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生きもの二人三脚

空の小さな番人

私の職場での話です。

15年ほど前に「フッ」と気付いた鳴き声。

「うん?あの鳴き声は・・・・・猛禽類かな?」

社屋の最上階に上がって外を眺めてみると、明らかに猛禽類と思われる鳥を2羽発見。

「親子だろうか?だとすると会社敷地内のどこかに営巣しているのかな?」

2羽をよ~く見てみると、目の下にチーターのような黒いラインがあります。

「ハヤブサ」か「チョウゲンボウ」か?

家に帰って記憶を頼りに調べてみると、おそらく「チョウゲンボウ」であろうことが判明。

それからというもの、毎年この時期になると、外の鳴き声が気になりだします。

誰よりも早く出社し、静かな職場で耳を澄ましていると、チョウゲンボウの鳴き交わす声。

「キィー、キィー、キィー、キィー」

私は急いで社屋の最上階に駆け上がり「そ~っと」窓を開けます。

そして窓枠の下から、これまた「そ~っと」顔を出し観察。

それほどに、彼らは警戒心が強いのです。

気分はもう市街地の「白兵戦」

朝のお食事タイムでも始まるんだろうか?

彼らのエサは、もっぱら社屋周りを飛び交う鳥たち。

チョウゲンボウのわりに「鳥」をエサにすることが多いようで、時には「ドバト」も食べているようです。

敷地内を調べてみると、むしられた大量のドバトの羽が散乱していることがあります。

その上にある建造物は、頻繁にチョウゲンボウがとまっているところ。

ドバトの糞害に悩んでいる会社側としてみれば、チョウゲンボウはありがたい存在。

そんな彼らの生息に気付き、観察し始めてからは、毎年確実に幼鳥たちが巣立っています。

そして夏頃になると、山や田んぼの方へ生活の場を変えるようで、私としてはちょっと寂しいのですが・・・・・。



今日も朝早くから、空に響き渡るチョウゲンボウの鳴き声。

コンデジを片手に、社屋の最上階へ駆け上がります。

そ~っと顔を出して撮影。

「遠いな~」デジタルズームでも確認するのがギリギリ。
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親鳥かな?

と、別の鳴き声がする方向を見てみると「あれ?」

今度は幼鳥かな?

幼鳥は親鳥と比較して警戒心が弱いため、接近してみることに。
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屋上に通ずる非常階段にそ~っと出て、よく見ると、まだ綿毛が残っているあどけない表情の幼鳥。
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すると、けたたましく鳴き出した親鳥。
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「近寄り過ぎました。ごめんなさい!」と退散しようとしたところ、死角となっていたところにもう1羽の幼鳥がいたようで、2羽の幼鳥が飛び立ちます。

その先にはもう1羽とまっており、上空には親と思われる2羽.

併せて5羽のチョウゲンボウ。

今年は3羽巣立ったのかな?

夢中で観察しているその間に、次々と出社してくる社員。

この中にチョウゲンボウに気が付いている人はいるのかな?

いや、いるハズがない。

こんなことに気が付いて楽しんでいるのは「私だけ」

ヘンな優越感に浸りながら「サッ!」と自分の机に戻り、然も朝から仕事をしていたかのように振舞います。

ところで、この「職場のチョウゲンボウ」について一つ疑問が。

私が気付いてからの15年間、営巣しているのは同じ親なのか?世代が替わっているのか?それとも別の血筋の親なのか?とても気になるところです。

今後は職場の机の中に双眼鏡を忍ばせておいて、チョウゲンボウの観察を本格的にしてみようかな。

個体識別なんて出来るのだろうか?

何れにしても、野性の逞しさを感じずにはいられません。

これからも、窓枠の下からオジサンが顔を出していることがあると思うけど、気にしないでいいからね。
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決して怪しい者ではございません。

生きもの好きのヘンなオジサンです。

怪しいかぁ・・・・・。

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熱中有害捕獲

あまりの暑さに、私は山中で猟犬用の水を飲んでしまいました。

自分用の水は犬を放す前に飲み干し、手を付けてはいけない水をも飲んでしまったひどい勢子。

しかし、もう熱中症寸前だったので、背に腹は代えられなかったのです。

「確か、このペットボトルの飲み口、カノがペロペロなめてたよなぁ」

多少の躊躇はあったものの、そんなことは考えないことにして、気持ちは「ムツゴロウさん」

今日みたいな日は、正直、辛いです・・・・・。

猟犬は、ヤマには悪いけれど、コーシンとカノで行きます。

気温の高い日のヤマは、バテバテになってしまうから。

老犬だから仕方がないかな。

勢子は山頂から猟犬を引くルートを取ります。

片方が私で、もう片方からは先輩勢子さんの、勢子2組態勢。

山頂まで結構な距離、と申しますか高さ。

久々でヤル気満々のコーシンは風上に向かってクンクン。
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獲物のニオイを感じ取っています。

一方、カノは木陰でクールダウン。
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その後、タツ配置の確認をした隊長より「犬放して~!」の無線で猟犬たちが放たれます。

コーシンとカノはニオイに向かって一直線。

私は猟の開始早々、2頭に置き去りに・・・・・さびしい・・・・・

GPSで見ていると100mほど一気に下り、山々に木霊するコーシンとカノの鳴き声。

「鳴き出した」と言うことは「獲物を目の前で捉えた(確認した)」あかし。

「鳴き出したよ~、北側のタツは気を付けててね~」と私。

タツに無線で注意を促します。

しばらくすると、無数の銃声が鳴り響き「シカ止めたよ~」とタツからの無線。

先輩勢子さんの方のタツも、その後イノシシを仕留め、猟は終了。

下山する途中で、山椒の群生地帯を発見!

「すりこ木」にしたら良さそうな立派な山椒の木が、一面に生えているのです。

そして山椒の実も、ちょうどいい感じ。
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せっかくなので、少しだけ実を摘まさせて頂いて・・・・・さらに下山。

コーシンとカノを回収して、今日の有害捕獲は終わり。

仕留めたシカは、一番大きいので80㎏近い大物。

プラ舟に入りきりません。
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そして、今日を以って有害捕獲は秋まで一旦終了。

しかし、来週からは認定捕獲と管理捕獲が別々の地域で始まります。

捕っても捕っても減らないシカ。

いつまで続くのだろう・・・・・月月火水木金金・・・・・。

家に帰って、すぐにシカのくず肉で犬用のエサを作ります。
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ついでに山椒の実で「ちりめん山椒」を作って、今日はおしまい。
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(様子を見ながら数分間茹で、水にさらし・・・)

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(ちりめん、調味液、茹山椒を合わせて弱火にかけ、水分を飛ばします・・・で出来上がり)

今日は山頂に上がってコーシンとカノを放しただけなのに、疲れた・・・・・

気温が高かったせいだな。

それとも年のせいかな?

もらっちゃった!

今日と明日は有害捕獲。

役場からの依頼捕獲頭数に達していないため、朝から気合が入ります。

朝の「見切り(猟場に獲物が居るかどうかを足跡などで判断)」の結果によって、どの猟犬に出動させるかを決定するため、わが家の猟犬たちは、それまで自宅待機。

しかし、なんと!猟隊隊員のドタキャン続出!

法事、体調不良、仕事の都合など、半数以上の隊員が欠席。

ほとんどの方がご高齢なので仕方がありませんし、年金だけでは食べていけないので、70才を過ぎても尚、仕事を続けられている方が多いのです。

本当に世知辛い世の中。

他人事ではないのです。

「少人数でやって獲物が捕獲できないばかりでなく、猟場を荒らすだけになってもいけない」

との会長の判断で、朝の見切りもむなしく、今日は有害捕獲中止。

このまま帰るのも寂しいので、今日来た有志5人、本部でのおしゃべりタイムに突入します。

会話がはずむ中、前に「立水栓」を作って下さった「水道屋さんの大先輩」が、私に一言。

「あっきょ君、今日はこれからどうするの?」と。

「今日は仕方がないので、これから犬舎の材料の単管パイプを買いに行きます」と私。

すると、大先輩からの夢のような一言!

「だったら沢山あるよ!もう使わないからあげるよ!クランプもあるよ!」

「え~っ!いいの~、ありがとうございます!」

一緒に作業倉庫に向かい、軽トラにせっせと積み込みます。

もう有害捕獲中止のことなど忘却の彼方へ・・・・・

ズッシリと重くなった軽トラ。

早速、家に帰り、さぁ~降ろそう。

軽トラのエンジン音に反応し「迎えに来てくれたの~!早く山に行こ~!!」と、大興奮の3頭。
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無視してせっせと積み荷を降ろします。

荷を降ろし終え、ちょっと可哀そうなので、猟犬たちを庭にリリース。

うりゃ~!と猛ダッシュで単管パイプへ。
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「何だこりゃ?」

食べ物ではないことを確認し、山のことも諦めて静かになります。

でも、ヤマだけは分かっています。

「今日は違うでしょ?山に行かないの?今から何すんの?」
パイプとヤマ

DSC01090 やま

ヤマはそんな感じ・・・「今日はゴメンネ、中止になっちゃった。作業やらせてね」

そして、ズラッと並べられた頂きモノを見て、腕を組み「う~ん」

私の考えていた犬舎材料の、倍以上の単管パイプを頂いたため、計画を変更することにします。

試しに仮り組み。
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計画変更して、青空犬舎から犬舎小屋にしちゃおうかな。

臨機応変な私!

世間一般には、これを「行き当たりバッタリ」と、言うそうです・・・・・。

明日の有害捕獲、頑張ろ。

ハラガケガメ様様

先月から順次「ハラガケガメ」が孵化しています。

今日もまた、卵の殻を破り、顔を出して様子を伺っている子ガメを発見。
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孵化中の卵を摘まみ上げると、いきなり威嚇!
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生まれながらのファイターなのです。

以前にも紹介した通り、ハラガケガメは中南米の氾濫原(雨季になると池になる)に生息している1属1種の珍しいカメ。

外敵から身を守るために、機動力と類稀なる攻撃力を備えました。
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(甲羅を極力小さくし、軽量化と機動力を確保)

おそらく甲羅など、お構いなしで食べてしまう外敵が多かったのでしょう。

この1属1種で進化してきたということは、生息環境である氾濫原において、食物連鎖の中にシッカリと組み込まれていた証。

生息環境にその進化の足並みを合わせてきたからこそ、今も生き残っているのです。

これは「自然環境との二人三脚」とも言えるでしょう。

一方、わが家のハラガケガメたち。
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素晴らしい状態の親ガメたちの下、毎年多くの子ガメたちが孵化しています。

その子ガメのうち、半数以上は売ってしまいます。

ツインメッセ静岡で毎年8月初旬に開催される「レップタイルズ・ショー」
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2日間で来場者が約3万人にもなる日本最大の爬虫類・エキゾチックアニマルの即売会。

そこで「レップフォレスト」と言う怪しいお店のブースで、委託販売して貰っています。

昨年も、開場した瞬間にハラガケベビーたちは、売れてしまいました。

やはり国内繁殖個体は希少なようです。

このハラガケガメのおかげで、手にすることが出来た「お金」

そのまま「ハハァ~、お納めください」と家内に手渡します「全て」

「年貢」です。

このお金は、狩猟に関わる経費、猟犬たちのエサ代、注射・薬代に充当されるため、年貢逃れは許されないのです。

したがって、そのお金や手間は、次のように循環していると言えるでしょう。



ハラガケガメの子ガメが売れたことにより、手に入った「お金」
                  ⇓
狩猟の経費、猟犬のエサ代、注射・薬代に充当。
                  ⇓
イノシシ肉やシカ肉が確保できるため、豚肉や牛肉を買わなくて済み、食費の軽減に大きく貢献。また物々交換により野菜や魚を頂けるため、それも大いに助かっている。
                  ⇓
これらの生活費軽減要因により、困窮している家計に若干の光が差し込む。
                  ⇓
それを実感した家内から、狩猟・カメ飼育継続の認可が下り、私は心置きなく一生懸命にそれらに取り組め、良い結果を残すことが出来る。



この流れは、考え方によっては「わが家の生活環境との二人三脚」とも言えるのです。

多少、強引な感は否めませんが・・・・・。

「自然の壮大なる営みと、家計のやりくりを一緒にしないで下さい!」

たぶん、ハラガケガメは怒っていると思います。
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その怒りを鎮めるために、私はエサ用のアメリカザリガニを捕りに行くのでした。
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(この側溝にたくさんアメリカザリガニがいるのです)

会社を早帰りして何やってんだろう・・・・・

レッツゴー3匹

3頭それぞれケガやサカリで足並みが揃わなかったので、ちょっと遅れての狂犬病予防接種。

軽トラには2頭分しか犬箱が装備されていないため、自作のキャリアケージでもう1頭を運びます。
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ゴミとして捨てようと思っていた樹脂ダンボールと鳥カゴなどを利用し、構成されている超軽量の優れもの。

自分でも、なかなかの出来栄えだと自負しております。

このケージをあえて一言で表現するならば「不安」と言う言葉しか思い当たりません。

よって、3頭の中で1番体重が軽く、大人しいヤマに入ってもらいます。

そして、軽トラに積載。
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なんか面白いけれど、更に不安。

獣医さんに着いて「あっ!ヤマがいない!」

なんて事になると困るので、荷台の空きスペースにしっかりと積み直してGO!

いつもの獣医さんでは、電光石火の早業でお注射完了。

獣医さんから前回頂いたイノシシの燻製のお礼と、その作り方を教えて頂き、家に帰ります。
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家につ着いて3頭を放つと、なんだかとてもハイテンション!

3頭ダンゴ状態で庭中を走り回ります。

よく見るとコーシンとカノは、ヤマを獲物に見立てて襲い掛かっている様子。
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襲われてボロボロになりながら逃げ回るヤマは、めちゃくちゃ嬉しそう。
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見方によっては、2頭の若いメス犬に、大人気のオス犬ヤマが熱烈歓迎で揉みくちゃにされ、喜んでいる様にも・・・・・
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うん、そっちだな。

しばらく遊ばせ「お注射の後は、激しい運動はほどほどにしましょう」と言うことで、ワンちゃんたちはお食事タイム。

私もボチボチ食事にすることに。

夕飯は「シカカレー」

シチューと違ってカレーにする場合は、シカ肉を少し薄めに切った方が味の馴染みも食感もグッド!
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とても美味しくいただきました。
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ごちそうさまです。

これも猟犬たちのおかげ。
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いつもありがとね。

武士道精神

私ごときが、こんなことを語る資格は無いように思いますが、それでも色々と考えてしまいます。

「日大アメフト部問題」

なぜ、こんなにも騒がれるのでしょう。

やられた方の選手だって、そんなに大ケガをした訳じゃないのに・・・・・

そんな事ではないのです。

おそらく国民の大多数が、強烈な嫌悪感を抱いているであろうこの問題。

これこそ、日本国民の心の中に連綿と「武士道精神」が受け継がれている証なのではないかと思っています。

「ドーピング」も同じ。

日本人選手はやりません。

「ズル」をして勝っても、その勝ちには何の意味もありませんし、そんな勝ちで喜んでいる自分を想像する事すらしたくないからでしょう。

その行為があまりに醜く情けないからです。

そして、対戦相手を「ないがしろ」にする行為は、人としての道理に反し、スポーツマンシップのカケラもないからです。

私は、この問題で一番不幸なのは、日大アメフト部の部員たちではないかと思っています。

こんなネジ曲がった精神論や戦法に従わざるを得なかった学生たちが。

学生たちの心までもが、ネジ曲がっていないことを願うばかりです。

「ズル」で切り抜けることに慣れ、麻痺してしまったとしたら、将来本当の幸せは彼らに訪れることはないでしょう。

この問題とは対照的だと感じたのが、ボクシングミドル級世界王者の村田選手の話。

本人の言葉として、高校ボクシング部顧問教諭の武士道精神に基づいた教えや感謝の気持ちが、試合やインタビューの中で随所に表現されています。

そんな話を聞いていると、日本人もまだまだ捨てたもんじゃないなと、感動してしまうのです。

実は私もこの年にして、そんな武士道精神を重んじられる方と出会うことが出来たと思っています。

その方は、このブログで度々登場する狩猟の「老師匠」です。
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昨年の暮れに亡くなられてしまったのですが、出会ってからの丸2年、みっちりと仕込んで頂きました。

老師匠の考え方は完全に「明治の男」

昭和生まれではありますが、武士道精神が強く残っていた明治時代の人。

依然として、精神的にも技術的にも、この方の足元にも及ぶことが出来ていませんが、これからも何とか前進して行くのみです。

その狩猟と武士道を併せた「狩猟道」

将来、もし私に弟子が出来たならば、老師匠より教えて頂いた「狩猟道」を継承していきたいのですが・・・まずは本人が・・・できるかな・・・・・。

武士道精神やスポーツマン精神の柱が「正々堂々、相手を慮る」ことだとすると、狩猟道精神の柱は「自然への感謝、獲物への感謝」なのでしょう。

それがシッカリと根付いていれば、日大アメフト部問題や、狩猟においては狩猟違反や乱獲はあり得ません。

スポーツも狩猟も「相手やルール」を尊重し大切にしてこそ初めてそれが成立し、楽しむことが出来るのではないかと思います。
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(大丈夫、チミたちも大切にするよ)

ニュースを見ていて「他人事ではないな」と改めて考えさせられました。

紅一点

先週の週間天気予報がズレて、今日は快晴。
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また、射撃大会に行ってきました。

今度はもう少し大きな大会。
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この大会で各部門の上位3名は、県大会へ「出場!」となるのです。

「よし、ここはイッチョやったるか!」と意気込みます。

・・・・・ウソです。

私には関係のない話です。

今日の私の目的は、今後の使用弾を選定すること。

「レッドバードの新スラッグ弾」と「レミントンのスラッグ弾」の比較。

結果から言うと、前回と同様にレッドバードは全くダメ。

レミントンはOK!でした。

レッドバード弾は撃った弾の全てがフラフラ飛びで、集弾も良くありません。

私の腕を持ってしても、着弾をまとめることが出来ないのです。

これでは慣れない採点担当者だと「同痕?(同じところに複数着弾)」と勘違いしかねません。

分かりやすくするために、あえて枠外を狙って着弾させてみました・・・・・

弾痕は全てこんな感じ。
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ねっ、ヒドイでしょ!

えっ!私の腕が?

いえ、違います「弾と腕」の両方。

こんな人は県大会出場者には一人もいません。

出場されるエキスパートの方々は1000発撃っても、こんな所には穴ボコを開けないのです(泣)。

ちなみに、レミントンのスラッグ弾だと弾痕はキレイな丸で集弾も良好。

「ホッ」とします。

よって、レッドバードが改良してくれるまでは、レミントンに決定!

ところで、今日はもう一つ「ホッ」とすることがありました。

射撃大会で、私は初めて女性の出場者に出会ったのです。
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女性が一人いるだけで、場の雰囲気が和みます。

とても可憐で、そして凛とされた方。

色々と伺ってみると、狩猟もされていて、全てお父様の影響だそうで「狩猟は趣味!」と心から思われている感じが、ひしひしと伝わります。

残念ながらお父様は大会には出場されていないと言うことでしたので、今度お会いする機会があれば、是非とも「娘さんとの接し方や、狩猟への手引き」について教えを請いたいものです。

「狩猟者としても、尊敬できる何か」がお父様に無ければ、娘さんがあんなに生き生きと狩猟について話をしてくれることはないでしょう。

我が娘と「この方」を引き合わせたい。

「こんなに素敵な先輩が頑張っているのなら、私もやってみよう!」

そんなふうに思ってくれないかな?

今日は天気と同じ「清々しい」気持ちで大会を終えることが出来ました。

成績は・・・・・・・・

一応、景品をいただきました。
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飛び賞です(沈)。

ウメ

そろそろ梅の収穫時期。
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昨年は、裏山に自生している白梅の実を収穫。

梅干し、梅酒、梅シロップに梅酢、赤シソは「シソふりかけ」にと、自然からの贈り物を堪能させて頂きました。

放っておけば地面に落ちて見過ごされていた「白梅」で作る梅加工品。

なかなかに侮れない美味しさがあります。

その味は食用梅に引けを取りません。

よって今年も、まだかまだかと収穫の時を心待ちにしているのです・・・・・。



ところで、11年前の梅干しを作っている時期に拾ってきた子ネコ。
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生後2日で親ネコに育児放棄され、弱っていたところを保護。
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家内により「ウメ」と命名されました。
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由来は簡単。

「梅干しを干していた日に、わが家に来たから」

したがって毎年この時期になると、わが家の中ではウメの話題が多くなりウメはチヤホヤされるのです。
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梅の実を収穫した後の作業を、近寄って興味津々で見学しているウメ。
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ヘタを取り除いて洗浄して置いておいた梅の実は、油断しているとウメのいいオモチャ。

「パシッ!」とされて「コロコロ~」と散乱。

そして「クンクン、ペロ!」

水気を取ってくれます・・・・・

もう一度洗い直し。

多目に見ていると、やりたい放題。

梅の殺菌工程になかなか進めません。

「あっ、そう言えば!」昨年仕込んだ梅酒が飲み頃になったかな?
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こっそり飲んじゃお~!
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「おっ、バッチグー!」甘さ控え目にしたのがいい感じ。

「早く飲んじゃわないと、ビンが空かないから次が作れないのだ」と言ってみようかな。

試しに家内に言ってみました・・・・・

「ダメ、私の!!」だって。

ハンター保険

狩猟者ならば必ず加入しなくてはならないのが「ハンター保険」

鉄砲による事故や狩猟中のケガはもちろん、射撃大会や練習中のちょっとしたケガだって面倒を見てくれます。

つまり狩猟者にとっては、とても心強い保険なのです・・・・・と言いたいところですが、ハッキリ言ってそんなこともないのです。

その請求手続きや被害者との折衝は、ほとんど全て請求者本人が動かなくてはならず、車の保険のようにはいきません。

非常に面倒くさく厄介なのです。

そして、一番問題だと思うことは、狩猟中の猟犬による事故。

これにおいては全く以って万全ではありません。

犬持ちからすると「無保険」と変わりはないのです。

誰でも「無保険」で車を運転することは不安過ぎますし、ドライバーとして無責任極まりない行為。

その無責任極まりないハンターに、図らずも犬持ちはなってしまう可能性が高いのです。

ハンター保険に加入しているにもかかわらず。

ハンター保険が適用されるのは、原則「猟犬」が直接的に直に関わった事故のみ。

猟犬が人や家畜を咬んでしまったとき。

あとは猟犬が家や車に対して物損を起こしたとき・・・・・「?」

この「?」・・・猟犬が物損を起こすことなどマズないのです。

物損を起こすのは、猟犬に追われた「獲物」つまりイノシシかシカ。

この場合、圧倒的に多いのはシカ。

民家の外壁や門扉、庭のモノを汚すか破壊、またある時は車を凹ましキズ付けます。

シカ写真 (3)
(分かりにくいけど玄関はグシャグシャ)

シカ写真 (5)
(染付の伊万里焼傘立てはパリ~ン)

シカ写真 (12)
(植木もズタズタ)

シカは追いつめられると、開けたところに逃げようとし、そんな事になってしまうのです。

「シカ」が直にやったことに対しては原則、保険は適用されません。

狩猟中の事故なのに。

よって、被害者の方とはもちろん、保険会社とも折衝しなくてはならない場合も多いのです。

「これは猟犬がやったんですか?それともシカですか?」は毎度のこと。

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(犯人グループ)

「そんなの直接見たわけじゃ無いから分からない」って言うしかないのです。

シカ写真 (9)
(真犯人。逮捕)

損害賠償が低額の場合は、そのまま「適用」となって通る事も多いのですが、高額の場合は大変。

調査が入ります。

明らかにシカによるものだと「適用外!」となってしまうのです。

山奥で人知れずシカ狩りをされるようなハンターさんは、無縁の話かもしれません。

しかし、今となっては住宅街の裏山や、隣接する河原にもシカは生息しています。

捕獲業務において、保険適用外になった時は、県や役場が面倒を見てくれるかな?

んなワケないな税金だもの。

猟犬ならぬ猟人になって「勢子鉄砲」を鳴らしながら山中を駆け回るかな。

たぶん、そっちの方がタツがシカを撃ちやすいぞ。

シカも山から出ないし。

それとも、安全にシカ猟ができる「里山用シカ猟犬」を作出してみようかな。

猟欲が弱く、足が遅く、でも、鳴きはあって鼻もそれなりに利く猟犬。

優れた猪犬を作るより難しそうだ!?

愚かな父親

3年前の真夏の出来事です。

この日は息子とボート釣り。

当時は、まだ小さく非力だった息子。

力を振り絞って、ボートの積み込みを手伝ってくれました。
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本人は久々のボート釣りだったので、ワクワクしている様子。

私としても、息子のいい思い出となるような釣行にしようと用意は万端。

仕掛けは上物から底物まで何でもゴザレの胴付き3本バリ。

エサもコマセはもちろんオキアミ、イカ、キビナゴなど、もうバッチリ。

ボートを降ろす浜辺までは車で10分、アッと言う間に到着。

えっちらおっちら息子とボートを波打ち際まで運び、いざ出漁!

先に息子に仕掛けを入れさせ、棚を指示した途端にヒット!

連続で次々と釣り上がる、丸々とした大型のゴマサバとヒラソウダに大喜び。

クーラーボックスはすぐに魚でイッパイ、なんと、ここまでボートを出して30分。

じゃ~私も仕掛けを入れましょうかね~と、準備をしていると、急に息子がヘン!

船酔いです。

「船酔いで死んだ人はいないから心配するな。父さんは釣りをしてるから、チョット休んでな」と、私は釣りを続行。

1時間ほど釣りに熱中し、息子の様子を確認すると、グッタリしていて反応も鈍く意識が朦朧としているのです。

船酔いにしてはおかしいと思い、浜辺に戻ります。

浜を歩くことすら出来ないので、背負って日陰へ。

そこで初めて息子の熱中症に気が付くことに。

体がカンカンに熱いのです。

焦った私は、ペットボトルの水を息子の頭にかけて、麦わら帽子で扇ぎます。

実は、この日は猛暑日、最高気温は36℃を超えていました。

釣りに夢中になり過ぎて、熱中症のことを考えていなかった愚かな私。

その後、何とか家に帰り、クーラー全開の部屋で息子を休ませます。

夜には元気を取り戻し、動けるようになって一安心。

暑さ対策は十分にして行ったつもりだったのですが、冷静に考えると様々な要因が。

 ◦ 酷い船酔いにより水分補給できなかった。

 ◦ 救命胴衣が体温上昇を高めてしまった。

 ◦ 小型ボートだったため、海からの照り返しをまともに受けた。

 ◦ そして、それらを私が見過ごした。

後日、息子に聞いてみると「もう二度とボート釣りには行かない」と・・・・・

最悪の思い出となってしまったようです。

それから毎年「ボート釣り行かない?」と誘うのですが、答えはNO!

今年もしつこく聞いてみよう。

当時から比べると、体力も力も遥かにアップしたことを、本人も自覚しているハズ。

「いざと言うときのために岸釣りセットも持って行ってあげるよ!」なんてどうかな。

それと、真夏に行かなきゃいいんだよな・・・・・。

今から10年以上前、あえて2月の極寒ボート釣りを、これまた息子と敢行。
キッス

あの時は、カサゴやメバル、ササノハベラなんかが釣れて楽しそうだったな。

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ところで、何でヘンな時期にばかり釣行したんだろう。

たしか、仕事の都合だったなぁ。

今年は、もっとまともな時期に釣りに行こう。

汚名返上だ!