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生きもの二人三脚

剣鉈は心強いけれど

具合が悪くなり犬舎移設地の古家で過ごした週末。

雨天だったこともあり、籠って狩猟刀を作っていました。

今回は軽量タイプとします。

ヒルトは重い金属ではなく鹿角で。
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柄は軽くて丈夫なクルミ材。
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そして肝心の刃は適度な厚みのある蛸引包丁をベースに。
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なので重厚な作りの剣鉈とは少々異なります。

私の場合は基本、剣鉈は止め刺しにしか使用せず。

ツル植物や笹の混んだ場所での進行や、タツ配置での邪魔な草木を掃う場合は剣鉈を使いません。

使用時の音が大き過ぎる上に効率が悪く、とくに鳴き止め現場に向かう際は使えない。

よって剪定バサミで手際よく静かに切り進んだり除去したり。
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そこで刃渡りが長くて強度が確保されているならば、剣鉈よりも薄刃で十分ではないかと。

しかし、そうは言っても刃先に重みを感じるバランスとした方が使いやすく、装着時も安定するため、柄は軽く作るに越したことはないと考えたわけです。

そんなことで、削り終わった柄に紙ヤスリをかけて表面を滑らかにします。
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そして各パーツを合体させて、こんな感じに。
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エポキシ系の接着剤とパテを使用しました。

仕上げに柄の汚れ防止も兼ねて塗料を染み込ませます。
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これで完成。

因みに同サイズの剣鉈と重さを比較すると・・・
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随分と違う。
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勢子にとって軽さは大切。

重心位置もヒルトと刃の境付近なので合格。
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あとは鞘をどうするか。

そうめんの木箱とバウムクーヘンの木箱のどちらを材料とするかな。

何でも捨てずに取っておくところがミソです。。。



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傘の柄

以前に作った鹿サ。
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シカとカサで鹿サ。。。
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ところが、これが大失敗。

人通りの多い場所で鹿サを持っていると、行きかう人たちが二度見するのです。

「何あれ、通り魔なんじゃないの?」と、その表情は一様に硬い。

単純に柄が大き過ぎる上に、先っちょが鋭いからなのでしょう。

このままでは通報されてしまうのは時間の問題。

そんなことで出番が無くなってしまったのです。

よって作り直すことに。
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死神風からナチュラル風にチェンジ。

小さくして丸めるだけですが。

ではカット。
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これならば行きかう人たちに要らぬ緊張を強いなくて済むはず。
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そうだ、カットした部分は改造中のマキリのヒルトに使えないだろうか。
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真鍮材から削り出す予定でしたが、鹿角でヒルトを作ってみたいと思います。

ちょっと難しいかな。



日本人と中国人

昨日、猟から家に戻ると小包が玄関に。

日本の物とは思えない紙質の外箱。
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やっと木登りセットが届いたのです。

何も印刷されていない怪しい箱を開けると更に怪しい。
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「こんな物に命を預けていいのだろうか」と思わずにはいられないパッケージ。

どうやら中国製のよう。
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やはり価格が倍以上ではあるけれど、国産品を購入するべきだったか。

恐る恐る中身を取り出してみると、不安のボルテージは一気に上昇。
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どの製品も仕上げが甘い。

金属部の面取りは、フック以外は殆どなされていない。
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ステンレス鋼の木登り器本体の面取り加工はゼロ。
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安全帯ベルトやロープの止め縫製も雑。

物づくりに対する正義感をそこに感じることは難しいのです。

使用する人の安全や、その安全に対する責任感が中国人には無いのだろうか。

いや、これが中国人の常識なのかもしれません。

これで十分と考えたのでしょう。

それを証拠に押さえるところは押さえている。

木登り器本体の溶接部の強度は問題なさそう。
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フック類の作動性や部材の厚みは十分。
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ベルトやロープも材質自体は悪くない。

しかし先ほども書いたように、折角の正常な部分を台無しにする仕上の甘さが 残念でならないのです。

このままでは早い段階でのベルト・ロープ止部のホツレや、金属部への接触でケガをする可能性が高い。

ならばここは一つ、日本人の物づくりの常識で中国人のリカバリーをしてみるか。

ある意味、合理的と思われる日中合作品。

国産品レベルに仕上げたいと思います。



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芸術の秋③

接着剤が乾いたようなので、早速LEDライトを取り付けてみました。

では点灯。

おぉ、そう来たか。
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なかなかに渋い。

では、芸術的に配置してみます。。。

作品名は『鹿角とキツツキの木』
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そのまんま。

古家の剥がれた壁紙が猟師小屋っぽさを演出。

これも緻密に計算された作品の一部。。。

そんなことで、とりあえず完成。

もう一工夫してみますが。

さて、我が家に帰って先輩方と初猟の段取りをしなくては。

猟期前は何かと忙しいのです。




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芸術の秋②

寒気の影響で一気に寒くなるとの予報は、ここ伊豆では無用の心配に終りました。

稲わらを厩舎のようにフル装備したのに。。。
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今日も犬舎移設地ではTシャツで作業が出来るほど。

テラスの階段下を犬小屋スペースに利用して、もう一つ単頭飼育区画を増設しました。
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その間も猟犬たちは気持ち良さそうに日向ぼっこ。
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トラは意識もうろう。
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コーシンは大あくび。
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そんな作業の合間を縫って、例のキツツキ照明作りも。

木に染み込ませたラテックスが固まり剛性がアップ。
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これに台座の板をカットして合体させるのです。
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木工用ボンドで接着して紐で固定。
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その間に猟犬たちは お食事タイム。

お母さんなのに、ちょっと お行儀が悪いんじゃないのコーシン。
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静粛に。
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焦らずに食べて下さいよ。
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私も焦らずに接着剤が完全硬化してからコレを取り付けることにします。
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爬虫類飼育用の保温球スタンド。

26口金に17口金のアダプターを接続。

40W相当のLED球がマッチするはず。

そして台座の板に取り付けます。

完成は明日かな。

どんな感じになるのか楽しみです。




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