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生きもの二人三脚

一銃一狗②

「周辺環境を整える」となると、猟犬・獲物引き出し・解体場などなど準備することは沢山ありますが、まずは猟犬。

イノシシの起こしについては、まずますのヤマとコーシン。

2頭とも心得ていて、私とコンタクトを取ることを忘れません。

獲物のニオイが無いときなどは、必ず私の指示を仰ぎに戻り、捜索において手抜きはしません。

2頭ともに鼻が利き、空中のニオイはもちろん、地面のニオイはさらに確実に嗅ぎ取るため、獲物を地の果てまで追って行きます。

しかし「一銃一狗」の場合、この追いのしつこさは、アダとなること間違いなし。
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追えば、それでいい・・・では人間が追い付けませんから。

特にコーシンは「もうヤメテ~!」と言いたくなるくらいに追いが強烈。

軽トラでマーカーを聞きながらGPS片手に山中を走り回る・・・

こんなのは、もはや一銃一狗ではありません。

その点では、年を取って我武者羅では無くなったヤマの方が、獲りやすい。

実際に、ヤマが鳴き止めした時の方がイノシシもあまり焦った様子ではなく「何だよ、うるさいな、昼寝中なんだからアッチ行け!」ぐらいの感じ。

コーシンの、猛烈鳴きで「やっべ!コイツちょっとキケンかも!」の、イノシシ猛ダッシュ!とは異なるマイルドなヤマの鳴き。

私がイノシシに上手く近づくことが出来れば、仕留めるチャンスはかなりありそう。
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でも、ヤマは今は骨折療養中。

ここで秘密兵器の新米カノはどうか?

カノは「折り紙付き」の「一銃一狗」犬の血筋直系。
カノぴょん

父犬・母犬ともにバリバリの現役犬。

そして、カノを譲って下さった「三重の師匠」さんは、今期も母犬とともに一銃一狗で数々の実績を上げられています。

よし、これはもう期待せずにはいられない。

よって、山中散歩もついつい力が入り、仕事もそっちのけ。

コーシンの時の倍は山中訓練をしています。

そんな毎日ですので、カノと私は一心同体・・・なハズ。

コーシンとは、また違った感覚で繋がっているのです。

これが洋犬と和犬の違いなのでしょう。

そして、カノの獲物捜索は先輩犬に全く引けを取っていない。

先日の山訓練ではイノシシ親子3頭を起こし、私は小イノシシと鉢合わせ。

もしあのとき、大きめの玉網(タモ網)を持っていたなら、イノシシをゲットしていたこと間違いなし。

「一銃一狗」を超越した「一玉一狗」を達成していた事でしょう。。。

よし決めた!

巻き狩りはコーシン。

一銃一狗はカノ・・・時々ヤマ。

カノには「一銃一狗」を達成するための素質・素養があると感じている私は、焦らずじっくりと仕上げていきたいと思います。
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たのむぜ!カノ!

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一銃一狗①

一銃一狗は「いちじゅういっく」と読みますが、意味は「一銃」一つの銃つまり狩猟者一人と「一狗」一頭の狗(いぬ)で猟を行い、イノシシを仕留めることを意味します。

猟犬と狩猟者が一対一で向き合い、一つとなってイノシシと対峙する狩猟スタイル。

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昔からの言葉ですので、その定義は今の狩猟では何処まで当てはめることが出来るのか?私は考えてしまいます。

「細かいことは考えず、一人で捕ればそれでイイんだよ」と言うならば、複数の猟犬を使って「鳴き止め」「咬み止め」でイノシシを猟犬に止めさせて、狩猟者が仕留める。

これでは狩猟者と猟犬との間に明確な繋がりが無く一体感に乏しいですし、そもそも「一狗」ではありませんので論外。

それでは猟犬1頭にマーカー(音声発信器。鳴き声などが分かります)やGPS(猟犬の居場所や行動の様子が分かります)を付けて、その情報を元に状況を把握し、止め場所を特定したり先回りをしてイノシシを仕留める。

これぐらいはイイのではないか?

でも、昔の猟師の方々が聞いたら何と言われるだろう?

「それは反則だ」と言われるに違いない。

それではヤマとコーシンの、それぞれ1頭引きの巻き狩りのときに、図らずも勢子撃ちになってしまったことが何度かあるので「変則一銃一狗」は達成している。

「バカ者!」

昔の猟師のあきれ果てた声が聞こえてきます。

では猟犬にマーカーもGPSも付けずにイノシシ猟をしろと言うことなんだろうか?

「そのとおり。 弾も一発だぞ」

昔の猟師はキビシーな。

でも、本来はそのような事なのでしょう。

「それならば、そのマーカーとGPSとやらを付けてもいいから、極力猟犬の鳴きとオマエの山勘でイノシシを獲ってみろ」

現代においては、それがギリギリか。

・・・・・

猟犬と人との連携の集大成。

イノシシとの正々堂々とした勝負。

老師匠と夜な夜な語り合った「狩猟道」について。

そんな事を思い出しながらも、まずは真の「一銃一狗」達成のための周辺環境を整えねば。

②に続く

皆さんもっと寛容に

私たちが役場の要請で管理している箱ワナは3ヵ所。

そのうちの1つに「入口閉鎖」の無線反応あり。

私を含めた猟友会の4名が処理をしに向かいます。

この箱ワナを仕掛けてある場所近辺は、イノシシの目撃情報が頻繁に寄せられるところ。
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だからと言って、イノシシが何か悪さをする訳ではないのですが・・・。

せいぜい土手を掘るくらい。

しかし、通学路での目撃や幼稚園の近くに出没(いずれも山裾)すると、すぐに役場に通報が。

普通の人がイノシシを見ると、やはり怖いのでしょう。

通報を受けた役場も対応をしない訳にはいかず、猟友会に要請が掛かり、有害捕獲が行われるのです。

ですから、この箱ワナは役場が用意してくれたもの。

つまり税金が使われています。

イノシシが捕獲されると写真などの記録を役場に提出し、それが公報に掲載され、対処したことの証明となるのです。

・・・・・これでいいんだろうか?

住宅地近隣の山にイノシシが溢れかえり住宅地にも出没し、土手や花壇が掘じくり返され、イノシシによる落石も・・・。

・・・ぐらいであれば「捕獲もやむなし」なのですが、隣接する山中のイノシシ生息密度は低く住宅地での被害もありません。

山裾でチラッとイノシシを目撃しただけなのに・・・・・

イノシシが山にいちゃいけないのかな?

イノシシを根絶やしにしろと言うのかな?

役場の公報で「イノシシを目撃しても、刺激をしなければイノシシは何もしません」なんて掲載してもらうようにお願いしてみるかな?会長に。

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このイノシシも処分し、関係者皆で美味しくいただきました。

「ご馳走様でした。御免」

ど根性ヤマ

ヤマはやっぱり骨折していました。

犬骨格
左足の中足骨が1本折れており、関節は何とか大丈夫。

獣医さん曰く「腫れが引いているようなので、このまま様子を見ましょう」とのこと。

中足骨は、ほっといてもくっ付いてしまう可能性が高いそうです。

何れにしても、ヤマの走り回る姿を取り戻すために「出来る限りのことをしなくては」と思います。

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ケガをして3・4日ほどは犬小屋にこもったままでしたが、その後は急激に元気なり食欲も全開。

ただし、左足先は上げたまま。

その状態でも、私が軽トラのエンジンを掛けようものなら激しく吠え「猟に連れて行け!」と武者震い。

獣医に連れて行くときも、軽トラに飛び乗ろうとします。
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(なんだか猟に行くんじゃなさそうだね)

「1週間前の出来事は忘れてしまったんだろうか?」

片足ケンケンでも、猟に行こうとするヤマの「猟犬魂」には脱帽です。

私の元に来て約2年。

老師匠より「ヤマみたいな犬は、そういるもんじゃない」と言われたことが身に染みて分かる毎日。

先導犬として、これからもヤマにはやってもらいたい事が沢山あります。
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「ヤマ、まずは頑張って足治そう!」

「これ全部食べていいぞ!」
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「骨にはやっぱり骨だよな!」

「無茶言うなワン!」

今期最後の認定捕獲

まずは早朝からお花見!
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2月末なのに、もうこんな感じの「早咲きザクラ」・・・可憐だな~

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6・7分咲き?来週末ぐらいが見ごろかな。

サクラの花を眺めていると、いつに間にやら猟友会の方々が勢揃い。

ある意味、こちらもキレイ?
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猟友会連合軍はこの後、数ヵ所に分かれてシカの捕獲を行います。

前回のシカ捕獲頭数は34頭。

果たして、今日はどうかな?

会長:「あっきょ君、一番上!」

 私:「了解しました!」

下山するときにシカを引き出すため、その方が合理的。

相対的に若い私は「一番上」つまり、標高の高い場所のタツに陣取ります。

いい通りを発見!もう、もらったも同然!
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「シカは必ずここを通るはず・・・フッフッフ」

自分で言うにも何ですが、私の野性的勘は、かなりの高確率で当たるのです。

そして、普段「見切り」で鍛えられた「目」は、シカの逃走ルートを網膜に投影します。

シカは水場のある所に居着く傾向があり、ここは絶好のポイント。
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のどかな川のせせらぎと、ほとばしる水しぶき。

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自然に満ち溢れた景色と、こころ洗われる水の音。

「あ~腹へった!」

早速「のり巻き」をいただきます。
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(3分で連続一気食い!もちろん、ゴミなどは山に一つも残しませんよ!)

遠くで聞こえる勢子声と、鳴き出す犬たち。

ピクニック気分から一瞬で戦闘モードに。

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「たのむぜ!キャノン砲!」

目を閉じ、耳に全神経を集中します。

私の「レーダー耳」は、様々な自然の音の中からシカの足音だけを抽出できるのです。

山のいたるところで鳴り響く銃声は、戦場さながら。

「止めたよ!」「そっち行ったぞ!」などなど無線も大忙し。

そんな緊張の続く状態が1時間ほど続いた後、犬も泣き止み回収されます。

「タツあがって下さい」と、会長の無線。

終了(しゅ~りょ~)!

「ボ、ボクのところにシカさん来なかったんですけど・・・」

「目をつぶっている間に行っちゃったのかな~?」

「のり巻き食べてたの気取られたかな~?」

いろいろと反省をしながら、皆さんの仕留めたシカを引き出します。

やっぱり私は獲物の「引き出し」専門要員なのでした。

トホホ・・・・・(沈)

自然観察会

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これは先日「湧水」について触れた、わが家の生活水水源で行われた自然観察会の写真です。

かなり昔の写真ですが、この観察会は、川の自然保護活動を行っているNPOと町により今でも夏に催されています。
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「あ~懐かしい!」

この川は、年間平均水温が15℃と低いため、あちこちで聞こえる「キャ~冷た~!」と言う悲鳴。

しかし、悲鳴はすぐに「やった~ゲット~!」と喜びの声に変わります。

澄んだ川に生息する生きものの捕獲に夢中になる子供たち。

次々と捕獲される様々な生きものの名前や生態を、NPOの方々が分かりやすくその場で説明して下さいます。
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(ウキゴリ)

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(ヨシノボリ)

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(ミヤマカワトンボのヤゴ)

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(成虫発見!)

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(箱メガネで梅花藻)

それを楽しそうに、でも真剣に聞き入る子供たち。

これぞ「生きた授業!」

私もこんな活動を立ち上げてみたい!

町と猟友会で何か出来ないだろうか?

山の現状を、子供たちに知ってもらう良い方法があるはず。

登山ルートを利用して、そこに隣接するイノシシやシカの餌場やヌタ場(寄生虫などを落とすために泥浴びをする所)などの生態に関わる場所を見て回ったり、シカの食害状況を見てもらう。

せっかくなので、猟犬も同行させて気分を高めます。

ついでに余興で、コーシンとカノに山中でワンワカとやってもらい、子供たちにイノシシやシカを初体験!

そしてお昼ご飯は野外バーベキュー&焼肉、〆でカレー。

肉はもちろんイノシシとシカ。

うん!これも川の観察会と同様に、いい体験になりそうだ。

子供たちの自然・環境保護意識の向上に役立ててもらい、その中から将来「狩猟者」になってくれる人が現れれば嬉しいな。

ちょっと会長に相談してみようかな?

猟犬の引際

18日はヤマの復帰戦。

1月28日の猟で雄イノシシに胸元をキバで切られ、負傷してから3週間。

傷口もすっかり治り、ヤマ自身もやる気満々・・・・・。

だったのですが、また受傷させてしまいました。

今度は左足を雌イノシシに咬み付かれてしまい、骨折の可能性もあります。

家に連れて帰ってからもヤマの左足は見るからに腫れ上がり、非常に痛そう。
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私はヤマに声を掛けるものの反応は弱く、エサも食べません。

あれだけ食いしん坊のヤマが・・・・・おかしい。

体中、大イノシシに切られたときでも、エサのときは何事も無かったかの様にがっつくヤマ。

「これはイノシシに揉まれたかな」と更に心配になります。

この「揉まれた」とは「イノシシに咬まれたまま激しく振り回される」「鼻先や足で強く押される」「突進される」などして腹部に強い圧迫を受けた状態。

内臓になにがしかの損傷を負った可能性もあるため、1~2時間おきにヤマの様子を見に行きます。

すると3回目にはあったエサが4回目にはすっかり無くなっていたので、まずは「ホッ」と一安心。

化膿止めに抗生物質を投与し、私も寝ることにしました。

翌日、朝一番でヤマの様子を見に行くと、昨晩よりは余裕のある表情に。

そして、便も大小しています。

いつもと変わらぬ形状と色、大小ともに血も混ざっていません。

足の様子も見たいのですが、犬小屋から引っ張り出すのも可哀そうだったので、隙間から見るだけに。

チラっと見える左足は、更に腫れ上がってやっぱり痛そう。

私は悩みます「このまま順調にケガが回復しても、ヤマを引退させるべきか?」と。

現在10才半のヤマの働きを見る限りでは「捜索」「追跡」は、まだまだ現役。

しかし、鳴き止めしているときのイノシシとの間合いと、攻撃をかわすときのフットワークがダメ。

ヤマ1頭引きのときの鳴き止めは、しっかりと安全を確保した間合いなのに、コーシンと一緒の時はその半分の間合い。
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コーシンはその間合いでも、ボクサーのように前後左右に素早く動き、イノシシの攻撃を確実にかわします。

また、混んだボサ(身動きが出来ないほどに繁茂した草木)の中では、十分に間合いを取り、安全を図りながら猛烈に吠え掛けます。

コーシンにつられたヤマは、強気になってしまうのか?それとも本来の間合いを忘れてしまうのか?

イノシシの攻撃を素早くかわせなくなってきているヤマは「アウ~ン!」と言う悲しげな鳴き声とともにイノシシにフッ飛ばされますが、全く怯まずに再度吠え掛かる怖いもの知らず。

よく10年も生き残ってきたものです・・・・・でも、たまたまじゃないな。

この受傷の原因はコーシンにある(コーシンが悪い訳ではないのですが)と考える私は、今後、コーシンと組ませるのは止め、カノと組ませてみようと思います。

暫らく、カノの適性を見極めた上で、コーシンとカノを組ませるかどうか。
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コーシンは1頭引きでも並みの猟犬3頭分くらいの働きを見せますので、上手くいかなかった場合は、カノと組ませなくてもいいかな。

「猟犬は狩猟者のパートナーであり・・・・・」などと言う、他の働く犬同様の観点で猟犬を見ているならば、ヤマは即引退させます。

実際には「狩猟者は猟犬の心強きパートナーもしくはリーダーであり、猟犬は獲物を追うことを何より生き甲斐とし、狩猟者は猟犬を満足させるために獲物を仕留める」と言った感じです。

軽トラにコーシンだけ乗せて家から発進するときの「何故だ~何故なんだ~、オレを忘れてないか~、猟に連れてってくれ~」と聞こえるヤマの鳴き(叫び)声。

これは、私のエゴイズム的な解釈ではありません。

毎日世話をしているので分かります。本当にそうなのです。

そんなヤマを見ていると「いつまで・・・・・」と悩みます。

もう「名誉アイドル番犬」になる?
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(私をナメテもらっては困るのだよ、私を・・・痛っ!)





老後の生きがい

小さい頃より機械モノは大好きですが、自分で修理をできないデジタル品は苦手なアナログ人間な私。

車はハイブリッド・EVの時代ということは分かっていても、馴染めません。

オートバイも昔のモノは大好きですが、今のはチンプンカンプン。

したがって今現在でも、シーラカンスのような乗り物を足として使っています。
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(もうじき30年選手の、いすゞビッグホーンのガソリン直4。ニホンオオカミ並みに珍?(絶!))

「省エネ」だ「エコ」だと言われて久しい昨今。

私は車なんぞは「買い換えない」「極力乗らない」のもエコだと考え、主な移動手段は「自転車」としています。

家族全員その考えには賛同してくれていますので、どしゃ降りの雨の日以外は、家より5㎞圏内であれば皆、自転車移動。

よって、わが家の庭には軽トラ、ボロ車、ボロバイク、ボロ自転車、そして番犬3頭が所せましと、ひしめいております。

通り掛かった人は「解体屋?」と、勘違いすること間違いなし。
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(こんな軽トラを庭に置いておくと「お仕事は何ですか?」と、時々聞かれます)

「そうだ!定年退職したら自転車屋をはじめよう!」

修理大好き人間の私にはもってこいかも。

おまけに家の前の道は、高校の生徒さんや通勤の方々が、毎日わんさか自転車で通ります。

そして、この近所には自転車屋がありません。

どうせ儲けなんかは考えないと思うので、地域貢献も兼ねてやってみるかな。

「虫ゴム交換・各部調整は無料」とか「高校生はパンク修理無料」とか、お役に立てそうなことが沢山ありそうだ。

しかし待てよ、今以上に有害や管理捕獲の出番が多くなるはず。

「本日、猟に出ておりますので修理の方は連絡先をご記入の上、代車でお帰り下さい。
修理が終わり次第、連絡をさせて頂きます」なんて看板も作っとかなきゃいけないな。

猟が終わって、獲物を解体して、パンク修理3台。

きっとパンク修理は後輪なんだろうな~、時間掛かるな。

そのうちにスクーターやバイクのパンク修理やタイヤ交換、そして普通の修理もすることになるだろうし、猟との両立が大変だ。

あっ!そうだお店の名前は何にしよう・・・・・。

こんなことを考え出すと楽しくてたまらない妄想癖の強い私ではありますが、ちょっと真面目にこれからの人生を考えてみるかな。

「人間五十年・・・」いやいやとんでもない。

猟友会の方々を見ている限りは、その倍。

その中で後期高齢者になられても尚、仕事を続けられている方は、圧倒的に頭脳も体も若々しいのです。

ムムムッ!これは妄想などに終わらせてはいけないぞ。

仕事を続けて「薬知らずのシッカリ納税じーさん」になって、最後は「ピンピンコロン」で行こう!

目指せ!生涯現役!

考えるのまだ早いかな?

不老長寿の水

わが家の近所の川。
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この川の湧水で、私たちは生活をしています
湧水

近くの浄水場経由の冷たい水は、蛇口を捻っただけで、いつでも美味しくいただけます。

会社に行く途中にも湧水が出ているところがあり、通勤途中にペットボトルに汲んで、それもわが家では飲料水に。

どちらも美味しい水なのですが、飲み比べてみると微妙に違うのです。

環境や水に詳しい方に聞いてみると、水源が近くでも地下水脈が異なるからだそうで、通勤途中の湧水はバナジウム水に近いとのこと。

この水は何だか口当たりが優しくて、飲みやすい水なのです。

家族の中では味覚が鈍感な家内以外はその違いが分かり、水道水はあんまり飲まずで、少し贅沢。

ですから、私は通勤途中の水汲みは日課となっており、今までにどれだけ通勤バイクに積んで帰ったのか見当がつきません。

いや、計算は出来るな・・・6年前から・・・1日に・・・お~すごい、5トン以上!

よく飲んだな~。

運ぶのも大変だ。

これを「バナジウム天然水」としてお金に換算してみると・・・

・・・いやらしいから、やめとこ。

しかし、いつまでも飲むであろうこの水も「当たり前に湧いている」で、いいのかな。

川ひとつとっても、汚してしまう人間が、水源を守り続けられるのだろうか?
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水の出発点を「雨」だとするならば、それを貯え濾過する山の緑を、保つ努力・責任が、これからも人間には求められるのでしょう。

確かに「ハゲ山化」を防ぐことにおいて、シカの捕獲は一定の効果を上げているのかもしれませんが、そんな次元の話ではないのです。

「人類」と言いたいところですが、少なくとも「日本人」一人一人が環境保護意識を当たり前に身に付けているような教育が必要です。

その観点からすると、日本の教育や制度はまだまだ未熟。

お金で物事を計るわけではないのですが、今、そこに税金が投入されたとしても、将来的には形を変えて何倍にもなって帰ってくると思うのです。

そして、そこには雇用も生まれるでしょう。

「消費」のことばかり考えず「守る」ことも大切だと言うことを、永田町の人は考えて頂きたい。

「少子化」や「年金問題」により、将来や老後に明るい展望を持てなくなった国民が多い中、私もその一人として、どうやって生き残っていくかを考える毎日。

しかし、自分の生き残り策でバタバタしているようでは、とても「人のこと」や「世の中のこと」ましてや「環境のこと」などを考えている余裕は無いでしょう。

そんな生き方は、私はまっぴらゴメンです。

これからも、どんなに小さなことでも、人と自然環境の調和に関わり貢献しながら生きていきたいと考えます。

湧水を汲みながら、そんなことばかりを考える私は、せっかちなのかな?

それとも、私より二回り上の猟隊の方々と、毎週のように顔を合わせているからかな?

猟友会や地域のために奔走し、人々のために労を惜しまない方。

老後を生き生きと楽しまれ、猟を元気の源とされている方。

そして自分のことで精一杯な方。

20年後の私はどうなっているのかな?

そもそも生きているのかな?

いや、それは大丈夫!

だって毎日、湧水を飲んでるもんね♪・・・??

どうしよう

先日、私の所属する猟友会の会長より電話がありました。

内容はどのような事だったかと申しますと「認定捕獲」について。

2月に予定していた最後の認定捕獲が現場の雪のために中止となってしまい、それに出席する予定だった私は、1回も出席しないまま今期の認定捕獲が終了してしまったのです。

県としては「1回も出席しなかった者は参加資格取り消し!」としていたようで、私はその対象者に。

会長曰く「うちの猟友会で1回も出席しなかったのは、あっきょ君1人だけなんだよ。
でも、県の取り決めはあんまりだと思うんで、県に掛け合って来る」とのこと。

私は年末年始の仕事が忙しく、平日に行われる認定捕獲に、どうしても出席できない旨を事前に会長伝えていました。

そんな流れの中、会長の心遣いには本当に恐縮してしまいます。ありがとうございます。

そして、昨日出された結果は「もう1回捕獲をやろう!」と言うことに。

その予備日まで設けて下さっています。

「えっ!私が引き金になってしまったの!」と心の中で焦ります。

他の猟友会の方々も、合同で行う認定捕獲の出席者は、毎回100名ほど。

いや~どうしよう、皆に何て言って回るかな。他の猟友会の会長さんや支部の支部長さんにも頭を下げて回らないとな~。

このご恩に、どうやって報いたらいいんだろう。

やっぱり、昨年お断りした管理捕獲での勢子役を、また引き受けるかな。

昨年の管理捕獲での出来事です。

会長より「あっきょ君もヤマとコーシンを連れて来て!」との依頼を受け、鼻息も荒く犬も私も出陣。
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有害捕獲での2頭の実績を評価して下さっての依頼だと思い、ここでも結果を残したく、私は勢子声を張り上げます。

それを感じてか、ヤマもコーシンも目覚ましい活躍。

山のあちこちで鳴り響く銃声。

特にコーシンの活躍は目覚ましすぎ。

追尾型ミサイルが如くシカを追い立てます。

そしてマーカーも聞こえなくなり、コーシンよ何処へ。

GPSを見ていると、2㎞ほど離れた場所で止まっています。

なんか、イヤな予感。

軽トラで現場に向かう最中、GPSの指し示す場所は、F1レースも行われるサーキット内。

軽トラを止めて有刺鉄線を潜り、サーキット内に侵入。

しばらく進んだその先で繰り広げられる壮絶な光景に、私は目を疑います。

「ヤメテちょ~!」イヤな予感は的中!

さらに目に前を走るフェラーリやポルシェ。

「キャ~ッ!!」(気絶)

気を取り直した私はコーシンを引き離し、動きの鈍くなった、袋角が伸びれば3段間違いなしの大ジカと格闘。

よく見ると、シカはお尻に弾を受けています。

「だれ~、こんなとこ撃ったのは~!ヘタクソ~!」

本当に関係者の方々には、ご迷惑をお掛けしてしまいました。

そして、シカにも無用の苦しみを与えてしまいました。

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私(カノ、コーシンに言ってあげて)  (お姉~ちゃん、何でもホドホドにね!)  (イヤよ!)

会長に頼まれたらやっぱり断ろう・・・・・

・・・「無理!」って。