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生きもの二人三脚

トラよゴメン

今日は今年最後の猟。

なんとかビシッ!っと決めたいところですが・・・

猟犬はトラ1頭引きでやってみることにしました。
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初めての猟ではカノと無難にその役を務めたため、今度は一頭でどうかな?と。

朝の見切りではイノシシは二ヵ所の猟場にそれぞれ1頭いると断定。

「見切り」とは、イノシシを、その足跡で何処の猟場にいるのかを判断することを言います。

それが分からないことには、タツの配置が決まらないからです。



まずは一回戦目。

タツ配置完了を確認して、トラと深い笹ボサの中を進んで行きます。

途中、四つん這いでないと抜けられない場所も多くて、私は前進に大苦戦。

トラはその中をスイスイと捜索。

しかし、トラの反応や動きは今一つ。

笹ボサ内のイノシシの通りには一日遅れの足跡ばかり。

ムムム・・・イノシシが居ない感じ。

そんな状況のまま更に進むと・・・

イノシシの寝家地帯を過ぎて猟場内を全て捜索した状態となってしまいました。

そして最後に猟場出口のイノシシの通りを確認してみると・・・なんと!「往復」

「往復」とは、こちらの方の猟師用語では、イノシシの足跡が「行ったり来たり」していることを言います。

その場合「大抵はイノシシは抜けている」

つまり「その猟場内にイノシシは居ない」と判断するのが猟師の間では一般的なのです。

無線でそのことをタツに伝えて、タツを解除してもらいます。

トラを呼び寄せてリードのフックを首輪にカチャン。

と!その時・・・・・私は青ざめたのでした。

狩猟ベストのポケットに入れていたハズのGPSの親機が無いことに気が付いたのです。

よって、他の隊員に手伝ってもらい、GPSの捜索を開始。

笹ボサ巨大迷路の2周目に向かいます。。。

今度は、先ほどの自分の足跡を自分で追跡。

嗚呼、情けない。

「さっき、四つん這いになったあたりが怪しいな」

で、睨んだところにて落としたGPSを発見!

「あったよ~!!」

嬉しさのあまり、はずむ私の声。

そして「良かったね~ よく見つかったね~」と、みんなの温かい労い?の言葉。

「狩猟って素晴らしいなぁ」と、思える瞬間でした。。。



そして昼食を済ませてからの二回戦目。

「さぁ!トラよ、いざ出陣!」
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食事をとって血糖値の上がった私はヤル気満々。

トラも先ほどの不完全燃焼をなんとかしたい様子。

リードをグイグイと引っ張ります。

そして、トラと猟場の山に登ろうとしたところ・・・

と! またもや!

登り口の落ち葉の様子がヘン。

その落ち葉を退けると・・・イノシシの新しい下り足を発見!

「おい、抜けがあるぞ」と、タツの皆に無線を飛ばします。

朝に見切りを行った隊員が話していた「入り(はいり)」の足跡と同サイズのイノシシ。

「入り」とは、その猟場内に入っているイノシシの足跡の、こちらでの呼び方です。

トラと猟場内に入ろうとしたところ、偶然、イノシシの抜け足、つまり猟場内から出た足跡を発見してしまったのです。

やむを得ず、猟を一旦中止。

そのイノシシが何処へ行ったのか?

全員で手分けして追跡してみることにしました。

私は先輩猟師のKさんと足跡を追います。
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すると、最終的には隣の大きな山へと・・・

この日はタツが3人だけ。

その人数では、とても囲めるような山ではないのです。

残念ながら、この日の猟は中止としました。
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トラの仕込段階としては、痛恨のミス続き。

その中で一等賞は、やっぱり私のGPS事件。

あの時、もしもイノシシが起きてタツを抜けてしまっていたら・・・

「おりょ? GPSがナ~イ!」

で、居場所をすぐに特定できず、トラを危険な状態に陥らせてしまっていたことでしょう。
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私は最低な勢子です。

終わり悪ければ・・・

いやいや、GPSが見つかったから・・・

終わり良ければ、全て良し!(-_-;)

トラよゴメンね。




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犬の産屋

「まぁ、妊娠したでしょ」で、始めだした猟犬のお産準備。

すでに何人かの猟師に声をかけていて、子犬の予約注文?も受けています。

見切り発車の感は否めませんが、早めに手を打っておかないと後が大変。
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犬種が犬種なだけに・・・・・

コーシンには超多産でないことを、お願いするしかありません。。。
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どうか4頭くらいで勘弁してくださいな。

あなた自身も大変でしょ?
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さて、犬のお産準備に欠かせないのが産屋。

なんて、偉そうに書いていますが、犬飼育経験の浅い私には未知の領域。

よって、色々と調べてみると・・・・・なるほど。

母犬が落ちつけて・・・

ある程度の時期までは、子犬の行動を制限する環境を作るってことですな・・・フムフム。

授乳や子犬の安全を考えると、これは大切だぞ。

出来れば室内にその環境を設けたいところですが、我が家はちょっと無理。

カメやトカゲやヘビは室内で飼っているのにワンコは無理。
カメ部屋

この不条理をどう説明するべきか・・・・・

・・・・・(-_-;)

よって、犬舎内に産屋を作ることにしました。

犬は元々はオオカミ。

オオカミは、主に土に掘った穴の中でお産をするようです。

ならば我が家もそれに近い状態を作り出せないものか?

犬小屋の周りに更に板を打ち付けて、断熱効果を高めるかな。
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床下には古タイヤと落ち葉を詰めた土嚢を押し込めて、これまた断熱。

そして犬小屋内は二重底にして、その隙間にはペット用ヒーターを設置。

電気配線さえ気を付ければ、これでかなりイケそう。

あとはその時々で考えよう。
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正月休みは何かと忙しくなりそうです。




猟犬コーシンの産休 

幼少の頃より生きもの飼育が大好きだった私。

その生きものたちを繁殖させることにも夢中になりました。

小学生の時は小鳥とハツカネズミ。

中学生になると熱帯魚の繁殖に没頭。

家中に水槽を設置し、最後には勉強机の上にまで。

そんな状態だったので、勉強ができる訳がないのです (´;ω;`)ウッ…

親は、なんでその時の私を叱らなかったんだろう?

たぶん私に対しての全てにおいて、諦めていたんでしょうね (´;ω;`)ウゥゥ

ところがそんな私の親でも、ナゼか猫と犬の飼育は許してくれませんでした。

ある日、捨てられていた子犬を家に連れて帰り、飼育したい旨を母に懇願。

しかし断固として「ダメ」と。

幸いにして同級生だった女の子が引き取り、大切に育ててくれたから良かったものの・・・

今思うと、母は私が犬も繁殖させると思ったんだろうか?

今度、聞いてみよう。

それ以来、40年余。

犬とは縁が無いと思っていた私。

でも今は、ひょんなことから愛犬家に転身?

「ひょんなこと」なんて言ったら狩猟に失礼かな?

で、気が付いたら繁殖させようと動いていた・・・

生きものを増やすことが、やっぱり好きみたい(-_-;)

でもこれは「好き」だけではない、将来を見越した考えに基づくものなんですけどね。

そのような中で、母犬となる初期段階に入ったであろうコーシン。
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どうかな? 上手くいったかな?

犬用の妊娠検査薬があるようだけど、そこまでやらなくてもイイかな?

昨日の様子では、もうオス犬を受け入れる状態では全くナシ。

トラがコーシンの背後に回り込もうものなら・・・

町内全域に響き渡るような鳴き声で、激おこぷんぷん丸!

ちょっと怒り過ぎなくらい。

その様子にも、何か今までとは違うホルモン変化の影響を感じるのでした。

何れにしても出産準備だけはしておこうかな。

狩猟になんか行っている場合ではないのです。。。





タイムリミット猟

今日の天気予報では午後の3時から雨。

「ならば!」と、いつもより早めに見切りを開始。

イノシシは何処に寝ているのかな?

それを特定する「見切り」

イノシシの行動を予測しながら足跡を追跡します。

その結果、今日は二ヵ所の猟場でイノシシが寝ていると断定。

早々に猟を始めることに。

そして、今週も親方には無理をお願いして、カノの1頭引きとさせてもらいました。
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イノシシに対するカノの反応を再度確認したかったのです。

「どうしたら、カノにイノシシの怖さを教えられるのか?」

この1頭引きに効果があるのかを試してみたかったのです。

巻き狩りにおいて、シカ猟ならば別として、イノシシ猟ともなると和犬1頭では多少の無理があります。

よほど優秀で経験豊かな猟犬でもない限り、和犬1頭でコンスタントに猟果を上げることは難しいでしょう。

カノの場合はまだ経験が浅く、イノシシの本当の怖さを分かっていない様子。

わかりやすく言うと、イノシシをナメているのです。

その割に、もう一踏ん張りが無い。

よって、どうしたら安全?にイノシシの怖さをを教え、且つ、もう一追いさせるか。

カノはイノシシの捜索が確実なだけに惜しいのです。

そんなことで、我流の猟犬仕込みに、猟隊の皆さんを付き合わせてしまった形となった訳です。



まずは一回戦目。

しばらくすると、カノは見切った通りのイノシシを起こします。

シダボサの中に逃げ込んだそのイノシシの大きさは、飛び爪からして20貫前後か。

かなり手強いサイズ。

おまけにシダが深過ぎるのが気になります。

カノが激しく鳴き立てるも、イノシシはシダの中に籠城したまま。

ならばやむ無しで、勢子鉄砲を「ドシャ~ン!」と1発。

と、同時にシダボサから飛び出したイノシシ。

そのイノシシを追うカノ。

しかし、タツには掛からず。

どうやら別方向逃げ、タツの間を抜けられた様子。

イノシシを見失い、それを捜索し続けるカノ。

しかし二回戦目を考えて、一回戦目は深追いをせずにヤメることに。

今にも雨が降りそうなのです。



そして二回戦目は、これまたイノシシの怖さを分からせるには、お手頃?サイズ。

今度はタツのうち3本を外巻きに配置。

〆タツとして、大きくタツを張ってみました。

「ま~抜けられても、追えばそこには掛かるよね」と。

で、カノはここでも見切り通りの20貫イノシシを起こします。

鳴き止め現場に到着した私は、まずはカノとイノシシとの間合いをチェック。

混んだ笹ボサの中にいるであろうイノシシを、激しく鳴き立てるカノ。

その間合いは5mほどか。

以前よりかは、かなりその間が広がりました。

やはり1頭だと怖いのでしょう。

良い傾向です。

これなら安全。

しかし依然として、そこからイノシシは出て来ず。

その位置が正確に把握できなかったことと、その先にタツが配置してあったので、私は「ドシャ~ン!」と。

イノシシを飛び出させるために、また勢子鉄砲。

ところがイノシシはタツの方へとは逃げずに、またもや別方向に。

すぐにそれを追ったカノの鳴き声が聞こえ・・・・・私は現場付近に到着。

だが、イノシシは見えない・・・

ここでも、イノシシがいるであろうボサの5mほど外から、力強くワンワンと。

20mまでに近付いた私は鉄砲の安全装置を外します。

「さて、ここで仕留めてやらないと・・・」

カノの鳴きに合わせて、抜き足 差し足 忍び足。

しかし、その途中でボサの裏側からイノシシは逃走・・・・・

気取られちゃったんですね、私が。

「やっぱり猟犬1頭の鳴きでは近寄り難いなぁ。複数頭でワンワカと、にぎやかにやってくれないと・・・」

などと、思っていたら雨が「ポツリ ポツリ」・・・そして「ザァーー!」と。

時間を確認すると、ちょうど3時。

今日の天気予報は冴えてるなぁ・・・

無線で近場のタツに連絡して、この日は猟を止めることにしました。

カノを回収し、イノシシの抜けを探しながら猟車に戻っている最中・・・

タツの一人が迎えに来てくれました。

すると意外なニュース。

「シカが捕れたみたいだよ」と。

「? 鉄砲の音が聞こえなかったけど」と私。

外側の離れた〆タツに、三段角の大鹿がヒョコヒョコと現れたそうなのです。

私とカノは尾根裏でバタバタとやっていたため、無線も届きませんでした。

おそらくは、私の撃った勢子鉄砲でシカが逃げ出したのでしょう。

まあ、いいや。

本部に戻ると・・・
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体のわりに角は小さいかな?

雨に濡れながら、環境省指定の形式で個体データを記入。

そして添付する写真を撮影。



今日もイノシシを捕ることは出来ませんでしたが、カノにはいい勉強になったよう。
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イノシシの大きさの違いによる危険度が少しは分かったでしょう。

間合いの取り方が、以前の倍くらいの距離になった感じです。

これならトラと組ませても、この前のような危険な事態にはならないかな?

一時は、やはりトラはコーシンと組ませなければ・・・と冷や汗をかいたこともありました。

でも色々とあって、コーシンはおそらくご懐妊でしょう。

つまり産休。

少し焦っている感は否めませんが、トラには実戦を重ねてイノシシとの駆け引きを学んで貰うしかありません。

カノの前には出るなよ・・・

トラは物分かりの良い犬なので・・・

いや、良すぎて・・・

「イノシシは危ないから関わるのはヤメよう!」

な~んてなったらどうしましょ(-_-;)

さぁ、正月休みよ早く来い。




お祓い

今日は仕事を早めに切り上げて、近所の神社で「お祓い」をしてきました。
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「食糧捕獲作戦!」の じゃんさんに倣うこととしたからです。

「このような考え方は大切だなぁ」と。

今年も良いこと悪いこと含めて、私の身の回りでも色々とありました。

その中で自分の立場を考えると、より堅実に丁寧に事を進める必要があると痛感。

よって、自分に対しての仕切り直しとして、また戒めとしても「お祓い」をしたのです。

スーパーで御神酒を買い、片手にその御神酒を握り締めながら表に出ると・・・

笑顔の素敵な婦人警官さんが、私にこんなものを渡してくれました。
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「飲酒運転の撲滅にご協力くださ~い🎵」

やましいことは何もしていないけど、御神酒を片手に・・・(-_-;)



神社に着くと、境内では子供たちがキャッチボール。

なんかいいなぁ・・・子供の頃を思い出すな。

その横を「ごめんなさいね」と通り抜け・・・

石段を登り、手を合わせて決意を新たに。
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と・・・・・。

それともう一つ。

安産祈願も。

今朝、コーシンとトラが、めでたくゴールイン。

これから私も、様々な準備で忙しくなりそうです。

そして、母となるコーシンの仕草や気質にどんな変化が表れるのか?
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とても興味のあるところでもあります。

まずは正月休みを利用して産屋でも作るかな。

なんだか、今更ながらではありますが・・・・・

毎日の活力を、我が家の生きものたちから大いに分け与えて貰っていると実感します。

命とは尊いものですね。





腕時計と狩猟

男の身だしなみとして、腕時計は大切なアイテムなのでしょう。

スマホがこれだけ普及している昨今においても、腕時計は別物。

中でも高級腕時計は、一つの文化としても、その市場やニーズは確立されているのは御存じの通り。

病院の待合室で、男性向けのファッション雑誌などを読んでいると、必ず目にするのが高級腕時計の広告。

ダンディズムを追求し続けている私としては、見逃せないページなのです。。。ヽ(´∀`)ノ

文字盤の下で噛み合い、動き続ける歯車たちを想像するだけで、心ときめきます。

そして、その価格も。

高額に裏打ちされた作り手の技術と手間、そして熱意にも価値を見出すことが出来るからなのです。

つまり、高価格も所有する喜びを満たしてくれる要因の一つ。

こんなことを書き連ねていると、さぞかしやイイ時計を私が持っているかのように思えますが・・・

全ては口だけの妄想話なのです (´;ω;`)ウゥゥ

欲しいなぁ...

雑誌を読みながら「宝くじが当たったら・・・」と、宝くじを買いもしないのに、くだらないことを考えてしまう自分が情けなくなります。

本当は汗水流して働き、貯めたお金で買うことに意味があるように思いますし・・・

それが高級腕時計の作り手さんたちに対する礼儀でもあるように思うのです。

しかし、今の困窮とした生活では「買おう!」などとの気持ちにもなりませんし、考えるだけでも愚かしいこと。

分不相応なのです。

ところが、そんな状況の私でも、数年ほど前に「高級」ではありませんが「やっぱり腕時計はしておこう」と思い、物色した時期があります。

それは狩猟を始めだした頃。

無線の届かないタツに配置する時などは、あらかじめ猟犬を放す時間を決めて、巻き狩りを開始する場合も多かったからです。

また、鉄砲の発射制限として日暮れ以降は発砲禁止。

それは歴で以って制限時間とするからで、時間を正確に把握しておく必要があったのです。

早速、インターネットで適当な腕時計を調べてみることに。

すると、ハンティングワールドがコンパス(方位磁針)付きの腕時計を以前に販売していたことが判明。

「こりゃ面白い、どんなもんかな?」で、オークションサイトを閲覧。

意外にその機種の出品が多かったのです。

機械式とクオーツ式がありましたが、やはり機械式はチト高い。

「どうせ岩にぶつけたり、解体で汚すから・・・」で、安いクオーツ式をポチッ!

落札価格は当時の新品価格の20分の1ほどでした。

そして手元に届いた実物を手にはめてみると・・・・・
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「おぉ・・・なんという重厚感!そして高級感!」

あこがれ続けていた高級腕時計の世界を垣間見た気がしたのでした。

価格の桁が2つ3つ、いや4つほど違いますが・・・

気がしたのです。。。

すぐに時計店で整備をしてもらい電池も交換。

腕時計は見事に息を吹き返しました。

コンパスだってバッチリ!
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「さて、狩猟に使ってみよう!」で、喜び勇んで猟のお供として腕にはめて行くようになったのです。

使っていくうちにスッカリとこの腕時計が気に入ってしまい、考えます。

「予備も必要かも・・・」と。

で、さらに ポチッ! ポチッ! ポチッ!

結局、限定品も併せて同じモノが4つに。
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そこへ、私を取り巻く変化が。

次の年、狩猟を始めたばかりなのに、訳あって勢子役をやることになったのです。

そこで使いだしたのがGPS。
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そうなんです、コンパス付き腕時計の必要性が全くナシに。

気が付くと腕時計の電池は切れて、机の引き出しの奥へと仕舞われていたのでした。

あ~、何だったんだろう。

もったいない。

それか、また猟のお供にするかな。

管理捕獲などでタツ役の時は腕時計はあった方が確認が早く便利。

でも勢子だと邪魔。

身に付けつものは1gでも軽くしたいから。

とりあえずは普段使いにして、昔のように腕時計をはめる生活習慣してみよう。

本当は一生を供にできるような腕時計が欲しいですけどね。




犬舎と住宅密集地

救急車や消防車が近くを通るたびに「ワァオ~ ワァオ~!」と、遠吠えをする我が家の猟犬たち。

真夜中だろうが何だろうが、昼夜を問わず働く隊員の方々にエールを送っています。

・・・ヤメてもらいたいんだけど・・・いくら習性とは言え。

近所の人たちも、きっと、うるさいんだろうな・・・ごめんなさいね。
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エサの時なども吠えたら・・・

「いけない!」と叱ったり・・・

それでもダメな時は・・・

私がエサ山盛りの器を持ったまま「クルッ」とUターンして、エサやり中止。

これは効きます。

一発で静かに。

吠えたら願いが成就されないことを学ばせるのです。

だから宅急便の人にはダメなんだな・・・

何しろ閑静な低級住宅街での猟犬外飼いは気を遣います。

あっ、世間一般には住宅密集地とも言いますね。。。

それとニオイも。

この対策も3頭ではあれ、何かと気を遣ってしまいます。

6~8頭の猟犬を飼育している先輩勢子さんたちは、どうしているんだろう?
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皆さんも住宅密集地に住んでいるため、様々な工夫をされているハズ。

今度、聞いてみよう。

私の場合は、毎日朝晩2回のお掃除。

(大)は、プリ!っとしてたら発見次第、密封バケツの中にポイ!
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密封バケツでないと、プゥ~ンときますし、ハエも大喜び。

そして月に2回ほど、裏山に埋めに行きます。

(小)は犬舎内か、もしくは庭でチャ~チャ~と。
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でも、このチャ~チャ~を放っておくと臭ってダメ。

ご近所迷惑になりますし、家族からはクレームが。
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私だってイヤ。

とくに犬舎内でチャ~チャ~した場合は、猟犬たちの足はビチャビチャ。

その足で「と~ちゃ~ん!」と、ピョンピョンと飛びついて来て、私の服にハイタッチ。

しゃがんで(大)を回収していたりすると、私の顔や頭に「お手」

あれ?なんか・・・

気が付くと全身がプンプンと・・・

チャ~チャ~の、ビチャビチャの、ピョンピョンの、プンプンなのです(´;ω;`)ウゥゥ

なので、その服装のまま食卓に着いたりすると、怒られるわけです。

当たり前です。

よって(小)も発見したら都度、水で清掃。

でも、ハッキリ言ってそんなのやっていられない・・・

で、3頭のうち2頭は土の上に、どこでもど~ぞ状態。

ところが、これにも問題が。

土中バクテリアの分解処理能力が追い付かないのです。

それに雨が降るとドロドロ。

この状態でのハイタッチはもう最悪。

そこで一計を案じます。
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(剪定あとは何故か?いつもプロレスごっこが始まります)

土中バクテリアを増やすために、落葉や剪定した庭木の葉や小枝を、土の上に敷き詰めました。

これは大正解!

ニオイは無くなり、飛び付かれてもドロドロに・・・許せる範疇です。。。
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剪定ゴミの処理と併せて一石二鳥。

このクリーンな環境?ならば、あと2頭ぐらいは増やせるかな?

・・・・・・・・・・

発情期も終盤に近付いたコーシン。

そして、若オスのハレンチ・トラボルタ。

2頭を眺めて悩むのでした。
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この仕切り扉の開け閉めで、その運命が・・・

う~む、これも悩むのです。





ラブライブ巡礼ハンティング?

今日は、またカノ1頭引きでの巻き狩り。
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カノの捜索能力や追跡能力の変化を確認したかったため、皆に無理を言ってあえて1頭引きとしました。

また、トラと組ませると、頑張り過ぎる傾向が見受けられたため、クールダウンの意味も兼ねて。

まずは一回戦目。
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(あ~ぁ、イノシシとシカにやられてミカンの木が殆ど枯れちゃった)

見切りでは15貫くらいのイノシシが猟場に居るとの判断でしたが・・・

結果はお留守。

イノシシの生足(昨晩の足跡)があり、カノと追跡をしましたが、猟場内からは抜けていました。

残念。

そして二回戦目。

ここも同サイズくらいのイノシシが居るとの判断。
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カノを放して巻き狩り開始。

程なくして、カノ特有の甲高い鳴き声が山々に木霊します。

「起きたぞ!(イノシシを追い出したよ)」と無線。

鳴き出した地点にはイノシシの飛び足(逃げるときの足跡)があり、GPSと併せて追跡を始めます。

すると、なんと!

川を渡り、舗装道路を越えて大きな山へとイノシシは逃走経路を変えてしまったのです。

つまり「まさか逃げるハズはない」と考えていた方向へと向かってしまったのです。

よって、タツは一人も無し。

カノは追跡を続けましたが・・・・・

しばらくすると、イノシシのニオイを確認しに帰って来ました。

どうやらイノシシを見失ったよう。

でも、もはや手遅れ。

またタツ無しの方へと、再捜索をしに行くだけなのです。

これ以上は無駄だと判断して、カノを回収。
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タツに上がってもらいました。

先輩に迎えに来てもらおうと、カノを連れて下山すると・・・・・

そこには不思議なお店?
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いや、地域の公民館か。

地域おこしで、観光客に利用して貰っているようなのです。

「ラブライブ」

この辺は、このアニメの聖地。

よって、たくさんのラブライバーの方々が、ひっきりなしに巡礼に訪れているのです。

「ふ~ん、なるほどね」と、そのラブライブ館の前をウロウロ。
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(※ ラブライブにぞっこんの人をラブライバーと呼ぶそうです)

猟友会ベストをまとった怪しい狩猟者と、興奮冷めやらぬ猟犬と、ラブライブ。

お~、これぞシュールレアリスムの世界。

ラブライバーの方々からは不思議な目で見られながら、先輩の迎えを待つのでした。

そして自分の猟車まで送ってもらい、本部へと帰還。

すると隊員の一人が冷凍ストッカーより何かを取り出し・・・

私に超高級品の「いくら醤油漬」をなんと!

1kgも下さるではあ~りませんか!

「いつも勢子を頑張ってくれて、ありがとね」と。

こちらこそ、ありがとうございます。

これで正月を迎えられそうです。

家に帰って、しみじみと思うのでした・・・
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「狩猟っていいな」と。





猟犬編制に悩む

イノシシ猟において猟犬は要。

その猟犬の組み合わせは、猟場や見切ったイノシシにより調整をかけます。
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それは、猟犬の頭数や、その猟犬の猟芸(猪との対峙の仕方)により様々で、猟師により考え方は異なります。

どれが正しいとは簡単に言えませんし、判断も難しいのです。

狩猟経験の浅い私としても未だ分からないことだらけで、経験、観察、考察の毎日。

また、猟果に対して、猟犬の怪我、トラブル、回収、仕込みなどを考えると・・・・・

どれも相反することが多くて悩ましいのです。

でも、それら全てを含めて狩猟の醍醐味だと感じていますし、猟犬は私にとって、かけがえのないモノであり続けるのです。

駆け出し勢子の私としては、猟師の皆がそんなことを考えてくれると心強いのですが・・・

残念ながら実際にはそんなに甘くはありません。

ところが、時には救われることもあります。

少数ではあれ、猟犬のことをシッカリと考えてくれている人も。

その様な方は狩猟の知識・技術・経験、そして信頼できる人柄の全てを備えていらっしゃいます。

亡くなられた私の師匠がそうでした。

そして、その師匠の友人であり、猟仲間だった方も全く同じ。

幸いなことは、今の猟隊を、その方が親方としてまとめて下さっていることです。

先週の猟には、こんな裏話がありました。
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猟果としては、たまたま私の見切りが的中し、子引きのイノシシを捕ることが出来ました。

しかし、その時にカノとトラの初陣は、今思うと危ういものだったのです。
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15貫の雌イノシシとの交戦中に、ボサの間から一瞬だけその様子を確認。

そのイノシシにベッタリと体を寄せて咬み付こうとしているカノ。

トラはイノシシの目と鼻の先で強烈に吠え掛かっています。

まずい! いきなりそれはダメだろ! 近すぎる!

焦った私は尾根から駆け下り・・・

と、その途中で雌イノシシは2頭を振り切り、その後、タツに仕留められたのです。

基本的には「鳴き系統の和犬」との認識だったカノ。
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よって、カノは1頭引きでも、コーシンと組ませても、今までにそこまで乱暴なアタックはしませんでした。

なのにナゼ?

いつも家では超仲良しのトラが一緒で、気が大きくなり、大胆な行動に出たのだろうか?

または、トラに対しては絶対的先輩の意識が非常に強かったため、カノはそれを戦いで示したのか?

トラにしては、雌イノシシの「咬み付き攻撃」の怖さを知る由も無いハズ。
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そんなことだったのです。

ところが後に更に冷や汗をかくことに・・・・・

その3日後、親方と電話で話をする機会がありました。

実際にはカノとトラが猟果を上げた日、他の隊員が別の猟場を見切ってくれていました。

本当は一回戦目をその猟場で行う予定だったのですが・・・なぜか中止に。

その時は理由を深く聞かずに「見切りが甘かったのかな?」と勝手に思っていたのです。

気になった私は、そのことを電話ついでに親方に聞いてみたところ・・・

「20貫超えの大物だったんでヤメたんだよ。仕込み(トラ)がヤラれるだけだよ」と。

私は親方のその判断にお礼を言ったのでした。

コーシンの発情期が終わるまでは、トラは待機。

カノは1頭引きで行こう。
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1頭ならば、そんなにハッスルしないだろうから。

新米トラは、コーシンと同調できるだけの能力を有していることも確認できたし。

本来のイノシシとの間合いをコーシンから学んでもらおう。
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私はこれ以上、家内から「ヤミ医者」などと呼ばれたくありませんし。

何かと気を揉みますが・・・

こんなことを考えるのも、けっこう楽しいものです。





ニホンジカの順応性

「なんで全然減らないの?」

山の中は相変わらずシカだらけ。

一年中、捕っても捕っても捕っても・・・も~イヤ。

でも、シカは悪くはないんですよね。

大増殖してしまう要因を人が作り出してしまっているのですから。

あと10年もしたら里山はどうなっちゃうんだろう。

どこもかしこも奈良公園みたいになるのかな。
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奈良公園のシカが悪いと言っている訳ではないんですけどね。

あそこのシカはとってもフレンドリーで、シカ煎餅のことで頭の中がイッパイ🎵
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でも、山中のいつもの猟場では、私を見つけると「ピィッ!」なんて鳴いて一目散。
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ほら、もう何処かに行っちゃった。

とても同じニホンジカとは思えません。

私の人相が悪すぎるのかな?

優しいオニーサンなのに。。。



私はあるシカを見て驚いたことがあります。

その驚きの中には、様々な可能性と危うさが錯綜するのですが・・・。

このシカは三重県の農村部にて発見しました。
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道端でのんびりと草を食み、私が車を横に停めても全く逃げません。
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地元の人に聞いてみると・・・

農家の方がクズ野菜を畑の近くに捨てていたら、そのシカが食べに来たとのこと。

そして気が付くと人を恐れなくなっていたそうです。

慣れる=学習=高い知能

これが「強い警戒心」を乗り越える訳ですから、知能の水準はかなりのモノなのでしょう。

このお利口さんなシカは、昼間はずっと民家近くにいるそうです。
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なんという順応性の高さ・・・私がシカだったら同じ行動をとるだろうな。

まるで銃刀法、狩猟法、動物愛護法を知っているかのような行動パターン。

人通りのある民家や道路の近くならば、狩猟者の餌食になることは基本的にナイのです。

こんなシカが増えてしまったら大変。

手出しが出来ない・・・

と言うか手出しをしても、その手で頭を撫でたり、シカ煎餅をあげたくなってしまう。。。

でも、ただでさえ山から溢れ出るほどにシカが増えてしまっている状況なのに・・・

手放しで愛でることは出来ない・・・けど可愛いな。。。どっちやねん!



食性に関しても同じです。

こちら伊豆でも年々耕作放棄地が増えており、山は荒れる一方。

とくに、ミカン畑は酷いモノ。
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農家の方の高齢化や後継者不足により耕作放棄果樹が目立ちます。

ところがこの状態でもミカンの実は生り続け、シカはその実を食べることを学習。

先輩猟師方に聞くと、昔はシカを解体して調べても、ミカンの実を見たことは無いと口々に言います。

ところが近頃は3頭に1頭は胃の中にミカンを確認。

ミカンの葉のみならず、実までも食べるようになったのです。

食性に関しても順応性の高さを目の当たりのするのでした。



ニホンジカの順応性の高さについては何度もこのブログで触れています。

その中で年々その行動に変化を感じ、狩猟者との知恵比べも高度化しているのを実感。

今までの方法では通用しないことも多いのです。

そして、とくに捕獲業務におけるシカ猟では「猟犬を使役するべきではない」と近年は感じるようになってきました。

効率が悪くなってきたのです。
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また、猟犬がシカを追うと、住宅密集地への乱入も多く、気が気ではありません。

シーズンオフのシカの捕獲業務は、特別申請をしてライフルマンに転身するかな。

これだけ生息密度が高いと・・・

もはやライフル銃による「不意打ち(狙撃)」が、シカ捕獲においては猟犬による「巻き狩り」より効率的かつ安全な方法のように思います。

シカの高い知能に対しても、これシカないのかな。

シカも、シカの増殖に歯止めが掛からない・・・

シカたがないですね。。。シカだけに。