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生きもの二人三脚

猟犬のアレコレ

私の主観ではありますが、大物猟における和犬と洋犬を一言で表現すると、こんな感じではないのかと。

飼い主への意識が強く、猪との対峙において、早い段階から人を頼ろうとするのが和犬。

一方の洋犬は頼ろうとする気持ちは同じでも、猪を目の前にすると夢中になり過ぎて、飼い主のことを忘れて追ってしまいがち。

もちろん例外はありますが、概ねこのような傾向にあると感じています。
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そんな中で問題となるのは、頼られた側がそれに応えられるかどうか。

和犬であれ洋犬であれ、仕事のできる猟犬に仕込み上げるには、飼い主の高い技量が求められます。

これについては職場も似ているのではないかと。

極端な例ではありますが・・・

飼い主を上司とするならば、部下への気遣いを忘れない仕事のできる上司の元には優秀な社員が育つもの。

と言いますか、そんな上司の元では、若手社員が持つ本来の能力が自然な形で引き出され、発揮されている。

そして、そこには上司と部下の双方の強い信頼関係が構築されている。

私が若手社員だった頃を思い出します。

高い業績を収めて本社からも信頼の厚かった私の上司。

仕事においては要所で的確なアドバイスを分かりやすく部下(私の同僚)の皆にしていました。

そんな上司は・・・

アフターファイブは居酒屋にて同僚たちと趣味談義。

休日は釣りやBBQを一緒に。

今思い出しても素晴らしい日々でしたし、その上司の元で仕事をやらせて頂いて本当に幸せでした。

どんなに大変なことでも乗り越えることが出来たのです。

今の私があるのも、その上司のおかげなのかもしれません。

こんな経験が、まさか猟犬飼育でも活かされるとは思ってもいませんでしたが。

やはり何かが似ているのです。

猟犬たちにとって、私はどの様に映っているのだろうか。

猪との対峙において、私をチラッと横目で見ながら撃ち筋を開けてくれるあたりは信頼を感じる瞬間でもあります。

「はい、頼みますよ」と言わんばかりに。

どうやら鉄砲の役割を理解しているようでもあります。

私を信頼しているのか、それとも鉄砲を信頼しているのかは定かではありませんが。

そんなやり取りが和犬では近場が多く、洋犬だと随分と走らされることが多い。

何れも対峙現場に私が到着するのを待っていることには変わりないのでしょう。

次の猟期もその信頼に応えるべく、昨晩は久々に特訓を行いました。

私の上司はユキカゼ号。。。

リードを握る私は猛ダッシュを強いられて山裾へ。

そこで軽く「ワン♪」と一声ユキカゼ号。

「ブゥ!」と慌てたお食事中の猪。

そしてチラッと私を横目で見るユキカゼ号。

リード散歩中は鉄砲を持っていないのだよ。

強風により落ちた山栗を闇夜に紛れて食べていた猪。

邪魔して、ごめんなさいね。

逃げる猪を追おうと強烈にリードを引っ張りましたが、私と同調することに意味があると理解しているユキカゼ号。
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スグに落ち着きを取り戻しました。

これが洋犬のビープロだと大変で、暫くは収まりがつきません。

猟犬にもタイプが色々とあるものです。

すべては使い方しだい。

そこが面白いのですが。



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ヤル気満々の創作の秋

雨が降り、風が吹き、季節が一気に進んだ感じです。

何をするにも汗だくだった数日前とは随分な違い。

実に気持ちが良い。

おかげで早朝から元気ハツラツ!

溜まっていた作業を一気に片付けることにしました。

まずは『ヘンな角の鹿』の掘り起こし。

9ヶ月も放置・・・いや寝かせていた砂バケツ。
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昆虫とバクテリアの仕事ぶりや如何に。

・・・・・グッジョブ!

あとは紫外線に委ねましょう。

徐々に脱色して白くしてくれるのです。(詳細は後日)

薬品処理とは一味違った仕上がりとなります。

そして剣鉈の鞘の塗装。

まずは一回目の塗り。

お次は満身創痍のスペイシー250の前後タイヤ交換。
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これは目をつぶって手探りでも出来る自信あり。

防水段ボールで作ったリアフェンダーは思いのほか丈夫。

作業終了後に向かったのは犬舎移設地。

皆の衆、遅くなって ごめん。
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さぁ運動スペースで存分に息抜きして下さいな。

その間に・・・

キツツキの摂餌跡の木の表皮を自然なままに残していたため、これにクリアコーティングを施します。
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インテリア照明を作るための下準備。

そのうちに古家のリビングをオシャレに灯してくれるでしょう。

玄関には郵便ポストも付けました。

最後はユキカゼ号がオーダーした犬小屋作り。。。

犬は、それぞれにお気に入りの犬小屋サイズや材質があるもの。

とくにオス犬には強い拘りを感じます。

で、ユキカゼ号の特注品が完成。
SC05879.jpg

材料費は1,300円也。

今日は他にも古家の修理等も。

とにかく涼しいと作業が はかどります。

それはそうと鞘の塗装の一回目は乾いたかな。
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あと3回ほど塗り重ねる予定です。




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剣鉈の鞘作り②

勢子役の私の場合、剣鉈を腰の高さに装着した時は、岩などに鞘の先を強打することが度々あります。

鳴き止め現場に急行することが多いため、仕方がないのですが。

よって鞘の先には、今までは金属板を取り付けて補強していました。

そんな中、鹿角の表面も強度が高いため、試してみたところ、これが思いのほか具合が良い。

なので今回も同様に。

グラインダーで表面をカットして・・・
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鞘先に接着後、サンドペーパーで整形。
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同時に鞘バンドや巻き付紐を固定するためのベースも鞘に取り付けます。

折角なので、これも鹿角で作ってみました。

あとは塗装して固定具を装着すれば出来上がり。

本当は、今日はそこまで作業を進めて完成させたかったのですが・・・

ユキカゼ号の要望により、、、

お気に入りサイズの犬小屋作りを優先させてしまいました。
SC05868.jpg

明日は両方仕上げられるかな。



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剣鉈の鞘作り①

友人からもらった鞘無しの剣鉈。

名にはハートが刻印されており、甚だ疑問ではありました。
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ところがブロ友さんより『猪目』との貴重な情報をいただき、目からウロコ。

そんな思いを込めて打った鍛冶職人さんに対して失礼な表現をしてしまい、反省しきりなのであります。

ならば私は懺悔の気持ちを込めて、この剣鉈に相応しい鞘を作らねば。

今回も木材で作ることにしました。

「懺悔の気持ち」の割に あり合わせ感の否めない そうめん箱を使用します。
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とは言え、そうめん箱の木材は木目が整っていますし、厚みも丁度良いですし・・・

材料費はゼロですし。。。

まずは刀身を当てがって収まり場所の線を書きます。
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それにあたっては鞘の中で刀身を踊らせない上に、抜き差しがスムースなクリアランスを計算に入れることが肝要。
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これを今回はカッターで何度もなぞってカットします。
カッター

もちろん糸ノコ等でカットしてもOK。

すると、こんな感じに。
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このパーツを所定の位置に木工用ボンドで接着。
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この際は、刀身とのクリアランスを再度調整。

キチキチは御法度。

内部に塗るニスの塗膜層の厚みも考慮に入れます。

因みに、木工用ボンドは水に弱いですが、後にニスで防水コーティングされるため大丈夫。

あとはクランプで固定して暫し休憩。
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鞘の原形が出来上がりました。
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お次は補強の工程。

鹿角スライスにバトンタッチします。
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つづく



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狩猟環境の変化

先日、罠師の先輩と猟友会の上役から依頼を受けました。

様々な事情により単独となってしまったベテラン猟師Kさんの面倒を見てくれないかと。

Kさんとは捕獲業務で顔を合わせることもあり、私も良く知った方。

その後、Kさんからも「よろしくお願いします」とのことで、一緒に猟行することとなりました。

ところが上役率いる猟隊との合同猟も行うため、実際には猟隊の合併が進む中での一過程のようにも思います。

でも私にとっては責任重大。

なにせKさんはベテラン猟師ですから、そのレベルで猟運びを考えなくては。

どのパターンでも猟犬たちが対応できるようにはしていますが、果たしてどうしたものか。

ご本人と猟期前の打ち合わせを綿密に行う必要があるでしょう。

とは言っても合同猟が多くなるはず。

今まで通りでいいのかな。

なんだか毎年目まぐるしく猟スタイルが変わって私は戸惑うばかり。

全く予測がつかないのです。

一昨日も隣町の猟師より合同猟の依頼を受けましたし。

すべては先輩勢子たちの役の存続次第かもしれませんが。

「お願いだから勢子をヤメないで」と言いたいところですが、人は歳には勝てぬもの。

お体のことを考えると無理も言えません。

おそらく猟期が始まれば、これだけの変化に終わらないはず。

これも時代の流れなのでしょう。



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