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生きもの二人三脚

ニホンイシガメよ達者でな

長年にわたり続けてきたニホンイシガメの繁殖と放流。

友人のカメ類研究者から「○○地域でニホンイシガメが激減している」との嘆きの調査報告を耳にして、共に一念発起。

調査に同行して雄と雌を確保。

そこからニホンイシガメの繁殖が始まったのでした。
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産まれた子ガメは3∼5年飼育して十分に大きくしてから放流。
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この方が格段に生存率が高いのです。

今日はそんな放流日。
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同水系の放流ポイントに向かいます。
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静かで安全なこの水辺。
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これくらい大きくなれば大半は生き残ってくれるでしょう。
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中には心配御無用の航空母艦サイズのメス個体も。
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では皆の衆、達者でな~!
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と思ったら、1メートルも進んでないのに お食事タイム。
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「腹が減っては旅立てぬ」と言わんばかり。
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旅立って一段落してから食べて頂きたいものです。。。

まずは目の前をゆらゆらと泳ぐオタマジャクシを食べ放題。
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かと思えば水底のヒルをパクリとやって味変。

口直しに桜の花びらも食べたりと。
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いきなり野性が目覚めたか。

ニホンイシガメの食性の幅広さには、いつもの事ながら驚くばかり。

キングオブ雑食性なのであります。

きっとこの個体たちも逞しく生き抜いてくれることでしょう。

順調にいけば今年の夏には産まれたばかりの子ガメに出会えるかもしれません。

我が家には、まだ一回り小さなニホンイシガメたちがいますが、来年に放流したら繁殖放流は一旦休止。

調査を続けて その地域の個体数が安定しているようなら今後は静かに見守る予定です。

山の集落の過疎化が進む中で、山の生きものたちが人と入れ替わるように増えてゆく。

ニホンイシガメも その中の一種になってくれると良いのですが。



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ドナドナ カメカメ

今年も夏レプが静岡ツインメッセで催されます。

夏レプとは夏に行われるレプタイルズ ショーの略。

レプタイルズとは爬虫類の意。

その会場で、私はハラガケガメの自家繁殖個体をレップフォレストのブースを借りて販売します。
カメ部屋

今まではクオリティの高い個体を中国人バイヤーに販売していました。

おそらくは富裕層のカメマニアたちに おったまげるような高額で転売していたのでしょう。
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しかし、今年は違います。

国内のカメマニアさん向けに繁殖の種親として、甲ズレの個体を安価にて販売します。

『甲ズレ』とは、孵化までの温度管理等に若干の違いが生じた場合、甲が少しズレて成長してしまった状態のこと。

パッと見た目は分かりませんが、マニアには分かります。
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しかし、遺伝的には問題が無いため、繁殖の種親としては安価で丈夫でもってこい。

日本の四季にも順応するように私が手塩にかけて育て上げていますし。

因みに、この売り上げは猟犬たちの飼育費に充当されます。

カメとはいえドナドナは少し辛いけど・・・

新しい飼い主さんの元で幸せに暮らすんだよ。

達者でな~ (´;ω;`)ウゥゥ




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娘よ、でかした

昨日の事でした。

たまたま家に居た娘。

その娘のおかげで九死に一生を得たカメ。

ミカサに食べられる寸前だったカメを、犬舎から救出してくれたのです。
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「なんかヘンな鳴き声がしたから犬舎に行ったの。そうしたらミカサが、カメを齧ってた」と娘。

ところが、救出したカメが大変な状態に。

甲羅にヒビが入った上に穴が開いてしまい、その穴から体液や血が出ていたそう。

「あと1分遅ければ、ミカサは食べてたよ」と。

救出したカメをキレイに洗い、傷が水に浸からないように水位を低めに調整して、日光の当たらない場所に退避。

うむ、さすがは我が娘。

適切な処置である。

と、言っている私が、実は犯人。

カメをタライに移し、そのカメの本来の飼育容器を子犬脱走防止用として、応急的に使用したから。

朝の5時から、もうバタバタだったのです。

それは・・・

世話をしようと子犬部屋のドアを開けたところ、そこに子犬たちの姿はナシ。

私が朝食を作っている気配を悟った子犬たちが、大興奮して柵を押し開けて庭へ集団脱走したのです。

庭一面にカラフルなチビチビが散らばり、大運動会。

その状態にアタフタする母犬カノと私。

カメの飼育容器を柵のストッパーとするために、水を満タンにして重石とし、柵を復旧。
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その後、脱走兵を何とか収容。
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そして私は職場へと。

カメをタライに入れたのを忘れたまま。

その後、タライから脱走したカメは犬舎へと迷い込み・・・

との事なのです。

カメよ、すまぬ、何とか持ち直してくれ。
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でも、おそらくは大丈夫。

このカメは、アメリカ南部のフロリダ州近辺に分布するミシシッピニオイガメという種類。

現地では、ミシシッピワニに日常的に襲われているのです。

そんな状態で、現地からワイルド個体として輸入され、爬虫類店で売れ残っていた傷ついたミシシッピニオイガメたち。

それを私は全て引き取り、ワニの歯型が塞がることを願い、治療飼育。
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そうしたところ、幸いにして全ての個体が回復して、今でも我が家で元気に暮らしています。

中には卵を産んでくれた個体も。(正面からワニに咬まれた歯形跡が生々しい個体)
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子ガメに恵まれました。

ミシシッピワニさながらの猟犬ミカサ。

脱走したカメにとっては、まさかこんな所に伏兵がいようとは・・・と言ったところ。

悪いのは私なんですけどね。

飼育上手とは、飼育上の様々な危険性を予見して、それに対して前もって対処できる人。

その観点からすると、私は飼育者として「失格!」なんてもんじゃない。

とにかく私は最低!脱走されまくり!

今回は娘に救われましたが・・・

反省しきりなのであります。



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カメが卵を産んだなら

飼育しているカメや捕獲したカメが卵を産むことは意外に多いものです。

普通の人なら「さて、どうしよう」と悩むはず。

ところが、カメマニアの私は一味違う。
カメ部屋

ゆで玉子にして食べちゃう!
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な~んてのはウソ♪

カメの種類によって対処は異なります。

厄介外来種の場合は元から飼育しませんし、そうでない外来種などの場合は、孵化させても、放流場所を繁殖できない場所に限定。

クサガメやミナミイシガメなどが、それにあたります。

また、一般的な外国の観賞用のカメは、種類により様々な技術を駆使して孵化に至らせます。
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そしてある程度まで成長させて、レップショー(爬虫類等即売会)にて、同じカメマニアさんや海外バイヤーさんに販売。
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しかし、このコロナ禍で海外バイヤーさんは、ここ2・3年来日できず。

よって販売がままならずで、我が家はカメだらけのカメカメハウスに。

以前、この売上金は子供たちの教育費に充当していました。

でも、今は猟犬たちの飼育費等に。
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カメを売らないと、カメカメハウスのワンワンハウスは、ビンボーハウスになってしまう。

半額ハンターで頑張っているけど、補えない。

近頃では家内からこんなことを。

「早くカメを売りなさい」と。

私にとっては凄い「圧」なのです。

ホント、今年は売らないと。

昨年のように獲物のスカル売りだけではなく、もっと積極的にカメを売るべきでした。
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カメの売り上げは、スカルの10倍以上なのです。

ところで・・・

本題の主旨に戻って書いてみます。

一番悩ましいのは、ニホンイシガメだと私は考えています。
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準絶滅危惧種となってしまった日本固有種である、このカメ。

捕獲した直後のニホンイシガメが産卵した場合は、有精卵であることが多いのです。

問題は卵を水槽内に産んでしまった場合。

1~2日以内に水中より取り出せば大丈夫。

ミズゴケを水に浸して固めに搾り、その上に写真のように並べます(これはハラガケガメの卵)。
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大切なことは、この状態から絶対に卵の上下を動かさないこと。

鶏卵と違い、検卵などもしない方がいいでしょう。

動かせば動かすほど孵化率が下がります。

呼吸と蒸れ防止のため、容器のフタには小さな穴を数ヶ所。

あとはエアコンを使用しない暑すぎない部屋で静かに。

2ヶ月後には、きっと可愛い子ガメたちが産まれるはずです。
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しかし、そこから先の飼育が結構難しい。

とりあえず、今日はこんなところで。



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冬眠は順調かな

ところで、我が家のニホンイシガメたちは大丈夫だろうか。

ここ数年は夏が長く続いて、急に冬になるような季節の移り変わり。

「あれ?秋はどこ行ったの?」と、そんな感じ。

本来は徐々に平均気温が下がる中で冬眠に備えるニホンイシガメ。

その備えの一つは、食べる量を減らして胃の中を空にすること。

変温動物も消化酵素は一定の温度帯でなければ正常に機能しません。

つまり、胃に食べた物が残ったまま急に体が冷えてしまうと、その胃内容物が体内で腐敗してしまう。

生体にとっては命取りと成りかねないのです。

自然環境では水中、土中、また落ち葉の中などが、突然の気温変化を緩やかにしてくれます。
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ところが人工飼育下では、よほどの広い飼育環境でもない限り、それは望めません。

水槽やタライ等では、温度変化を緩やかにすることは難しい。

その温度差に変温動物は対応できない事もあるのです。

よって、その様な「急」な環境下の私の飼育では、餌の与え方が冬眠を無事に乗り切れるかを左右します。
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(普段はカラス避けや脱走防止のためにネットを掛けています)

ニホンイシガメの体調を管理しながら、給餌をどのタイミングでストップするべきか。

悩むわけです。

昨年の11月などは、日中25℃に迫る気温となる日もあったりで「また目が覚めちゃったよ」と気候に文句を言いたいくらいでした。

せっかく落ち葉の中に潜って寝かけたのに、またワラワラと起き出してしまったりと。
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冬眠のために残しているエネルギーを無駄に使わせたくないのです。

体力のある成体なら大丈夫でも、そうでない幼体にとっては命取り。

衰弱が見られる場合は強制的に冬眠より目覚めさせ、給餌を始めることもあります。
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少し早めに春を迎えさせるのです。

そこで、今日はニホンイシガメたちの体調をチェック。

さて、どうかな。

おぉ、体重も良い感じだし、皮膚の状態も良好。
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これなら春まで頑張れるでしょう。



因みに、日本に生息しているニホンイシガメと、イノシシの推定生息数は同じくらい。

およそ100万頭(匹)との数値が、生息調査により算出されています。

ニホンイシガメを、この地域で何とか増やしたいと考え、大学の研究者やカメの専門家から助言を頂き、個体群を考慮した上で繁殖放流を続けてきました。

今年も初夏になったら、成長した個体から順に放流する予定です。

冬眠明けまでは、あと一か月半の辛抱。
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(水に半分浸からせた落ち葉の中で冬眠させています)

ニホンイシガメたちよ、頑張るのだ。




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