日曜日が雨予報いうことで、土曜日に繰り上げられた有害鳥獣捕獲。
この日は他の隊員たちが集まる前に見切りをしに行きました。
「見切り」とはイノシシの居る場所を、その足跡から特定することを言います。
早朝、待ち合わせ場所の本部で待っていると、実戦師匠が迎えに来てくれました。

いざ見切りに出発!
数日前より猟場内にエサの米ヌカを撒き、毎日、先輩方がチェック。
その食べ具合や周りの足跡でイノシシの生息状況を推測。
そして、その猟場内に留まっているかどうかを足跡やマセン棒(通り道に横に渡す棒)の移動向きで確認するのです。
この日は、テンコ盛りにしたハズの米ヌカが・・・ここに撒いたそうだけど・・・

跡形も無く「ごちそうさま~🎵」状態
その周りには無数の小さなイノシシと、所々に米一俵(16貫)程度のイノシシの足跡。
親子かな?
さて、猟場内に留まっているだろうか?
実戦師匠が老眼鏡装備で本気モード!

他にも数ヵ所あるイノシシの通り道には、猟場からの抜け足は確認できず。
「今日はここをやるか!」と、なりました。
すぐに本部に戻り、私は猟車にコーシンを積み込みに、一旦家に帰ります。

本部から家までは2分30秒。
そのうちに「あっきょの家を本部にしよう」なんて言われたらどうしよう・・・ヤメテ(-_-;)
猟場に到着して、まずはマダニ対策。

スルとシナイとでは大違い! 先輩勢子さんもスプレータイプで万全。
タツが配備したのを確認して、猟犬たちを放します。

私は先輩勢子さんの後に続き、マダニの棲みかに突入!

先輩勢子さんにマダニを先にたからせておいて、その後を私が安全に進むという作戦。
ウソです ヽ(´∀`)ノ
程なくして、コーシンが鳴き出します。
やっぱり居た。
鳴き方からしてイノシシに間違いなし。
「犬が鳴き出したよ」と、静かに無線を飛ばします。
和犬たちもコーシンに合流した様子。
私は鉄砲に弾を込めて・・・・・
って、今回もズルモが酷い!笹も多い!前に進めない!
しかし泣き言を言っている場合ではナイのです。
この笹トンネルの向こうで鳴き止めしている!
写真なんぞを撮っている場合ではないのですが・・・

気配を殺していると、こちらにイノシシが逃げて来ることも多く、意外と撃てるのです。
すぐにコンデジをしまって、銃の構えヨ~シ!
・・・・・・・・・・
ところが・・・イノシシは来ない。
気取られたかな?
でも大丈夫。
逆側の、この先のタツは鉄壁の布陣。
無事にそこを抜けられるイノシシはいないのです。
先輩勢子さんと私は、タツの方向へとイノシシを追い込んでいきます。
なかなかズルモ場から飛び出さないところを見ると子引きか?
子引きとは親子のイノシシ。
母イノシシが自分に関心を向けさせて、つまりオトリになって子イノシシを逃がすのです。
中には、その逆の母イノシシも多いのですが・・・・・(;゜0゜)
ちょっと可哀そうだけど、困り果てているミカン農家さんのことを考えると「御免!」なのです。
臨戦態勢のタツは、さぞかしやドキがムネムネ・・・・・
なんてことはナイな。
百戦錬磨の猛者たち揃い、心配御無用。
猟犬たちに鳴き押されて、徐々にタツの待ち受ける方へと移動するイノシシ。
そして・・・ついにタツの銃口が火を噴きます。
「ドゴ~ン!・・・ドゴ~ン! ドゴ~ン!」と3発。
・・・3発鳴った・・・イヤな予感の銃声の間合い。
ズルモ場やボサから飛び出す場所と、今回のタツの配置からして、本来は1発で十分。
それほどに近いのです。
3発撃ったということは・・・ハ・ズ・シ・タ......
禁句の文字が頭に浮かびます。
GPSを見るとコーシンはどんどん離れ行くし・・・
まだイノシシを追ってるな・・・・・
タツを切ったイノシシと猟犬の御一行様は、大きな山に向かってしまいました。
私は一人後を追います。
GPS上のコーシンの軌跡と、タツの位置は殆ど同一線上。
「百戦錬磨の猛者…何やってんの~」と、ガッカリしながらの過酷な登山が始まります。
こんな逃げ方のイノシシの場合、ダラダラと長追いしてしまうことも多く、私が追い付けるかどうかで全てが決まります。
だけど追い付けないよ~こんな山。

2時間ほど追って・・・
でも御一行様との距離は縮まらない・・・
と、地面に転がるシカさんの落とし物。

いいもん見っけ!
クモの巣除けや枝除けに使いながら・・・
交番に届けましょう。。。
ここで、またもや熱中症状態に陥ってしまった私は少し休憩。

気温が30℃に迫る中、猟犬たちも暑いのでしょう。
ダラダラと鳴き止めしながら追っている様子がGPSから見て取れます。
さてと、また足が動くようになったし「追跡開始!」

まだあの山の向こうだな・・・

で、結局は・・・・・
イノシシを仕留められないまま6時間も山中を追い続けました (´;ω;`)ウゥゥ
日も傾き出したため・・・
最後まで追っていたコーシンと勢子先輩のノンちゃんを、なんとか回収しておしまい。
コーシンは極度の脱水症状に陥っており、もうフラフラ。

ところが、ここで面白い発見が!
いや、面白いなどと言ったら不謹慎か?
コーシンのタレ耳が乾燥キクラゲのようにシワシワなってしまったのです。
血中の水分がよほど抜けたのでしょう。
水を飲ませてしばらくすると・・・・・
あ~ら不思議、元のお耳に大変身!
プルンプルンのキクラゲちゃんに戻った!
こんなになるまで・・・頑張りすぎ!
耳が元に戻ってから「あっ!乾燥キクラゲの写真撮り忘れた」と後悔。
もう一度・・・・・私もイヤ。
この日は私が猟犬を追っている間、先輩勢子さんが別の猟犬で2回戦目を行いましたが、イノシシがお留守だったよう。
因みに1回戦目は、ウリ坊5頭が違う方向に逃げて行ったのを別のタツが目撃。
その母イノシシも見切りどおりの大きさだったそう・・・とはハズした猛者さん。
またもや戦果なしで、お土産もなし。
家に帰ってコーシンを労い、後片付け。
おぉ、そうだった、お土産があったんだ。

夕飯前に電話がありました。
ハズした猛者さんから。
「5mと離れていなかったけど銃が振れなかった。申し訳なかった」と。
現場でも謝られただけに、なんだかこちらが恐縮してしまいます。
そんなに気にしなくていいのに・・・
それに先日、美味しい自家製寒天を頂いたから・・・
許しちゃう♪
よし!今日はまた熱中症になってしまったから、薬を飲もう!
ラグビーは日本がアイルランドに勝ったし!
奮発してスーパードライだ!
この薬が一番効くのです ヽ(´∀`)ノ
この日は他の隊員たちが集まる前に見切りをしに行きました。
「見切り」とはイノシシの居る場所を、その足跡から特定することを言います。
早朝、待ち合わせ場所の本部で待っていると、実戦師匠が迎えに来てくれました。

いざ見切りに出発!
数日前より猟場内にエサの米ヌカを撒き、毎日、先輩方がチェック。
その食べ具合や周りの足跡でイノシシの生息状況を推測。
そして、その猟場内に留まっているかどうかを足跡やマセン棒(通り道に横に渡す棒)の移動向きで確認するのです。
この日は、テンコ盛りにしたハズの米ヌカが・・・ここに撒いたそうだけど・・・

跡形も無く「ごちそうさま~🎵」状態
その周りには無数の小さなイノシシと、所々に米一俵(16貫)程度のイノシシの足跡。
親子かな?
さて、猟場内に留まっているだろうか?
実戦師匠が老眼鏡装備で本気モード!

他にも数ヵ所あるイノシシの通り道には、猟場からの抜け足は確認できず。
「今日はここをやるか!」と、なりました。
すぐに本部に戻り、私は猟車にコーシンを積み込みに、一旦家に帰ります。

本部から家までは2分30秒。
そのうちに「あっきょの家を本部にしよう」なんて言われたらどうしよう・・・ヤメテ(-_-;)
猟場に到着して、まずはマダニ対策。

スルとシナイとでは大違い! 先輩勢子さんもスプレータイプで万全。
タツが配備したのを確認して、猟犬たちを放します。

私は先輩勢子さんの後に続き、マダニの棲みかに突入!

先輩勢子さんにマダニを先にたからせておいて、その後を私が安全に進むという作戦。
ウソです ヽ(´∀`)ノ
程なくして、コーシンが鳴き出します。
やっぱり居た。
鳴き方からしてイノシシに間違いなし。
「犬が鳴き出したよ」と、静かに無線を飛ばします。
和犬たちもコーシンに合流した様子。
私は鉄砲に弾を込めて・・・・・
って、今回もズルモが酷い!笹も多い!前に進めない!
しかし泣き言を言っている場合ではナイのです。
この笹トンネルの向こうで鳴き止めしている!
写真なんぞを撮っている場合ではないのですが・・・

気配を殺していると、こちらにイノシシが逃げて来ることも多く、意外と撃てるのです。
すぐにコンデジをしまって、銃の構えヨ~シ!
・・・・・・・・・・
ところが・・・イノシシは来ない。
気取られたかな?
でも大丈夫。
逆側の、この先のタツは鉄壁の布陣。
無事にそこを抜けられるイノシシはいないのです。
先輩勢子さんと私は、タツの方向へとイノシシを追い込んでいきます。
なかなかズルモ場から飛び出さないところを見ると子引きか?
子引きとは親子のイノシシ。
母イノシシが自分に関心を向けさせて、つまりオトリになって子イノシシを逃がすのです。
中には、その逆の母イノシシも多いのですが・・・・・(;゜0゜)
ちょっと可哀そうだけど、困り果てているミカン農家さんのことを考えると「御免!」なのです。
臨戦態勢のタツは、さぞかしやドキがムネムネ・・・・・
なんてことはナイな。
百戦錬磨の猛者たち揃い、心配御無用。
猟犬たちに鳴き押されて、徐々にタツの待ち受ける方へと移動するイノシシ。
そして・・・ついにタツの銃口が火を噴きます。
「ドゴ~ン!・・・ドゴ~ン! ドゴ~ン!」と3発。
・・・3発鳴った・・・イヤな予感の銃声の間合い。
ズルモ場やボサから飛び出す場所と、今回のタツの配置からして、本来は1発で十分。
それほどに近いのです。
3発撃ったということは・・・ハ・ズ・シ・タ......
禁句の文字が頭に浮かびます。
GPSを見るとコーシンはどんどん離れ行くし・・・
まだイノシシを追ってるな・・・・・
タツを切ったイノシシと猟犬の御一行様は、大きな山に向かってしまいました。
私は一人後を追います。
GPS上のコーシンの軌跡と、タツの位置は殆ど同一線上。
「百戦錬磨の猛者…何やってんの~」と、ガッカリしながらの過酷な登山が始まります。
こんな逃げ方のイノシシの場合、ダラダラと長追いしてしまうことも多く、私が追い付けるかどうかで全てが決まります。
だけど追い付けないよ~こんな山。

2時間ほど追って・・・
でも御一行様との距離は縮まらない・・・
と、地面に転がるシカさんの落とし物。

いいもん見っけ!
クモの巣除けや枝除けに使いながら・・・
交番に届けましょう。。。
ここで、またもや熱中症状態に陥ってしまった私は少し休憩。

気温が30℃に迫る中、猟犬たちも暑いのでしょう。
ダラダラと鳴き止めしながら追っている様子がGPSから見て取れます。
さてと、また足が動くようになったし「追跡開始!」

まだあの山の向こうだな・・・

で、結局は・・・・・
イノシシを仕留められないまま6時間も山中を追い続けました (´;ω;`)ウゥゥ
日も傾き出したため・・・
最後まで追っていたコーシンと勢子先輩のノンちゃんを、なんとか回収しておしまい。
コーシンは極度の脱水症状に陥っており、もうフラフラ。

ところが、ここで面白い発見が!
いや、面白いなどと言ったら不謹慎か?
コーシンのタレ耳が乾燥キクラゲのようにシワシワなってしまったのです。
血中の水分がよほど抜けたのでしょう。
水を飲ませてしばらくすると・・・・・
あ~ら不思議、元のお耳に大変身!
プルンプルンのキクラゲちゃんに戻った!
こんなになるまで・・・頑張りすぎ!
耳が元に戻ってから「あっ!乾燥キクラゲの写真撮り忘れた」と後悔。
もう一度・・・・・私もイヤ。
この日は私が猟犬を追っている間、先輩勢子さんが別の猟犬で2回戦目を行いましたが、イノシシがお留守だったよう。
因みに1回戦目は、ウリ坊5頭が違う方向に逃げて行ったのを別のタツが目撃。
その母イノシシも見切りどおりの大きさだったそう・・・とはハズした猛者さん。
またもや戦果なしで、お土産もなし。
家に帰ってコーシンを労い、後片付け。
おぉ、そうだった、お土産があったんだ。

夕飯前に電話がありました。
ハズした猛者さんから。
「5mと離れていなかったけど銃が振れなかった。申し訳なかった」と。
現場でも謝られただけに、なんだかこちらが恐縮してしまいます。
そんなに気にしなくていいのに・・・
それに先日、美味しい自家製寒天を頂いたから・・・
許しちゃう♪
よし!今日はまた熱中症になってしまったから、薬を飲もう!
ラグビーは日本がアイルランドに勝ったし!
奮発してスーパードライだ!
この薬が一番効くのです ヽ(´∀`)ノ
スポンサーサイト
コメント : 6
