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生きもの二人三脚

理想の猟芸

以前、若手の猟仲間から「理想の猟芸って どんなの?」と聞かれたことがあります。

猟芸とは、主には猟犬の猪へのアプローチや対峙の仕方のことで、そのパターンは様々。

また単独猟・一銃一狗と巻狩りでは、求められる猟芸が大きく異なるため、一概には答えられない。
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質問をしてきた若手は猪狩師ではなかったため、とりあえず狩猟スタイルを確認。

すると「単独での猪狩り」と直球ストライクな返答。
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「おっ、わかってるな」と思いつつ嬉しくなってしまった私。

今までに こんな事を聞いてくれる若手がいなかったのです。

私は単刀直入に「寝場止めできること」と。

咬み止めでもない鳴き止めでもない絶妙な攻め加減で猪をイライラさせて、捲らせ続けることができる犬。

または、それが一番楽に猪を仕留められる、つまり使い手が鉄砲で仕留めやすい状況であることを理解している犬。

生来の気質に支配されるがままに咬んだり吠え立てては猪が逃げてしまうことを分かっている犬。

これらの事を付け加えて説明したのです。

また、そのためには使い手にそれなりの能力と技量が必要不可欠。

できるだけ多くの猪に猟犬を当てることが、その猟芸を開花させ確立させる一番の近道であることも伝えました。

「なるほど、そう言うもんなんですね」と若手さん。

最後に私は「わかっちゃいるんだけどね」とタメ息を。

自分の狩猟環境を考えると巻狩りが主となりつつあるため「理想と現実との狭間で、三重地犬たちを巻狩り犬とせざるを得ないジレンマにどう対処するべきか」と悩んでいることを思い起こしてしまったのです。
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将来的には三重地犬を単独猟グループと巻狩りグループに分けるしかないのであろうと。

実はビープロのコーシンも以前は寝場止めを理解している犬でした。
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ところがここ数年、どこもシカ山と化してしまったため、寝場止めを忘れてしまった様子。

他のビープロと同様に使い難い犬となってしまいました。

おそらく三重地犬たちにも同じ傾向が表れるでしょう。

ただしビープロよりは使いやすいはず。

それはそれなのかもしれません。

現に先輩勢子の日本犬たちは猪も鹿もそれぞれに適切に追い分けて、どちらも獲らせてくれますから。

今後、私の中での理想の猟芸は変化して幅が広がりそう。

寝場止めではタツ役は要らなくなりますし。

色々と悩ましいのですが、猟芸は なるがままに任せるのも一つなのかもしれません。



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犬の健康食

毎日の食事がドライドッグフードのみでは可哀そう。

犬の栄養バランス的には そんな単食でもいいとは思いますが、胃液を吐き戻す頻度を考えると慢性的な胃もたれとなっている様子。

そこで獲物肉と野菜を煮て、煮汁ごとドライドッグフードの上にかけて与え続けたところ、胃液を吐き戻す回数が明らかに減少。

それを以て胃もたれが軽減されたと考えています。

以来、我が家では ずっとコレ。
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ところが もっと胃腸の調子が良くなり、糞の状態が最高Aランクとなる食物があるのです。

それは今までに何度も取り上げている鹿の胃袋。

生で胃内容物が付着したまま与えると、抜群に胃腸の調子が整うよう。

また犬舎移設地で解体を行った場合は、胃内容物の全ても猟犬たちに与えています。
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アオキや笹が鹿の反芻により緑色の繊維とペースト状となった胃内容物。

猟犬たちは むさぼるようにそれを食べる。

これぞ野性を感じるとき。

やはり犬は狼なのです。

そんな中、先日も新鮮な鹿の胃袋が大量に手に入ったため、我が家の敷地内で飼育している猟犬たちにも与えることに。
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近頃では親切な先輩方が「あっきょ君、胃袋を取り分けておいたぞ♪」と気を遣って下さいます。

それも「遠慮しないで全部持って行け」と。

おまけに「あんたの取り分は胃袋だけでいいな」と笑いながら。

これがまた結構な量なのです。

ではクッキング開始。
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台所でこの作業を行うと、家内に泣きたくなるほど怒られてしまうため、玄関で。

こんな感じで均等にタップリと。
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はい召し上がれ♪
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まな板も舐めといて下さいな。

お腹に良いバクテリアが沢山いるからね。
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と言うことで大満足の我が家の猟犬たち。

お肉も大量に頂いたため、犬用肉の冷凍ストッカーも空になる前に またパンパンとなりました。

美味しそうに食べてくれる姿に喜びを感じるのは、犬も人も変わらないのです。



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光と穴

コーシン、危ないよ!どいて~!

た~おれ~るぞ~♪

で、太陽を遮っていた木を伐採。
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これで全区画に満遍なく日の光が当たるようになりました。
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あまりの温かさにトラは今にも寝そう。
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一方のコーシンと零はテンションマックス!

訓練区画ではレスリングや猛ダッシュの追いかけっこ。
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これぞまさしくドッグファイト。
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と突然、穴を掘り出した零。

「なんか楽しそうね♪」と気になって仕方のないコーシン。
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そして「私にも掘らせなさいよ!」と横入り。
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お互いに競い合うように穴を掘りだしました。

どうやらモグラの巣穴を発見した様子。

ここから延々と穴掘り合戦が続きます。
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逃げろ~モグラちゃん!

結局、体がずっぽりと入るくらい二頭で掘り合っていました。

いったい いつまでやっとんねん。

零、もう穴掘りヤメなさい!ご飯の時間だよ。
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うわっ、土だらけで ぶっちゃいく。
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春の訪れを感じさせる週末。

犬舎移設地では、これから本格的な作業を始める予定です。



私は愛犬家にあらず

私を頼りにしてくれている。

私を信じてくれている。

そして私を気遣ってくれている。

そう思えるからこそ猟犬たちがこんなにも愛おしいのでしょう。

犬とは凄い生きものだと感じています。

だから私は彼らを見捨てたり裏切るような行為は絶対に出来ない。

これをしてしまったら私が私でなくなる。

そんなことを毎日しみじみと思う猟犬たちとの ふれあい。

飲み水を交換したり犬舎内を掃除しているだけでも幸せです。

鼻と鼻とを突き合わせ、体や頭を擦りながら優しく抱きしめて語りかける。
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「この前は頑張ったね」「ご飯、美味しかったでしょ」「散歩に行こうか」などと。

そんな犬舎内で喋り続けている自分に気が付き、辺りを見回すことも。

通りかかった人や お隣さんにそれを聞かれて笑われてしまったこともあります。

でも いいのです。
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私が愛犬家だと思われる分には。

しかし私自身は自分のことを愛犬家だとは思っていません。

本来の愛犬家ならば、いつ殺されてもおかしくない猪狩りなどに愛犬を使わないでしょうから。

ただし高い狩猟技術を有し、猟犬たちとの強い信頼関係を構築しているのならば、猟犬を失う確率は格段に下がる。

その思いは常に胸の内にあるため、努力を続けている日々でもあります。

技量の高い猟師が、適切な使い方の元に優秀な猟犬と猪狩りを行った場合、猪を何十頭獲っても猟犬は怪我すら負わないもの。

愛犬家と呼べるような猟師のレベルは極めて高いのです。

それを知っているだけに己の鍛錬を怠るわけにはいきません。

まだまだ先は長いのです。


日光がいっぱい

犬の健康維持のためには日の光が欠かせません。

でも外飼いの場合、一年を通して適度に日光浴ができる区画設置は意外と難しいもの。

夏の熱中症も怖いため、安定的に日陰を確保する必要もありますから。

そこで半年間にわたり犬舎移設地での各区画の日照時間をチェック。

トラの区画の日照時間が若干少ないため、移動させることにしました。

南側に新たに区画を作ります。

材料は お得意の単管パイプとメッシュ柵。
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支持できるH鋼などが無かったため、支柱の剛性を確保するのに少々苦戦しましたが、夕方までには何とか完成。

夏は階段とベランダの下が日陰となるため、自由に日向ぼっこを楽しめるはず。

それが分かるのか?トラも気に入ってくれたようで、すっかりリラックス。
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今日はせっせと作りながらも、合間を見ては猟犬たちを交代で訓練スペースに放っていました。

なので夕方には全頭が お眠状態。

ぐっすりと寝て下さいな。