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生きもの二人三脚

スマホ息子と憂い

家にいる時は、ず~っとスマホをいじくっている高校生の息子。

私の高校生の頃とはだいぶ違います。

なんで、こんなになってしまったんだろう。

今どきの高校生は、みんなこうなんだろうか?

「どんなことでも実体験は大切だぞ!」と、言っているのですが・・・

なんでもスマホ。

それで分かったつもりになっているのです。

「スマホは人類を退化させて、おバカさんにしてしまうんだぞ!」と続けると・・・

「もう、おバカさんになってるも~ん!」だって。

父としては心配なのであります・・・この大切な時期に・・・・・

息子が小さい頃は「大人になったら戦闘機を作る!」とか「軍艦を作る!」と、将来の目標を掲げ・・・

「僕は三菱重工に入る!」と勉強も頑張っていたのに。

帽子も野球帽などではなく、三菱マークの入った帽子をかぶる気合の入れよう。
三菱

おまけに「三菱重工に入ってモビルスーツを作る!」とも言ってたなぁ。。。

今ではスッカリそんなことは忘れてしまったようで、家にいるときは一日中スマホ。

「そんなにスマホが好きなら、スマホ大学のスマホ学部スマホ学科にでも行ったらどうだ」と、嫌味を込めて言ってみると・・・

「未だにガラケーの人に言われたくない!」と。

「キィ~! グヤジィ~!」なのです。

せっかく手先が器用なんだから色々とチャレンジしてみればいいのに・・・

もったいない・・・

ここでちょっと面白いので、息子の幼少の頃の作品を紹介してみます。

まずは幼稚園から小学校低学年頃の作品。

紙粘土で作った「カッパ」と「恐竜」
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画用紙で作った「サメ」・・・1m近くあったな。
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同じく画用紙で作った「三菱 零式艦上戦闘機 五二型」
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なぜか、深海魚トウジンの頭の「ミイラ」
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竹と焼鳥の串で作った「虫かご」
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まだまだ沢山ある作品の数々。

ちょっと普通の子供と比べると作風?がヘンなのです。

そして小学生も高学年になると「ガンプラ」まっしぐら。

これはユニコーンガンダムか?どれが本体か分からん!
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その後、中学生になるとガンプラも程々になり、勉強一筋。

そして高校生の今はスマホ・・・

大丈夫かなぁ、来年の受験。

知らないよ!

シッカリやらないと、父さんみたいになっちゃうなれないよ!



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肉の配分と人間性

狩猟で得た大自然の恵である獲物の肉。
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これを味わいたくて狩猟を始めた人は多いと思います。

基本的なその動機の流れは、釣りに通ずるものがあるとも思うのです。

ところが狩猟の場合は、それを始めるにあたって非常に面倒なことが多く、普通の人は二の足を踏んでしまうのでしょう。

統計的に、国民1000人に対して1人くらいしか狩猟者がいないのは、そのことを物語っています。

したがって、考え方によっては1000人中で一番の食いしん坊とも言えるかもしれません。

おそらく、そんなには間違っていないでしょう。

なぜって?

冒頭に述べたことと、実際に周りの狩猟者を観察してと、自分を照らし合わせた上でそう感じるから。

例えば、脂の乗ったイノシシを捕まえたとします。
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解体をしている皆の頭の中身は「旨そ!どんな料理にしようかな!」でイッパイなハズ。

それと同時に深層心理には「良い部位を出来るだけ多く持ち帰りたい」との欲望もあるでしょう。

その中で人間性が如実に表れる人、そうでない人とに合わさって、個々の社会性も見え隠れしてきます。

例をあげると、自分の食べたい部位を勝手に切り取って持って行ってしまう人も多いのです。

最終的にはズルい人もそうでない人も、人のことを考えない人もそうでない人も、公平に肉が分配されるように切り分けて袋詰め。
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もちろん、肉の袋を置く順番や取る順番は、ランダムにその時々で変えます。

ちょっとの差でも中身で選べないようにしているのです。

私は初め、その分配方法に凄く違和感を感じました。

「そこまでしないとダメなの?」と。

ところが見るつもりは無くても、イヤな場面を見てしまうこともあり、残念な気持ちになることもしばしば。

「そんなにしてまで肉を食べたいの?その年で」と、思ってしまうこともあるのです。

中にはこんな人もいます。

本人は悪気は無いようですが・・・

「おれ、アバラ骨をもらっていくよ」と、肉の付いたアバラ骨を殆ど持って帰ってしまうのです。

これは分かりやすく言うと、ケンタッキーフライドチキンを分けるにあたり・・・・・

「どの部位を食べたい?」と聞かれて「オレは皮だけでいいや。その代わり皮は全部のをもらうよ」と言っているのと同じ!

ダメなのです。

そう、お肉の残ったアバラ骨は、誰もが大好きスペアリブ。
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ご本人は「残滓をもらう」くらいにしか考えていないのでしょうか?

勢子の私としても、ワンコたちのお土産としても少しは欲しかったのに・・・

いずれにしても、こちらの方では、どの猟隊もこんな感じで肉を分配しています。

ずるっこい人がいる猟隊ほど、それは厳しいようですが。

因みに我が猟隊には、そんなズルな人は一人もいません。

よく考えてみると、こんなことを題目としている私が一番卑しいのかな。

それに、猟犬用に優先的に分けてもらった残滓の中から、スペアリブや良さそうな肉を拾い出し、ワンコたちの上前をハネているいるようでは・・・・・

実は、ワンコに脂の多い部位を食べさせると、お腹を壊してしまいます。

それが心配で、あえてそのような部位を、私自らが体を張って処理に当たっているのです。

ホント。

それにしても、お年を召されて尚、衰えぬ食欲。

肉を欲張ろうとするご老体を見たら「お元気で何より」と思ってあげるべきなのかな?

但し、こうした場面を他の人はシッカリと見ています。

その狩猟者の人としての資質を測っているのです。

欲張りな人は最終的には相手にされなくなり、気が付くと一番損をしています。

なんだかイソップ物語みたいになってしまいましたが、ズルい人はだんだんと輪の中から弾き出されてしまうのです。

悪しからずなのです。

狩猟小屋ピクニック

昨晩、突然の親方からの電話。

「イノシシカレーを作ったから明日の猟は昼ごはん持って来なくていいよ!」と。

電話の向こうでなんだか嬉しそう。

こんな時は親方的に、かなりの自信作なのです。

したがって、その味が楽しみな私は、朝からチョットしたピクニック気分。

おそらく隊員全員にも連絡をしているので、皆も同じ気持ちでいるでしょう。

でもこんな時、猟はいつも以上に気を引き締めて臨むようにしています。

これは親方も皆も同じ。

「猟期もあと少しだけれど、気を抜かないで矢先の確認や脱砲には十分気を付けるように」と、何度も親方は繰り返していました。

「矢先」とは鉄砲を撃つ方向。

「脱砲」とは鉄砲から弾を抜くこと。

鉄砲撃ちにとっては基本中の基本なのですが・・・・・

その基本が守られずに毎年何件もの事故が発生。

これは決して他人事ではないのです。

よって隊員皆、ふんどしを締め直します。

今日の猟犬は「ヒデとサリー」・・・ロザンナではありません。。。
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そして一回戦目。

すぐに獲物を起こしたものの、最終的にはタツを切られ、逃げられてしまいました。

その後、猟犬を回収して終了。
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で、お楽しみの「お昼ご飯」

見た目なんか気にしない猟師カレー!
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美味しければいいのです。

思った通り、味は最高!みんなで外で食べると、その美味しさは更に倍増!
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ドンブリのカレーの下には、ご飯がギッシリ。

そして・・・・・なぜか味噌汁付き!?

私はお腹ポンポン!

ごちそうさまでした!

そんな私に親方は・・・

「あっきょ君、もっと食べたら」と。

「もうお腹いっぱい! これ以上食べたら二回戦目は勢子できない!」と私。

他の隊員も「これ以上食べたらタツで昼寝しちゃう」とギブアップ。

この後、二回戦目はシカを2頭仕留めて終了。
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この日は狩猟なのに法律上は捕獲業務に。

銃や弾の厳しい使用制限の中で、面倒くさい取り決めがあるのです。

これはこちらの話として・・・置いときましょう。



解体した後は今日の反省会をします。
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「シカジャーキー」「シイタケのマヨネーズ焼き」などを摘まみながら。

親方の作ったシカジャーキーはカリカリタイプで旨し!
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親方オリジナルの作り方を教えてもらいました。

燻製器も年季が違います。
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シイタケのマヨネーズ焼きは最後にチョットだけ醤油を垂らし・・・これは驚きの美味しさ!

こんな食べ方をしたことがありませんでした。

どれも最高に美味しかったです。

なんだか・・・

狩猟よりこっちの方が楽しいな!?

いやいや、狩猟の後に食べるから美味しく楽しいのかな。

間違いなくそう。

ごちそうさまでした!

GPSと行政

なんだかとても腹立たしく、悔しく、無念な気持ちでこの事案を考え捉えています。

日本における猟犬を使った「巻き狩り」が、ままならなくなる可能性がある由々しき事態となりました。
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猟犬用のGPSをサポートして下さっていた山梨県の小宮山さんが、電波法違反により、この19日に検挙されてしまったのです。

ご本人のホームページを確認すると、廃業されてしまう旨の文面がありました。

その経緯は、誠以て理不尽なモノ。

「狩猟の実状」と「法律の不備」の狭間での検挙。

この検挙の裏には、これまた腹立たしくなるような流れがあったとしか思えません。

私は小宮山さんには「申し訳ありません」そして「ありがとうございました」と言いたいのです。

環境省、公安、そして保身のことで頭がいっぱいの国会議員。

そこにもっと訴えかけなくてはならない大日本猟友会。

いったい何を考えているのだろうか?

彼らに聞けばこう言うはず「合法品があるではないか」と。

確かに合法品は発売されています。

しかし「あるではないか」と言う前提は「使える」が最低限の条件。

使えない以上は「ある」ではなく「ない」なのです。

その使えない商品は古野電気の「ドッグナビ」

何度か使用してみたのですが、よくもこんな不完全な商品を販売するものだと呆れてしまいました。

セット価格約15万円の高額なゴミ。

猟犬を使った狩りを全く知らない開発者が作ったのでしょう。

そしてそれを知ってか知らぬか会報に宣伝広告を載せてしまう大日本猟友会や狩猟雑誌。

それを売り込もうとする古野電気の無責任さ以上に呆れてしまいます。

一狩猟者としてハッキリと言わさせて頂きます「迷惑!」なのです。

なぜ、私がここまで言うのかと申しますと、イノシシ・シカの捕獲業務に「猟犬」は必要不可欠。

この猟犬の命を守り、且つ捕獲業務における事故防止にはGPSによる正確な位置情報が絶対に必要だからです。

昔の山中で行ってきた「狩猟」とは異なり、都市近郊に隣接する山々での「捕獲業務」には危険が付き物。

「有害鳥獣捕獲」「管理捕獲」「認定捕獲」の実施は、そんな場所も多いのです。

私自身も、捕獲業務中は高性能GPSのおかげで何度も助けられました。

国も「捕れ」と言うのなら「法改正しろ」と私は言いたいのです。

昨日、こちらの地域の猟友会会合があり、地域トップの会長さんに伺ってみました。

小宮山さんのことは知らなかったようで驚かれていましたが、こんなことも。

「古野電気の製品が使えないことは行政にも国会議員にも伝えてある。早く法改正等の手を打ってくれと懇願している」と。

しかし、彼らもそれは認識しているものの腰は重いようです。

かくなる上は、他のメーカーにお願いして猟犬用GPSの作製依頼をするしかないな。

競合メーカーが現れれば、必ず現状に沿った、より高性能な製品が完成するハズ。

このままではマズイのです。

しつこく もう一回

朝、庭に出てみると・・・

???
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何だろうコレ?

うゎ! エイリアンの抜け殻だ!

気を付けないと・・・・・

近くにいるハズ・・・危険だぞ!

それに、かなり大きいな・・・・・

よし、軽トラと比較してみよう!
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ギョギョ~!

同じ長さでギョざいます~!

お目目の跡まであったりして~!
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と、年甲斐も無く、またおバカネタ。

実はコレ、我が家で最強生きもののコンちゃんの抜け殻です。

大きくなりました・・・

初めは40cmのチョロチョロだったのに。

さて、どうしよう。

ヤマのオモチャにでもして、その反応を見てみよう!

はいよっ! ポイ!

お、おい!食べるんじゃないよ!いけない!
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なんだと思ったんだろう?

相変わらずガッツキのヤマでした。


ラピュタな我が家

朝、庭に出てみると・・・

???
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何かが落ちている。

近寄って見てみると・・・・・

なんだコレ?
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おぉ…ロボット兵ではないか!

そう言えば・・・・・

去年、家内と河川敷を自転車で走っていて見つけたヘンな雲。
ラピュタ雲

メルヘンチックに・・・

「あの雲の中にはラピュタがあるぞ!」なんて叫んだら・・・

「いや、地震雲よ、南海トラフ地震が来るかも!」と、縁起でもないことを言う家内。

イジワル・・・・・

あの雲の中から落ちてきたのかな?

と、年甲斐も無くおバカネタ。

実はこれ、幼少の頃の息子にせがまれて買った植木鉢。

春に向け、何かを植えようと思って洗うところです。

この植木鉢にはキレイな花より、ぺんぺん草みたいな方が似合います。
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さて、今年は何を植えるかな?



ニホンジカの「角」の色々

どなたでも知っているニホンジカのあの立派な角。
シカ角

雄ジカ特有のもので、毎年生え変わります。

春になるとポロッ!と落っこちて、秋に向けてまたムクムク!っとキノコが育つように生えてくるのです。

その途中の状態を「袋角(フクロヅノ)」と言います・・・これも皆さんご存知の通り。
袋角

ところが、これが漢方では「鹿茸(ロクジョウ)」と呼ばれ、最高級漢方薬なのです。

先ほどのキノコが育つように・・・からそう呼ばれているのでしょう。

その効能は多岐にわたるようです。

今度、試してみようかな?

ところで、この「ポロッ」の生態ですので、シカの多い山中を移動していると、落っこちたシカ角を良く発見します。

同時に木で角を研いだ跡も。
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「袋角の袋を取り除くため」や「角の掃除」で、こうなったのかな?

それとも、この深く力強い彫り跡を見ると「オス同士の戦いのための練習」でサンドバッグ代わりか?

または「ナワバリのマーキング」的な要素の方も強い気がするな。

どこに行っても目立つ場所の木が彫られているからです。

繁殖期のメスたちへのアピールもありそう。

「どうだ~! オレって強くて頼もしいだろ~!」

「キャ~! ステキ~!」

なんて光景が山の中で繰り広げられているのかな?

一度でいいから、そんな様子をコッソリと息をひそめて観察してみたいものです。

・・・観察は無理かなぁ・・・条件反射的に撃っちゃうよなぁ・・・<(_ _)>

おそらく、その様な行動を冬の間の繁殖シーズン中は毎日繰り返しているのでしょう。

実はこの鋭利な角先、場合によってはイノシシの牙よりも危険なことが・・・・・
2角先

これはホントにあった恐ろしい話です。

あるワナ師が、括り罠に掛かった三段角の雄ジカを仕留めようとしていた時の出来事です。

その雄ジカとの間合いを誤り、近付き過ぎてしまったそう。

そこに怒って角を突き立てて突進してきた雄ジカ。

除ける間もなく・・・・・

鋭利な角先が腹部と太ももにブスリ!

そしてそのまま・・・

上下にしゃくられたり、左右に振り回されたりで・・・

ワナ師の方は瀕死の状態で仲間に連絡を取ります。

その仲間とは、今は亡き私の師匠。

「ありゃ酷いなんてもんじゃないな。イノシシでも、あそこまでにはならん」と言っていたのを思い出します。

幸いにも、ワナ師の方は命を取り留めましたが、狩猟を続けることは無かったそうです。

確かに100kg級の雄ジカの力は半端ではありません。
シカ写真 (9)

話を聞いて想像しただけでも血の気が引いてしまいました。

そんな大角の雄ジカに近頃異変が・・・・・

これは年配の猟師の皆さんがおっしゃられています。

真正面から見て、大きく横に張り出した角形状の雄ジカが、かなり減ってきていると言うのです。

最近のは、どれも張り出しの少ないタイプ。

それも体のわりには小さな角。

捕獲業務の影響もあるのかな?

大きな角の強い雄ジカよりも、小さな角で身軽な逃げ足の速い雄ジカの方が生存率が高く、子孫を残せるのでしょうか?

今更ながらではありますが、人による自然への影響は、大きく急激な場合が多いのでしょう。

林業の衰退による山林の荒廃。

林道整備や開発による山の変化。

農村部の人口減少に伴う里山の荒廃や耕作放棄地の問題等。

その中で山の生きものたちは、人の引き起こした様々な要因に翻弄され、生き続けなければなりません。

そして増え過ぎれば殺される。

人はなんとも勝手な生きもの。

雄ジカの角を見ていて、そんなことを考えてしまうのです。

金ちゃん ありがとう

わが猟隊の狩猟小屋を無償で提供して下さっている大家さんの金ちゃん。
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その金ちゃんが17日に亡くなられてしまいました。

享年75才でした。

この方はミカン農家さんで、地元の方々からは親しみを込めて名前の頭文字を取り「金ちゃん」と呼ばれていたのです。
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それに倣って猟隊の同年代の隊員も、そう呼んで親しくお付き合いをさせて頂いていました。

収穫時期には毎週のようにカゴいっぱいの柑橘類を下さったりと、お世話になりっぱなし。
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19日のお通夜では、隊員皆で感謝の気持ちも込めてのお焼香。

遺影のお顔は、いつもの笑顔の金ちゃんでした。

お通夜が終わり、今後の猟行について隊員皆で話し合います。

「今週は喪に服して猟は止めようか、どうしようか」と親方。

その考えに対して、同じ集落で、金ちゃん一家と親戚関係にある隊員のYさんが一言。

「金ちゃんは話し好きでとても賑やかな人だったからなぁ・・・・・」

「ご遺族の方たちも、雲の上の金ちゃんも、猟の自粛なんてことは望まないハズ」と。

だったらと言うことで「一回戦だけやろう」となりました。

「じゃぁ、その前に、みんなで金ちゃんに敬意を表して銃を空に向けて礼砲を撃とう!」と私の粋な提案。

「おっ、いいね!」と親方も賛同。

すると先輩猟師のSさんが・・・・・

「ダメだよ、そんなことしたら!」

「オレの方に向けて鉄砲撃つんじゃねえ!って金ちゃんが怒るぞ」と。

「あぁ・・・そうだなぁ」と一同。

「怒って雲の上からミカンを投げつけてくるな」と私。

「ミカン空爆・・・あたったら痛そう」とSさん。

「ぷぷっ!」と一同笑いをこらえて・・・葬儀場を後にしたのでした。

ちょっと不謹慎だったかな?

今日も、あのお元気だった頃の金ちゃんを思い出すと・・・・・

なんだか亡くなられてしまったことがピンときません。

また大声で笑いながら何処からかミカンを持って現れそうです。

最後に金ちゃんからいただいたミカンも残りわずか。
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一つ一つ味わいながら食べたいと思います。

金ちゃん、ありがとう。

これからも雲の上から猟隊を見守ていて下さいね。

食い逃げ親子

これは私たち家族のことではありません。

我が家の近所の食堂で繰り広げられる愛と非情の実話なのです。

ここに毎夜のごとく現れる怪しい親子。

子供は体重20kg、母親は55kgくらいでしょうか。

おそらく子供は二人いて、怖いもの知らずの食べ盛り。

母親はそれを上回る大食いっぷり。

毎日、親子でディナーを楽しんでいるのです。

ところが、この親子は酷い目に遭い続けている悲しい親子でもあるのです。

こんなに辛い思いをしているのであれば、他の場所に逃げればいいのに・・・・・

でも、ず~っと裏山にいるのです。

あれは昨年秋の出来事でした。

初めは四人以上いたと思われる子供たち。

ところがそんな秋のある日、子供のうち二人が相次いで死んでしまいました。

凶暴な野犬みたいな犬たちに咬み殺されてしまったのです。

ここまで話せば勘のいい方ならば、なんとなく分かると思います。

そう、イノシシ親子の話なのです。。。



以前紹介した、役場からの依頼で仕掛けてある箱ワナ。
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有害鳥獣捕獲の一環で、私が通年管理をしています。

そうした中、先月、猟友会会長より「またエサ撒いて様子を見といてね」との指示があり、古米と米ヌカをせっせと撒いていたのです。

すると数日して、エサが徐々に食べられ始めました。

足跡を見てみると、小ぶりのイノシシ2頭。

それが2週間ほど続いた後にエサが一気に食べられだし、箱ワナ周辺も激しく掘られます。
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今までとは明らかに違うサイズのイノシシが来ている証拠。

足跡を見ると今度は、もっと大きい中くらいのイノシシ。
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足跡

ところが一緒に、その小ぶりのイノシシの足跡もあります。

頭数や昨年秋からの成長具合を考えると、私がず~っと観察を続けていた親子の可能性が大。

チビちゃんたちも、おっかさんも、だいぶ大きくなりました。

私はその状況を会長に報告。

すると会長からの指示はこうでした。

「とりあえず、箱ワナのフタは開けたままロックして、エサを撒き続けといて」とのこと。

これは「餌付けをして太らせろ」と言う意味ではなく、その箱ワナ周辺のイノシシの頭数・大きさ・行動パターンを把握するためには、この方法が手っ取り早いから。

この3倍ほど多い別のイノシシの足跡があるようならば、そのまま箱ワナで捕獲するか、春に有害鳥獣捕獲で巻き狩りをするかの判断をします。

会長としては、現状では「有害」と言うほどの生息頭数ではナイと考えているようです。

それは私も同感。

したがって、フタは開けたままのロック継続。

それにしても、この母イノシシはしたたかです。

初めに子供たちにエサを食べさせ、安全確認をしてから根こそぎ食べちゃう。

人間ならば・・・・・

「ちょっとあんたたち、そこは危ないから近寄るのはヤメなさい!」か

「母さんが確認するから、あなたたちはそれまで待ってなさい!」と注意するのに・・・

母イノシシは非情のライセンスなのです。

でも、これはイノシシの生き残り策。

DNAがそうさせているのでしょう。

自分が生き残ることが、一番確実に遺伝子が残せることを知っているのです。

猟のときも子供は放っといて一目散で逃げたり、親子が四方八方に散ったりと、大したものです。

私は箱ワナにエサを撒きながら、イノシシの逞しさに感心するのでした。

遠慮せずに食べてよ。
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まだイッパイあるからね。

準絶滅危惧種とカメ師匠

本当はこのブログを「ニホンイシガメ」と「狩猟」中心で展開する予定だったのですが・・・

すっかり「カメ」のことを忘れていました。

だって、みんな冬眠中なんだもん・・・

私がここまでカメ好きになったのは、ある人のせいおかげです。

カメについて様々なことを教えて下さった「カメ師匠」

そのカメ師匠は、私より一回りほど年下の青年?なのですが、凄い人なのです。

おそらく頭の中は・・・つまり記憶を司る脳内の海馬には「カメ」のことしか収まっていません。

いわゆる「カメバカ」なのです・・・失礼!

ではなぜ、彼はカメバカになってしまったのかと言いますと、そのお父様が更に「カメバカ」だからです。

幼少の頃より「カメ英才教育」を受けて育ったのですから仕方ありません。

このお父様はこれまた凄い!なんてレベルではありません。

今は店を閉めてしまったのですが、当時は日本一のカメ屋さんを営んでおりました。

静岡は沼津にあった、その店名も「キング」

店主のお父様は知る人ぞ知るK氏。

カメマニアさんで、この名を知らない人はいないでしょう。

今の日本の、いや世界のカメ業界をけん引してきた人なのです。

そして、その「キング」を引き継いだ「レップフォレスト」の店主の計らいで、私はカメ師匠とお父様K氏との接点を持つに至りました。

ありがたいことです。

一時期の私は、仕事が終わってから毎晩のようにレップフォレストに通い続けました。

いつも店内で、たむろしているお二人から、カメについての教えを乞うためです。

そんな流れがあり、今では私もすっかり「カメ好き」に・・・マニアまでには至っておりませんし、至れません。

そう、カメマニアになるためには、お金も必要。

情熱だけではダメなのです。

マニアさんたちの心を動かすようなカメは、どれも高額。

一匹、何十万円なんてのは当たり前!買えるわけありません。

たとえ買えたとしても、そんなカメが死んでしまったら・・・私も心臓が止まってしまいます。。。

幸いにして?私はどちらかと言いますと、日本固有種のカメ繁殖に食指が向き、今はニホンイシガメの繁殖まっしぐら。
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ちょっとは外国のカメの繁殖もしていますが、やはり日本固有種。

ところが、これには大きな問題が立ちはだかるのです。

いくら日本固有種だとは言え、繁殖個体を自然界に放流することは御法度。

その地域固有のニホンイシガメの生息状況に、悪影響を及ぼす危険性があるからです。

「ニホンイシガメなら全部同じ」と言う訳にはいきません。

それぞれの河川・池の水質や水位変化、それを取り巻く地形や環境などに合わせ、長い年月をかけて順応してきた可能性があるからです。

それが同種でも、様々な形態・生態に「変化」する「亜種」に分類される場合もあります。

その「変化」には意味があることを忘れてはいけません。

そこで以前、カメ師匠に相談をしました。

すると答えは明解。

ニホンイシガメが生息できる環境であることは勿論として「今までに生息していなかったり、一度絶滅して今は環境的に大丈夫な場所ならば問題ないのでは」とのことでした。

それからというもの、そんな場所を求めて長い間、川の支流や野池を探し続け、やっと発見!

秘密の場所ですので、写真は池の一部だけですが、外来種の全くいない良い池です。
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暖かい時期には水生昆虫も多く見られ、エサもタップリ。

池の周りには産卵場所になりそうなところもあります。

この池には、すでに多くのニホンイシガメを放流してきました。

昨年、観察に行ったところ、元気に泳いでいたり、日向ぼっこをしている姿を確認。

実はこの池、これから私が管理する予定の猟場内にあり、人里からは離れています。

何とか定着してもらいたいものです。

放流個体は全て3年飼育し、成長した若いカメですので、そのうちに小さな子ガメを観察できたりしたら万々歳!
かめ2才

「生息」とは、自然繁殖した個体、つまり親と子を確認できて初めてそう呼べます。

その時は、カメ師匠とお父様K氏に報告しなくては。

きっと喜んでくれることでしょう。