つかあり、そのような猟隊には必ず見切りの達人が一人や二人はいます。

その達人方の技術たるや半端ではありません。
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足跡を見て、イノシシの大きさや頭数などは当たり前として、時間経過も特定します。

何度か農家の方がセットしているトレイルカメラと照合したことがあり、その的中精度には驚くばかり。

土質をもとに、気温、湿度、風、日の当たり具合、ひっくり返された落ち葉の乾き具合等々から足跡の経過時間を推測。

これらの要素を複合的に分析し、経験と照らし合わせてイノシシの寝場を特定するのです。
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普通の狩猟者では絶対に追跡できないような微かな痕跡を基に。

また、イノシシには面白い特性があります。

寝場に近付くにつれて、どんどん足先をすぼめ立てるのです。

まるでバレリーナのように。

そして寝場の周りを少し掘ることもあります。
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寝る前に小腹でも空いたかな?なんて思う程度に。

見切りをしていて、この痕跡を発見したら、それ以上は進まずに抜き足差し足忍び足で退散。

その先にイノシシが寝ているからです。
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(イノシシの寝場跡)

ときには「ぐ~すか🎵」とイビキをかいて。

イノシシは睡眠中が自分にとっては一番無防備であることを分かっています。

足先をすぼめたり、寝場掘りをするのは、おそらくは自分のニオイを敵に察知されないため。

足先のニオイを地面に残さず、掘った土のニオイで自分のニオイを隠す。

太古より連綿と続いてきた防御本能が、そうさせているのでしょう。

実際の見切りでは、そこまで寝場を特定する必要はありませんが、獲物が居るかどうかを確認できる猟場であれば、見切りをするに越したことはありません。
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それなのに「とりあえず、やってみよう!」では、まともな狩猟者は育ちませんし。

また、そんな猟隊では猟犬すらも、ちゃんと仕事をする犬には育ちません。

血筋が良い猟犬がダメ犬になってしまうのです。

私は、そのような猟隊で、まともな猟犬を1頭も見たことがありません。

やはり、猟場を知り尽くし、見切りが上手い猟隊の猟犬たちは優秀。
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猟犬たちは狩猟者を信じているのです。

そう、お互いに信頼関係が構築されていて、それが良い猟果や安全狩猟に繋がっているのです。

そんなことからも、狩猟の奥深さを感じたならば、新人の方たちにはもっと「猟場、タツ、見切り」に興味を持って貰いたいのです。

巻き狩り自体が「仕上げ」とすれば、猟場・タツの熟知や見切りは「段取り」

その段取りがあるから仕上げが完遂する。

段取りが楽しめれば、仕上げはもっと楽しい。

つまりは楽しむ幅は、考え方やヤル気しだいで大きく変わるのです。

狩猟を末永く楽しむ上でも、その幅を広げることは肝要。

そして捕獲業務の場合は仕事である以上、もっと真剣に取り組むべし。

隊長や先輩方が獲物の抜け足(イノシシがその猟場から出ていないかの足跡)の確認に行くときに、なぜ一緒について行かない。

朝の猟場確認にや見切りに、なぜ同行しない。
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教わり学ぶのは今しかないのに。

私では、そこまでは教えられない。

だから私は金魚の糞みたいに先輩方について回っているのに。
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恥ずかしながら、これは私の所属する有害・管理捕獲隊での話です。
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数名が、このブログを読んでくれているようですので、次に会う時が楽しみ。

「なんだ、あっきょさんに教えて貰おうと思ったのになぁ」なんて言われたらどうしよう。

「金魚の糞をもっと長くしよう! レッツラゴー!」で、先輩方の後に皆でついて行くしかないな。

よく考えたら、なんだか一番残念なのは自分だな。

何年やっていても覚えられないんだもの。

トホホ。

ヤル気はあるんですけどね。




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銃刀法と鎌

そういえば、先日の猟銃等講習会で県警の方が何度も言われていたことがあります。

「狩猟用のナイフなどは猟の車に積みっぱなしにしないで下さいね」と。

それともう一つ「ノコギリもカッターナイフもダメですよ」とも。

「もしも職務質問などで車内から出てきた場合は、あなた方にとって、とても不利益に働きます」とのこと。

それは誰でも分かっているけれど。

私はノコギリやカッターナイフのことは全然考えたことがありませんでした。

知っていたのはナイフや包丁のことだけ。

でもヘンだよな、銃刀法は。

どんなに刃渡りが短くても、目的なく携帯していること自体が怪しすぎるのに。

それはOKだと。

6cmだか何だか知らないけれど。

ところで自分はどうかな?
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狩猟用のナイフは、いつも猟から帰ればスグに降ろすけど・・・・・

いや、まずいぞ!

色んなモノが積みっぱなしだ!

ノコギリが2本、鎌が2本・・・・・
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あっ、斧までも!オーノー!
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解体には重宝しますからね。

これは、どこからどこまでがイイのかダメなのか?

毎回の積んだり降ろしたりは面倒だもの。

やっぱり積んでおこう。

猟車で出掛ける時は大抵は狩猟に関係していますから。

巻き狩りの見切りの時など、鎌はいつも使用しています。

イノシシの足跡の上に落ちた落ち葉をちょこっと刃先でどかしたり・・・

猟犬を入れる場所までの草やツタを刈ったり・・・

作業性の良さは剣鉈の比ではありませんからね。

「ここにタツを配置するか」なんて場所には、刈った木や草を置いて目印にしたり、そこまでアクセスしやすくしてあげたり。

また登り難い斜面などは、この『登り鎌』を木に引っ掛けたり、斜面に突き刺したりすれば登るのは楽ちんですし。
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このタイプの鎌は使用頻度が高いため、これで2本目。

鎌は狩猟でも意外に重宝するんですね。

でも、調べたら鎌も無目的で車に積んでいるとダメみたい。

そりゃそうだ、鎌は危険だもの。

ところで、私はちょっとした鎌好き・・・あっちの方じゃないですよ。。。
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材質に拘ったモノも幾つかあります。
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このスウェーデン鋼を使った自作の大鎌は、広い面積の草刈りには威力を発揮。

もっと長いのもあります。
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死神ほどではありませんが、私と一緒にいても良いことは殆どありません。。。

刈り払機を出動させるのが面倒な時に、猟場の整備に使ったり、タツ場までの道整備にも使います。

番外編として、ワイヤーカッター。
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いつも猟車に積んでいます。

これは出番があっては困るのですが、猟犬が括り罠に掛かって、どうにもならない時に使います。

中にはパニック状態になる猟犬もいて、ワイヤーが外し難い時もあるんですね。

そんな時はコイツで。

先輩勢子さんの猟犬で今までに2回使っています。

ところで・・・・・

やはりナイフと一緒で、切れる鎌は使っていて気持ちの良いもの。

研ぎ方に、ちょっとしたコツはいりますが、慣れてしまえば簡単。

それに拘ってみると、コレクション性もあると思います。

その中で私の一番のお気に入りは、先ほどの登り鎌。
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コイツは狩猟に向いています。

でも積みっぱなしには、くれぐれも要注意なのです。




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異性に好かれる気質

我が家のオス犬トラを観察していると、笑ってしまうことがあります。
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簡単に言うと、トラは「策士」なんですね。

あの女帝コーシンを上手く口説きましたし・・・。
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猛女カノも口説き落とされないかと、私はヒヤヒヤ
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我が家のこのメス犬2頭は、先輩勢子のオス犬たちには徹底して厳しいのに。

お尻を「クンクン」なんてされようものなら・・・・・

「ワワワワァ~ン!!」と猛攻撃。

「このエッチ!!」てな感じで。

オス犬たちは、それこそシッポを巻いて退散してしまうのです。

ところがトラは・・・・・

「キャイン キャイン!」と鳴きながら、その場に倒れ込みます。

首元に犬歯を押し付けられて脅されても、逃げることなく「キャイン キャイン!」

そしてメス犬がその脅しをヤメると、ピッタリと寄り添い「クゥ~ン クゥ~ン🎵」

「ごめんなさい🎵」と言っているのです。

なにしろ何をされようとも、メス犬に反抗しませんし、側を離れないのです。

これは先輩勢子のメス犬たちに対しても同じ。

それを見ていた先輩勢子のSさんと隊長は大笑い。

「オマエんとこのトラは、めちゃくちゃ弱いな。メス犬に唸られて、ひっくり返って鳴き叫んでたぞ」と。

私はそれを聞いて「作戦なんですよ」と、一言。

メスだとひっくり返る特性を説明。

二人からは「飼い主に似たんだな」と。

私はもちろん「勘弁してください」と完全否定。

しかし、オス犬にはめっぽう強気のトラ。
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いつも一吠えで蹴散らします。

そういえば・・・・・

面白いことにハラガケガメもそうなんですね。

一匹だけメスに大人気のオスがいるのです。
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メスに攻撃されても、されるがまま。

絶対に反撃をしないのです。

ところが、交尾が上手くいくのは、このオスだけ。

観察していると、メスに対して心配になるほどに寛容なのです。

でも、体格は一番大きいし、オス同士のケンカも一番強い。

「なるほどなぁ」と、感心すらしてしまうのです。

逆に考えてみると、もっと面白いことに気が付きます。

そんなオスたちは、気の強いメスを好む傾向にあるんですね。

ワンコもカメも。

人間もそうなのかな?

私の生きものへの飽くなき探求心。

日々の観察に終わりは無いのでした。




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県警の変化

今日は連休初日。

こんな日でも猟銃等講習会を行ってくれる県警には感謝なのです。

とくに勤め人には助かります。

今回は受講人数を大幅に減らしての講習となりましたが、私はギリギリセーフで申し込めました。

でも、会場には一番乗り。
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やっぱりスクーターは渋滞知らずで速い。
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伊豆半島の観光地付近からの受講者は、連休の影響で会場まで2時間も掛かったと。

程なくして全員が揃い、講習開始。

一応、ソーシャルディスタンスということで、ちょっと寂しい感じですが。
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講習が始まって暫くすると、前回との違いを感じずにはいられない私。

前回は一般的な猟銃等取扱や法的内容の講習に終始していました。

ところが県警本部の担当者は「猟銃を所持することの有用性について」を、いつになく強調するのです。

そして「末永く猟銃を所持して、環境保全や農業被害など、地域に貢献して下さい」と。

この10年で所持許可者が4,000人から2,600人に減ってしまった静岡県。

その狩猟者減少にも関わらず、狩猟や捕獲業務によりニホンジカの大増殖を確実に押さえ込んだ実績が評価されたのでしょう。

伊豆半島では、推定で40,000頭だったニホンジカの生息数が、この数年で29,000頭にまで減少。

それに伴い農業被害も減少しています。

「これらの功績は皆さんのおかげです」と。

環境省や農林水産省との今までにない連携を公安と県警に感じたのは私だけではなかったハズ。

なにか気持ちの良い講習会でした。

3時間半もキッチリと講習をやったことを除けば。。。

夕方は一時雨の予報。
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眼下に広がる駿河湾を眺めながら、私は家路を急ぐのでした。




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衝撃的な射撃

今後の狩猟界を支えてくれるような精力的な若手のハンターさんが一人でも多く現れて欲しいと願い続けていた矢先のことです。

一人の女性ハンターさんからコメントを頂きました。

本当にありがたくて嬉しいコメントでした。

ところが更に嬉しくなる事実にビックリ!

その女性ハンターさんとは猟友会大本営が同じだったのです。

昨年から狩猟を始められたとの事ですが・・・

私は全く存じ上げませんでした・・・こんな近くにいらしたのに・・・反省。

そして、その方のインスタを拝見して、またもやビックリ!

私はひっくり返ってしまいました。

スコープ付きのサベージ(ボルトアクション式)でバンバンお皿を割っているのです。

その腕前たるや、かなりのモノ。

発射されたクレーを素早くスコープで捉えて・・・撃破!

そして、これまた素早いボルトアクションで廃莢。

で、また撃破!

通常のスラッグ射撃だってスゴイ腕前!

私はこんなことが平然と出来る人は、あの『デューク東郷』しか知りません。

よって私は彼女のことを『ゴルゴ14』と呼ぶことにしました。。。<(_ _)>

何はともあれ、彼女のような方が頑張られている姿を見ると、とても心強いのです。

「よし、私も!」なんて人が増えてくれそうで、ワクワクします。

私のような泥臭いオッサン狩猟者では絶対に表現できない、狩猟のエレガントな一面。

次世代の狩猟スタイルすらも感じさせてくれます。

この既成概念を越えた射撃や狩猟スタイルの多様性こそが明日の狩猟界を支えてくれるのでしょう。

一方で私が行っているような、昔ながらの「猟犬を使役した狩猟」は、絶対に途絶えさせてはいけません。

どちらにせよ、間口は広い方が良いのです。

それにしても、あのスコープを通しての絶妙なリード。

動的とはまた違ったテクニックが鍛えられそうです。

山中をブッ飛ぶシカでも捕えることが出来るでしょう。

いやはやスゴイの何の。

私はあまりの衝撃に、女性ハンターさんの承諾を待たずして公開してしまいました。

ごめんなさいね。

近いうちに同志の集いをしましょうね!




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初めの一歩のフレディ・マーキュリー

「やっぱり骨折は1ヶ月では完治しないよなぁ」

なんて思っていたのですが、けっこう歩けるようになってきました。

骨折直後に、痛み止めを飲んで猟場に行ってしまった愚かな私。
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皆様から頂いた適切なアドバイスをなぜ聞かなかったのかと反省。

以降、家でも職場でも静かに大人しくしていた毎日。

捕獲業務も全て休みました。

週末は家で、ずっとレンタルDVDで映画鑑賞。

いったい何本観たかな。

一番面白かったのは何だろう・・・・・

そうそう、ボヘミアンラプソディーは良かったな。

中学生の頃からクイーンが大好きだったので尚更に。

それにしても、この映画を今頃観るなんて・・・2年前の映画だったかな?

でも、上映されていた頃に、当時流行ったモノを入手したような・・・

どこ行ったかなぁ・・・

あっ、あったあった。

コレコレ🎵
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私はお面をしばらく眺めて・・・

感慨に耽るのでした。

薬がもっと早く完成していれば、フレディ・マーキュリーはまだ健在だったハズだと。



そんな1ヶ月ではありましたが、それに付き合わせてしまったのが子犬たち。

1ヶ月前に2回目のワクチン注射を済ませて「さぁ散歩だ!チビちゃんたちよ!」だったのですが、私のせいで・・・。

でも、もう散歩くらいなら大丈夫。

梅雨空が気を利かせて太陽が顔を覗かせてくれた日曜日。

「それでは!」と、初散歩に出てみることに。

生後5ヶ月にして初散歩とは、可哀そうなことをしてしまいました。
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初めての外出は怖がりますからね。
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まずはコーシン母さんに先導してもらいましょう。

さて出発!
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案の定、初めはおっかなびっくり。

ところが電柱2本分も進むと・・・

「おりょ? 外は面白いな🎵」みたいな感じに。
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と、コーシン母さんが山の吹き下ろしの風に乗った獲物のニオイに高っ鼻でクンクン。
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すると、子犬たちもクンクン。

その様子を観察していると、ミカサの反応は合格点。

行動や反応パターンが、ベテランのコーシン母さんに似ています。

一方「幻の名犬にそっくりだ」と、獣医の先生を唸らせたマルコはフ~ラフラ🎵

「ありゃなんだ? こりゃなんだ?」と、集中力ゼロ。。。

「チ、チミは本当に猪犬の末えいなのか?」と不安になるような行動に先が思いやられます。

久々の太陽にクマゼミは「🎵ジャカジャカ」と、にぎやか。

途中で樹液の出るクヌギを見てみるとカナブンたち。
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もう夏なんですね・・・全然暑くないけど。

さぁ、車には注意するんだよ。
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それに見知らぬ人が近付いて来ても「ウ~ッ!」なんて言っちゃダメ。

本当は1頭ずつ散歩に連れ出して、コンタクトを取りながら躾けていきたいところ。

しかし子犬が2頭同時だと、やはり大変。

その苦労は2倍ではなく2乗。

来客さんにも吠えちゃダメ。

そうだ、彼に協力を仰ごう。
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試しに実験。

見知らぬオジサンに一瞬、ドン引き。
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ニオイでバレちゃったかな?
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マルコはちょっと気に入ったみたいだけど。
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天国の彼が見たら怒るかな。。。



今回は何とか散歩を始めることが出来ました。

山中訓練もそのうちに始めたいと思います。

猟犬は、これからが楽しいのです。




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