土曜日に中島猪犬訓練所の中島さんと、お話をさせて頂いた時の内容です。
狩猟を取り巻く環境において、その法整備のあり方や今後について、色々と伺いました。
どれも大変に興味深く参考になる内容で、聞き入ってしまう話ばかり。
中でも『豚コレラ』対策については実践的で、かなり参考になりました。
豚コレラ感染は現在、かなり危険な状況にあるそうです。
終息する目処が立っていないのは知っていましたが・・・・・
中島さんによると、豚コレラ感染は、これからも広がるだろうと。
平成4年の感染の時とは状況が違うと言うのです。
まず、その感染の始まりは何だったのか?
DNA鑑定によると、国内で確認された豚コレラウイルスは、中国の豚に感染拡大している豚コレラウイルスと同じ型のDNAだそうです。
おそらくは加熱殺菌の不十分な豚肉製品が、中国人または中国旅行者により持ち込まれ、その食べカスを何らかのルートでイノシシが食べ、感染した可能性が高いとのこと。
またそれとは別に、27年前と比べるとイノシシの生息密度が非常に高くなっており、それが感染が収まらない要因ではないのか?との見解でした。
そして、感染拡大のもう一つの要因は、増え過ぎたカラスによる可能性が高いとも。
一年中、イノシシを追い続けている中島さん曰く・・・
山中で死んだイノシシには、一番最初にカラスが食べに来るのだそうです。
そのカラスは豚舎にも接触する可能性があります。
豚舎のタイプでも、密閉された空調完全完備の豚舎では問題ないのですが、一般的な隙間だらけの豚舎では、カラスの出入りは自由。
つまり豚舎内に豚コレラウイルスをバラ撒くことにもなるのです。
豚コレラウイルスが付着したカラスは空を飛んで、また別の豚舎へも。
死んだブタをカラスが食べに来ることもあるそうです。
どんなに石灰を撒いても、人や車の出入りを制限し消毒をしても、豚舎の周りにイノシシ除けの電柵を張り巡らせても、感染拡大する要因はそこにもあるハズだと。
その他には、イノシシの中には豚コレラウイルスに感染しても発症しない個体もいるそうで、それが要因とも。
死んでくれたら感染はそこで止まるものを、その個体が移動し回ることによって、感染拡大に拍車を掛けている可能性も大いに考えられるそう。
困ったものです。
しかし、養豚業者の方々はそんな呑気なことも言っていられない死活問題!
業界全体が震撼し戦々恐々としている訳です。
では我々捕獲隊員は、国から要請があった場合、どう動くべきなのか?
まずは豚コレラの経口ワクチンを、効率的にイノシシの口に運ばせる方法を教えて頂きました。
漠然とエサに混ぜて撒くだけでは、その殆どが他の動物に食べられてしまったり、有効な状態でイノシシの口に入らないそうです。
私も役場からの要請で3ヶ所の箱ワナを管理しているため、そのあたりは理解できます。

まずは、経口ワクチン入りのエサを撒く1ヶ月前からエサを撒き、エサ場にイノシシを通わせます。
イノシシが来だすと、エサ場は掘ったり踏み荒らしたりで、もうベタベタ。
そうなると、他の動物たちは近寄らなくなります。
それを見計らい、集中的に経口ワクチン入りのエサを撒くのだそうです。
「10頭いれば10頭ともワクチンエサを食べますよ」と。
夜間監視カメラで何度も状況を観察し、後の調査で、その近辺で捕獲した全てのイノシシに抗体反応があったそうです。
「いいですか、あっきょさん! 1ヶ月前から準備を始めるんですよ!」と、念を押された力の入った言葉に、事の重大さを感じたのでした。
それら要因の対処も含め、国の法の不備と、決まり一辺倒な柔軟性を欠いた対処が、感染拡大を止められないようにも思った次第です。
山中で死んだイノシシを見つけたらどうしよう・・・・・
もはや他人事ではなくなっていることを、中島さんとの会話の中で痛感するのでした。
狩猟を取り巻く環境において、その法整備のあり方や今後について、色々と伺いました。
どれも大変に興味深く参考になる内容で、聞き入ってしまう話ばかり。
中でも『豚コレラ』対策については実践的で、かなり参考になりました。
豚コレラ感染は現在、かなり危険な状況にあるそうです。
終息する目処が立っていないのは知っていましたが・・・・・
中島さんによると、豚コレラ感染は、これからも広がるだろうと。
平成4年の感染の時とは状況が違うと言うのです。
まず、その感染の始まりは何だったのか?
DNA鑑定によると、国内で確認された豚コレラウイルスは、中国の豚に感染拡大している豚コレラウイルスと同じ型のDNAだそうです。
おそらくは加熱殺菌の不十分な豚肉製品が、中国人または中国旅行者により持ち込まれ、その食べカスを何らかのルートでイノシシが食べ、感染した可能性が高いとのこと。
またそれとは別に、27年前と比べるとイノシシの生息密度が非常に高くなっており、それが感染が収まらない要因ではないのか?との見解でした。
そして、感染拡大のもう一つの要因は、増え過ぎたカラスによる可能性が高いとも。
一年中、イノシシを追い続けている中島さん曰く・・・
山中で死んだイノシシには、一番最初にカラスが食べに来るのだそうです。
そのカラスは豚舎にも接触する可能性があります。
豚舎のタイプでも、密閉された空調完全完備の豚舎では問題ないのですが、一般的な隙間だらけの豚舎では、カラスの出入りは自由。
つまり豚舎内に豚コレラウイルスをバラ撒くことにもなるのです。
豚コレラウイルスが付着したカラスは空を飛んで、また別の豚舎へも。
死んだブタをカラスが食べに来ることもあるそうです。
どんなに石灰を撒いても、人や車の出入りを制限し消毒をしても、豚舎の周りにイノシシ除けの電柵を張り巡らせても、感染拡大する要因はそこにもあるハズだと。
その他には、イノシシの中には豚コレラウイルスに感染しても発症しない個体もいるそうで、それが要因とも。
死んでくれたら感染はそこで止まるものを、その個体が移動し回ることによって、感染拡大に拍車を掛けている可能性も大いに考えられるそう。
困ったものです。
しかし、養豚業者の方々はそんな呑気なことも言っていられない死活問題!
業界全体が震撼し戦々恐々としている訳です。
では我々捕獲隊員は、国から要請があった場合、どう動くべきなのか?
まずは豚コレラの経口ワクチンを、効率的にイノシシの口に運ばせる方法を教えて頂きました。
漠然とエサに混ぜて撒くだけでは、その殆どが他の動物に食べられてしまったり、有効な状態でイノシシの口に入らないそうです。
私も役場からの要請で3ヶ所の箱ワナを管理しているため、そのあたりは理解できます。

まずは、経口ワクチン入りのエサを撒く1ヶ月前からエサを撒き、エサ場にイノシシを通わせます。
イノシシが来だすと、エサ場は掘ったり踏み荒らしたりで、もうベタベタ。
そうなると、他の動物たちは近寄らなくなります。
それを見計らい、集中的に経口ワクチン入りのエサを撒くのだそうです。
「10頭いれば10頭ともワクチンエサを食べますよ」と。
夜間監視カメラで何度も状況を観察し、後の調査で、その近辺で捕獲した全てのイノシシに抗体反応があったそうです。
「いいですか、あっきょさん! 1ヶ月前から準備を始めるんですよ!」と、念を押された力の入った言葉に、事の重大さを感じたのでした。
それら要因の対処も含め、国の法の不備と、決まり一辺倒な柔軟性を欠いた対処が、感染拡大を止められないようにも思った次第です。
山中で死んだイノシシを見つけたらどうしよう・・・・・
もはや他人事ではなくなっていることを、中島さんとの会話の中で痛感するのでした。
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