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生きもの二人三脚

猟犬ブリーディングへの道①

イノシシ猟において、昔から猟師の間では「一、犬(猟犬) 二、足(猟師) 三、鉄砲」と、言われてきました。

猟犬の良し悪しで、イノシシの猟果は大きく左右されるのです。

今後、長きに渡り狩猟を続けるにあたって、考え決断しなくてはならないことが、その要となる猟犬「確保」の手段。

「確保」などと書くと、温かみが無く「猟犬は狩猟の道具」的な感じがします。

「いや、そんなことは思っていませんよ」と、言いたいところですが、行っていることは、そう言うこと。

あの猛獣さながらのイノシシに、愛犬を対峙させるなど、本来は正気な人の行うことではありません。

ところが猟犬たちは何を措いても、イノシシ猟がヤリたくてヤリたくて、たまらないのです。
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食事は我慢できても、猟に行けないのは我慢できない品種。

「猟犬」とはそんな気質の改良品種なのです。

しかし、そんな猟犬たちは、私にとっては我が子も同然。
カノ初陣

失う訳にはいきません。

かと言って狩猟に足を踏み入れた以上、その醍醐味を追い求め、また必要性を訴え続け、とことん探求していくつもりです。

イノシシ猟とは、そのジレンマとの戦いでもあるように思います。

その中で私が出来ることと言ったら「己を鍛えておくこと」

一早く猟犬とイノシシが戦っている現場に到着するために、足腰を強化し、心肺能力高める。

もし、猟犬と離れずに行動がとれたならば、猟犬を失うことなど無いからです。

したがって、私は往復50kmの自転車通勤を続けたり、猟期前の減量を行います。
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と、ここまではホント。

真面目に書いていると、なんか息が詰まりそうなので、ちょっと一息。

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でも、実際の話、猟犬たちとイノシシが戦っている様子を、各発信器で確認しながら現場に向かって山中を走っているときは、気が気ではありません。

「早く行かなきゃ」と焦る気持ちと、動かぬ足。

ヒィ~ハァ~言っている自分が歯痒いったらありゃしません。

情けなかったのは、貧血で気を失い尾根で倒れてしまい、一時無線連絡を途絶えさせ、皆を心配させてしまったことがあります。

後で「どうしたんだ?」と聞かれ、正直に話したところ、皆が気を失ってました。。。

その歯痒さがイヤで不安でたまらないため、怠惰な自分にムチ打つのです。

猟犬たちが私が来るのを信じて戦っていると思うと、それもたまらまいのです。



いささか話は逸れましたが、冒頭に述べた猟犬確保の手段について。

その都度、猟犬ブリーダーさんのところから譲って頂くのが、一番手っ取り早く、私自身も負担が少ない方法です。

しかし、それでは私としては面白くない。

優秀な猟犬を作出し、仕込み上げることも、狩猟の醍醐味のうちの一つ。

また、猟犬の遺伝的なことも分かっていなくては、将来、狩猟云々などと語る資格はナイのです。

そして、我が家の猟犬たちも、きっと子犬を育てたいハズ。
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サカリの度にその本能的行動を目の当たりにすると、生命本来のあるべき姿を考えてしまうのです。

それを成就させてあげるのも、飼い主の務めなのかもしれないと。

ここで大きく立ちはだかるのが、それを受け入れる環境が揃っているのか?と言うことです。

それなくしては、タダの無責任な飼い主。

その壁にブチ当たるのです。

果たして、我が家の環境はどうなんだろう。

住宅地のど真ん中、完全外飼い、そして狭い庭。

2・3頭しか産まれないのならいいけれど・・・・・んな訳ないし。

猟仲間の方々は、殆どが後期高齢者。

「オラの方が先にあの世に行っちまうだよ」と、皆さんおっしゃられ、飼う気無し。

若い猟仲間の中に、猟犬を・・・・・なんて人は皆無。

やっぱり、5・6頭は産まれちゃうよな~。

猟犬というものは、本来、猟隊皆で飼い、存続させるもの。

今の私の狩猟環境では、とてもそんなモノは望めません。

困ったな、どうしよう・・・・・それにノンビリもしていられないな。

そう、悲しいかな、犬の寿命は短いのです。

できれば、あと1・2年の間には答えを出さねば。

実は、お婿さん候補の犬には、もう唾を付けてあるのですが・・・・・。

踏み出しきれない・・・・・。

いっそのこと、もっと田舎に引っ越そうかな~。

試しに家内に言ってみたところ、スゴイ形相で睨まれました。

キャ~怖い、イノシシよりも。

ところで、この題目を①としたことには、もちろん意味があるのです。

そのうち、また続きを。

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こころ旅

火野正平さんでお馴染みのNHK番組「にっぽん縦断 こころ旅」

私の好きな番組です。

前回、静岡県を走った時は、私の通勤路や近所の川の観察ポイント近くを通られていました。

そして、また静岡県に来られるそうで、NHKの番宣で「静岡県の思い出お便り募集!」なんて放送を昨日見ました。

「よ~し! 何か思い出エピソードはないものか?」と、思い出しながら、今日もその通勤路を自転車でひた走ります。

私は元々は東京出身なので、静岡の思い出は、学生の時あたりから。

ところが、就職して東京ー高松ー福岡と転勤が続き、転職して静岡県に戻り、居を構えたのが20年前。

この20年間の思い出と言ったら・・・・・大変だった思い出しかありません。

仕事でバタバタしてきた毎日、バイク通勤中に2度、事故に遭ったり・・・やっとこの数年、落ち着いた生活を送れている状態なのです。

したがって、この20年間の思い出の中には「心に残るエピソード」は、これと言って思い付きません。

学生時代にまで遡っても・・・・・同じかな?

海洋調査船に乗船し、調査に向かったものの、酷い船酔いで戦力外通知を受けたり・・・

林道をオフロードバイクに乗って走行中、谷底に転落し、酷い目に遭ったり・・・

・・・いや待てよ、心に残るエピソードって、そう言うことじゃないよなぁ。

日常的に流れている事の中にも、実は「心に残るエピソード」は、いくらでもあるのかもしれない。

すべては心の持ちようかな?

当たり前のことが実は幸せであり、そこにもエピソードがあるのかも。

私が考えていたのは「心に残るエピソード」ではなく「脳裏に焼き付いた記憶」だな。

などと考えながら「ピュアな気持ちで物事を見てみよう」と、ペダルを漕ぎます。



8月末からシラス漁解禁で、漁師さんたち頑張ってるぞ!
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よし! 晩ご飯のおかずは生シラスにしよう!

海沿いの道を降りると、今度は鈴虫の大合唱。

「リ~ン リ~ン」と、お馴染みのいい鳴き声。
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鳴き声をお届け出来ないのが残念。

横で咲いてる彼岸花・・・・・もう秋であることを教えてくれます。

田んぼの道に入ると「あれ?」

ハトさんたち。
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伝書バトの訓練かな?

伺ってみると、大会だそうです。
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「あと、もう少し経ったら放すけど、見て行ったら?」と、係員さん。

放鳥時間を伺うと7時ジャスト・・・・・あと20分は待っていられない。

何でこんな時に限って朝会議なんてあるの~!!

放鳥を見ていたら7時10分からの会議に間に合わな~い!!

きっと放鳥の瞬間は壮観なんだろうな~ 写真撮りたかったな~!!

脱毛するくらい後ろ髪を引かれながら、職場に向かいます。

途中の調整池にはカルガモたち。
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なに食べてるの?

職場の近くの川にはキセキレイ。
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かわいい♡

そして職場に「とうちゃこ」

なんとか会議に間に合いました。

こうやって見方を変えてみると、様々なモノに気が付き、心に刻まれていきます。
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正平さん、オレも毎日「こころ旅」してるよ!

お互いに頑張ろう!

途中で会ったらヨロシク!

弘法にも筆の誤り

さて、猟期の前に鉄砲の練習に行こ~!

と、言うことで狩猟先輩方に電話を掛けまくります。

理由は一つ。

一人で射撃練習に行くのが寂しいから。

皆でワイワイと遠足みたいに行って、パキュンパキュンと撃ちまくる。

それぞれにサイトの調整をしてみたり、鉄砲とスラッグ弾との相性を確認したり。

そして、的にあたらないのを鉄砲や弾のせいにする人。

標的紙を見せびらかす、ちょっと上手い人。

皆さん、童心に帰って射撃練習を楽しむのです・・・・・

と、言いますか、子供じゃないんだから・・・って感じ。

とくに、下手くそなのを鉄砲のせいにする人には、碌な人がいません。

私の場合は、狙ったところにあたらないと、その状態を真摯に受け止め、シッカリと原因を分析し、鉄砲のせいにします。。。

でもコレ、本当。

鉄砲がダメなのです。

私の鉄砲「オート5」の基本設計は、一世紀前のモノ。

しかし、そこに問題がある訳ではなく、製造時の加工精度に問題があるのです。

このスラッグ銃身の製造工場は、ベルギーのFN社。

知る人ぞ知る「ファブリック ナショナール社」製。

世界に冠たる高品質・加工精度のハズなのに・・・・・

照星(フロントサイトの親戚)の取付穴が左に0.1mmほどズレているのです。
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したがって、リブに乗せて照星に合わせて撃つと、50m先では5~8cm、計算通りに右に着弾。

それを見越して狙えば真ん中にあたるのですが、実猟でそんなことは、やっていられません。

以前にフロントサイトとリアサイトを作って装着してみたのですが、私の場合は実猟でも射撃場でも、リブに照星の方があたります。
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(ダーティハリーのオートマグを真似てフロント・リアサイトを作製)

ただし、通常の照星の高さより少し高い方がいいので、前回の射撃大会では、長めのネジをエポキシ樹脂で照星穴の中心に固定して出場。

(因みに「オート5」は全てこの傾向があるようで、的の下目を狙うのがコツのようです。大ベテランの方は、皆さん口を揃えてそうおっしゃいます。)

ところが、しょっぱなの動的の最中に、発砲の衝撃で照星代わりのネジがスッ飛んでしまい、リブのみに。

急いで、落ちていた小枝を照星の穴に差し込み、セロハンテープで固定し、戦線復帰。

その後、なんと膝撃ちで87点! 立撃ちで83点! 因みに動的は17点!

「もう、このままでいいや!」とも思ったのですが、あまりにカッコ悪いので作り直します。

結局、あの小枝照星の感覚が忘れられず、家にあった焼き鳥の串で作りました。
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(和の融合)

この鉄砲のことを先輩方はバカにしますが、実猟では文句無し。

犬を引くときは、もっと軽くて短い鉄砲に替えますが、オート5はダテに百年間も製造されていた訳ではない性能が秘めた鉄砲なのです。

たまには、不良品もありますが・・・・・。

さあ、来週が楽しみ楽しみ。

次の年号と絶滅種

私ごとき平民がこんなことを述べることは、はばかりながらではありますが、天皇陛下の生前退位のご決断は、現代の国民を取り巻く環境と、ご自身の体調を考慮すると、仕方の無かったことだと思います。

昭和・平成と生きてきた私としては、次の年号は、安易に平和や安泰を望むものとせず、更に厳しい時代に突入していくことへの警鐘と心構えを織り込んだモノでも有りではないかと・・・・・。

国民一人一人が平和ボケから目を覚まし、緊張感を忘れず、お互いに力を合わせて厳しい未来に臨めるような、つまり「奮起する」ような年号でもいいのかな。

私のように自分に甘い楽観主義者には、とくに。

そんな感じの方が、結果的に国民の生活や命を守り、平和に繋がるのではないかと・・・・・。

あと、出来れば画数が少ない方がいいな。

公文書に書き込むにあたって「なんでSやHじゃダメなの」と、いつも思うもの。

実際に「なんで?」って聞くと「決まりですから!」だって。

そんな何百年も前から生きてないし、同じ管理をしてきた訳でも続ける訳でもないでしょ・・・と。

そうなると、逆に「ま・た・さ・は」の「行」は無いな・・・・・。



ところで、私が後何十年か経っても、生きていたら「昭和40年代の生まれなんですか、お元気ですねぇ」なんて言われそう。

そうだ、我が家の車もどうしよう。

旧車ばかり。

経済的制裁と経済的困窮の違いはあれど、ちょっと前のキューバみたい。

中でも、この「いすゞ ビッグホーン」は元をたどれば昭和40年代の設計。
ビッグホーン1

この十年、同じ車を見掛けたことも、すれ違ったこともありません。

考えてみると、我が家には安心して乗っていられる車が一台もありません。

新車を買うお金もありません、の「ありません」づくし。

おまけに、いすゞ自動車の中堅整備士さんも「今までに修理したことも、見たこともありません」って、言ってたもんね。

この型の、ビッグホーン 直4 ガソリン車は、日本でこれ一台になっちゃったかな?
ビッグホーン2

・・・・・さびしい。

こんな気持ちで、最後の一匹となった「ニホンオオカミ」や「ニホンカワウソ」は絶滅していったのかな。

いや、まだ生き残っているハズ!
ニホンオオカミ?
(これは「ニホンオオカミ」だとされて撮影された写真です。カノではありません。。。)

だって、このビッグホーンは、まだバリバリ走るもの。

日本中探せば、まだ5台くらいは生き残っていそう。

えぇ~い、もう新しい年号なんてどうでもいいや。

ビッグホーン、直4ガソリン車に乗ってる方、いらっしゃいましたら連絡下さ~い!

シ~ン・・・・・。

やっぱり最後の一匹かな?
ニホンオオカミ カノ

「山の恵」美味しくいただきます

秋雨前線のおかげで雨続き。

休日だというのに何もできません。

よし、今日は猟期が始まる前に冷凍ストッカーの中を整理しよう。

冷凍ストッカーが高性能だと、いつまで経ってもお肉は新鮮なまま。
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大したもんです・・・なんて、のんびり食べていると、イノシシ肉・シカ肉に煽られます。

狩猟・捕獲業務で、ほぼ一年中獲物肉が手に入る状況だと、食べても食べても冷凍ストッカーの肉は無くなりません。

おまけに先月は、先輩猟師さんの家の冷凍ストッカーが壊れ、お肉を20キロも頂いてしまい、ワンコと山分け。

よって、我が家の冷凍ストッカーは、もうパンク寸前。

ご近所さんや知人がもっと喜んで貰ってくれると、持って行き甲斐もあるのですが・・・・・。

思いのほか皆さん食べたがりません。

良質なお肉を厳選し、トリミングもして最高の状態なのに・・・・・(´;ω;`)ウッ…

料理の種類・方法をプリントアウトして、それと口頭説明付きなのに・・・・・(´;ω;`)ウゥゥ

「う、うちは結構です・・・」とか「こ、この間は、あ、ありがとうございました・・・」

そんな方ばかり。

「いや~! 最高でしたよ~!!」なんて言ってくれないかな。

美味しいのにな~ 分かって下さいよ~ ・・・・・です。

一般の方はそう言うもんなんですかね、残念。

仕方ない、やっぱり自家消費しよう!

こんなに美味しい山の恵を、我が家が独り占めしているようで申し訳ないのですが、これも狩猟者の特権!

釣りをする人が、新鮮な海の幸をいただけるのと同じ。

したがって、夕食は「シカ肉シチュー」と「イノシシ肉の焼肉」の、ジビエ肉づくし!

唯一、私にとっての救いは、家族全員がジビエ料理を本当に美味しそうに食べてくれること。

これには私も感謝感謝です。

勘違いしないで下さいね。

私が料理上手な訳ではなく、単純に焼いたり、揚げたり、既製品のルーを使ったりするだけ。

誰でもできる料理?なのです・・・そもそも「料理」なんて・・・おこがましい。
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しかし、これだけは「拘ります!」と、言いますか、やらないと無理。

おそらく、ジビエ肉はこれが大切。

冷凍ストッカーに保存するにあたって、必ずキッチリとそれを行います。

狩猟者の方は、皆さんされているであろう当たり前のこと。

「ジビエ肉の区別管理」

獲物の種類・性別・大きさ・部位・そして捕獲日・解体環境・ランクを、瞬時に見分けられる様にしておくことです。

その上でシッカリと「料理の種類」や「食べる人」に合わせて肉を使い分ける。

これなくしては私の家族でも、ジビエ肉を受け入れてくれなかったかもしれません。

それほどにジビエ肉は、品質にバラつきがあるのです。

今晩の料理も、そんな適材適所(料理)肉で作りました。

もう、お味は最高!の ファイヤー!の、イノシシ(♀・12貫・バラ肉・良)肉。
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(こ、焦げる・・・)

シカ(♂・40㎏・モモ肉・良)肉シチューだってハヤシライス風にして・・・・・
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最後はお皿も舐めちゃえ~って、お行儀悪い!

今回も本当に美味しかったです。

ごちそうさまでした。

そして家族の満足した顔を見て、私は「ホッ」とします。

よしっ! 明日は牡丹鍋、明後日はシカカツだぞ! 喜べ~!!

「わ、わ~い」だって、喜んでる喜んでる。

なんか顔が引き攣ってるぞ。