猟犬は生後何ヶ月あたりから実猟に出すか。

「勢子の考え方」「犬の訓練状況」「犬の状態」によって様々。
私の周りのほとんどの方は「早い方が良い」とのご意見。

でも、それでいいのかな?「物事には何でも順序があるのでは?時間を掛けなくてはいけない事もあるのでは?」と、考えてしまう私。
私は一つの参考例として、盲導犬や警察犬の育成過程に学ぶべきところがあるのではないか、と感じています。
どちらも1年間は一般家庭で飼育し、基本的な躾や人との距離感などを犬に学ばせます。
その後始まる本格的な訓練に向けて、体力や知力そして社会性が整う期間が「1年間」なのでしょう。
では、猟犬は?・・・本来は同じなんじゃないかと・・・。
ただし猟犬の場合は、体力や運動能力そして反射神経などを養うため、散歩コースに「山中」を加える必要がありますが。

そんな中で、山中の雰囲気・音・ニオイに慣れてくれれば、勝手に捜索を始めだします。
そして山中での動きに「速さ」が付いてきたところで、先導犬と一緒に山に入れるのです。
その段階では、犬たちを入れる山の見切りをある程度して、獲物がいないと思われる山での訓練に止め、先導犬との協調性を確認。
その段階を踏んでから「実猟初陣!」でいいと私は感じております。
ですから、現在生後6ヶ月のカノにとって、私はまだパピーウォーカー!?

カノは同じ時期のコーシンと比べると、少し寂しがり屋さん。
しかし山中の訓練では一変、捜索範囲やその関心度はコーシンと同等かそれ以上。

現状での山中での反応は申し分ありませんので、もうそろそろ先導犬と一緒に、山に入れてみようと思っています。
この寂しがり屋な性格はどの犬にもあるでしょうし、協調性の表れだと私は感じています。
協調性が獲物を捜索したり、追うときの犬たちの足並みを合わせ、また勢子の指示を仰ぎに来たり、回収のときにも役立っていると考えます。
先日の猟でヤマとコーシンを受傷させてしまい、特にヤマの傷が深かったため、しばらくの間はベンチ入り。
コーシンの方は幸い浅い傷で済んだので、次週はどうかな?
猟隊の皆に頼んでシカ山でもやらせてもらって、コーシンを先導犬でカノの初陣とするかな?

焦ったが故に、仕込みに失敗したり悲しい事になってしまった老師匠の経験談をいつも伺っていたので、考えてしまいます。
勢子師匠もおっしゃいます「4・5ヶ月(生後)の時にイノシシを追い回して、これは行けるぞ!と思った犬に限って直ぐにやられて死んじまうだよな」と。

ど~しよう!
「リンダ。こまっちゃう♡」
私の頭の中には、山本リンダさんの名言とともに、少年期の恐怖体験が脳裏をよぎるのでした。
続く

「勢子の考え方」「犬の訓練状況」「犬の状態」によって様々。
私の周りのほとんどの方は「早い方が良い」とのご意見。

でも、それでいいのかな?「物事には何でも順序があるのでは?時間を掛けなくてはいけない事もあるのでは?」と、考えてしまう私。
私は一つの参考例として、盲導犬や警察犬の育成過程に学ぶべきところがあるのではないか、と感じています。
どちらも1年間は一般家庭で飼育し、基本的な躾や人との距離感などを犬に学ばせます。
その後始まる本格的な訓練に向けて、体力や知力そして社会性が整う期間が「1年間」なのでしょう。
では、猟犬は?・・・本来は同じなんじゃないかと・・・。
ただし猟犬の場合は、体力や運動能力そして反射神経などを養うため、散歩コースに「山中」を加える必要がありますが。

そんな中で、山中の雰囲気・音・ニオイに慣れてくれれば、勝手に捜索を始めだします。
そして山中での動きに「速さ」が付いてきたところで、先導犬と一緒に山に入れるのです。
その段階では、犬たちを入れる山の見切りをある程度して、獲物がいないと思われる山での訓練に止め、先導犬との協調性を確認。
その段階を踏んでから「実猟初陣!」でいいと私は感じております。
ですから、現在生後6ヶ月のカノにとって、私はまだパピーウォーカー!?

カノは同じ時期のコーシンと比べると、少し寂しがり屋さん。
しかし山中の訓練では一変、捜索範囲やその関心度はコーシンと同等かそれ以上。

現状での山中での反応は申し分ありませんので、もうそろそろ先導犬と一緒に、山に入れてみようと思っています。
この寂しがり屋な性格はどの犬にもあるでしょうし、協調性の表れだと私は感じています。
協調性が獲物を捜索したり、追うときの犬たちの足並みを合わせ、また勢子の指示を仰ぎに来たり、回収のときにも役立っていると考えます。
先日の猟でヤマとコーシンを受傷させてしまい、特にヤマの傷が深かったため、しばらくの間はベンチ入り。
コーシンの方は幸い浅い傷で済んだので、次週はどうかな?
猟隊の皆に頼んでシカ山でもやらせてもらって、コーシンを先導犬でカノの初陣とするかな?

焦ったが故に、仕込みに失敗したり悲しい事になってしまった老師匠の経験談をいつも伺っていたので、考えてしまいます。
勢子師匠もおっしゃいます「4・5ヶ月(生後)の時にイノシシを追い回して、これは行けるぞ!と思った犬に限って直ぐにやられて死んじまうだよな」と。

ど~しよう!
「リンダ。こまっちゃう♡」
私の頭の中には、山本リンダさんの名言とともに、少年期の恐怖体験が脳裏をよぎるのでした。
続く
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