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生きもの二人三脚

斧 完成

獲物解体で使用している古い斧。
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その昔は薪割り用だったと思われるため、微妙な力加減を要する使用には重過ぎて適していませんでした。

よって、まずは刃部を軽量化。
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また樫の柄は丈夫なものの、握り感覚が私の好みではなかったため、作り直すことに。

グリップ感覚に優れる鹿角を材料にできないかと。
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しかし前回書いたように鹿角の構造上、刃部の穴への直接差し込みは明らかに強度不足。

そこで樫材との接合を試みたわけです。
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接合面積を広くして接着強度を高める連結とします。
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また刃部は研磨して、落ち葉より抽出したタンニン液にて錆止め処理。
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思いのほか上手くいきました。
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その刃部に予め樫材を固定してからの接着結合。

エポキシ系接着剤の性能も味方して、かなり強固に接合できました。
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当初は抜け防止に目釘を打つ予定でしたが、その部分からの割れが懸念されたため、何もせずそのままに。
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その代わりに更なる割れ防止対策を施しました。

綿ロープを硬く巻き付けて、そこにラテックスを染み込ませて繊維を高質化。

仕上げに保護塗装を行った後に刃を研ぎ直して完成。
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振り下ろしてみると、握りのシッカリ感が格段にアップしたため、滑りそうな感覚は皆無。

コントロール性も良くなった感じです。

早速試してみたいところではありますが・・・

まずは獲物を獲らないと。。。



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解体用斧の柄

鹿角で斧の柄を作れないものか。

少し考えただけでも難易度が高そう。

鹿角は中心部が密な状態ではないため、外側を削って刃部に差し込んだ場合、強度不足となることが容易に想像できるのです。
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唯一、角の根元の部分は密な無垢状態ですが、それとて数センチがいいところ。
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刃部に差し込む長さ程度しか強度が保てないはず。

よって差し込んだ付け根から折れてしまうでしょう。

やはり一般的に使用されている硬い樫は柄材として優れている。

ならば、その樫材と鹿角を接合させてみてはどうだろう。

鹿角の外側の強度が高い部分を残して樫材を挟み込むのです。

しかし、これもやってみなけりゃ分からない。

したがって、やってみることに。
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まずは鹿角と樫材を適当な長さにカット。
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次に挟み込むための形に加工します。
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こんな感じどうだろう。
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仮組してみます。

バランス的には まずまず。
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明日はエポキシ樹脂にて柄を接合。

その上から補強加工を施す予定。

やはり問題は強度かな。


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剣鉈は心強いけれど

具合が悪くなり犬舎移設地の古家で過ごした週末。

雨天だったこともあり、籠って狩猟刀を作っていました。

今回は軽量タイプとします。

ヒルトは重い金属ではなく鹿角で。
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柄は軽くて丈夫なクルミ材。
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そして肝心の刃は適度な厚みのある蛸引包丁をベースに。
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なので重厚な作りの剣鉈とは少々異なります。

私の場合は基本、剣鉈は止め刺しにしか使用せず。

ツル植物や笹の混んだ場所での進行や、タツ配置での邪魔な草木を掃う場合は剣鉈を使いません。

使用時の音が大き過ぎる上に効率が悪く、とくに鳴き止め現場に向かう際は使えない。

よって剪定バサミで手際よく静かに切り進んだり除去したり。
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そこで刃渡りが長くて強度が確保されているならば、剣鉈よりも薄刃で十分ではないかと。

しかし、そうは言っても刃先に重みを感じるバランスとした方が使いやすく、装着時も安定するため、柄は軽く作るに越したことはないと考えたわけです。

そんなことで、削り終わった柄に紙ヤスリをかけて表面を滑らかにします。
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そして各パーツを合体させて、こんな感じに。
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エポキシ系の接着剤とパテを使用しました。

仕上げに柄の汚れ防止も兼ねて塗料を染み込ませます。
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これで完成。

因みに同サイズの剣鉈と重さを比較すると・・・
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随分と違う。
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勢子にとって軽さは大切。

重心位置もヒルトと刃の境付近なので合格。
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あとは鞘をどうするか。

そうめんの木箱とバウムクーヘンの木箱のどちらを材料とするかな。

何でも捨てずに取っておくところがミソです。。。



傘の柄

以前に作った鹿サ。
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シカとカサで鹿サ。。。
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ところが、これが大失敗。

人通りの多い場所で鹿サを持っていると、行きかう人たちが二度見するのです。

「何あれ、通り魔なんじゃないの?」と、その表情は一様に硬い。

単純に柄が大き過ぎる上に、先っちょが鋭いからなのでしょう。

このままでは通報されてしまうのは時間の問題。

そんなことで出番が無くなってしまったのです。

よって作り直すことに。
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死神風からナチュラル風にチェンジ。

小さくして丸めるだけですが。

ではカット。
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これならば行きかう人たちに要らぬ緊張を強いなくて済むはず。
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そうだ、カットした部分は改造中のマキリのヒルトに使えないだろうか。
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真鍮材から削り出す予定でしたが、鹿角でヒルトを作ってみたいと思います。

ちょっと難しいかな。



日本人と中国人

昨日、猟から家に戻ると小包が玄関に。

日本の物とは思えない紙質の外箱。
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やっと木登りセットが届いたのです。

何も印刷されていない怪しい箱を開けると更に怪しい。
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「こんな物に命を預けていいのだろうか」と思わずにはいられないパッケージ。

どうやら中国製のよう。
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やはり価格が倍以上ではあるけれど、国産品を購入するべきだったか。

恐る恐る中身を取り出してみると、不安のボルテージは一気に上昇。
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どの製品も仕上げが甘い。

金属部の面取りは、フック以外は殆どなされていない。
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ステンレス鋼の木登り器本体の面取り加工はゼロ。
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安全帯ベルトやロープの止め縫製も雑。

物づくりに対する正義感をそこに感じることは難しいのです。

使用する人の安全や、その安全に対する責任感が中国人には無いのだろうか。

いや、これが中国人の常識なのかもしれません。

これで十分と考えたのでしょう。

それを証拠に押さえるところは押さえている。

木登り器本体の溶接部の強度は問題なさそう。
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フック類の作動性や部材の厚みは十分。
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ベルトやロープも材質自体は悪くない。

しかし先ほども書いたように、折角の正常な部分を台無しにする仕上の甘さが 残念でならないのです。

このままでは早い段階でのベルト・ロープ止部のホツレや、金属部への接触でケガをする可能性が高い。

ならばここは一つ、日本人の物づくりの常識で中国人のリカバリーをしてみるか。

ある意味、合理的と思われる日中合作品。

国産品レベルに仕上げたいと思います。



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