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生きもの二人三脚

イノシシ首肉の串焼きを食す

イノシシを解体する上で、その扱いが悩ましい首肉。

猟隊や狩猟者によって、首肉の処理は様々なようです。
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その昔、イノシシが非常に少なく・・・そして狩猟者が多かった時代は・・・

こちらの地域では、首肉から上の頭部は、1人分として扱われていたそうです。

ところが、今は逆。

イノシシが増えて、狩猟者は減少。

そうなると悲しいかな、首肉は猟犬用残滓へと降格。

理由は簡単。

肉質が固めで、リンパ節が多いから。

脂の乗りや肉の旨味は十分なのに。

よって、心得た人は「オレ、もらっていくよ🎵」と、なります。

実際には脂肪が多いため、猟犬に与え過ぎると、お腹を壊すことがあります。

なので、別に持って行ってもらってもいいのですが。
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ところが私も首肉は大好き。

「オレ、もらっていくよ🎵」と、私の猟犬用残滓バケツに手を出そうとする人がいると・・・

「ダメ、それは猟犬が大好きだから」と、注意をします。

ニヤリと笑って、自分を指差しながら。

そう、先輩方に何と思われようとも、ダメなものはダメ。

私には生活が掛かっているのです。。。



そんな流れで死守した首肉。

いつもはスライスして焼肉にしていました。
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スライスする時はリンパ節もお構いなしでカット。

今までに色んなタイプのリンパ節を食べてみましたが、味や食感は肉とほぼ一緒。

見た目がイヤな人は取り除く・・・そんなレベルです。

今回この個体の肉は、思いのほか軟らかかったので、串焼きにしてみることにしました。

いつもはバラ肉を使うことが多い串焼き。

この首肉ならば、似たような食感に焼き上がるハズ。

さて、まずは首肉を適度な大きさにカットします。
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あとは串に刺して焼くだけ。
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お好みでネギ間にしてもイイでしょう。

イノシシ脂とネギの相性はバツグン!

味付けは「S&Bの味付あらびき塩こしょう」
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近所のマックスバリューに、これしか売っていなかったので試しに使ってみたのです。

そうしたところ、コレがなかなかのモノ。

我が家では、この味付けがお気に入りとなってしまいました。

もちろん塩だけでも十分いけますが、その場合は塩の種類に拘ってみるとイイかも。

岩塩、海水塩など、味わいが如何様にでも変化します。

肝心の「焼き」は、購入以来フル稼働の「イワタニ 炉ばた焼器 炙りや」
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この焼き器は、スグレモノ。
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何でもっと早く買わなかったのか?と思うくらいに手軽に上手に焼けます。

そうすれば、ビルトインのガスコンロを、こんな状態にすることは無かったのに。
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家内に怒れることも無かったのに。

後悔しきりです。



よし、焼けた!
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ちょっと「ファイヤ~!」させ過ぎたかな。

まぁいいや、食べてみましょう。

う~む、やはりバラ肉よりかは硬いけど、これは「歯ごたえ」の範疇。

ハッキリ言って、旨い!

首肉、侮りがたし!

やっぱり、独り占めするのは申し訳ないな。

「昔は頭が一人分」

頬肉やタンだって旨いし、分かる気がする。

でも、今は狩猟者にとって恵まれた時代なのかもしれませんね。

ごちそうさまでした<(_ _)>




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雪中行軍か?

なんでこんな日に東京に行かなくちゃならないの。

不要不急の外出自粛要請が発令された東京都。

おまけに天候は「雪」の予報。

前日、25℃近い最高気温だった東京・・・その次の日に雪?

なに言っちゃってんの? ホントなの?

と、半信半疑で出発。

そんな東名高速は雨。
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(撮影は、居眠りばかりしているナビゲーター)

気温も大して寒くはなし。

ところが東京都に入ったあたりから、空から白い物がチラホラと。
コクピット

ありゃ、ホントだった。

一般道に下りた頃には、更に激しく降り出した雪。

今回は息子の引っ越しの総仕上げ。

そう言えば、高速道路も一般道も、やたらと引っ越しの車が目に付きます。
引っ越し

流行り病により「止まってしまったモノ」と「動き続けるモノ」

この「動き続けているモノ」が経済を何とか牽引していって貰いたいものです。

それにしても「雪と桜」・・・こんな風景は初めて見ました。
桜と雪

キレイと言うより・・・地球がヘン。

程なくして目的地に到着。
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このくらいなら、まだ大丈夫。
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それにしても、人っ子一人いない。
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都知事は戒厳令に切り替えたのかな。。。

さて、急ごう。

色々な用事や作業を済ませて・・・

ベランダから中庭を見ると・・・おぉ、積もってる。
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道は大丈夫かな?
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うわっ!だいぶ、マズいことになってきたぞ。

ビッグホーンだって・・・あ~ぁ。
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高速道路は大丈夫かなぁ。

スタッドレスでもないし、チェーンも持ってないから箱根越えも熱海越えも無理だぞ。

生きて帰れるだろうか (-_-;)

昼過ぎには、この雪は止むとのことで・・・

仕方なく、息子の部屋で・・・

家内と息子と私の三人は、グッスリと昼寝。

そして・・・目が覚めると、もう夕方 ((((;゚Д゚)))))))

路面凍結もマズイぞ! 撤収!

ワ、ワイパーが動か~ん!
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しかし、この「待機作戦」が功を奏して、帰りはスイスイ。

無事に我が家に到着しました。

それにしても、本当の春はいつになったら来るのだろう。

色んな意味で心配です。



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小さな戦い

今、我が家では、ちょっとした戦いが繰り広げられています。

10年ほど前から軒下に掛けてある巣箱。
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ここがその舞台。
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以前は毎年のようにシジュウカラが繁殖に利用してくれていました。

ところが、欄干の上がウメの日向ぼっこの場となってからというもの、鳥たちは警戒。

しばらくの間、巣箱を利用しなくなったのです。

よって、ウメはベランダ出禁に。
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すると、鳥たちは安心したのか、今年は戻って来てくれました。

一気に優良物件へと昇格したようです。

ところが優良物件は往々にして、入居希望者が殺到するもの。

当初は微笑ましい気持ちで観察していた私は、あることに気が付きます。

巣箱近くの電線や屋根の上が、やたらとにぎやか。
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カーポートの陰からそっと見ていると・・・

シジュウカラのペアと、スズメのペアが、巣箱を巡って鳴き声の威嚇合戦をしているのです。

半ば強引なスズメペアに対してシジュウカラも負けてはいません。

巣箱の中でも戦いは繰り広げられています。

シジュウカラの鳴き声が巣箱の中から「ギィ~ギィ~」と。

そして暫くするとスズメが中から退散。

その後にシジュウカラも巣箱の中から飛び去りました。

「はて? 戦況はどちらが優勢なんだろうか?」

巣箱がお留守のうちに確認をしてみました。

ピンポ~ン🎵 失礼しま~す。

おぉ、作ってる作ってる。
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巣材にはチラホラと苔類も。

その上には羽毛をキレイに敷き詰めてありました。

まだ卵は確認できませんでしたが、巣は完成間近のよう。

これはシジュウカラが優勢な証なのでしょう。

スズメは、あそこまで巣材に苔類を使いませんから。

さて、シジュウカラのペアが帰って来るまでの間・・・

庭の生きものたちの様子を見てみるとにしました。

ニホンイシガメの「カメ美ちゃん」は、気持ち良さそうに甲羅干し。
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ワンコたちも静かだな。

あれ? どうなってんの?

((((;゚Д゚)))))))

マ、マルコォ~!  大丈夫か~っ!
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んっ?

寝入って頭が小屋からズリ落ちているだけだった。。。
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ビックリしたなぁ~もう。

それにしても、あきは元気だなぁ。
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🎵親ガメの背中に~子ガメを乗せて~
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あきはコーシン母さんが大好きなんですね。

なんて写真を撮っていたら、シジュウカラが帰って来たぞ!

「シャキン シャキン」と、独特は鳴き声だから、すぐに分かっちゃう。

これは警戒鳴きのようです。

ところが私には、時々「シャッキン シャッキン」と聞こえてしまいます。

以前、空に向かって「オレのはマイホームローンだ!借金じゃない!」と怒っていたら・・・

その様子をコッソリ見ていた家内に、大笑いをされてしまったことがあります。

それからというもの、シジュウカラが外で鳴くたびに・・・

「早く繰り上げ返済しろって言ってるよ」と。

みんなでオレを攻めるな・・・したくても出来ないんだ・・・(´;ω;`)ウッ…

そんなことを思い出していたら・・・

おっ、何か咥えてる。
シジュウカラ

羽毛かな?

カーポートの陰に隠れていると・・・

やっぱりそうだ。
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巣作りと子育て頑張ってね。

これから暫くの間は我が家でも徹底しないと。

不要不急のベランダへの立ち入りは・・・

それはウメだけでいいかな。

この緊迫した状況の中ではありますが・・・

また一つ、春の楽しみが増えました。




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東京に行かねば

小池都知事からの要請ではありますが・・・

これは「不要不急」である様な、ない様な・・・ビミョーなのです。

息子の新生活にあたり、一通りの引っ越しは今月初めに終わっているものの・・・

日用雑貨は、まだ。

「息子との別れの日に、日用雑貨も車で運べばいいや。Wi‐Fi設置業者も来るし」

そんな計画で、29日にその日を決めていたのです。
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(30年選手のビッグホーン。猟車の軽トラ並みに不安(-_-;))

ところが先日、息子が通うことになった東京の大学の授業開始日が、4月の末頃に延びたとの知らせを受けました。

「だったら、まだ家に居てもいいね🎵」などと、のたまう甘ったれ息子に私は「喝!」

「バカもん!お前は片道燃料じゃ。 29日に帰りの車に乗ることは許さん」と。

それを聞いて、口先を尖んがらせる息子。

私はさらに続けます。

「大学が始まるまで、向こうの生活に慣れておけ。 それに3月から払っている家賃がもったいないだろ」と。

もっともな様な・・・そうでない様な・・・。

しかし、この数日の東京の様子を見ていると・・・

「仕方がない。 帰りの車に乗ることを許可する」と、なりました。

そうなると・・・

Wi‐Fi設置の立ち合いのためだけに東京に行くような気が・・・。

別にWi‐Fiなんて、いつでもいいのに。

「人はスマホを中心に生きてるの?・・・何だかバカみたい」と、ガラケーおっさんの私は思うのでした。

私的には、これは正に不要不急。

百合子さん、ごめんなさいね。

昼食は静岡県から持参して、東京の飲食店やコンビニには近付きませんから。

それから静岡県の川勝知事、いつもお世話になっております。

狩猟に関係する様々な許可証にハンコを押して下さいまして、ありがとうございます。。。

私たちは静岡県内に絶対に「流行り病ウイルス」を連れ帰りませんから、ご安心下さい。
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よし、まずはWi‐Fi設置業者の人たちとの接触を警戒しなくては!

きっと、向こうもそう思っているに違いない。

お互いに疑心暗鬼になっている。。。

なんだか厄介なことになってきたぞ~!

えっ? 私自身が一番厄介?

・・・やっぱり (-_-;)



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痛い・・・

さぁ、オジサンと一緒に遊ぼう!

あき、おいで🎵

痛っ!
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奥歯で噛まないで!
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力を入れすぎ。



じゃぁ、ミカサ、おいで🎵

痛っ!
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もうイヤ、遊んであげない。



ならば、マルコ、おいで🎵

痛っ!
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食べ物じゃないよ。

もっと普通に遊ぼうよ・・・



痛っ! 痛っ!
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ダブルでヤメて!



痛っ! 痛っ! 痛っ!
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最後はトリプル攻撃か!

何でチビちゃんに噛まれるとこんなに痛いの?

歯が尖ってるし・・・

加減を知らないみたいだし。

コーシン母さん、そろそろ教えといてね。

マジで痛いですから(-_-;)



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今一度、勢子銃を考える

猟犬と共に猟場を移動する勢子。

獲物を追い出したり、仕留めたり。

時には、イノシシから猟犬の命を守らなくてはならないことも。

もしも、私の身体・戦闘能力がランボーくらいならば、ナイフ一本で何とかなるでしょう。

でも、私はフツーのオジサン。

鉄砲のお世話にならないと、どうすることも出来ません。

したがいまして、あの長くて重いモノを携えて、山中を駆け回らなくてはならないのです。

ハッキリ言って、とっても邪魔。

混んだ笹ボサの中を進む時や、ズルモ場(ツル植物が繁茂した場所)で身を屈めて進まざるを得ない時は・・・
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引っ掛かりまくって「キィ~ッ!」となり、その場で鉄砲を投げ捨てたくなります。

ですので、そんな場所に突入する時は、鉄砲を進行方向に狙いを付けるように片手で持ち、もう片方の手で草木をかき分けながら進むのです。

そうすると、鉄砲が「線」から「点」になるため、引っ掛かり難くなり、イライラしなくて済みます。

ところがそれには、軽い鉄砲であることが絶対条件。

私は一時期、26インチ銃身の「オート5」で、片手持ち突入をしていました。

しかし「これでは、あかん」と。

あの鉄アレーのように重い3.5kgは「キィ~ッ!」どころか「無理!」

よって、あちこちと物色したところ、シューティングサプライさんにて、違法改造寸前の水平二連を発見!

銃刀法では「全長93.9cm以下の銃はダメですよ」と、なっていますが・・・

その銃は、ぶった切り平筒の94.0cm。
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なんとも挑戦的な長さなのです。

おまけにエジェクターも無し。

これを探していたのです。

あの「カチャ」は、場面によっては命取り。

イノシシが「おりょ?」と、なってしまうのです。

そして機関部には、ゴミが入りにくい構造。

問題は本体の強度。

水平二連の場合「古い」「黒色火薬」などのイメージがあり、ちょっと心配でした。

その辺りをシューティングサプライの山口社長さんに伺ってみたところ・・・

「現代の銃だから全然大丈夫。スラッグをバンバン撃っても問題はありませんよ!」と。

なるほど。

社長さんが言うのですから、心配御無用。

「じゃぁ、それを下さいな」と、なったわけです。

そして西富士射撃場で行われた猟友会スラッグ射撃大会に、試しにその水平二連で出場してみました。
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すると私の射撃中は、その後ろに人だかりが。

振り向くと、いつもの面々。
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珍しかったのでしょう。

「鉄砲を間違えて持って来たのか」とか・・・

「ヤル気があるのか」とか・・・

「そのうちに暴発するぞ」などなど。

先輩方からの散々な励ましのお言葉。

ところが、それよりもキツイのは、その強烈な発射時の反動・・・いや、衝撃か。

全てがダイレクトすぎ。

立・座・動と、レッドバードの12番スラッグを30発撃っただけで、私はガタガタ。

鉄砲の強度を心配する前に、自分の強度を心配するべきでした。

でも、試射も兼ねたその大会で感心したことも。

銃身が22インチ平筒のわりに集弾性が良く、満足できるレベルにあることが確認できたのです。
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それからというもの、私にとっては水平二連が一番の相棒に。

片手で持ってボサの中を突き進んでも、重い思いをすることも無くなりました。

本体の重さは2.7kgと、オート5よりも800g軽いのですが、この差はかなりのもの。

その全長の違いと相まって、オート5の半分ほどの重さに感じるのです。

ならばと、こんな改造もしてみましたが・・・
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これはダメ。

銃のバランスが崩れてしまいました。

それにレーザーに頼るより、自分の感覚で撃った方が良かったため、即ヤメ。

しかし、ここに来て長年解決できない問題が足を引っ張ります。

ちゃんとしたスリングが取り付けられないのです。

今はヒモで間に合わせていますが、これはお粗末すぎ。

それに肩から掛けにくいったらありゃしません。

縦二連の場合は、取付けがシッカリした物もありますし・・・考えてしまうのです。

ただし、水平二連を手放すつもりは毛頭ありません。

感覚的に、ほぼ銃身を持って射撃をする水平二連は、いかなる体制で撃っても命中率は高いのです。

他の銃のように銃身が扇状にブレないからでしょう。

この特性に何度も助けられました。

ところで、スライドアクション式はどうなんだろう。

モデル870なんてカッコイイな。
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ゆっくりと装填すれば「ガチャ」なんて音がしないのかな?

こちら静岡県東部では「散弾銃の所持は2丁まで」と、ヘンな不文律があります。

3丁からは、苦労をするのです。

「理由書」も提出しないといけないですし。

その前に「オート5と入れ替えならいいですよ」なんて言われそう。

でも、天才ブローニング氏の設計したオート5。 私は大好き。

集弾も思いのほか良好です。
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これも手放すつもりは無し。

それに、この後頭部の形がたまりません。
オート5

何度見ても惚れ惚れとするのです。

あぁ、これではないですよ。
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(ブローニング氏)

こっちです。
後頭部

さて、どうしよう。

銃砲一斉検査の時期を迎えるにあたって、色々と考えてしまう今日この頃。

揺らぐオッサン心なのでした。


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イノシシの残滓スペアリブを食す

猟犬用にと、いつも頂いている血肉やスジ肉、そして骨一式。

とくに骨類は、猟犬たちのストレス解消にもなっているようで、欠くことの出来ないもの。

おやつに与えると、いつまでも「ガジガジ」とカジっています。

そんな日は猟犬たちは一日中穏やか。

よって、定期的に与えています。

それは人も同じ。

定期的に食べないと、ストレスが溜まってしまいます。。。

ただし、人の場合は「ガジガジ」ではなく「ホジホジ」

カニの身をホジホジするが如く、骨の間の肉をホジホジするのです。

それには「イノシシの背骨」が最高!

その複雑な形から肉の付き方を想定して食べ進み、分解。

骨髄だって食べちゃう。

骨髄はクリーミーで抜群の旨さ!

軟骨と併せて、豚骨(猪骨)スープの素ですからね。

人はイノシシ背骨スペアリブを食べだすと、無口になるのです。

やっぱりカニと同じなのです。。。



さて、今回もイノシシの背骨で、煮スペアリブを作ることにしました。

まずは適当な大きさに分解します。
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そうしたら、軽く一茹でして、アクと臭みを取り除きます。

湯からスペアリブを取り出して、キレイに洗浄。

今度は洗った鍋に「醤油 3」「酒 3」「砂糖 2」の割合で投入。

適度に水を足し、魚介系のだしの素を加えて一煮たち。

そこへ、先ほどの下処理をしたスペアリブを投入し、コトコトと弱火で茹でます。
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骨から肉がホロッと取れるようになるまでは数時間を要しますので、焦りは禁物。
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途中で大根を入れてもイイでしょう。

煮汁が染み込んで、抜群に旨い大根煮となること請け合いです。



実は今回、隊員の皆さんには正直に話をしました。

猟犬用にと下さった残滓の一部を、家族で食べてしまっていることを。

「猟犬たちの上前をハネてしまっている」という罪悪感・・・

そのことに対して、私は良心の呵責に苛まれ続けていたのです。

それを聞いた隊員の皆さんの反応はと言いますと・・・

「どんな料理にして食べてるの? 家族が食べてくれるなんて羨ましいな」や・・・

「そうそう、それでいいの。人が食べられるところは人が食べたらいいの。犬の分だって十分にあるんだから」とか・・・

「いつも勢子を頑張ってくれているんだから気にしなくてもいいよ」と (´;ω;`)ウッ…

とても、お優しいのです (´;ω;`)ウゥゥ

・・・・・

さぁ、気を取り直して食べてみましょう。
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おぉ、やっぱり旨い!

ホジホジ最高!

インスタ映えはしないけど・・・(-_-;)

イノシシ肉の旨味を存分に味わうことが出来ました。

ごちそうさま <(_ _)>

猟場の山と犬舎に向かって、家族で手を合わせるのでした。




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作戦成功

今日は役場からの要請により、急遽特別に有害鳥獣捕獲を実施しました。

本当は4月からの予定でしたが、こればかりは仕方がありません。

それにしても、朝から西風の強いこと強いこと。

よって風向きを考慮した作戦を考えます。
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タツの布陣や、猟犬を放す場所を一工夫。

強風が故の、猟犬の引き残しを無くす算段なのです。

また猟犬は、都合が付かなかった先輩勢子の和犬2頭をお借りして、カノとトラと併せて4頭を使役。

猟場が広かったので、これは助かりました。

隊員に手伝ってもらい、4頭と尾根上まで上がり・・・
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タツ配置を無線で確認。

その間も、獲物のニオイと気配を気取っているのか?

ソワソワしている猟犬たちを放します。

すると4頭は風上に向かって一気に駆け下り、程なくして鳴き出しました。
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私は無線で各方面のタツに注意を促します。

そして・・・山々に木霊する銃声。

すぐさま無線で状況を伝える、発砲したタツ。

その声は、凄腕ハンターさん。

「シカを止めたよ。でもその直後にイノシシも来た。それも止めたよ」と。

さすがです。

?・・・なんかヘン。

普通、鉄砲を鳴らせば、そのタツには・・・とくに直後には獲物は来ないもの。

うん?・・・・・あっ、そうか!

そのタツの下には、掘れた沢があり、上は崖。

よって凄腕ハンターさんの場所に、獲物の通りが集中。

・・・だから「タツ場」なんですけどね。

状況を聞いてみると・・・

シカは先輩勢子さんの和犬が追い立て、イノシシはカノとトラに追われて来たそう。

凄腕ハンターには、それぞれの猟犬が猟場内に戻るように仕向けてもらいます。

大声で呼び寄せていると・・・

しばらくして、カノとトラは私の元へと戻って来ました。
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気温が20℃を超えたせいか?2頭はオーバーヒート気味。

でも、すぐにクールダウンしたようで・・・

今度はカヤ場のイノシシの寝屋跡を、しきりと嗅ぎ回り・・・
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またニオイを取ったのでしょう。

走り出しました。

今度は猟場内をグルグルと。

そして木々の間からシカが2頭、走っていくのが見えました。

「あれ?イノシシじゃなかったの?」と思いながらも・・・

その方向のタツに、また無線を入れます。

・・・・・で、また銃声。

2ヶ所で、それぞれ1発ずつ。

私はテッキリ、シカが2頭と思いきや・・・

1頭はイノシシだそう。

どうやらイノシシとシカが交互に起きたようです。

まぁ、良しとしましょう。



結局、解体のことも考えて、今日の有害鳥獣捕獲はこれでお仕舞い。

猟犬たちを回収し、獲物の引き出しに向かいます。
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沢には角が取れたばかりの大シカ。
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その近くには丸々と太ったイノシシ。
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米一俵ほどのメスでした。

驚いたのは、最後に仕留められたイノシシ。

体重を量ってみると・・・
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軽く20貫オーバー。

メスにしては大物。

役場に提出する写真とサンプル採取して・・・
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解体開始。

脂の乗りも最高でした。
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公的仕事の猟ではありますが・・・

せっかく自然から頂戴した命。

隅々まで美味しく頂きたいと思います。

まずは・・・

今日の作戦が上手くいって良かった。

これも全ては先輩方のお陰なんですけどね。




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落ち葉遊び

猪犬の子が生まれて、今日で一ヶ月。

犬舎内をチョコチョコと駆け回るようになってきたため、落ち葉を更に敷くことにしました。

落ち葉が敷き詰められていた方が衛生面でも良いよう思いますし。

さっそく裏山に行き・・・

おっ、桜が咲き出した🎵
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いつもの背負子カゴに落ち葉を詰め込みます。
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家に戻って・・・忘れないうちに、まずは体重測定。

そう言えば・・・

昨日、私のブログを読んだ娘から、あることを言われました。

「この人は進撃の巨人が好きなのかな?って思われそう」と。

聞いてみると「ミカサ」も「マルコ」も、その漫画の登場人物だというのです。

とくに「マルコ」は、早い段階で巨人に食べられるそう ((((;゚Д゚)))))))

縁起でも無いことを言う娘に、私は説明します。

「『ちびまる子ちゃん』のマルコだから大丈夫」と。

そんなことを思い出しながら・・・計測。

マルコ・・・ちょっとビビリンチョ。
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ミカサ・・・カゴの中が大嫌い。
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あき・・・ムムム、動じない。さすが長男。
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マルコはダントツで小さいなぁ・・・やっぱり「ちび」

いっそのこと「チビマルコ」に改名しようかな。

・・・・・

また先輩猟師に文句を言われそうだからヤメとこ。

マルコのままにしておきましょう。



さて、我慢したご褒美に、フカフカ落ち葉の山で遊ぼう!
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一休みして、お姉ちゃんも合流。
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そして、母ちゃんも。
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ついでに、カノと揉みくちゃごっこ。
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みっちりと遊んで・・・

すっかりと、ワンコの臭い香りに包まれた娘なのでした。



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有害鳥獣捕獲の見切り

役場からの要請で、22日から始まる有害鳥獣捕獲。

対象となるのはイノシシとニホンジカ。

猟期の狩猟や山奥での管理捕獲とは異なり、対象地域が人の生活圏に近いため、更なる注意が必要です。
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よって、地域の山菜採りの方々やハイカーさんには、回覧板や町内放送にて入山時の注意喚起を。

また、他県や離れた地域の方が知らずに山を訪れることを想定して、登山道や駐車場の入り口に「のぼり旗」を立てて注意喚起をさせて頂いています。

それと同時に行うのが見切りの段取り。

足跡から獲物の居場所を特定する一般的な「見切り」に「エサ撒き」を追加。

通常の猟でも、この様な方法を取る巻き狩りグループは多いと思います。

有害鳥獣捕獲は「業務としての猟」である以上、見切りの時間短縮のために「エサ撒き」は有効。

「見切りから楽しむ猟」ではなく「効率を求められる猟」においては、これは合理的なのです。

私が所属する捕獲隊では、エサ撒きに米ヌカを使用。
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このエサを猟場内の所定の数ヵ所に撒き、その食べ具合と足跡からイノシシの寝場所を特定。

その際には、小枝や草の茎も利用します。

これは通常の猟の見切りでも行いますが、有害鳥獣捕獲でも一緒。

前日にイノシシの通り道に「通せんぼ」をするのです。

こちらではこれを「マセン棒」と呼んでいます。

マセン棒が落ちていると、こんな感じに。
マセン棒

次の日の朝の見切りで、足跡と併せてイノシシが猟場内に入ったかどうかが分かるわけです。

ところがイノシシも大したもの。

マセン棒の太さ、高さ、おそらくはニオイすらも、気にする個体が時々います。

これらを考えずに雑にマセン棒を仕掛けたりすると、その通り道を使わずに、横の落ち葉や草の上を歩いたりも。

「あれ? 猟場内には足跡があるのに、イノシシはどこから入ったんだろう?」

な~んて不思議に思って、通せんぼしたままのマセン棒の近くを見ると・・・

「おぉ・・・コイツは賢い・・・」となり、マセン棒の仕掛け方の甘さを反省するのです。



今日は「春分の日」だというのに、私は残務処理で仕事。

合い間を見て、先輩猟師のKさんに電話をしてみました。

「どうです?エサを食べに来てました?」と。

「おう、来てるよ。エサをキレイに食べてる。丁度エサを補充しているところ」とKさん。

朝から見切りの段取りをして下さっていました。
00303.jpg
(これは、猟期中の様子)

これで明日と当日に、また様子を見ます。

ところが、夕方には捕獲隊の隊長である会長からの電話。

「役場からシカの駆除要請も受けた」とのこと。

山裾の庭木や遊歩道の木々の新芽が、片っ端からシカに食べられてしまったそう。

畑の被害も酷いらしく、役場に駆除依頼が何件もあったそうなのです。

それで「一回戦目は、先にシカをやろう」と、なりました。
アルプス2

おそらく参加者は15名ほどにはなるでしょうから、猟場は囲めるハズ。
DSC06503.jpg

少しは農家さんや地域の方々の、お役に立てるでしょう。

さぁ、また秋まで頑張ろう。



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